伊良湖水道を渡る

2013/5/20 月
始:12:10 ~ 終:17:00 走行:19km
~ 鳥羽(フェリー)伊良湖 ~ 堀切手前

曇りのち晴れ。
雨は夜明け前に上がった。が、朝はどんより曇っていて今にも降りだしそう。一寸停滞かと思ったのだが、9:00を過ぎた頃から急に晴れた。
晴れると暑くてテントの中にいられる状況ではなく、移動することに変更。
雨で濡れたものをすっかり乾かしてからの出発。テン場をあとにしたのは昼すぎだった。

昨日の雨の影響で、今日はキャノンデールのメータが一日死んでいた。
県道37号に戻って鳥羽まで走る。
小刻みなアップダウンの続く気持ちのいい道だ。雨上がりの青空に新緑も映える。

鳥羽のフェリー乗り場に着いたのは、ちょうど13:40の便が出る直前だった。これには乗れず、15:10の便に乗った。
伊勢湾を渡って渥美半島の伊良湖に至るフェリーには、その昔一度乗ったことがある。運賃が少々割高で、1,500円+自転車1,000円。
フェリーは思いのほか混んでいて、車はほぼ満車の状態だった。
日本に帰ってからこれまでたくさんのフェリーに乗ったけど、これがひとまず今回の旅では最後のフェリーということになる。

隣の席のおっちゃんとお喋りしている間に、あっという間に伊良湖に着く。
ちなみに、伊良湖の沖にある神島は、三島由紀夫の小説「潮騒」の舞台となった島である。

伊良湖は快晴だった。西日が強烈。
その西日を背に受けながら、太平洋岸を東へ。
車道も車が少なく実に快適なのだけれど、それとは別に海沿いにサイクリングロードが整備されている。せっかくだからそちらを走る。
日本ではまだ珍しい、快適なサイクリングロードである。しかも、ルート沿いはどこでも幕営可能ではないか・・・。

今日も17:00に早々と走るのをやめた。
ラジオで大相撲中継を聞いてから、18:00過ぎにその場に幕営。
瀬戸内と違って久々に波の音が荒々しい。
ここまで来るともう自宅は射程圏内。ルートを選べば二日で走れてしまう距離である。

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9:00を過ぎた頃から急速に晴れた               目の前の水路にカニが・・・

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鳥羽までのんびり走る                      この旅最後のフェリーで伊良湖へ

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伊良湖は快晴だった 西日が強烈!              サイクリングロードの脇にどこでも幕営可能

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浜松を迂回して天竜へ

2013/5/21 火
始:8:20 ~ 終:17:30 走行:94km
~ 赤羽根 ~ 伊古部 ~ 湖西 ~ 三ヶ日 ~ 細江 ~ 浜北 ~ 天竜

曇りのち晴れ。
天気予報は晴れの一点張りであったが、付近一帯は広い範囲で曇っている。
曇っていても朝から気温が高く、湿度もあってかなり不快だ。

しばらく海沿いの自転車道を走る。このあたりの浜はアカウミガメの産卵場になっているらしい。
数キロ走ると自転車道は終わり、その後はR42を辿る。
途中に短い自転車道がちょこちょこあるのだけれど、あまりに短くて辿るのが面倒。嫌気がして途中から素直に車道を走ることにした次第。
この手の自転車道はまったく意味がないと思う・・・。

赤羽根の道の駅で一服。
このあたりはサーフィンのメッカであるらしい。ものすごい数のサーファーがいる。
駐車してある車のナンバーを見ると、名古屋近辺や京都、三重といったところが多いが、遠く長野や関東から来ている人もいる。
サーフィンというのは生まれてこのかた一度もやったことがないのだけれど、たぶんやったらすごく楽しいのだろうなと昔から思っている。スキーやクライミングなんかと同様、自然を相手にするアクティビティーは楽しいに違いない。
もし浜の近くで生まれ育っていたら、自分はサーフィンをやっていたような気がする。

