赤石峠と地蔵峠

2015年5月に行ったときは通行止で走れなかった赤石峠
ようやく今回走ることができたので、ルートの紹介。

このあたりの道の恐ろしいところは、通行止となっていることがままあること。
「復旧の見通しは立っていない」などということで長期間通行止となることも珍しくないから、走れたらラッキーくらいに思っていたほうが間違いがない。
とはいえ、アプローチだけでもけっこうたいへんなので、通行止となっていたときのダメージは大きいけれど・・・。
念のため、事前に各村の道路情報をネットで調べはするものの、情報がリアルタイムに反映されているとはとても思えず、毎度半信半疑のまま現地へアプローチすることとなる。

日付: 2017/11/5(日)
行程: 自宅(0915) ~ (1000)小川交差点 ~ (1140)矢筈トンネル喬木IC ~ (1240)赤石峠 1,195m ~ (1325)上町 ~ (1410)矢筈トンネル上村側坑口 ~ (1535)蛇洞林道しらびそ峠分岐 ~ (1600)地蔵峠 1,314m ~ 大河原 ~ (1730)自宅
走行: 94km

赤石峠というのは、伊那谷の喬木村と遠山谷の旧上村との境にある峠で、伊那谷と遠山谷を分ける伊那山地の曽山(1,600m)の南に位置している。
道としては、喬木村小川と旧上村上町とを結ぶ県251・上飯田線(旧赤石林道)ということになり、峠には赤石隧道がある。

その昔、遠山郷へ行こうとすれば、天竜川から遠山川沿いに遡るか(現在はR418が通っている)、もしくは1,000m以上の峠越えをしなければならなかった。
(伊那山地と赤石山脈(南アルプス)の間にある遠山谷(遠山郷)は、昔とは比べるべくもなくアクセスが容易になったとはいえ、今でも十分秘境である。)

峠越えの道にはいくつかあるが、その中で伊那谷の飯田から最短で遠山郷へ抜けていたのが、赤石峠の前身といえる小川路峠を越えて上町へと下る秋葉街道。
この道は、今では飯田市街から延びているR256の道筋とほぼ一致している。
R256は伊那山地の中腹で忽然と終わっているが、道はその先も飯田市と喬木村の境を進み、金森山(1,703m)の北側にある小川路峠で旧上村に入り、上村の中心地である上町(ちょっとややこしい)へと下っている。

小川路峠は明治十年頃から改修が進み、飯田と遠山郷との人や物の行き来に使われたようである(牛馬がやっと通れる程度の険しい峠道だった)。
その後、昭和七年に鉄道(飯田線)が天龍村の平岡まで開通すると、平岡経由で遠山川を遡り遠山郷へと至るルートの利便性が増し、小川路峠は寂れはじめる。
そして昭和四十三年に、自動車の通れる林道として赤石峠(赤石隧道)が開通、小川路峠はその役目を終えた。
今では矢筈トンネルが開通し(平成六年開通)、今度は赤石峠が忘れ去られた峠道となりつつある・・・。

さて、今回の走行ルート。
竜東線(県18)を南下し、喬木村の小川交差点から県251(上飯田線)に入る。
道は小川川沿いに上っていく。
鬼ヶ城山の入口となる氏乗を越えてさらに上ると、矢筈ダムがある。
ダム湖の周辺は矢筈公園となっていて、そこにキャンプ場もあるのだが、どうやらこのキャンプ場は無料らしい?

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矢筈ダムからすぐのところに矢筈トンネルの喬木ICがある。
山間の道がカーブした先に忽然とループ橋が出現するので、ちょっとビックリする。

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ルートはICを通り過ぎてまっすぐ(矢筈トンネルは自動車専用、自転車はもちろん125cc以下のオートバイも通行不可)。
とりあえず今のところ、平成三十年三月十日までは、片側交互通行はあるものの通行可能である。

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(左)矢筈トンネルの坑口
(右)ルートはこっちの道

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道はずっとこんな感じの1.5車線路。
矢筈トンネルの入口まではそれなりに車やオートバイが走っているが、その先は通常であれば誰にも会うことはない。
この日も日曜の行楽日和であったが、上町へ下るまで誰とも行き会わなかった。
なんとなくホッとするとともに、貸切状態の静けさに思わず笑みがこぼれてしまう。
ちなみに、冬期閉鎖。

