ヘッドライト・テールライト

久しぶりに自転車のネタです。
ひと月ほど前の話になりますが、普段の足として使っているスペシャとジャイアントのヘッドライトとテールライトを新調しました。

まずはヘッドライトがこちら。キャットアイHL-EL140。
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ま、ぶっちゃけライト自体はどうでもよくて、手頃なものを買っただけです。
重要なのはライトの台座、取り付けステー。ようやく見つけた品がこちら。
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キャットアイCFB-100センターフォークブラケット。(左)スペシャ、(右)ジャイアントに取り付けた状態。

旅の自転車を考えた場合、ヘッドライトの取り付け場所はフォークの股部(という表現でいいのだろうか?)以外にないと思うのだが、この部分に取り付けるためのステーというのが日本ではなかなかレアな部品だったりする。
旅の自転車(年単位で走るような長旅を想定した自転車)というのが日本ではほとんど需要がないのだから無理もない。
ロングライドのイベント等が徐々に流行りつつある昨今ですが、それはあくまでロードバイクで荷物をほとんど持たずに走るものであり、旅とはまた異質。その先のこととなるとこの先もなかなか需要はないでしょうね。
(おそらく日本が島国であることと関係している。家から自転車で出発してちょっとその辺の国を旅してくるというような、なかなかそんなヨーロッパのようにはいかないですから・・・。)

ライトの取り付け場所がフォークの股部以外にないのはなぜかというと、パニアと干渉しない場所がそこしかないから。
ハンドルにはフロントバッグがつくからつけられない(つけるにはかなり嵩上げしないといけない)。フロントフォークにはラックがつき、そこにパニアを装着するからつけられない。
よって、フォークの股部一択。
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このようにフロントバッグとも干渉しない。もちろんVブレーキとも干渉しないし、カンチブレーキであってもたぶん大丈夫。
ステーの形状が絶妙で、なかなかよい品です。
ちょっと加工して台座さえ換えれば、キャットアイ以外のライトも装着可能となる。

次にテールライト。
これも同じように荷物を満載しても見える場所となるとリアラックの後端以外にないと思うのだが、この部分に取り付けるテールライトというのも日本ではなかなかレア。どこででも売っているというものではなかったりする。

見つけた品がこちら。キャットアイTL-LD570-R。
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基本的にはバンドによってシートポストやシートステーへ取り付けることを想定しているが、リアラック取り付け用のブラケットも付属している。

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もともとはこのようにリフレクターがついていたのだが、身近にトンネルが多いので発光するものに交換。
(車がきちんとライトをつけてくれればリフレクターで事足りるのだけれど、無灯火の車も少なくないので・・・)

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現状の全体像はこんな感じに。

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Theme [自転車] Genre [趣味・実用]
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熊野古道から 2017冬 飯田線の旅(おまけの移動日)

2017/2/22 水
始:7:10 ~ 終:16:30 晴れ 朝-2℃
0530起/0710発(中央公園) ~ 0745(三河田原駅)0802 ~ 0837(豊橋駅)1042 ~ 1520(伊那大島駅)1525 ~ 1630(自宅)

風は一晩中断続的に吹き荒れ、起きたときもまだ吹いていたのだが、朝食の準備をしているとピタッとやんだ。
本当に突然、風がおさまった。
その後は穏やかな、今朝までが嘘のような天気になった。

朝の静かな中央公園を発って三河田原駅へ。
世の中はもう動いている。道路には通勤の車が走り、駅は通学の高校生で賑わっていた。

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渥美線 三河田原駅

歩きの旅は昨日で終え、今日は移動の一日。
でも、おまけでありながら実は今旅で楽しみにしていたことのひとつ。初めて始発の豊橋から飯田線に乗れる日だ。
田原から豊橋まで列車に乗るのは昨日急遽決まったことだが、豊橋から飯田線に乗るのは予め決めていたこと。
伊那谷から豊橋まで飯田線に乗ってみたいなぁと常々思っていた。飯田より南の区間はこれまで乗ったことがない。
が、鉄ちゃんではないし、単に列車に乗るためだけに豊橋まで行くというのは自分らのやりかたに反する。そのうち何かの機会に・・・と思っていたのだが、ようやくその機会がやってきた。