さて、伊良湖水道をフェリーで渡ったから、もはや名古屋や四日市のあたりを走る必要はない。
(自分らにとって)荷物満載の自転車で走るのに大都市ほど不快で大変なところはない。
日本で言えば都内と京浜・京葉圏、名古屋・中京圏、それから大阪・阪神エリア。ここだけは絶対走りたくない。近づくだけでも嫌である。
自宅までのルートを考えると、あと残すのは浜松のみ。浜松レベルのところでさえ、できれば市街地は走りたくない。浜名湖の北側を迂回するつもりだ。

R42に出て以降は退屈な道が続く。それは静岡県に入り、浜名湖沿いを走っても同様だった。
湖西からR301に入り、時計回りに浜名湖岸を走る。
テン場を発ってからずっと、コンビニ以外に買い物できるところが見当たらなかったのだけれど、三ケ日の町中でようやくスーパーを発見。ようやく買い出しができた。

三ケ日からR362に入り、しばらく湖沿いに走る。
それにしても暑い・・・ひたすら暑い。
13:00を過ぎるとすっかり晴れて、日差しにも晒されるようになった。やたらとのどが渇く。
R362は浜松の北を迂回して天竜へ向かう。
三ケ日以降もやはりスーパーやドラッグストアの類を見かけない。いったいこのあたりの人はどこで買い物をしているのだろう・・・。

浜北を過ぎ、天竜川を渡る。
天竜川だ・・・これを遡れば家に着く。帰ってきたなぁという思いが一気に盛り上がる。

湖西から先、相変らずスーパーは見かけないのだけれど、人家はたくさんあって途切れることがない。ルート沿いにテン場を求めるのが困難で、ちょっと厄介な場所である。
天竜川を渡ったところでルートを外れ、テン場を探す。
あてずっぽうに走っていると、幸運にも鳥羽山公園という標示があった。自転車を押して激坂を400mほど上ると鳥羽山城跡があり、そこが公園になっていた。テントが張れそうで一安心。
今日も大相撲中継を聞いてから公園内にテントを張った。
静かで平らで暗く、おまけに朝日も遮られそうという言うことなしの場所だったのだが、唯一蚊がすごかった・・・。
それでも蚊にとってはまだ寒いのか、必死に襲ってくるということはなかったけれど、ウヨウヨいるから落ち着かない。テントに入ってしばらくは、中に侵入した蚊を退治しまくった。
メッシュにした入口の外もウヨウヨ飛んでいたのだが、日が暮れて暗くなるとようやくどこかへ退散した。
夜になるとどこかへ行くという蚊の習性には毎回助けられている。

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しばらく海沿いの自転車道を走る                このあたりはサーフィンのメッカであるらしい

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波はこんな感じ                           浜名湖に出て湖岸を時計回りに走る

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そして天竜川・・・これを遡れば家に着く            鳥羽山公園・・・静かで平らで暗く言うことなし

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三倉にて

2013/5/22 水
始:8:30 ~ 終:12:30 走行:25km
~ 天竜 ~ 森 ~ 三倉

伊勢の神宮と同じように、日本に帰ったら必ず行こうと誓っていたのは渡辺君の実家だ。
今日ようやく行くことができた。

晴れ。
テン場はえらく快適で、しばらく日が当たらなかったのをいいことに、のんびり7:00過ぎまで寝ていた。
日なたは朝から夏のような暑さである。

鳥羽山から下り、三倉にある渡辺君の実家を目指す。
浜松から離れ、森の手前あたりまで来るとだいぶいい感じになってくる。山が近くなり、テン場もそこかしこに探せるようになる。
森で買い物をしてから山間の県道を三倉まで上る。さらに山が近くなり、ますますいい感じになってくる。

渡辺君が書いてくれた住所を頼りに実家へ向かう。最奥のGSがそうだと教えてくれていたので場所はすぐにわかった。
電話番号を知らなかったから突然の訪問となってしまったが・・・GSの隅に自転車を止めて事務所を訪ねる。
お母さんがいた(ずいぶん若く見えたから最初は確信が持てなかったのだけれど・・・)。自分らのことを知ると、お母さんはすぐにお父さんを呼びに行ってくれた。
ご両親ともえらく感激してくれ、こちらとしてもいろいろな思いが交錯しまくって目頭が熱くなった。