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赤石峠はトンネル(赤石隧道)で抜けている。喬木側坑口、標高1,195m。
ちなみに、トンネルの上に旧道の赤石峠があるわけではなく、ここの場合、トンネルのあるこの場所が赤石峠そのものである。

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真っ暗なトンネルを抜けると、こんな景色が広がっている。目の前に明るくパッと視界が開ける。

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正面に見えるのは、南アルプス深南部の峰々。
左の顕著な双耳峰が池口岳、その右が鶏冠山。

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(左)上村側坑口
(右)ちょっとした広場のようになっていて、すばらしいテン場となっている。

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(左)上町へ下る途中から。しらびそ峠方面(だと思う)。
(右)上町の上飯田線入口には、こんなきれいなトイレがある。赤石峠が通行止の場合、このあたりにお知らせが標示される。

上町はかつて秋葉街道の宿場であったところ。
飯田の八幡から小川路峠を越えてくる秋葉街道と、高遠方面からの秋葉街道、二筋の秋葉街道が合流する交通の要衝だった。

上町でR152に出たら、一本道をそのまま北上。
緩い上りをしばらく行くと、程野で矢筈トンネルの上村側坑口に出る。

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もちろん自転車はトンネルを通行できないので、左の分岐に入ってしらびそ高原・大鹿方面へ向かう。

R152は未開通で、途中で道路が終わっているので、さらに林道の分岐に入ってひたすら上る。
ここの林道も通行止となることが珍しくないが、「大鹿まで抜けられます」の標示を見てホッと胸をなでおろす。

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林道の途中から。西に伊那山地を望む。
伊那谷は、自宅は、まだあの山の向こう・・・すっかり日が短くなったので、だんだん時間との勝負になってきた。

9km弱くらい上ると、しらびそ峠への道が分岐。
分岐を見送り、一路地蔵峠へ向かう。

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地蔵峠(1,314m)はこの山の向こう。
上村側からだと、ここからもうしばらく上ってから下りで峠にアプローチすることになる(最高地点から200m近く下る)。

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地蔵峠、16:00。完全に時間との勝負。
大鹿の大河原まで一目散に下る。

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大河原まで下ると、ようやく少し開ける。
小渋橋から望む赤石岳・・・このまま小渋川を遡れば登れるんだけど、未だ信州側から登ったことなし。ま、そのうち・・・。

それにしても大鹿は寒い。
うちからたいした距離じゃないのに、あり得ないくらい寒い。もう空気がぜんぜん違う。
大鹿に住んでいる人はすごいなと、この季節になると思う。

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夕暮れの小渋湖

リニア関連の工事が始まり、大鹿から中川へと抜ける県22は、現在発破をかけながら工事用の新たなトンネルを掘削中。
久しぶりに走ってみたけど、様子がけっこう変わっていた。
日曜・祝日以外はダンプが多くてとても走れたもんじゃないと思う。

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本丸落ちる!・・・雨漏り騒動のその後

前回までに外堀は埋まり、本丸に迫りつつあったものの攻め落とせずにいた我が家の雨漏り騒動
そのさなかに台風21号を迎えたわけであったが、当然雨漏りはしていたものの、風雨が強まっても(ここらは雨より風のほうが強かった)雨漏りの程度は変わらず。
ダダ漏れでなかったのがせめてもの救い、不幸中の幸いだった。

台風が去ってから、攻城戦を再開。

まずはどこから二階の屋根へ上がるか。
種々検討の結果、テラスの横にハシゴをかけて上がるのがもっとも簡単、かつ安全であろうということになった。
ただ、手持ちのハシゴでは長すぎて不安定。そんなハシゴで上がるのは怖いし、いろんなところを壊しかねないので、新たにハシゴを購入。
(買ってみたら今度は微妙に短そうで、いったん返品して一段長いものに交換してもらったり、本丸を攻める前にけっこうドタバタした・・・。)

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ハシゴを傾斜地に立てることになるので、上り下りするときはマユミにしっかり押さえてもらった。