田原から豊橋までは30分ほど。歩けば丸一日かかる距離だが、列車で移動するとあっという間。
飯田線の時刻表は予めメモってあり、乗り換えなしの岡谷行き直通普通列車なら10:42発か14:42発。
豊橋に着いたのが8:37だから、10:42発の列車に余裕で乗れる。
ちなみに、豊橋から伊那大島まで直線距離ではたいした距離ではないのだが、飯田線に乗ると5時間近くかかるという大移動になる。

切符を買い、駅前のマック(いつ以来だろう?)で朝食がてら時間を潰し、駅の中でお土産を買い、昼のためにベーカリーでパンを買う。
都市部におけるごく普通の価格なのであろうが、パンの値段にビックリした。しかも、別段美味しいパンではないから二度ビックリ。
なんというか普段の生活からはあまりにかけ離れた、まったく別の価値観で成り立っている地球Bにさまよいこんだような、そんな感覚。

準備万端で飯田線に乗り込む。
列車はもちろん空いていて、ボックス席のひとつに陣取る。
席は左側。
秘境を走る飯田線のハイライトは天龍村や泰阜村のあたりだろうと思うが、ここは線路の西側が天竜川になるから、この場合左側に座らないとせっかくの景色が楽しめない。
以前自転車で走ったとき、川の対岸のすごいところを列車が走っているのが見えて、これを逆に列車から見てみたいと思っていた。
そんなわけで迷わず左側に陣取る。

隣のボックス席は鉄ちゃんのおっちゃんだった。
自分らの後ろから乗り込んだ鉄ちゃんが迷わず左側の席に陣取ったのを見てやはりこっちであっていたなと、意味なくちょっと嬉しくなった(笑)。

のんびりした各駅停車の旅がはじまる。
反対方向の列車とすれ違ったりするためしばしば停車する。
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長篠のあたりで停車中の図

列車に乗り込んだ瞬間から、鉄ちゃんは大忙しだった。
まず、音はレコーダーにすべて記録する。これは基本。
重要なポイントに来ると運転席の後ろから動画を撮ったり写真を撮ったり。駅に停まると列車から降りて写真を撮りまくり、車掌を捉まえてはいろいろ訊いたり。
乗車中、席にじっと座っていることなどほとんどないといっていい。

これはこれでおもしろそうだな、と思う。
遠い昔の一時期、プラモデルに凝りまくったり、ラジコンだったり、航空機オタクだったり、軍事オタクだったり・・・した経験から、どことなく通じるものがある。鉄道に凝ったことはこれまでなかったし、たぶんこれからもないと思うけど、鉄ちゃんの楽しい気持ちはよくわかる。

他の乗客はといえば、買い物帰りのお年寄りのみ。
お年寄りにとって飯田線は、奥三河の山間から新城や豊川といった近場の町へ買い物に行くほとんど唯一の生活の足となっている。
いったん県境を越えて静岡に入り佐久間のあたりまで来ると、そんなお年寄りもいなくなって自分ら二人と鉄ちゃんだけになった。

そして飯田線は核心部へと突入。
↓対岸の道路から眺めるとこんな感じで、俄かには信じ難いところを列車が走っている。(→対岸を自転車で走った記事
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よくもまあこんなところに線路を通し、維持管理しているものだと思う(ちなみに飯田線はディーゼルではなく電車)。
そして、よくもまあこれだけ乗客のいないところを日に数本とはいえ、通しで運行してくれているものだと思う。
温田(ぬくた)あたりだったか、鉄ちゃんも降りてしまい(そこから引き返したのだと思う)、とうとう乗客は自分ら二人だけになってしまったのだから。
列車は二両編成だったが、隣の車両も一人乗っているかいないかといった状況だった。乗客ゼロというのもそれほど珍しいことではないのだと思う。

15:20、伊那大島駅に到着。雨に降られる前に帰ってこられてなにより。
駅から自宅まで一時間ほど歩いて16:30帰宅。
荷物を下ろしたら即、家の内外を一通りチェック。問題なし。
明るいうちに帰ってくるとこういうことができてよい。
水抜き栓をすべて閉め、給水・給湯ラインを開通させる。問題なし・・・ホッ。
車のバッテリーのマイナスターミナルをつないだら、準備をして近くの温泉へGO!