何はともあれ家に上げさせてもらって仏壇に手を合わせる。
今朝トイレで髭だけは剃ってきたとは言え、汗だくの汚い格好で恐縮である。

ご両親が渡辺君の撮った写真(大学で写真の勉強をしていたから一味違う)や彼が旅中に書いた日記を持ってきてくれて、それらを興味深く見せてもらいながらいろいろ話をした。
渡辺君とはとにかく気が合って、あれこれ話をしていたので話は尽きない。さらに、お父さんもお母さんもえらく話をしやすい人だったから、話しているこちらが夢中になってしまった。

「世界中にこんな景色のところは他にないですよ」と渡辺君が語っていたチベットのチャンタン高原の写真もあった。
が、彼の熱弁していた「大地から空までの色のグラデーション」というのはやはりそこには写っていない。
それは知っていた。
「何度も写真に撮ったんですけど、写真にはまったく写ってなかったですね・・・」と彼が言っていたからだ。
その色のグラデーションをこの目で確かめに、いつかチベットに行ってみたい。いや、行かねばならない。

日記も興味深く読ませてもらった。膨大な量だからもちろんごく一部だけだけれど・・・。
実のところ、最初は見てもいいものかどうか迷った。人に読まれることを意図して書いたものではないだろうからだ。
日記というものは、書いているとき人に読まれることはまず想定していない。
ブログにアップしたりしているのはまた別だ。最初から人に読んでもらうために(少なくとも人に読まれることを想定して)書いている。だからそこでは、なんでもかんでも素直に好きなように書けるわけではない。
そんなわけで、普段他人の純粋な日記というものを目にする機会なんてまずないわけだけれど、ちょっと罪悪感を感じつつ覗き見させてもらった。

非常におもしろかった。
あの時そんな風に思ってたのか、とか、そんなこと気にしてたのか、とか・・・知りえなかったその人の内面を垣間見られた気がして非常に興味深かった。
渡辺君の感覚は自分らにとても近かったから、読んでいて自分の中に入ってきやすい。というか、やはり似たような感覚だったんだなと、日記を読みながら改めて感じ入っていた。
山ヤ的な感覚というのかな。同じようなところを求めてテン場を探し、同じようなところにテントを張っていたり、食べているものは違うのだけれど、買い出ししているものなどにもどことなく共通点があったりする。
距離や時間、標高、気温、ルートの状況や天気のことなど。これらを詳しく記録しているのも山ヤの習性であると思う。状況を思い浮かべやすく、参考になるし、読んでいてとにかくおもしろい。
渡辺君の場合は毎日湿度や風向き、風力まで記録してあった。さすがだ(風力計を持っていたのはドゥシャンベで見せてもらって知っていた)。
ちなみに、自転車を含め旅のブログや何かでそういったことを記録してあるものはまずない。
「ギャー」とか「オー」とか直感的な印象のみが羅列されていて、日付けすら欠落しているものが少なくない。読んでいる大多数の人にとってあまり細かいデータは要らないのだろうけど、例えば日付けや時間といった最低限のデータだけはつけてもらいたいものだと常々勝手に思っている。でないと記録としてまったく参考にならない。

ビールをいただきながら夕飯をご馳走になっているときも、そのあとも、話はまったく尽きることがなかった。
(昼食をご馳走になった上、この日は泊めていただけることになりました。ありがとうございます。)
当たり前のことなのだろうけど、ご両親が渡辺君のことを一番よくわかっていらっしゃる。やりたいことをやっていた彼の生き方を真正面から理解し、応援されていた。
これはすごいことだ。ちょっと羨ましくさえ思った。
世間一般的には、「いい大人になって定職にも就かず・・・」となるのが相場であるような気がする。自分らも旅の間、心の奥底にはある種の後ろめたさのようなものがあった。
(本人としてはやりたいことをやりたいようにやっているだけで、特に世のため人のためになっているわけでなし、社会貢献などとは無縁のことをしているわけで、ちょっと後ろめたいところがあるのです。)
ご両親をはじめ彼のご家族は、そんなことは微塵も考えておらず、むしろ話をしていたこちらが元気をもらった気がする。
価値観を共有できる人と話ができるというのは幸せなことで、話をしていてとても楽しかった。次から次へ、夢中で話をしてしまった。