最初はおっかなびっくり上がってみて、屋根の状況を確認してみた結果が下の写真。
・・・それにしても汚い。仕事が雑すぎる。

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中二階部分の屋根と壁の接続部

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中二階と二階の屋根の合わせ部分

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二階の屋根から見たところ

・・・シリコンコーキングとアルミテープがしこたま施してある。
継ぎ部には必ず折り返しがあるので、こんなところから浸水するわけがないのに、やたらめったら塞いである。
しかも、無害なところを塞いであるだけならともかく、明らかにここを塞いではマズイだろうというところまで塞がれている。
いったい何のためにこんなことをしたんだ???

ここが本丸に違いないとピンときたけど、あまりに徹底して塞いであるので(そのわりに作業は雑なんだけど)、あるいは何かとんでもないものが隠されているのではないかと深読みしてしまう。
そのくらいの絨毯爆撃っぷり。
が、ひとまず全部剥がしてみることにした。

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市田柿もそろそろ収穫の時季であるが・・・夏に続き、本来晴れているはずの10月に入って雨続きで、今年も出来はいまひとつっぽい。

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危ないので、屋根の末端には上からはあまり近づけない。いや、近づくだけならできるんだけど、そこで作業するのはまず無理だ。
どこかでセルフビレイがとれればいいんだけど・・・支点になりそうなものは皆無。荷重がかかったら壊れてしまいそうなものしかない。
上から作業できるギリギリのところまで、ひとまず大まかに剥がしておいた。

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前のオーナーの処置以前に、末端部分は施工自体が雑で、かなり大きな隙がある。
が、確認してみると、壁に入り込んでいる屋根の末端にはさすがにきちんと折り返しがある。
上から屋根を流下してきた雨水が壁の中に入らないように、壁の外へ排水するように、一応コーキング処置もしてある。

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この日はここで時間切れとなったが、念のためアルミテープで隙間を塞いでおき(左)、その上で樋を壁ぎわに寄せておいた(右)。

翌日は朝の5時から雨となり、日暮れ時まで降り続いた。
が、、、雨漏りなし!何度も詳細に確認してみたが、なし!
いよいよ本丸が落ちたか!?

続く二日間は晴れ。
週末はまた台風の接近により雨だから、この二日が勝負!
ということで、仕事を断って最後の仕上げに没頭した。

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上から作業できないところは、ハシゴをかけて下から作業。
ハシゴを立てる屋根の傾斜がテラスの横より強いので、より慎重に。
作業の間は、マユミにずっとハシゴを押さえてもらっていた。

二日間の作業で仕上がった状態が下の写真。

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中二階部分の屋根と壁の接続部

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中二階と二階の屋根の合わせ部分

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二階の屋根から見たところ

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万全を期して、屋根の末端にはアルミ缶を切って作った整流板を設置。
これで雨水が壁の中の屋根を流下してきても、中には入らず、強制的に壁の外へ排水される。

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下から見ると(左)のようになるが、樋を壁ぎわまで寄せると見えなくなり(右)、整流板から流下する雨水も樋に集められる。

台風22号の接近に伴う土日の雨で最終チェックとなったが、めでたく雨漏りはなし!
これにて一件落着。

雨漏りは見事にとまったが、原因をピンポイントで押さえられたかというと、それは結局のところ今回もできていない。
雨水がどこから壁の中へ浸水したのかは、結局わからずじまいである。
雨漏りというのはやはり難しい。

浸水した場所をピンポイントで特定できてはいないけれど、今回の場合、その元になる芽を摘むことができたと思う。
どこから浸水したかはわからないけれど、浸水したのは水の逃げ場を奪ってしまったからだ。

そこから得られた教訓
1.雨水は屋根の上を上から下へ流れる。その流れを阻害してはいけない。逃げ場を奪ってしまうのはもってのほかである。
2.屋根の上を雨水がスムーズに流れるようにすることが、雨漏りを避ける最善策。そのために、屋根にはある程度強い傾斜があったほうがいいし、構造はなるべくシンプルなほうがいい。

