漆の逆襲(漆かぶれについて)

農繁期の休みの日に、庭のクルミの木を間伐した。
その折りにヤマウルシも一本伐ったのであるが、漆の逆襲に遭ってしまい、かぶれてえらいことになったので、その顛末を記しておこうと思う。

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9月13日朝、伐倒する前のヤマウルシ。
このあたりは隣の藪からマダケが侵入してきていて、もともとは竹藪となっていた場所。マダケに囲まれた中からひょろひょろと一本だけ伸びていたのがこのヤマウルシ。
はじめは何の木だかわからなかったのだが、しばらくしてヤマウルシと判明。
判明はしたものの、まっすぐきれいに伸びていることだし、美しく紅葉するかもしれないし(ヤマウルシは山では真っ赤に紅葉する)、これまで漆にかぶれたこともないし、まあいいか、ということで残しておくことにした。

が・・・場所の問題なのか、個体の問題なのか、何年経ってもヤマウルシが美しく紅葉することはなかった。
実がなるわけでなし、今となっては庭の一等地に陣取って、後ろのリンゴやサクランボの木に日が当たるのを遮っているだけの邪魔な存在となってしまった。
いっそのこと伐っちゃうか、ということになった。これ以上太くなると、チェーンソーを使わないと伐れなくなるし。

そんなわけで伐倒。
受け口などは作らず、マユミに倒す方向へ押してもらいながら鋸でギコギコ。
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これまでかぶれたことがないから・・・と甘く見つつも、さすがにTシャツ姿で作業したわけではなく、長袖、長ズボンに地下足袋とグローブ、サングラスもして、直接樹液が触れることはない出で立ちで作業したのであるが・・・(ま、あとから思えばこりゃかぶれるわな)。

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伐倒しただけでやめておけばセーフだったかもしれないが(左)、ご丁寧に枝まで全部払った(右)。
あとでクルミを拾うとき邪魔になるからと、払った枝もせっせと別の場所に移した。

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ここまで作業して、ヤマウルシの樹液が直接付着したのは、ズボンの左脚にちょこっとだけ(写真は後日撮ったもの)。
もちろんなんともなかろうと高を括って、その後も一日同じ服を着て作業していた。

しばらくは何ということもなく、漆にかぶれたかな?と思い当たったのは夜になってから。
左脚と左腕が赤く腫れて痒い。

漆かぶれというのは、ヤマウルシなどウルシ科の木の樹液に含まれる、ウルシオールという成分によって引き起こされるアレルギー反応。
樹液に触れなければ大丈夫と思っていたのだが、今回わかったのは、どうやら揮発成分があるらしく、その雰囲気中にいるだけで発症するということ。
(カッパのようなものなら防げるのかもしれないが)服を着ていてもかぶれる。
よく、敏感な人はウルシの木に近づくだけでかぶれるといわれるが、それはこういうことらしい。

アレルギー反応であるから、薬で直接治せるというものではなく、基本的には自然治癒によるしかない。
とはいえ痒みは強烈で、キンカンを塗って凌いでいたのだけれど、とてもキンカンなどで治まるものではない。
南京虫に食われたときに匹敵する痒みで、日を追うごとに痒みが増し、だんだん夜も眠れなくなる。

症状は人により、漆との接触の程度により異なってくるが、今回の場合は次のような感じ。
①肌が赤くなり、酷いところは腫れ上がる。同時に強い痒み。
②肌の腫れと赤化の部位、つまりは痒い部位が徐々に広がる。
③腫れた部位が硬化する。蜂に刺されたとき、治りかけて痒くなると患部が硬化するが、それと似たような感じになる。腫れた部分はパンパンになって硬くなるので、近くの関節を曲げたりすると痛みを伴う。

今回、大きく腫れたのは左脚の膝下から太腿にかけての部分と、左腕の肘から手首にかけての部分。特に左脚が酷く、一番酷いときは歩くのにも支障をきたすほど腫れた。
その他、赤化して強い痒みを伴ったのが、下腹部と右脚、右腕、それから首の後ろ。

ちょっと汚いものをお見せしますが・・・かぶれてから一週間経過しても、まったく沈静化の兆しなし。
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これが9月21日の状態。
左脚は赤く腫れてパンパンに。痒くて気が狂いそう。

これはさすがに医者に診てもらったほうがよかろうと思い、村の診療所へ。
「これは酷いねぇ」と、すぐに処置してくれた。場所柄、こういった処置には慣れているもよう。

処置は次の三段構え。
①まずは左肩に筋肉注射、「デカドロン注射液3.3mg」。こいつはステロイドホルモン製剤で、効果は主に炎症の抑制。痒みどめの効果もありそう。
処方薬として、②飲み薬の「アレグラ錠60mg」と、③塗り薬の「リドメックスコーワクリーム0.3%」と「オイラックスクリーム10%」を調合したもの。飲み薬、塗り薬ともに痒みどめ。

この三段構えの処置により、痒みは大幅に抑えられた。
とはいえ、もちろん処置後も痒みはあるし、薬がかぶれの原因に直接効くわけではないので患部は腫れたままだが、だいぶ楽になった。

9月23日になってようやく沈静化の兆しが見え、左脚は相変らずだが、左腕の腫れが引いた。代わりに、両腕の手首や手の甲、指、それから首などが新たに痒くなった。
完治までの道のりはまだまだ長そうであり、依然として痒みと格闘中・・・。

それにしてもえらい目に遭った。
ウルシと知らずに伐ってかぶれたわけではなく、ウルシと確信して伐り、ご丁寧に枝払いまでしてかぶれたのだから、完全に自業自得なのだけれど・・・。
今後は細心の注意を払うことにしよう。

実は隣の藪に、まだ背丈よりちょっと高いくらいの小さなヤマウルシがもう二本ほど生えている。
こいつは冬になって葉っぱが散ってから、新月の頃を見計らってササッと伐採しようと思っている。

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Trackback [0] | Comment [0] | Category [■ 樹木] | 2017.09.24(Sun) PageTop
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1970年生まれ。妻と二人信州伊那谷在住。
2009年10月~2013年5月の旅を記録するために”なかっぴー通信”をスタートさせました。
現在は伊那谷にて節約生活をしながら充電中。
2014年4月、ブログのタイトルを”なかっぴー通信NEO”に改めました。
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