結局、ご両親とは1:00頃までお喋りに興じた。
さらに床に入ってからも日記を読ませてもらったのだけれど、到底読みきれる分量であるはずもなく。
それにしても・・・ここからなら伊那谷の自宅まで秋葉街道で一本道。直線距離で(あくまで直線距離だが)すぐのところだ。
本当なら旅から帰って簡単に行き来できたのに・・・。

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三倉へ・・・森から先は山が近くなっていい感じになる    渡辺君の実家・・・これも話に聞いていた

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翌日、出発前に撮った記念写真

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秋葉街道北上

2013/5/23 木
始:10:55 ~ 終:17:40 走行:66km
~ 犬居 ~ 佐久間 ~ 水窪 ~ 西浦 ~ 兵越峠手前7kmほど

晴れ。
ぐっすり眠らせていただき、おいしい朝食をいただく。
お茶どころの静岡はお茶が旨い。渡辺君もしきりに話していたけど、いつ来てもお茶がおいしいと感じる。
再びご両親とお話をしたり、日記を読ませてもらったり、すっかりのんびりさせていただいた。
最後に仏壇に手を合わせ、ご両親と再会を約して三倉の家をあとにする。ご両親があれやこれやと持たせてくれた。

旅のラストランは、前から気になっていた秋葉街道と決めていた。
浜松から南アルプスのすぐ西側を茅野までまっすぐ北上するルートで、雪のため冬場は通行止めになる。地図を見るたび一度走ってみたいと思っていたルートだ。

三倉からしばらく上りをこなして枝道に入り、気田川沿いに下る。カヌーをやる人には名の知れた清流だ。
今日も日差しが強烈で暑いのだけれど、道路まで迫り出した木々が木陰を作ってくれるからありがたい。
しばらく走ると天竜川に出た。
秋葉街道であるR152が天竜川の右岸を走っている。そちらも交通量が少ないのだけれど、橋を渡らずにより静かな川の左岸の狭い道を行く。

午後になってキャノンデールの前輪がパンク。
空気の抜け方が鈍かったからそのまま空気を入れつつ走ったのだが、やはりパンクはパンク。空気が抜けただけではない。
左前のパニールの固定部のビスも一本紛失していた。
なんだかいつもよりぶらぶらするなぁと思ったら、ビスが一本なくなっていた。ちょうどいい大きさのビスがなかったのでパニールもそのまま。
自宅を目前にしていろいろなところにトラブルがでてきた。グッドタイミングというかなんというか・・・。

それにしても山深い・・・この山の懐の深さが懐かしく、一気に帰ってきたなぁという気分になる。
山深いのもそのはずで、右手に連なっている緑の山塊の向こう側は南アルプスの深南部である。いやー帰ってきた・・・。
秋葉山を回り込み、秋葉ダムを過ぎると、天竜川は緑色の水を満々とたたえている。
水の豊かなところはいいわ・・・もはや水に困ることは一切あるまい。

佐久間でR152に合流し、そのまま北上。
水窪で買い出し。水窪から先は長野県境の兵越峠へ向かって本格的な上りになる。

17:00を過ぎた頃、ラジオをつけてみた。今日は相撲の大一番があるのだ。が、まったく受信できず・・・。
もう少し上れば入るかと、汗だくになって必死に上る。南アルプスのほうには入道雲がモコモコ湧いている。
テントも張れるかと思えるところで自転車を止め、雑音だらけのラジオを耳に当てていると、スクーターに乗ったおっちゃんが通りかかり、あと300mくらい行けばトイレのあるいい場所があると教えてくれた。
そこまで移動してテン場は決定!大相撲中継もどうにか聞くことができた(稀勢の里が日馬富士に勝っていよいよ盛り上がってまいりました)。

標高が上がったおかげで日が暮れると肌寒かった。
テントのすぐ近くで鹿がしきりにキンキン鳴いている。警戒されているのか?これまた懐かしく、帰ってきたなぁという気分にさせてくれる。

