スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Category [スポンサー広告] | --.--.--(--) PageTop
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しています。
記事が面白かったときはポチッとお願いします!
 ↓   ↓   ↓
にほんブログ村 自転車ブログ 自転車旅行へ    
   
   

シルクロードを東へ その9 ウイグルから甘粛省へ

2012/10/29 月
始:8:50 ~ 終:16:55 走行:74km
~ 星星峡 ~ 星星峡の先30km

微風快晴。7:00の気温-5℃。
高速に戻って星星峡を目指す。道は昨日に続いて緩い上り。
しばらく走ると山がちな地形となり、見晴らしが利かなくなる。標高が上がったせいか、日が高く昇ってからも寒い。

緩い上りを40kmほどこなすと星星峡。ウイグルと甘粛省の境だ。
料金所があり、その先にパーキングがある。パーキングのGSでガソリンを買い、昼食のため歩いて高速を渡る。なぜかこのあたりは反対側にしか店がない。
今日の食堂には待望の米飯があった。家常豆腐をおかずに美味しくいただく。
人民はよく食べる。よく食べるのだが豪快に残す人もけっこういる。
「えっ、そんなに残しちゃうの?」と時どき驚かされる。

店のおっちゃんと二人の客が、自分らの持っている中国全図にかぶりつく。
「釣魚島ってのはどこにあるんだ?」「さあ?どこだろうな」「これか?」・・・などと話しながら地図を眺めている。
いや、そんなとこ見なくていいから・・・。

締めて25元のところ、おっちゃんが5元もおまけしてくれた。
水も食堂でもらえた。親切心からどの店でも熱々のお湯をくれようとするのだが、これだとペットボトルが変形してしまう。よって水をもらうときは、「お湯じゃない水」という会話をたいていのところでしている。
お湯は中国語で「カイシュイ」と言うのだが、この言葉は発音が単純らしく、どこでも一発で通じる。
食堂の隣の商店でめでたく米も買えた。

星星峡の先は甘粛省になる。長らく走ったウイグルともこれでお別れだ。
甘粛省は内モンゴルと、北チベットと言うべき青海省に挟まれた細長く延びる省である。
甘粛省に入ったとは言え、このあたりの河西四郡の地はまだまだその昔で言うところの西域、つまりは元来中原には属さない地域である。省が変わったからといって何ら景色に変化はないが、標識にある地名の併記がアラブ文字からラテン文字に変わった。地名が読めるようになったためこれはありがたい。

蘭州を目指して河西回廊をゆく。
星星峡を越えてすぐのところで、大きなザックを背負って高速を歩いている人を見かけた。ちょうど気持ちよく下っているところだったのでお互い手を振って挨拶を交わしただけだったが、歩いて旅してるのか?たぶん中国人だったと思うのだけれど、この無人地帯をいったいどうやって?
興味津々。自転車を止めて話してみればよかったと後悔した。

星星峡から先はずっと下り基調で快調だった。
30kmほど下ったところで高速から出られる場所を見つけ、高速を下りた。道路から離れ、平坦地に幕営。
昨日テントを張った場所もそうだったのだが、砂漠の中に地面を掘り返した場所がポツポツある。土でも採取しているのだろうか?何のための作業跡だかよくわからないのだが、幕営に格好の場所となっている。

蘭州まであと1,070km。だいぶ現実的な距離になった。
20:00の気温-9℃。どうりで冷えると思った。寝る前の段階でボトルの水が凍っていた。

IMGP6820_サイズ変更  IMGP6822_サイズ変更
今日も快晴!                              星星峡を目指す

IMGP6831_サイズ変更  IMGP6833_サイズ変更
山がちになってくると星星峡は近い                 家常豆腐と待望の米飯

IMGP6834_サイズ変更  IMGP6835_サイズ変更
甘粛省に突入                             といっても何ら景色が変わるわけではない

IMGP6839_サイズ変更
星星峡から先はずっと下り基調

IMGP6842_サイズ変更  IMGP6845_サイズ変更
快調!快調!                             脱出口を探しながら走る・・・いつもの行動

IMGP6847_サイズ変更
脱出!