それにしても・・・前のオーナーはいったい何のために大量のシリコンコーキングやアルミテープを施していたのだろう?
今回の雨漏りは完全にそれらのせいで発生した、いわば人災なんだけど。それらをすべて撤去したら雨漏りがおさまったのだから・・・。
よかれと思って予め塞いだら、どつぼにはまったのか、それともやはりその前になんらかの雨漏りがあって、臭い物に蓋をしていったら後手後手の対策となってしまったのか。
まったくの謎である。

今回、いろいろ確認できてよかった点もあった。
まず、屋根がまだ当分もちそうだということ。屋根全体に深刻な劣化、損傷はなかったから、当分のあいだ大丈夫だろう。
そして、もし何か問題があったとしても、屋根の隅々まで自分で行って確認、修理することが可能であろうということ。よほどのことがない限り、自力でなんとかできるだろう。

我が家にとってしばらく重しのようにのしかかっていた問題が解決し、これで晴れて他のことに取り組める。
・・・と思っていたら、ガレージの屋根から再び雨漏りしているのを今朝になって発見(泣)。
ま、たいしたこともないし、母屋の雨漏りに比べりゃガレージの雨漏りなんて気楽なもんだ。時間のあるときに直すとしよう。

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【閲覧注意】 猪の解体

猪はこれまでのところ自分で解体したことはない。
が、補助をしながら見せてもらったことがあるので、そのときのことを書きとめておく。

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9月の中ごろ、たて続けに猪が三頭捕れた。
その中の一体。雌、三歳か四歳くらいだろうとのこと。ウリ坊を連れていたという話。

猪はデカイ。鹿よりずっとデカイ。
肉づきがよけりゃ骨格もごつい。

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基本的に、やることは鹿の場合と一緒。皮を剥き、四肢を外して、肉を切り出す。
が、ごつい分、解体するのはたいへん。骨の形状などを知らないと、まったく作業にならない。

やはりくくり罠で捕れたもので、止めを刺して、血抜き、腹抜きをする手順も鹿の場合と同じ。
ただ、猪の場合、危険なので、頭の付け根を棒で打つというわけにはいかない。そもそも首なんてないように見えるから、どこが頭の付け根かもわからないし。
猪の場合は銃で撃つことが多い。
写真のものも銃殺されたもので、上の写真で見えている頭部右側の目の周囲はぐちゃぐちゃになっている。

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鹿の場合と違うのは、猪の場合は鼻先まですべて皮を剥く(鹿の場合は頭の付け根あたりまでしか剥かない)。
これは、ホホ肉をとるということもあるが、そもそもそうしないと作業がしづらい。

猪の場合、価値があるのは脂だから、皮はできるだけ薄く、皮だけを剥くようにする。
鹿とは逆で、鹿の場合は赤身がすべて。脂なんて皮と一緒に剥いてしまったほうがむしろ後の作業が楽。そもそも猪とは脂の量がぜんぜん違うけれど。
季節がら、写真の個体には脂がほとんどないが、たっぷり脂のつく冬場には、5cmほども脂がつくという。

食べたことがある人は知っていると思うが、猪肉というのはすこぶる旨い。豚より断然旨い。
よって、猪の場合は罠で捕れた場合も、罠をかけた人が自分で食べたり、さばいたりすることが少なくない。
特に絶品なのは脂で(故に価値がある)、これはもう豚の脂とはぜんぜん違う。旨い上に、いくら食べてもまったくもたれることがない。
今回の猪は、脂がついていないが故に解体施設にまわってきたともいえる。

食べたことがない人は、ぜひ一度ご賞味あれ。
焼いても、とんかつでも、猪鍋でも・・・どんなふうに食べても本当に旨い。こんなに旨い肉は他にないから。

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肉をすべてとった状態(今回はあばらも片側もらって帰った)。

驚いたのは、その骨格。まるで恐竜か何かのようだ。
胸椎の棘突起が非常に発達していて、魚の背びれのようになっている。鹿とは明らかに違う。
当然ながら、猪の場合も頚椎はあって、前後に短いが、鹿と同じような形をしている。これに肉がつくと、鹿の場合と違って首なんてないように見えるのは、頭の後ろから胸椎の突起にかけてすべて肉がつくから。
頭ではわかっていながら、猪の頚椎が鹿と同じようだというのは、肉と毛皮を着た生きた猪からは想像しづらく、新鮮な驚きだった。