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熊野古道から 2017冬 21日目 強風の渥美半島

2017/2/21 火
始:7:20 ~ 終:15:50 晴れ、暴風 朝2℃
0530起/0720発(伊良湖菜の花ガーデン) ~ (堀切) ~ (和地) ~ 1105(道の駅あかばねロコステーション)1150 ~ (田原市街) ~ 1500(三河田原駅) ~ 1550(中央公園) ~ 1700(幕営)

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明るくなると、そこはまさしく菜の花祭りの会場だった。

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道路の向こうがメイン会場らしい。

明るいうちならもちろんこんなところにテントは張れなかっただろう。
今日が土日でないのも幸いだ。土日なら早朝から人が来て散策していたかもしれない。

菜の花ガーデンとなれば現在地が特定できたので、R42には出ずに浜に戻って、浜沿いの自転車道の続きを歩く。
昨夜からの強風がずっと続いている。
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風向きが変わって北風となり、冷たい。気温自体はそれほど低くないのだろうが、日中もとにかく寒かった。

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振り返ると龍の巣が・・・

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とにかく風が強い。

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ウチワサボテンが自生している。

ずっと自転車道を歩いていられればいいのだけれど、残念ながら自転車道はところどころ途切れていて、その都度R42を歩かねばならない。
国道に出た途端につまらなくなる。
これがまた吹きっさらしの場所で、ビニールハウスの団地以外なにもないというのが拍車をかけている。風を遮るものがないので非常に辛い。

道の駅あかばねの手前、テトラポッドの積まれた浜にサーファーがたくさんいた。
自転車道沿いに車が何台も並んでいる。車の乗り入れ禁止の場所であるが、こう大人数で来られては暗黙の了解ということになっているのだろう。
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風ニモマケズ サーフィンに興じる人たち。風が強いので確かにいい波が立っている。

11:05に道の駅あかばねに着き、行動食が乏しいのでここで昼食を食べる。
昨日の寿司より高いというのに、かなり残念なメニューだった。
こういう奇をてらったメニューでなく、ごく普通のものを提供してくれたらいいのに・・・。

道の駅からもうしばらく行ったところで自転車道が完全に終わる。
R42に合流し、前回はそのまま浜松方面へと走ったが、今回の目的地は豊橋のため早めに転進し北へ進路をとる。
このときはまだ歩いて豊橋駅まで行こうと思っていた。
が、北へ転進した途端完全な向かい風となり、まったく進まなくなる。
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ここはパタゴニアか?というくらいの風が吹きつける。これ以降写真なし(笑)。

風を遮るもののなにもない吹きっさらしの場所で、いたずらに体力だけを吸い取られる。
それにしてもすごい風だ。息ができない。
そんな中、田原の市街地は遠かった。
もはや無理して豊橋まで歩く理由は何もなく、田原まで歩いて明日列車で豊橋へ出ようと、自然とそんな話になった。
次の低気圧が明日の夜来そうなので、どうにかその前に帰りたい。

田原には温泉があると持参した地図のコピーには出ているのだが、現地に来てみるとそれをうかがわせるような案内標示はひとつもないし、現地のパンフレットの類にも一切出ていない。これは怪しいと思いつつ市街の中心まで来てみたのだが、やはり温泉などありそうになかった。
もしあれば最後に入りたかったのだが、キッパリ諦め。

三河田原駅の前まで来るといかにも名古屋圏といった感じとなる(本来は尾張と三河でだいぶ違うのだろうけど・・・)。
道路が無駄に広く、町の造りも無機質になって一気に興醒め。
遠州灘から離れてここまで来ると車もだいぶ増える。

さて、テン場。
相変らず強風が吹き荒れているためテン場を慎重に選ぶ必要がある。
こんな日は樹林以外にありえないのだが、そんなものは付近にない。平坦な町中で風の防げるテン場を探すというのは実に難しい。
駅にある地図を見ながらあれこれ作戦を練る。
川沿いにある中央公園というのが一番マシに思えた。道の駅(田原めっくんはうす)は見てないけどダメそうだし、他にいくつかある公園はみな住宅地にある。

狙いを定めて行ってみた中央公園は、風さえなければ最高のテン場だった。広くて、どこでも幕営可といった感じだ(ただしテニスコートと管理事務所がある)。
残念ながら完全に風を避けられる場所というのはない。公園中、いや近所も含めて見て回ったがどこにもない。
一番マシに見えた低木の陰に、17:00が過ぎるのを待って幕営。