P1170126_サイズ変更
そして高速から離れて幕営

スポンサーサイト
Trackback [0] | Comment [0] | Category [■ 108_China1 Gansu / 中国1 甘粛省] | 2014.01.23(Thu) PageTop
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しています。
記事が面白かったときはポチッとお願いします!
 ↓   ↓   ↓
にほんブログ村 自転車ブログ 自転車旅行へ    
   
   

河西回廊 その1

2012/10/30 火
始:9:00 ~ 終:17:20 走行:122km
~ 柳園 ~ 瓜州

無風快晴。7:00の気温-14℃。めちゃくちゃ寒い。日が出ないととても動けない。
ただ-14℃といっても極度に乾燥しているから、テントがバリンバリンになるわけではないし、自転車が真っ白なんてこともない。地面もカチンコチンに凍っているわけでなく、夏場と同じようにサラサラの砂。
なんだかちょっと調子が狂うが、日本やヨーロッパの-14℃に比べ精神的にだいぶ楽である。
恐ろしいのは今がまだ10月ってこと。いったい冬には何度くらいまで気温が下がるのだろう。

凍ってないからテントの撤収も楽チン。
テン場の近くに小さな池があったのだが、塩水であるらしく凍ってなかった。

気温が低く、今日はカッパの下に着込んでいる冬用のジャージを一日中脱げなかった。
日が出ても寒いわけであるが、日差し自体は強烈で、すごく日に焼ける。

高速に戻って緩いアップダウンを50kmほどこなし、低い山塊を越えたところが柳園。その10kmほど手前に料金所がある。
敦煌に向かうG215が柳園で分岐する。時間の都合で今回敦煌はパス。(あるかどうかわからないが)また次の機会にでも・・・。

分岐を過ぎて数キロのところに待望のパーキングがある。そう標識が伝えている。
が、喜び勇んで入ってみたら、立派な施設が建設中だった・・・。ガックリ。GSすらも建設中。
反対車線のパーキングものぞいてみたが、やはり建設中。力が抜けるなぁ・・・。

諦めて先を急ぐ。
柳園から先は下り基調のため快適である。快適なのはありがたいのだけれど、久々に食料危機。行動食がほとんどない。
おまけに水も・・・行動分はあるけど幕営用の水がない。
このあたりはウイグルより人がいない。ウイグルでは、おっ!こんなところに、という場所に小さな商店があったりしたのだが、このあたりにはホントに何もない。人の住んでいる形跡ゼロ。

15:00頃、すべての行動食を食べつくした。こんなの久しぶり。
ま、この際行動食はどうでもよかろう。水だけはなんとかしないと・・・と思いつつひたすらペダルを踏んで瓜州のパーキングに到着。
ここも建設中だった・・・が、その裏手に小さな食堂が一軒だけあり、そこで頼んで水を分けてもらった。ついでに食事をしたい衝動に駆られたが、日没が迫っているため泣く泣く見送って、その場で蒸したての饅頭(マントウ)だけいただいた。

パーキングの先にある瓜州の出口で高速を下りてテン場探し。
ここは珍しく、日本のように高速の出口のところに料金所があった。明日また高速に乗れるんだろうな・・・ちょっと不安になった。他に道なんてないんだから頼むぜよ。
料金所を抜けたところに果物を売っているおっちゃんがいた。明日の行動食用にリンゴとミカンを買う。

そのままS314を敦煌方面に少し走ってみたが、今ひとつパッとした場所がありそうにない。
ここまで誰もいなかったというのに、付近にけっこう人が住んでいたりする。唯一目にとまったのが、苗木と思われる整然と並んだ低木の木立ち。その中にアンテナ塔があった。
上から何か落下してきたらアウトなんだけど、仕方なくその真下に幕営した。

蘭州まであと950km。
敦煌は河西四郡の最西端に位置しており、古来漢族はそこから西を西域と呼んだ。今日でその西域を脱したことになる。
20:00の気温-3℃。

IMGP6849_サイズ変更  IMGP6856_サイズ変更
快晴! 寒いが日差しは強烈                    蘭州 1,035km

IMGP6857_サイズ変更
先は長い・・・

IMGP6861_サイズ変更  P1170128_サイズ変更
風車の翼を運ぶトラックの一団(よく見かける)        アンテナ塔の真下(何か落下してきたらアウト・・・)