解体を教えてくれるキタサンは、この胸椎の棘突起のことを「くらぼね」と呼んでいた。
冬場になって脂がつくと、肩からくらぼねのあたりにかけて、まさに鎧を着たような状態になる。
このくらぼねというのは、銃弾もはじき返すのだとか。
弾が確かに命中して猪は勢いよくひっくり返る。が、その後なぜか起き上がって逃げてしまうというような場合、弾はくらぼねではじかれている。
猟をしていると、そんなことが時どきあるらしい。

今回、補助をしながら見せてもらった猪の解体(足一本だけ骨抜きをさせてもらった)、もちろん報酬なんてないが、代わりに半身分の肉を山分けしてもらった。
家に持ち帰って量ってみたら、全部で9.4kgもあった。すげぇ・・・。

ちなみに、あばらのもう半分は、たまたま顔を出したキタサンの知人の猟師が、犬にやるので欲しいということであった。
猟犬はこういうものを食べて(もちろん生で)、野生の勘を磨くんだね。

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雨漏り騒動

今回の台風21号の仕業ではないけれど、我が家は現在、雨漏り騒動のまっただ中。
高遠の奥のほうを巡る旅から帰って以降、仕事のない日は雨漏り対策に忙殺されていた。

玄関の上がり口にはじめて雨漏りを確認したのは、今年の8月8日。
忘れもしない、台風のため一日遅れた夏の甲子園の開幕日。その日の朝だ。
これまでなんともなかったのに、なぜいきなり・・・?

ま、伏線はないこともなかった。
中古で買った家だが、家を建てた前のオーナーが手を加えた跡が屋根のところどころに見られる。
その前のオーナーってのが、いろいろやるのはいいんだけど(ところどころセンスはいい)、作業がとにかく雑で中途半端。
ま、それはいいや・・・。
バブルの絶頂期に建てられた家で、出来もあまりよくない。
それでも、これまで雨漏りなんてことをにおわせる予兆は何もなかったのに・・・。

雨漏りといってもたいしたものではなく、雨が降っても風向きによって漏れなかったり、激しい雨でも漏れなかったり、よくわからないけれど、あまり深刻な状況ではなかった。
真夏のクソ暑い時季にトタン屋根の上に上がるなんてできないし、暑さが和らいでから手をつけようとのんびり構えていた。
8月と9月は天気の優れない日が続き、暑さが和らいでも相変らず天気は優れず。
ようやく晴れた日が続くようになり、雨漏り対策に手をつけられるようになったのは、10月になってから。

経験のある人ならわかると思うが、雨漏りというのは実に難しい。
水というのは摩訶不思議な動きをする。
小さな物置から母屋まで、雨漏りの原因を特定するのは至難の業である。
(雨漏りに限った話ではないけど)原因さえ特定できれば、問題は九割がた解決したも同然。
我が家ではこれまで、物置、ガレージと雨漏り対策をしてきて、三度目にいよいよ母屋となった(泣)。

小さな物置ですら、原因をピンポイントで押さえるのは至難の業、ほぼ不可能だった。
だいたいこのあたり、ということまでは特定できても、なぜ浸水するのかがわからないのだ。
臭い物に蓋をする方式で、原因と思しき箇所を地道に潰していくが、何度繰り返しても収まらず、物置のときは結局、屋根を全部はがして新しいものに張り替えた。
物置のときはこれで完全に解決。

ガレージのときはさらにたいへんだった。
物置と同じように屋根を張り替えてしまえば簡単なんだけど、面積が広いため、金銭的にも労力の上からも無理。
トライ・アンド・エラーを何度も繰り返してようやく解決した。

そのときに得た教訓
1.原因が壁にあるということはまずない。壁に硬貨くらいの大きさの穴が開いていたとしても、そこからの浸水なんて実はたいしたことない。
2.屋根の場合も、たとえ穴が開いていたとしても(そんなことが原因なら話は簡単なんだけど・・・)、それだけでは深刻な浸水などない。そこに水が集まるという条件が重なって、はじめて雨漏りの原因となり得る。
3.それよりも、重ねてある屋根材の継ぎ目から、なんらかの条件で水がしみこむとか、たまたま水の通り道となるところに釘やスクリューが打ってあるとか、一見そうとは思えない些細なことが原因だったりする。