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今旅最後のテン場・・・強風の中の幕営となって大変だった。寒くて、まるで冬山。

夜になっても風は吹き荒れていた。
風に煽られるたび、内から手で支えて凌ぐ。

一日中風に追い立てられてくたくた。
風というのは本当に恐ろしい。

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熊野古道から 2017冬 20日目 伊勢参宮、そして鳥羽から伊良湖へ

2017/2/20 月
始:7:05 ~ 終:20:20 晴れのち曇りのち暴風雨 朝-2℃
0530起/0705発(宮川堤公園) ~ 0740(外宮)0830 ~ 0930(内宮)1030 ~ (東寿司) ~ 1340(鳥羽市境) ~ 1445(鳥羽駅) ~ 1505(フェリー乗り場)1630 ~ 1725(伊良湖) ~ 2020(伊良湖菜の花ガーデン)

7:05に快適な宮川堤公園をあとにした。
前回来たときも思ったが、やはりこの場所は奇跡だ。
僅か30分ほどで外宮に到着。

三度目の神宮。
はじめてのときは車で、二度目は自転車で、そして三度目の今回は歩いてきた。歩き以上にシンプルな参宮というのはなかろう。
前二回は天気がよくなかったので、晴れの日に参宮するのは今回がはじめて。(曇天の下のほうが神宮の雰囲気に合っていて神々しさが増すような気がする。少々ガスっているくらいが一番いいのではなかろうか。)

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せんぐう館は前回じっくり見たので今回はパス、御正宮に直行。
(左)北御門参道の火除橋と、(右)御正宮

スーツや着物でビシッと正装したどこかの神道団体?がえらい人数で来ていて、ちょうど御正宮に参拝するタイミングがかち合ってしまった。
地元のおっちゃんの話では、毎年二月三月というのはこの手の団体が日本全国から次々やって来るらしい。
さすが伊勢神宮・・・。

御正宮のあと風宮、土宮、多賀宮と続けて参拝。
ちょうど風宮で祭事が執り行われていたので、それを見届けて外宮をあとにする。
ちなみに、風宮は風の神様をお祭りしている宮で、元寇の際に神風を吹かせたのがこちらの神様。

道標に従い県道沿いに歩いて内宮へ。
熊野から伊勢へ歩いた場合、外宮から内宮へ、参拝の順序に従って無駄なくちょうどうまいこと道がつながる。
これが逆だと、内宮より外宮のほうが田丸(伊勢路の起点)寄りにあるから、行ったり来たりする形となって少々面倒である。
ちなみに、外宮と内宮の間は5~6kmあるから、一般にはその間を歩く人すら稀である。バスやマイカーで行き来するのが普通。

途中で県道を外れ、おかげ横丁に入ってアプローチ。
まだ店が開く前、人も疎らなおかげ横丁というのがなんだか新鮮だった。
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9:30に宇治橋の前に着く。これなら天気が崩れる前に余裕で参拝を終えられる。
時間によるところもあるが、内宮は外宮とは比べものにならない人出だった。二月の平日からしてこの人出だから、さすがに神宮は他所とはまったく違う。
一礼して宇治橋を渡り、五十鈴川の御手洗場で手を清めたら、いざ御正宮へ。

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(左)御正宮  (右)荒祭宮

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(左)風日祈宮橋  (右)風日祈宮
風日祈宮は、外宮の風宮と同じように風の神様(元寇の際に神風を吹かせたとされる)をお祭りしている。

御正宮の参拝を終えると、そのまま流れで荒祭宮、風日祈宮を参拝。
これだけの人が詰めかけながら、御正宮以外には人があまりいない。これは外宮もそうであるが、一般には御正宮だけ参拝して終了という人が多い。
大きなお世話ながら、遠くから来ている人も多いだろうに、もう少し神宮の中を歩いてみればいいのに・・・と毎度思う。

すべての参拝を終えたら、参集殿に寄って休憩。
これだけの人数に毎日無料でお茶が振舞われているからすごい。近くのお茶畑でとれたお茶なんでしょうね、やはり。

10:30に内宮をあとにする。
伊勢参宮を終えて、ひとまずこれにて旅の目的は達成!
が、旅はもうしばらく続きます。フェリーに乗るべく鳥羽へ。

朝は閑散としていたおかげ横丁もすっかり賑やかになっている。
伊勢を離れる前にもう一度伊勢うどんを食べたいが、おかげ横丁で食べるのもなんなので、ひとまず鳥羽に向かって歩き始める。
空はまだ快晴だ。