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三倉をあとにする                       天竜川に出た・・・旅のラストランは前から気になっていた秋葉街道

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秋葉ダムを過ぎると緑色の水を満々とたたえている     秋葉街道は川の対岸を走っている

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ここへきてパニールのビスも紛失                秋葉街道に合流しそのまま北上・・・山深い

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兵越峠の手前 トイレのある快適な場所

2013/5/24 金
始:10:10 ~ 終:13:00 走行:20km
~ 兵越峠 ~ 遠山郷

快晴の一日。
旅立って以来四回目の誕生日。旅の間に四つも年をとったということか・・・。

テントに日が当たらないのをいいことに、今朝も7:30まで寝ていた。外は真っ青な空である。
テントを撤収してからキャノンデールのチューブ交換。今回は珍しく、チューブにワイヤの破片が突き刺さったままになっていた。そのため空気の抜け方が鈍かったようである。

出発の準備を整えて一服していると、先ほど林道に入っていった二台のスクーターが戻ってきた。
テン場はちょうど青崩峠へ続く林道の分岐点にある。
ツーリングの二人組曰く、「激坂を上った先で通れなくなっている」ということだった。
青崩峠という字のごとく、このあたりは地質が脆く、よく崩れて通行止めになる。ちょっと前までは他にルートがなかったから大変だったのだけれど、今はここにトンネルができていて、よほどマニアックな人以外青崩峠は通らない。
ちなみに、現在秋葉街道沿いに三遠南信自動車道というのを造っていて、ここの草木トンネルもその一部である。今のところ無料で通行できるが、完成した暁には有料になるのだろうか?さらに、自動車道というくらいだからそのうち自転車は通行できなくなるのだろうか???
もう一つちなみに・・・実は秋葉街道(R152)というのは完全につながっていない。南からだと地蔵峠の手前で国道が途切れていて、しらびそ高原のほうから林道で迂回する。ここが冬期通行止めになる(というか地蔵峠の北も長谷までずっと冬期通行止めである)。
その間にある大鹿村(自宅のある中川村の隣村)は、村の外に出る三本の道のうち二本が冬期通行止めになるという隔絶感のあるところだ。中川へ抜ける残りの一本が冬場の生命線。

兵越峠への上りはキツかった。滝のように汗が流れる。
途中、高負荷をかけたときにスプロケからチェーンがすっぽ抜けるようになった。原因はもちろんチェーンが伸びきっていることと、スプロケが減っていること。
これまでにも時どきすっぽ抜けることがあって騙し騙し乗っていたのだけれど、ここまで頻繁にすっぽ抜けることはなかった。最後の最後に来てチェーンもスプロケも限界・・・いや、むしろよくここまでもってくれたと思う。
この状態だと10%を超えるような坂はスムーズに上ることができないが、兵越峠の先は大きな上りは地蔵峠を残すのみ。問題ない。

上りの途中でサルがお出迎え。サルといい、シカといい、いやー帰ってきたなぁという気にさせてくれる。
一時間ちょっとで兵越峠に上りついた。標高1,168m。峠の先は長野県だ。
いやー帰ってきた・・・。

兵越峠では、静岡の水窪町と長野の南信濃村の間で毎年綱引きが行われ、その結果で県境が決められている(もちろん行政上の県境はきちんとありますが・・・)。
長野版のニュースでは毎年綱引きの結果が報道される。
兵越峠や青崩峠というのは、武田信玄にゆかりのある峠であるらしい。上洛のため武田の大群がこれらの峠を通ったと由来書にあった。

兵越峠から遠山郷まで一気に下る。
木々に覆われた緑の山並みが見事だ。いやーやっぱ山は長野だわ・・・このスケールはちょっと他では見られない。懐の深さが段違いである。
このあたりの山域は森林限界が高く、優に2,000m以上あるだろうから、見渡す山はどれも木々に覆われて濃い緑色をしている。この景色が妙に落ち着く。
クルミの木も目につくようになった。いやー帰ってきたなぁとつくづく思う。
クルミの木は葉に特徴があるから、すぐにそれとわかる。南信州はクルミの木が多い。というか、クルミの木だらけなのだ。