P1170129_サイズ変更
全景はこんな感じ

Trackback [0] | Comment [0] | Category [■ 108_China1 Gansu / 中国1 甘粛省] | 2014.01.24(Fri) PageTop
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しています。
記事が面白かったときはポチッとお願いします!
 ↓   ↓   ↓
にほんブログ村 自転車ブログ 自転車旅行へ    
   
   

河西回廊 その2

2012/10/31 水
始:9:00 ~ 終:17:15 走行:91km
~ 布隆吉 ~ 玉門の30km手前

微風快晴。夕方になって少々雲が出た。7:00の気温-5℃。
伝家の宝刀のダウンジャケットはまだ出していないのだが、ここのところ寒くてあまり眠れない。
昼と夜の気温差が激しい。日中は風さえなければポカポカ陽気だ。

高速の料金所の前に昨日果物を売ってたおっちゃんがいたので、今朝も寄ってナシを買い足した。行動食は果物ならふんだんにある。
料金所のゲートのところで公安に呼び止められたが、行き先を聞かれ、気をつけて走れと言われただけだった。
緩~い上りを坦々と走る。午前中はさすがにまだ寒いが、今日は昼頃になると冬用のジャージを脱ぐことができた。
途中、大型トラック二台が事故っていて、走行車線を塞いでいた。自転車で追い越し車線を走る始末。事故の整理をしていた公安の警官は、笑顔で手を振っていた。

50kmほど走ったところに布隆吉のパーキングがある。
遠目にはいかにも建設中っぽく見え、半信半疑のまま寄ってみたのだが、奇跡的に機能していた。食堂もトイレも、GSに併設された商店もある。これには思わず舞い上がってしまった。
トイレの水が使えることを確認して、まずはメシ。回鍋肉とジャガイモの炒め物、今日は豪勢に二品も食べた。米飯と饅頭はどちらも食べ放題で僅か三元(40円くらい)。タダみたいなもんだ。

数少ない機能しているパーキングということで、トラックやバスがたくさん立ち寄る。
バスが来ると食堂の人が外に飛び出して、バスから群れ出してくる人民に向かって「向こうへ行け」と怒鳴る。向こうというのは反対車線のパーキング、高速の下をくぐって行けるようになっている。
どういうことになっているのかよくわからないが、とにかくバスに乗っている人民に来られては迷惑である様子。まんまとこちらの食堂の中に入ってきた人民もすべて追っ払われていた。
どうやらお湯だけもらいに大量の乗客が押し寄せるのを嫌っているらしい。ポットを持ってバスの乗客が何人か店に入ってきたのだが、見事に全員追い払われた。最後には出入り口や厨房の扉を施錠してしまうという徹底っぷり。

そこに、やはりお湯をもらいにきたらしい一人のおばちゃんがいた。他の人民たちが追い払われて店からすごすご出て行く中、おばちゃんは自分らの隣のテーブルに堂々と座り、前の客の残り物をパクパク食べていた。
スゲーな、おばちゃん。いや、捨ててしまうよりはずっといいようにも思える。人民はたくさん食べるんだけど、けっこう残しもするから。
おばちゃんは、外にいる他の乗客の様子を伺いながら食べ続ける。
店の人も気付いていて、「ねぇ、ちょっとあの人・・・」と店員同士で話しているのだが、おばちゃんのあまりに見事な食いっぷりに声をかけられないでいる。
天晴れ!おばちゃん。最後は余りものをカップに詰め、やはり残っていた酒の徳利と一緒にお持ち帰り。これで一食浮いたに違いない。
いやー逞しい。いろいろな人がいてホントに面白い。