しばらく行くと、前回買い出しをしたイオンがあった。
その近くにある東寿司にて早めの昼食。
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変に気取ったところのない、庶民の味方といえる美味しい店だった。こういう寿司屋が近所にあればなぁ・・・海のない長野じゃ無理か。
麺寿セットも穴子巻きもおいしゅうございました。

東寿司を出たのが12:00前。まだ晴れている。
鳥羽への道は前回と同じく鉄道沿いの県37。おそらく他にこれといった道はない。
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神宮神田の前を通過

13:00を過ぎた頃から雲が出てきた。
道は峠まで緩い上りで、峠が伊勢市と鳥羽市の境となっている。
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13:40、峠を越えて鳥羽市に入る。

峠を越えると、R42との合流点まで意外とすぐだった。
予定ではこんなに早く参拝が終わるはずではなかったので、どこか県道沿いの山中で幕営だろうと思っていた。
実際、途中にいいテン場はいくつもあったし、後の天気の崩れを考えればそうするのがベストだったのだが・・・。

思いのほか早く鳥羽の市街地まで抜けられてしまった。
風が強くなり空もだいぶ暗くなったが、辛うじて雨はまだ降り出さずにもっている。
ひとまず鳥羽駅の近くまで詰め、予め目をつけていた佐田浜公園をのぞいてみる。
雨風を凌げる場所はない、どころか海に面した公園だし吹きっさらし。風雨が強まったらひとたまりもない。
なによりまだ15:00前だ・・・。

もし停滞になるようなら食料が乏しいので念のため買い出しをと思い、駅前の案内所で近くにスーパーがないか訊いてみたのだが、かなり遠くまで行かないとないらしい。
買い出しは諦め。
まだ15:00前だし、いっそのこと伊良湖へ渡ってしまったほうが幕営が楽なんじゃね、ということで渡ってしまうことにした。
そのままR42を南下し、鳥羽水族館に隣接したフェリーターミナルへ。
15:05にターミナルに着き、15:10のフェリーにまだ乗れると言われたが、あまり早く渡ってもしようがなかろうと次の便に乗ることにした。
すべてが悪い方へと転がってゆく・・・。

16:30のフェリーに乗り込む頃から鳥羽でも雨が降り始めた。風もますます強くなる。
フェリーの航行中など暴風雨だった。
そんな中、中国人の団体客が外に出てカモメに餌をやるのに大騒ぎ。非常に賑やか。
「鳥に餌を与えないでください」と何度も放送しているが、そんなの日本語でやっても何の意味もない。餌をやってるのは全員中国人なんだから・・・。

伊良湖に着くとますますの暴風雨。
渡ったのは失敗だった・・・と後悔しても後の祭り。
複雑な入り江になっている鳥羽より、まっすぐ海へと突き出た伊良湖岬のほうが荒れるのは、よく考えるまでもなく当然だった。
雨はともかく風がすごい。風が直接当たるところでは立っていられないほど。
ま、こんなところで幕営するのは無理ですわ。正気の沙汰とは思えない。

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鳥羽から先で撮った唯一の写真。写真ではわからないがすんごい風。

伊良湖のフェリーターミナルは道の駅とくっついている(道の駅伊良湖クリスタルポルト)。
駄目だろうとは思いつつ、建物の周りで何箇所かテントを張れそうな場所に目星をつける。
困ったのは、テントを固定する石の類がないこと(下はコンクリート)。
営業を終了した薄暗い道の駅で、困り果てた末に工事現場(トイレを改装中)から一時ブロックを拝借することに。怪しさ満点だ。
いざ建物の陰にテントを張ろうとするも・・・とても無理。ポールが折れると思われた。もちろん他の場所に比べれば格段マシなのだが。

諦めて代替地を探す。
駐車場の隅にある壁際がよさそうで、そちらへ引越し。固定の石が足りないので、歩き回ってさらに石を集める。
そしていざテントを立て始めると・・・風向きが変わり、どう考えても無理そう。
これはもうこの場所は放棄して、先へ進むしかない。