山に見とれながら九十九折を下って遠山川に出ると、和田宿。道は南アルプスと伊那山地の間を川に沿ってさらに北上している。
和田には道の駅があり、そこには温泉もある。ここまで来ればもう庭といっても過言ではない(と言いつつ・・・実はこんなところに道の駅があることすら知らなかったのだけれど)。
ちょっと頑張れば今日中に家に帰れるのだけれど、付近にテントも張れそうであるし、今日はもう行動を切り上げて温泉に浸かってのんびりすることにした。理由の半分は、実は大相撲をテレビで見たかっただけである。
ロケーションのいい道の駅で、山を見ながら温泉に浸かってまったり。
(今日も勝った稀勢の里!明日白鵬と直接対決)

18:30過ぎに道の駅の裏手、遠山川の川岸に幕営した。テン場はクルミの木のたもと。
いやーいいところだ。すごく落ち着く。
帰ってきたなぁと、そんなことばかり思っていた一日だった。

20:00を過ぎると山の背から月が昇った。今日は満月である。
山はここからだと池口岳や光岳が近い。

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この旅最後のパンク修理                     原因はコイツ

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背後の林道が青崩峠へ続く・・・                が、今はこんな立派な道路ができている

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そのうち自転車は通行できなくなるのだろうか???    兵越峠への上り・・・キツかった

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毎年綱引きが行われる兵越峠                  峠の先は長野県 

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木々に覆われた緑の山並みが見事              やっぱ山は長野だわ・・・懐の深さが段違い

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いやー帰ってきたなぁ・・・そんなことばかり思っていた一日だった

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この旅最後のテン場は遠山川の川岸(クルミの木のたもと)

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1,314日ぶりの帰宅!!

2013/5/25 土
始:8:20 ~ 終:16:30 走行:65km
~ 上村 ~ 地蔵峠 ~ 大鹿 ~ 中川

晴れ。中川村までのラストラン。
だのに、朝からどうにも体が重い・・・。
原因はわかっていて、温泉に入りすぎ。のんびり温泉に浸かるとなると、いつも三時間くらい入っているから(サウナがあればうち一時間はサウナ)、疲れをとるどころか逆に疲れてしまうことが珍しくない。

近所にあった店で簡単に買い出しを済ませ、遠山川沿いに秋葉街道を北上する。
川沿いはまだそれほど上らないのかと思っていたのだが、けっこうな上り。(実際にはそれほどの上りではないと思うが)体が重いせいで一向に進まない。暑くてやたらと喉も渇く。
小刻みに休憩をとりながら、山に入る分岐の手前まで辿りついた。暑くて食欲はないのだけれど、先のことを考えるとなにか腹に入れておきたい気分。
缶コーヒーを買うだけのつもりで自販機のあったそば屋に立ち寄ったのだが、そのままそば屋へ吸い込まれてしまった。
中川に帰って赤そばを食べようと我慢していたそばであるが、我慢できずにここで食す。思いもよらぬ贅沢をしてしまった。
そばはもちろん旨い。ことそばに関しては、信州ではずすことはまずなかろう。

天気のよい週末とあって、秋葉街道もツーリングのオートバイやドライブの車が多い。
ほとんどの人の目的地はしらびそ高原か、もしくは下栗の里のようである。
さて、昨日も書いたとおり、R152は地蔵峠の手前で途切れている。しらびそ高原へ向かう道のほうから迂回せねばならない。
九十九折の道をひたすら上る。最後の大きな上り。
幸いにもこの頃になってようやく体が動くようになってきたし、勾配自体もそれほどきつくはなく、恐れていたような上りではなかった。途中で沢の水を補給することも可能だ。