食事の後はトイレで足を洗い、靴下を洗濯し、髭を剃って・・・残念ながら蛇口が短すぎて頭は洗えないから、水を余分に汲んで後ほどテン場で洗うことにした。
洗面台で最初に足を洗っているとき、ふと横を見ると、「衣類と足を洗うな」と書かれたプレートがあった。あらら・・・と思っていたら掃除のおっちゃんが入ってきて、プレートを叩きながら、「足を洗うなと書いてあるだろ」というようなことを怒鳴る。
申し訳ねぇ、おっちゃん。が、こちらとしてもこんなチャンスは滅多にない。ちょっとだけとお願いして、そのまま強引に洗わせてもらった。
靴下を洗っているときもおっちゃんはガミガミ言っていたが、髭を剃るなとは書いてないからか、髭を剃っているときは何も言わなかった。
後ほどマユミに確認すると、女子トイレのほうには何も書かれていないらしい。男のほうは足を洗ったり洗濯したりする人が多いのかな?ま、自分も高速のパーキングのトイレなんて半ばそのためにあると思っているけど・・・。

水もトイレで汲み、GSに併設された店で行動食を買い出し。こういうところは普通の商店に比べて割高なのだけれど、他には店などないのだから四の五の言っていられない。
完全に高速に寄生している・・・。

長居したパーキングを出る頃になると空に雲が湧いていた。
再び走り始めていやにスピードが乗るなぁと思ったら、珍しく追い風が吹いていた。こりゃ楽チン。

ウイグルを出て甘粛省に入ってからテン場に困るようになった。
いや、人が住んでいないわけだから周りにテン場はいくらでもあるのだが、高速から出るのが困難になった。ガードが固くなったと言おうか、道路脇に立つばら線のフェンスに弱点がなくなった。

玉門の手前30kmほどのところまで来て、ようやくフェンスの壊れている(壊されている)場所があった。
二人がかりで急な土手の下に自転車を下ろし、その場所から高速の外に脱出。傍から見たらすごく怪しい行動に違いない。
近くに町があるらしく、フェンスの外にはキレイな舗装路があった。

いつものように道路脇に自転車を止めてテン場の偵察をしていると、トラクターに乗った夫婦が通りかかった。不審そうな目でこちらを見る。いや、決して怪しい者ではございません。
水のない川底に下りて奥へ進んでみたのだが、地面がちょっとぬかるんでいる。そのままさらに奥に詰め、脇に入ったところに乾いた場所があった。
テン場に定めて幕営。久しぶりに人目にまったくつかない場所である。
暗くなる直前、ペットボトルの水で頭を洗った。日が沈むとさすがに寒い。
20:00の気温-8℃。ついさっきまで水で頭を洗っていたというのに・・・。

余談62 中国のトイレ事情
基本的に公衆便所の類はほとんど存在せず(食堂にもまずトイレはない)、クソミソ一緒といった表現がピッタリの中国であるが、(まだ比較的新しい)GSや高速のパーキングにはトイレがある。
これらはいわゆるニーハオ・トイレ。仕切りはあるがドアはなく、下を流れる水路を隣の人のウ○コが流れてくるという例のアレ。
中にはドアのついているトイレもあるのだが、ここでおもしろいことが観察される。
せっかくドアがついているのに、ほとんどの人がドア全開でしゃがんでいる・・・。
思うに、普段ドアなしのトイレに慣れ親しんでいるから、ドアを閉めるのが逆に恥ずかしいのか、もしくは閉じ込められた気分になって落ち着かないのか、そんなところだと思う。
要するに、この国のトイレにドアなど無用の長物なんですね。

一つ断っておくと、いま述べたようなトイレは上等の部類である。ニーハオ・トイレであるにしろ仕切りがあるのはまだマシだし、水が流れているのなら上等である。
仕切りはまだしも、最悪なのは水が流れていないトイレ。水が流れるようにコンクリート作りでありながら、水がいっさい流れていないトイレ。
これはすごいことになっている。中に入った途端、足の踏み場がない・・・。穴を掘っただけのトイレのほうがずっとマシだ。
いったいこれはどうやって処理しているのだろうか?それとも処理など一切せず、ずっとこのままなのだろうか?夏場などすごく臭うと思うんだけど・・・。