そんなところを踏まえて、今回の母屋の対策。

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まずは屋根に上がって様子を見てみる。雨漏り場所に一番近い、一階部分の屋根。
ところどころに前のオーナーが施したと思われる、シリコンコーキングやアルミテープがある。
穴や隙間を塞ぐ常套手段であるけれど・・・それにしても汚い、雑だ。コーキングなんてヘラでならすことさえしてない。

ところどころに劣化してほころびた箇所があり、安直だが、まずはその部分を疑う。

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外れかけたコーナー材を、一度外して固定し直し、屋根と壁の接続部のほころびた箇所を、シリコンでコーキングしてからアルミテープで覆う。
コーキングを乾かしてからアルミテープを貼るので、二日がかり。

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処置を終えた状態がこれ。

翌日は一日雨だったが、夕方帰ると雨漏りはなく、ひとまずこれで大丈夫ではなかろうかと、一寸安堵してしまった。
その翌日も雨がぱらついたが、雨漏りはなし。そのまた翌日も一日雨だったが、やはり雨漏りはなかった。
ところが・・・やはり朝から一日雨だったその次の日、夜8時近くになって雨漏りしていることが発覚(泣)。
室内の漏れている箇所を見る限り、水の流れが前と少々変わったようだ。

その翌日も雨。
昨晩からずっと、朝になっても雨がダダ漏れ。
なぜか前より悪化している・・・。

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状況を詳しく確認し、濡れたところを乾かすためにも、壁紙を剥がし、石膏ボードを切り抜く。
どこから、どのようにして浸水しているのか、それでもよくわからない。

恐る恐る、その他の場所も天井裏をのぞいてみる。
ホッ・・・雨漏りしている箇所の直上にあたる二階部分の屋根、その他にも浸水の形跡なし。

夕方になって雨が上がったので、屋根に上がってチェックしてみる。
マユミとあーだこーだいいながら検討した結果(マユミは一時期、建築関係の仕事をしていたことがあるので、こういうとき頼りになる)、いくつか見えたことがあるので、翌日試してみることに。

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まず、実はこんなところ塞いではいけなかったのでは?塞いでしまったが故に、逃げ場を失った水が浸水したのでは・・・?ということで、疑わしい部分のアルミテープとコーキングを、古いものも含めて全部剥がす。

このあいだ二日かけて作業したことがすべて無駄、どころかむしろ改悪になったということか・・・我ながらすごいと思った。
臭い物に蓋をする方式だと、こういったことが往々にして起こり得る。

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中二階の屋根の雨水は、樋に集めて一階の屋根に排水しているが、これが悪さをしているのでは・・・?ということで、たて樋を延長。

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ついでに、壁と壁の凹角部に貼ってあったアルミテープを剥がしてみたら、パネルの一部が窪んでいた(左)。
そのパネルは下のパネルとの合わせも外れており、たぶん前のオーナーが梯子か何か重いものを壁にぶつけて壊したのだと思われる。
おそらくこれ自体は雨漏りとは関係ないと思われるが(雨が降っても壁自体はほとんど濡れてないから)、気になるので修復(右)。後ほどアルミテープで補修した。

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その間に、マユミが室内の石膏ボードを追加で剥がす。
やはり水の流れはよくわからないが、新たに剥がしたほうからの浸水はなかった。

さぁどうだ・・・

夜中から予報通り雨となったが、朝起きると再び雨漏り(泣)。
状況はまったく変わってない。
雨の中、外に出てチェックしてみると、壁はまったく濡れてなかった。やはり壁は無関係、屋根からの浸水と見て間違いない。

翌日は曇り時どき雨。その次の日は雨時どき曇り。

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あと考えられるのは・・・トタンの重なり部に雑に充填されたシリコンのコーキング。
トタンは、もちろん雨水が逆流しない方向に重ねられてあり、重ね代も十分にある。屋根にも十分な傾斜があるから、こんなところから浸水するわけがないのに、なぜかコーキングされている。しかも大雑把に。
これが臭い。これが呼び水となって浸水しているのかもしれない。
それと、凹角部に残したアルミテープ、さらにはその下にある古いコーキングとアルミテープ(パテ、シリコン、ブチルゴム)。