荷物をまとめ、借りてきたブロックを元に戻し、ヘッドランプをつけて歩き始めた。時刻は19:00近くだっただろうか。
風の避けられる場所を求め、前回も走った海岸沿いの自転車道をゆく。幸い雨だけは弱くなっていた。
テン場を探しながら歩くのだが、暗くてよくわからない。
雨が弱くなっても風はすごくて、浜の砂が舞っていて全身砂まみれ。口の中がジャリジャリする。

テン場が見つからないままひたすら歩き、前回の記憶を頼りにとりあえずの目的地にしていた小公園に着いた。
トイレがあって水も取れる。記憶にあるとおり風さえなければいいテン場なのだが・・・。
荷物を下ろし、トイレの裏手に張れまいかと試行錯誤する。ここも問題はテントの固定だった。下が土でないのでペグは使えないのだが、石の類がまったくない。
ダメだなこれは・・・。
固定の術が不十分なまま破れかぶれに立て始めてみるも、やはり風に煽られてどうにも無理そう。しっかり固定できるならまだしも、そうでなければまず無理だ。
諦める。

再び荷物をまとめ、今度こそまったく当てがないまま先へ進む。
小公園から先は道が浜に出て、浜沿いを歩く。波の音がいかにも絶望的に聞こえる。
なんだかもうどうでもよくなってきた。夜通し歩き続けてもいいような気がしてきた。

途中、ボートの陰に幕営していたテントがあった。
自転車旅らしい。暗くてよく見えないが、テントの大きさからして二人だろうか?
いい場所があったものだな。

さらにしばらく行くと、浜から内陸のほうへ入る遊歩道のような道が現れた。道全体に木のチップが敷かれている。
風が避けられるかもとその道に入ると、右へ左へカクカク曲がって迷路のようになっている。なんだここは???
不思議に思いながら詰めていくと、突然目の前にテントの張れる東屋が現れた。
こりゃ奇跡だ。
暗闇の中周囲を見回すと、菜の花畑と書かれた案内板が立っている。
どうやら菜の花祭りの会場らしい。ちょっと先に仮設のトイレもあった。
横に防風林があって風を防いでくれる上、東屋自体にも三方に、隙間はあるものの壁がある。
こんな条件下でこれほど完璧なテン場があろうか。まさに奇跡だ。
たぶん明るいうちなら候補にすらならない、当たり前にスルーする物件であろうが、既に時刻は20:30近く。躊躇せずに幕営を決める。

テントを張ったら速攻で飯を炊く。
そして腹を満たしたら速攻で寝る。
それでもシュラフにくるまったのは22:00過ぎだった。

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翌朝撮った奇跡の場所

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熊野古道から 2017冬 19日目 宮川堤公園にて

2017/2/19 日
始:7:20 ~ 終:16:15 晴れ時どき曇り 朝0℃
0530起/0720発(川添の先、行き倒れ墓碑前) ~ (馬鹿曲がり) ~ (栃原) ~ 1000(柳原観音) ~ 1100(女鬼峠) ~ 1220(永昌寺) ~ 1400(田丸城跡) ~ 1615(宮川堤公園)

曇りの朝。その後日が出たが、風が冷たい。

暗くて静かで平らと三拍子揃った、人も来ない最高のテン場だった。まさに今旅一番!
そんなテン場を7:20に発つ。しばらくは国道や県道を歩く必要がなく、案内標示に従って旧道を歩く。
種々の史跡が残っていて、歩いていて久しぶりに楽しいところだった。

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お茶畑が増えた。お茶と聞いて三重が思い浮かぶことはなかったけど、お茶の栽培がかなり盛んである。単に知らないだけで、三重産のお茶を普通に飲んでいるのかもしれない。

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これは明治四十年に建造されたレンガ作りの眼鏡橋。もともと二つあった橋のアーチのひとつは線路敷設のため埋没し今はひとつだけとなっている、ということである。

続いて現れるのが馬鹿曲がり。
不動谷を通る昔からの難所で、谷間伝いに大曲がりを余儀なくされたことからそう呼ばれた。
が、R42ができたことで肝心の馬鹿曲がりの部分は通れなくなってしまい、現在は湾曲部をショートカットする形で改めて歩道が造られている。

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馬鹿曲がりの出口付近はちょっとしたアトラクションのようになっている。
このトンネルには笑った(これで線路と道路をまとめてくぐる)。