仕切りのないトイレは他の国にもある。中央アジアのトイレなんて衝撃的だった。
地面に穴が開いているだけ。まぁそんなのは別に珍しくもなんともないと思うが、その穴が一つの部屋に四つも五つも並んでいるというのはさすがに初めてだった。
見知らぬおっちゃんと隣に並んでしゃがんだこともある。
日本にいたら一生味わえないシチュエーション。が、人間というのは単純なもので、周りの人間がすべてそれが普通という感覚であると、まったく恥ずかしさというものがなくなる。(人にもよるのだろうが)すぐに慣れて普通にできるようになる。

中国というところは、中身よりも外面を重視する。それはトイレにもよく現れていて、絵を描くところでは外面よく水洗にしたりするのだけれど、これがいっさいまともに運用されない。
むしろ穴を開けただけのトイレならここまで酷い状況にはならないはず。ま、あまりに人が多すぎてそんなトイレは成立しないのだろうけど・・・。
トイレに限らずあらゆることが最終的に取り返しのつかないことになっている、ような気がする。

逆の意味で驚きだったのがイランのトイレ。非常に清潔である。
ムスリム圏のトイレはどこもキレイであるが、中でもイランはずば抜けていた。イランのところで書いたからここでは詳しく書かないが、世界一清潔なのではないかと思う。
日本のトイレのようにウォッシュレットがついているわけではないが、シンプルな形状の便器にシンプルなシステムということが相まって、とにかくキレイで理にかなっている。

IMGP6866_サイズ変更  IMGP6870_サイズ変更
微風快晴 午前中はまだ寒い                  ウイグルを出てからばら線のガードが固くなった

IMGP6872_サイズ変更  IMGP6875_サイズ変更
緩~い上りを坦々と走る                   午後になっていやにスピードが乗るなぁと思ったら、珍しく追い風

IMGP6876_サイズ変更  P1170131_サイズ変更
ガードが固くて高速から出られない・・・         久々に人目にまったくつかない場所(写真で見るとどこも一緒だが)

Trackback [0] | Comment [0] | Category [■ 108_China1 Gansu / 中国1 甘粛省] | 2014.01.25(Sat) PageTop
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しています。
記事が面白かったときはポチッとお願いします!
 ↓   ↓   ↓
にほんブログ村 自転車ブログ 自転車旅行へ    
   
   

河西回廊 その3 いよいよ冬将軍がやって来たか?

2012/11/1 木
始:8:50 ~ 終:17:50 走行:92km
~ 玉門 ~ 赤金 ~ 赤金ICの先15km

快晴強風。7:00の気温-9℃。
昨晩いよいよ伝家の宝刀のダウンジャケットを出した。羽毛量400g、14年もののシュラフではここのところの寒さに耐え切れなくなった。
ダウンの効果は絶大で、昨晩上半身には寒さを感じなかった。
鼻が冷たくなりついついシュラフにもぐりこんでしまうので、昨晩は人民マスク(布製のもの)も着用。これも効果は絶大なのだが、どうしても途中で息苦しくなって外してしまう。結局シュラフにもぐりこむ結果になる。
これ、日本の冬山ならシュラフが凍って真っ白になるところだが、極度に乾燥しているからこのあたりだとそんなことにはならない。

今朝もかなり苦労して高速に復帰。玉門へ向かう。
風は強い西風。道がひとまず南に向かっているから、右からの横風となる。
埃がすごい。春先、日本まで飛んでくる黄砂はこのあたり一帯から舞い上がったものだろう。
強く冷たい西風はまさに木枯らしといったところ。冬の到来を強烈に告げられているような気がした。

玉門で高速を下りる。やはり出口に料金所がある。甘粛省に入ってから高速が日本のようなシステムになり、料金所が本線上にあることがなくなった。
玉門で高速を下りたのは、町で買出ししたかったことに加え、なんとなくこのあたりはもう自転車で走ってはマズイのではないかと思ったから。
出口のところにG312と標示されており、高速を下りるとそのまま自動的にG312に出られた。行き先標示に酒泉とあるから、これより先はどうやら下道を走れそうだ。