つまり、前のオーナーが臭い物に蓋をしたこと、そのほころびたところを今回補強したことはすべて、完全に無駄か、もしくは改悪になったということだ。
雨漏りというのは難しい。そして奥が深い。

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二日間の中で雨のやんだ(弱まった)ときを狙い、これらを除去して、できるだけきれいにクリーニング。

一時はこれで収まったかと期待したが、夕方になってやはり雨漏り(泣)。

室内から調べてみると、思っていたところとは違い、斜めに通してある板を伝って上のほうから流れてきていた。
屋根の上で作業していたとき、なぜかその部分の壁のパネルの末端から、内側を伝って水が滴り落ちていた。

どうやら、これまで手を加えていた一階部分の屋根ではなく、その上の中二階、もしくは二階部分の屋根に原因がありそうだ。
実は、屋根で作業をしているとき、中二階部分の屋根にも前のオーナーが手を加えた跡が見え、嫌な予感がしていた。
いよいよこいつが臭いが、それは台風一過後に、上に上がって見てみないとわからない。
二階の屋根となると、まずはどこから上がるかが問題だ。

・・・ということで、こんな状況で超大型の台風21号を迎えることになった。
今年はまだ麦播きもできていないというのに、雨ばかりで本当に気が滅入る。

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鹿の解体

今年の夏から人に頼まれて、鹿や猪の解体を手伝っている。
自宅から少し上がったところに、ジビエ工房なる獣の解体施設があり、そこで不定期の仕事としてやっている。
自分らにとって貴重な現金収入源のひとつだ。

ジビエ工房に持ち込まれるのは、主に罠にかかった鹿と猪。
害獣駆除の目的で捕られたもので、鹿が圧倒的に多い。
猟期に山で狩った鹿や猪が持ち込まれることはまずないのだが、それでもかなりの数で、次々捕れるから驚く。

かけられている罠は、ほとんどの場合がくくり罠。
罠に獲物がかかると、その場で止めを刺し、血抜きをして、一時間以内(だったかな?)に解体施設へ持ち込まれるという流れになっている。
軽トラの荷台にドカッと乗せられてくるんだから(もちろんそのまま国道や県道を走って)、知らない人が見たらぶったまげるに違いない。

止め刺しは、鹿の場合、棒で頭の付け根(首との接続部)を打つことが多い。
苦しめないように、一撃で倒さなければならない。
棒で一撃したら倒れた鹿に近づき、喉をナイフで突いて血を抜くと、そのうち鹿は絶命する。

・・・と、これは他人がやっているところを見たことがあるだけで、書くのは簡単だが、自分じゃとてもできそうにない。
自分がかけた罠じゃないし、鹿や猪には何の恨みもないからだ。

多少なりとも自分が肉を食べている以上、こいつは避けて通れまいと引き受けた解体の仕事だけれど(牛や豚だって、どこかで誰かが殺し、解体している)、止めを刺して命を奪うことには抵抗がある。害獣駆除なんて、人間の勝手な都合だし。

以前に見せてもらったのは雌の鹿だったが、罠にかかった鹿は抵抗するどころか怯えきってしまっている。
そこへ、棒を持った人間が近づく。
鹿は意外にも、怯えた目をしたまま、一声も発することなく静かに殺される。
その時の怯えた鹿の目が、今も脳裏に焼きついている。
今後、何度その場にいようとも、決して慣れることはないだろう。また、慣れてはいけないことであると思う。

血抜きをして施設に運び込まれてから、腹抜きをする。
猟師が行う腹抜きの手際のよさには感心する。ほとんど手品を見ているかのようだ。
尻から喉のほうへナイフを入れる。
骨盤から大腸を抜き、喉で食道を切断、あばらを切り開いて横隔膜を破くと、嘘のように簡単にズルリと内臓を取り出すことができる。
このとき、フェロモンを出す器官を傷つけたり、尿や乳が漏れたりすると肉が使いものにならなくなるので要注意。
大腸や食道も、内容物が出ないように縛っておく。