栃原でR42を横切る。
横切って県道を女鬼(めき)峠へ向かうのがルートであるが、信号を渡るとき数百メートル多気側へ行ったところにGSが見えた。
いったんルートを外れ、GSに寄ってガソリンを買う(二つのボトルに計1L)。
昨日ガソリンが買えなかったために節約しながら夕食と朝食を済ませ、出発の時点でガソリンはコーヒースプーン一杯分ほどしか残ってなかった。
ガソリンが買え、これでひとまず心配事はなくなった。

ルートに復帰して女鬼峠を目指す。
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本当にお茶畑をよく見かけるようになった。
(右)は明治初期に寺子屋として使われていたところ。

女鬼峠(120m)は伊勢までの間にある最後の峠(もちろん伊勢から熊野へ向かう場合は最初の峠ということになる)。
峠の頂上からは、ここまで歩いてきた宮川沿いの谷の集落がよく見える。
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(左)切り通しとなっている女鬼峠と、(右)その先に残る荷車の轍跡

そんな楽しい道が続くのも女鬼峠を越え、成川側の登り口に下りるまで。
その先は県道に沿った舗装路歩きとなり、単なる修行と化す。

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(左)いよいよ神宮を射程に捉えた@成川側登り口にて。
(右)永昌寺の付近は旧道沿いに古民家が多く残る。

天気予報によると、明日の昼過ぎから夕方にかけて東海地方は荒れた天気になるとのこと。
低気圧が通る影響らしいが、残念ながらラジオの天気予報では低気圧がどのあたりを通るとか、概況すら伝えてくれないので詳しいことはわからないが、とにかく雨が降ることは間違いなさそうである。
今日のうちにできるだけ神宮に近づいておいて、なんとか明日の昼前に参拝を終えたい。

当初、伊勢路の起点となっている田丸、そこにある田丸城跡をテン場に考えていたのだが、行ってみたら城跡には中学校があり、取りつく島なし。
手持ちの地図でも田丸城跡(玉城町役場)となっているので端から期待半分ではあったけれど、一応のぞいてみたらそういうことだった。
ま、まだ時間も早かったのでちょうどよかったといえばそうだったかもしれない。

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歩いている県道から遠望する田丸城跡

諦めて先へ進む。
宮川の川原に幕営できるのではないかと漠然と期待しつつ、狭いわりに車の多い修行以外の何者でもないような道を、ひたすら外宮に向かって詰めていく。

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前方から獅子舞のようなものもやって来た。

度会橋の少し上流で宮川に出て、川の対岸を眺めると・・・どうにか幕営できそうである。ホッ・・・。
公園になっているように見えたが、水がとれるかどうか確信がなかったので、水は橋を渡る前に汲ませてもらった。
準備万端で度会橋を渡ると、見覚えのあるトイレがあった。
これはもしや前回幕営した場所ではなかろうか?そう思って道路を渡りトイレまで行ってみると、果たしてそうだった。
なんと!奇跡だ。まさか前回幕営した場所だったとは。
そうとなればテン場の心配は無用。喜び勇んで記憶をたどり、前回幕営した場所と思しき場所の近くに幕営した。

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外宮まで僅かのところにこんな場所があるなんて奇跡だ。

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(左)今回と、(右)2013年5月、ほぼ同じ場所で撮ったと思われる写真。

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地形が変わった?何本か木を伐って遊歩道の近くまで土手を盛ったように見える(橋の付近の土手は今も工事中だった)。

残念だったのは、夕方テントの中で日記を書いていたとき、自転車で通りかかった中学生か高校生がテントに小石か何かを投げつけやがったこと。
日本でもこんなことがあるんだな・・・というか、他の国でもここまで年のいったやつに石を投げられたことなんてないわ。

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Trackback [0] | Comment [0] | Category [■ 004_Iseji / 伊勢路] | 2017.04.20(Thu) PageTop
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1970年生まれ。妻と二人信州伊那谷在住。
2009年10月~2013年5月の旅を記録するために”なかっぴー通信”をスタートさせました。
現在は伊那谷にて節約生活をしながら充電中。
2014年4月、ブログのタイトルを”なかっぴー通信NEO”に改めました。
信州伊那谷より~旅のこと、山のこと、自転車のこと、そして田舎暮らしのことなどなど・・・気ままに綴ってゆきます。
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