町の中心部を抜けたところで買い出し。さらにちょっと走って町外れの食堂で昼食。
今日は麻婆豆腐にインゲンとニンニクの炒め物。これをご飯と一緒に美味しくいただいた。
人民は米飯より麺や饅頭を好んで食べている。どちらかと言えば米より小麦の食文化だ。
水も食堂でもらった。

玉門から先は道が東よりに向きを変える。強い西風が追い風となって楽チン。なのだが、道が悪くてガツガツ走れない。もし高速を走っていれば、ガンガン距離の出た一日だったと思う。
高速と下道のギャップが激しい。もうホント、腹が立つほど道が悪い。ところどころ埃の堆積したダートであるし、道幅も大型一台分しかない。にもかかわらず、こんな道をけっこう大型トラックが走っている。
道も高速を縫うように走っていて、なかなか前に進まない。せっかくの追い風を思うように活かせずもどかしい。埃で不快なだけである。
なんというか、順番が逆ではあるまいか。下道をしっかり整備してから高速を通すってのが本来の順序だと思うけど・・・。
むしろ高速ができてしまったものだから、下道は完全に放っておかれている状態。ダートの区間というのは工事中とかいうことではなくて、単にアスファルトが剥げて荒れてしまっているだけである。

赤金の手前、高速を渡る陸橋の上で、逆方向から来て休憩中の中国人バイカー二人組と会った。
北京から来たというチン君とリャン君。とても感じのいい二人で、「日本人ですか?」と日本語で訊かれたから、最初は日本人かと思った。
自転車はチン君がジャイアントで、リャン君がメリダ。ともに台湾のメーカで、中国ではお決まりのメーカだ。
二人は簡単な日本語をいくつか知っていたのだが、残念ながら英語はまったく解せず。お互い言葉がわからず詳しい話はできなかった。
一緒に写真を撮り合ったり、別れ際にソーセージをくれたり、ホント感じのいい二人だった。そして、自分らと同じルートを走っている人がいる、という事実にちょっと勇気づけられた。
それはそうと・・・彼ら二人が高速を走っていないということは、やはり本来高速を自転車で走るのは違法ということであろうか。少なくとも下道のあるこのあたりはマズイのだろうな。

二人と別れてしばらく行くと道がよくなった。赤金の町である。町の中だけはどこもキレイに道路が整備されている。
町の中心部を抜けても周りは畑だらけ。人家が途切れない。
テン場が見当たらない・・・しかも今日は風が強いから、贅沢ながらできれば風を避けられる場所に幕営したい。

赤金ICから15kmほど走ってようやく人家が疎らになった。
このあたりで時間切れ。いつものように自転車を止めて付近を偵察するが、今ひとつ適当な場所がない。
自転車が風に煽られて倒れる。すると、スタンドが真横を向いてしまった・・・スペーサーをかましながら騙し騙し使っていたスタンドであったが、ここで完全に死亡。踏んだり蹴ったりだ。
暗くなってしまい、結局道路脇にある涸れ川の高台に幕営。道路に近すぎ。道路から丸見えではないか・・・(そんなに車は通らないけれど)。
強風の中、苦労して岩陰にテントを張る。しばらくすると風がピタッとやんだ。だいたいこのパターン。夜になると風がやむのだ。
20:00の気温-2℃。風さえやめば寒くない。

P1170137_サイズ変更  P1170138_サイズ変更
玉門で高速を下りる                         昼の麻婆豆腐とインゲン&ニンニクの炒め物

P1170139_サイズ変更  P1170141_サイズ変更
この先、腹が立つほど道が悪くなる・・・             「玉門赤金峡国家級景区」とある

P1170142_サイズ変更
中国人バイカーのチン君とリャン君

2012/11/2 金

暴風雪のため停滞。
昨晩寝る態勢に入ったときはまだ無風快晴であったが、その後何時頃であったか、突如として暴風が吹き荒れた。
夜が明けても風はやまず、曇っているのか日の出の時間になっても外は暗い。半ば停滞ムードで起き出して外に出てみると、風が強くどんより曇っていた。

夜中に暴風が吹き始めてからずっと、テントの中が埃っぽかった。非常に細かい砂であるため、ちょっとした隙間から吹き込んでしまうらしい。本体の外、フライの下に出しておいた靴など埃まみれですごいことになっていた。