大汗をかいて分岐に到着。
ほとんどの人がしらびそ高原に向かうから、この先は車やオートバイが減る。
分岐を入って地蔵峠へ。
峠までさらに5kmほどあるのだが、分岐から2kmほど上ると下りになった。峠への上り返しがあるはず・・・あまり下らないでほしいものだと思いつつ、身構えながら走っていたら、そのまま峠に着いた。
まさかの下りで峠にアプローチ。地形的にも峠っぽくなく、単なる下りの途中といった感じだ。
峠で休憩しようと思っていたのに、狭くて自転車を止められる場所すらない。
ちょっと手前の上りから下りに変わったところが峠じゃないのか・・・?そのほうがもっともらしいと思うのだがどうだろう。
地蔵峠は1,320mとなっているが、ルート中の最高所は1,400m以上ありそうだ。

地蔵峠の先は大鹿。中川の隣村の大鹿村。いやーいよいよ帰ってきた。
大鹿に入ると極端に道が狭くなり、次第にガレてくる。このガレたところがいかにも大鹿っぽい。
路上は岩のかけらだらけ。道も狭くて見通しが利かないから、快適に下るという風にはいかない。
ちなみに、リニア新幹線はこのあたりを通すのだと思うが、トンネルを掘るのはかなりの難工事ではないかと思う。このあたり、いわゆる中央構造線ですから・・・。

さて、今日は大相撲の稀勢の里と白鵬の一番をテレビで見なければならない(笑)。
家に帰っても見られないから、目指すは中川村の望岳荘。大鹿は完全にスルーして、小渋湖経由で一路中川へ!
大鹿村の冬場の生命線となる県道22号&59号。ここはもう勝手知ったる道である。
滝沢橋を渡るといよいよ中川村。小渋湖沿いを走り、トンネルをくぐってしばらく行くと・・・景色が開けて明るくなる。
伊那谷だ。中央アルプスが見え、明るい伊那谷が広がっている。
大鹿から伊那谷に出ると、毎回ホッとする・・・。

中央アルプスは想像以上に雪が残っていた。まだ真っ白だ。
この冬はやはり雪が多かったと見える。

自宅の近くをいったんスルーして、そのまま望岳荘へ。
入湯料400円・・・旅立つ前と変わっておらずホッとした。
何はともあれ温泉の前にまずは相撲。稀勢の里の平常心には感心したが・・・。
大相撲の結びの一番を見届けてから温泉に浸かり、面倒なので贅沢にも夕食まで望岳荘で済ませてしまった。

真っ暗な夜道を走って我が家へ。
ラピュタかここは・・・葛が巻きついていて玄関が開かないではないか。
真っ暗でよくわからないが、庭はジャングルになっているように見える。
見慣れぬところに木が・・・どうやら旅立つ前は30cmほどだった白樺が無事生き残って3mほどになっているもよう。同じく庭に移植したブナは無事に生き残っているだろうか・・・?
ガレージには大きなスズメバチの巣が・・・。

面倒なのでチェックするのは全部明日にしよう。
家の中は・・・まったくといっていいほど変わっていなかった。たまに両親がはるばる来てくれていたおかげである。感謝!
両親から聞いていた通り、便器は見事に割れていた。トイレが使えないではないか・・・。
いずれにしてもすべて明日以降!
荷物を降ろすのも明日にして、しばらく寛いでから眠りに就いた。

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中川の自宅までのラストラン                   緑の山が延々と連なる

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地蔵峠へ・・・最後の上り                    地蔵峠・・・狭くて自転車を止められる場所すらない

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峠の先は隣村の大鹿村・・・いよいよ帰ってきた!      もう大きな上りはない 一目散に下る

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そして・・・我らが中川村!

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勝手知ったる小渋湖沿いの道                  1,314日ぶりの我が家(翌朝撮影)

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翌朝の中央アルプス・・・自宅からの眺め(残念ながらちょっと霞んでますが)

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なかっぴー通信NEO
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nakappie

Author:nakappie
1970年生まれ。妻と二人信州伊那谷在住。
2009年10月~2013年5月の旅を記録するために”なかっぴー通信”をスタートさせました。
現在は伊那谷にて節約生活をしながら充電中。
2014年4月、ブログのタイトルを”なかっぴー通信NEO”に改めました。
信州伊那谷より~旅のこと、山のこと、自転車のこと、そして田舎暮らしのことなどなど・・・気ままに綴ってゆきます。
”おもしろきこともなき世をおもしろく”そんなふうに生きていけたらいいですね。

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