腹抜きをされたものは冷蔵庫に吊るされ、こいつを解体することになる。

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はじめて解体するところを見せてもらったのは、子鹿だった。

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皮を剥いた状態。

ここからばらしていくんだけど、肉の形や骨の形状、関節の構造などを理解してないと、うまくばらせない。
人のやるところを見て覚えるわけだが、いくら説明を聞いても、次に実際にやってみるとなかなかできないわけで、こればかりは何度かやってみて覚えるしかない。

生きものの体というのは実に神秘的だ。
骨の形や関節の構造など、いちいち理にかなっている。
そんな中で、おやっと思ったことを二点ほど書き留めておく。

1.鹿や猪の前足の付け根には関節がない。
人間の肩にあたる部分で、当然、人間の場合には、股と同じように丸い関節が嵌っているわけだけれど、四足動物にはこれがない。軟骨と筋で胴体に固定されているだけ。
恥ずかしながら知らなかった・・・。

2.自分の腕を見てもわかる通り、血管というのは血が通っていれば一目瞭然だが、血が抜けた状態だとどれがそうだかまったくわからなくなる。
これも新鮮な驚きだった。

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四肢を外したら、部位に切り分ける。

鹿は、利用できる肉が少ない。
一番貴重なのは背ロース、次いでモモ肉。
モモ肉はさらに、芯玉、内モモ、外モモに分けられる。
背ロースもさらに細かく、肩ロース、リブロース、サーロインなどと分類されるようだが、通常まとめて一本で切り出す。
ブロックとしてそのまま売れるのは背ロースとモモ肉くらいで、他に、内ロース、ランプ(尻の肉)、スネなどを切り出すが、これらは加工用。

もったいないのは、これらを切り出した残りの部分。
バラ肉や首の部分など、食べられる肉がまだまだついているけれど、これらは通常捨ててしまう。
ま、捨てるといっても山に埋めるわけだから、なんらかの生きものに分解されて土に返るわけだけれど。
我が家では、時どきいただいて帰って食べている。

内臓も同様。ハツ(心臓)やレバーは食べられるが、通常捨ててしまう。
余すところなくいただくのが本来だけれど、人に賃金を払って解体しているとなると、割に合わないので、なかなかそんなことはしていられないわけだ。

同じように皮についても、時どき利用する場合があるが(革製品に加工する)、ほとんどの場合は捨ててしまう。
なめすのに時間と手間、それから技術がいるのだ。

ときに、くくり罠にはたいてい前足のどちらかがかかるのだけれど、罠から逃れようとして暴れるため、かかったほうの足は内部で出血していて(ほとんど足がちぎれそうになっているものもいるし、中には足をちぎって逃げてしまうものもいる。野生で足のない個体というのは、たいていが罠にかかって失ったものだ)、使い物にならないことが少なくない。
この場合も、状態の酷いものはやはり捨ててしまう。鹿に申し訳ないけれど。

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雄鹿の角も通常捨ててしまう。
はじめて自分で解体した雄鹿の角はもらって帰った。
頭骨から鋸で切断。毛のついた部分は、土にでも埋めておけばそのうちポロッととれる。

解体を見せてもらってから自分で何頭か解体してみて、ようやくなんとなくわかってきた感じ。
注意したほうがいいのは、本筋からは外れるが・・・マダニ。
野生の獣には必ず何匹もついているし、冷蔵庫に入っていたくらいではもちろん死なない。
すごいのは、あまりに平べったくて指では潰せないこと。いくら潰そうとしても生きている。机とナイフの柄とか、硬いもの同士で挟まないと潰せない。
そろそろ活動期でなくなるけど、要注意だ。

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Trackback [0] | Comment [0] | Category [■ 田舎暮らし日記] | 2017.10.21(Sat) PageTop
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1970年生まれ。妻と二人信州伊那谷在住。
2009年10月~2013年5月の旅を記録するために”なかっぴー通信”をスタートさせました。
現在は伊那谷にて節約生活をしながら充電中。
2014年4月、ブログのタイトルを”なかっぴー通信NEO”に改めました。
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