しばらく様子を見ようと、ひとまず湯でも沸かす。が、MSRの調子が悪く、いきなり分解する破目に・・・。昨晩消火するときの様子が既におかしかったのだが、ここのところ五日に一度は分解しているような気がする。

8:00頃、コーヒーを飲みながらパンを食べていると、雪が降ってきた。非常に乾燥した雪で、気温が低く地面も乾いているからみるみる真っ白になる。
ここで初めて停滞することに決定。
予定が狂う。ビザの延長の予定が・・・。嘉峪関で様子を探ろうと思っていたのだが、タイミング悪く土日を挟んでしまうことになった。
日数がないから嘉峪関もパスか。酒泉もスルーして張掖まで一気に走ってしまおうか・・・。もし張掖で延長できなければ、バスで西寧まで出向くことになるか?

暴風で風上側のペグが二ヶ所抜け、うち一ヶ所はフライが破れてしまった。
ペグを打ち直し、ついでに自転車に積もった雪を払ってカバーをかけておいた。
これでも多少は雪を避けられる場所に幕営したのでまだよかった。無理して川床まで下りてテントを張っていたら、雪で自転車を上げられないところだった。危ない、危ない。
交通量は少なくとも車の通る道路は、さすがに雪が融けて濡れてしまった。明日天気が回復しても、朝は路面が凍結しているに違いない。

10:00を過ぎると雪は軽く舞う程度になったが、風がまた強くなった。そして昼すぎの気温が-5℃。日が出ないとこういうことになってしまうのか・・・。
降った雪がサラサラのまままったく融けないところが恐ろしい。

16:00頃になってようやく風もやんだ。
19:00の気温-8℃。

P1170146_サイズ変更  P1170148_サイズ変更
いよいよ冬将軍がやって来たか?                ペグを打ち直し、自転車にもカバーをかける

Trackback [0] | Comment [0] | Category [■ 108_China1 Gansu / 中国1 甘粛省] | 2014.01.26(Sun) PageTop
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しています。
記事が面白かったときはポチッとお願いします!
 ↓   ↓   ↓
にほんブログ村 自転車ブログ 自転車旅行へ    
   
   

河西回廊 その4

2012/11/3 土
始:10:35 ~ 終:16:40 走行:46km
~ 玉門東(嘉峪関の30km手前)

快晴、無風のち東の風。7:00の気温-16℃。
昨晩は寒くてほとんど眠れなかった。だのに・・・日の出前から起き出してお湯を沸かそうとしたら、MSRが絶不調。分解と着火を繰り返す。こうなったら意地でもコーヒーを飲んでやる。
いや、朝のコーヒーはともかく、MSRが夕飯時に使えなかったら大ピンチだ。
着火してはダメで、一度冷ましてからまた分解。そんなことを何度繰り返したろうか、ようやくどうにか使えるようになってコーヒーが飲めた。
そんなことに朝の貴重な時間を二時間近く費やしてしまった。

テントの中も荷物も、すべてが埃まみれ。これにはまいった。
テントを撤収したあとで、死亡したスタンドを外してアスファルトに押し付け、強引に曲げる。これまでよりさらに厚いスペーサーが必要になったが、どうにか荷物の積み降ろしだけなら使える状態になった。

そんなこんなで出発は10:35。日なたは凍った路面もすっかり融けた。
テン場から2、3kmも走ると、もっと快適そうなテン場がいくらでもあった。わからんものだ。一昨日もう2、3km走っていれば、あんな不快な思いをせずに済んだのに・・・。
緩い上りがしばらく続く。上り終えたところでまた玉門市に入った。
玉門はとっくに通り過ぎたはず・・・わけがわからん。が、人に訊いても道は合っているし、向かっている方角も間違っていない。

しばらく行くと小さな町があった。商店で買い出しを済ませ、隣の食堂で昼食にする。
久々に清真の店だったのだが、すっかり中華に慣れてしまったため選択肢が極端に絞られる。ここに来て羊肉はもう御免だ。
65元と、このところの相場より安かったので、久々に大盤鶏を食べた。すごい量だった・・・今まで食べた大盤鶏より肉の量が多い。最後はちょっと無理して平らげ、すっかり満腹。いやー大盤鶏はもうしばらくいいや・・。
大盤鶏の欠点は、調理するにも食べるにも時間のかかるところ。結局今日も一時間以上店にいた。
帰りがけに水を5L分けてもらう。

気を取り直して走り始めるが、寒い!寒すぎる。
日陰は大型に踏み固められた雪が残っていて危険。これがまた汚れて黒くなっていたりするから判別しにくい。
屋根の雪が日差しに融けて軒下に滴り落ちているのだが、滴るそばから再び凍って氷柱になっている。
町を抜けると平原になり、東風が強くなった。寒すぎる・・・晴れて日が出ているにもかかわらず、いくら漕いでも体が温まらない。この感覚は久しぶり。
要するに、冬のヨーロッパ並みだ。まだ11月に入ったばかりだというのに・・・。
このあたりは北に黒山、南に祁連山脈という二つの山脈に挟まれた地形となっていて、おそらく標高もそれなりにあると思われる。とにかく寒い!

嘉峪関の手前30kmほどのところまで来て、風の避けられそうなところがあったら今日はもう幕営しようということになった。
道路脇にある瓦礫の山が目に入った。道から外れて行ってみると、瓦礫の山の間にテントが張れそう。すかさず幕営した。
17:00には早くも祁連山脈の向こうに日が沈む。ちょうどよかった。

今朝分解整備したMSRは絶好調。水もふんだんにあったのだが、昼の大盤鶏ですっかり満腹になっていて、この日の晩はお茶とコーヒーを飲みながらサーダーアンダギーのようなお菓子をつまんだだけだった。
19:00の気温-6℃。
走っていた道路は452多道から215省道に変わった。手持ちの地図には出ていないので、今日はどこをどう走ったのか今ひとつわからない。

IMGP6880_サイズ変更  IMGP6883_サイズ変更
朝・・・雪は融けたのではなく風で飛ばされた          ものすごい量の大盤鶏・・・もうしばらく見たくない

IMGP6884_サイズ変更  IMGP6890_サイズ変更
午後になっても日陰は雪が残っている              寒すぎる・・・漕いでも体がまったく温まらない

P1170149_サイズ変更
あまりの寒さに早々に幕営

Trackback [0] | Comment [0] | Category [■ 108_China1 Gansu / 中国1 甘粛省] | 2014.01.27(Mon) PageTop
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しています。
記事が面白かったときはポチッとお願いします!
 ↓   ↓   ↓
にほんブログ村 自転車ブログ 自転車旅行へ    
   
   


 Web Page Translation
 You are here / ブログ内の現在地
なかっぴー通信NEO
 トップページ
  └ カテゴリー
        └ ■ 108_China1 Gansu / 中国1 甘粛省
 About Me / プロフィール

nakappie

Author:nakappie
1970年生まれ。妻と二人信州伊那谷在住。
2009年10月~2013年5月の旅を記録するために”なかっぴー通信”をスタートさせました。
現在は伊那谷にて節約生活をしながら充電中。
2014年4月、ブログのタイトルを”なかっぴー通信NEO”に改めました。
信州伊那谷より~旅のこと、山のこと、自転車のこと、そして田舎暮らしのことなどなど・・・気ままに綴ってゆきます。
”おもしろきこともなき世をおもしろく”そんなふうに生きていけたらいいですね。

 名言集
すばらしい一日でありますように・・・
 ランキングに参加しています
押してもらえると嬉しき哉

にほんブログ村 自転車ブログ 自転車旅行へ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 自給自足生活へ
 Latest Diary / 最新記事
 Category / カテゴリー
 Search Form / 検索フォーム
 にほんブログ村
 アクセスランキング
   
   
i2iポイントサイトへのご招待です♪
 Links / リンク
 Mail Form / メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

 Latest Comments / 最新コメント
 アクセスカウンター
 Monthly Archives / 月別アーカイブ
 RSSリンクの表示
 ブロとも申請フォーム
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。