テッサロニキ

2010/6/27 日
7:30に宿を出て近くの駅からトラムヴァイでメトロのオフィス前まで。そこからサービスバスにピックアップしてもらってオトガルのバス・ターミナルへ。サービスバスはとてもキレイで、ちょっと小さいけどこのままギリシアに行ってもらってもまったく問題ない感じである。
オトガルのターミナルでは着いたとき世話になったクルド人のアフメットの店にもう一度行こうと思ったのだが、ターミナルが広すぎて店の場所がわからず・・・別の店でトーストを食べてバスに乗り込んだ。
バスはやはり巨大で今回のは2階建て。飛行機のように各座席にモニターが付いている。が、このモニターはトルコを出るとまったく使えなくなった・・・ドイツ vs イングランド戦を見る気満々だったのに・・・残念!
ほぼ時間通り10:00過ぎに出発。席はガラガラだ。トルコ北西部の田園地帯を走り、3時間半ほどで国境に着く。
トルコ側の国境には夥しい数の大型トラックが列を成している。だいたいどこの国でも国境にはたくさんのトラックがいるもんだけれど、ちょっとここの数は半端なかった。いったい越境するのにどれだけ時間がかかることやら・・・。
バスのレーンはトラックとは別なのであっさり追い越して国境のゲートへ。イミグレで出国のスタンプをもらい、免税店で買い物をしてそのままバスに乗ってギリシア側の国境へ。
国境に翻るギリシア国旗が眩しい。これまでしばらく赤系統の国旗が多かったので、久々に見る青い国旗はとても新鮮だった。
ギリシアの越境は実に簡単だ。バスの降り口で待っていたイミグレの係官にパスポートを差し出し滞在日数だけ聞かれると、係官がバス一台分のパスポートをまとめて持ち帰りスタンプを押してくれる。もはや自分で窓口に赴くことすらない。アジアやアフリカ、中東あたりと比べると驚きの簡便さだ。
バスに乗って国境を越えギリシアに入る。バスが走り出してしばらくすると乗務員がパスポートを返却してくれた。
いよいよヨーロッパだ!が、ヨーロッパに入ったという感慨はほとんどなかった。
一つには越境があまりにも簡単すぎたからだ。ヨーロッパの多くの国はシェンゲン協定に加盟していて、今後は加盟国に越境してもスタンプすら押されない・・・。協定加盟国間の入出国は国内移動と同様に扱われるわけで、便利と言えば便利だけれどやはりどこか味気ない。
そしてギリシアに入っても景色も道路事情もまったく変わらない。ギリシアは「ヨーロッパの田舎」と言われるけど、確かにその通りだろうと思う。森林と原野の中間のような緑豊かな土地が延々と広がっている。背の高い木はあまりない。
ギリシアの面積は日本の約1/3、北海道と九州を足したぐらいだ。人は主にアテネやテッサロニキなどの都市部に集中していて田舎にはほとんど住んでいない。特にアテネの首都圏に人口の1/3が集中しているようである。
道路はキレイだしバスも快適、短時間で驚くほど距離を稼げる。快適だけれどちょっと物足りなさも感じる。アフリカのほのぼのとしたバス移動が懐かしく思える。
バスはトラキア地方からマケドニア地方へと快調に歩を進める。ギリシャ北部は緑が豊かで山も多い。空の表情も豊かで時折り雨の降るところを通過したりもする。左右に木の生い茂る山を見ながらフリーウェイを走っていると、まるで日本の高速道路を走っているような気分になる。
クサンティよりさらに手前の大きな町でほとんどのギリシア人が降りてしまい、バスの中はさらに閑散としてしまった。これ以降はドリンク・サービスもなくなった。
20:00前に終点のテッサロニキに到着。まだまだ外は明るい。妙に閑散とした空き地のようなところに着き、毎度のことだけれどどこに着いたのかさっぱりわからない。
中央市場に行きたい旨告げて方角を確かめる。少し歩くと大通りに出、教会の位置から現在地を特定できた。中央市場まで歩いても遠くない距離である。
さて宿であるが、テッサロニキは特に観光地というわけでなく商業都市という色合いが強いので所謂安宿の類は存在しないようである。ヨルダンのペトラで手に入れたガイドブックにある一番安い宿(それでもWが27ユーロ!)をひとまず目指す。が、人に道を尋ねつつようやく辿り着いたら宿はクローズしていた。張り紙によると近くの別のホテルに移ったらしいのだが、移転先のホテルは元のホテルとは似ても似つかぬ立派なホテル、仕方なく他を探してさまよい歩く。
それにしてもテッサロニキにバックパックを背負ったような長期旅行者は皆無で、小汚いバックパックを背負って歩いているとかなり浮くなぁ・・・。
その宿のあった辺りがホテル街で、付近をうろついていると英語のまったくできないじいちゃんが声をかけてくれた。すぐ近くにあったじいちゃんの宿はエグナティア通りに面した小奇麗な宿。部屋はほとんど埋まっていて唯一空いているのが35E(ユーロ)のWの部屋。このあたりではおそらく最低ラインの部屋だ。
自分らの悪い癖かもしれないけど、宿の人の感じがいいとついつい情が移って泊まってあげたくなる。時間も時間だし、今からここより安い宿が見つかりそうにも思えなかったので一泊することにした。
宿は所謂普通のホテルで、トイレ、シャワーはもちろんエアコンにTV、冷蔵庫までついている。気候的にエアコンはいらないと思うのだけれど、このあたりのホテルではついているのが普通なようである。
それにしても35Eかぁ・・・これから先一ヶ月のヨーロッパ滞在に恐怖を覚えてちょっとへこむ。
せっかくついてる部屋のTVでアルゼンチン vs メキシコ戦を見て眠りにつく。W杯の観戦が忙しく、日記を書いてる時間がない・・・。

27jun2010 テッサロニキ行きのバス オトガルのターミナル 27jun2010 バスの車窓から トルコ側の風景

2010/6/28 月
明日は17:00から日本戦がある。移動してると見られなくなりそうなのでテッサロニキの滞在を一日延ばすことにした。朝になって気付いたんだけど、部屋ではWiFiもフリーで使えた。
ひとまずこのホテルのもっと安い部屋を当たってみたが、あいにく30Eの部屋は予約で埋まっていた。もう二泊すると言うと65Eにディスカウントしてくれると言う。他を当たってダメならここに連泊だ。WiFiがフリーで使えるならそれでもいいかなぁと半分諦め気分で他を当たる。
何軒目かに目星をつけたホテルが所謂安宿だった!旅を続けていると自然と安宿を嗅ぎ分けられるようになる。
一番安い部屋を聞くとなんと20E!この物価の土地で奇跡的な数値だ。部屋を見せてもらうとエアコンはおろかファンすらないがノープロブレム。今の部屋より広くて明るいし早速引っ越すことにした。宿の人もとても感じのいい人だ。この手の宿に泊まる人は少ないようで、宿はとても空いている。
引越しを完了してから外に出る。テッサロニキは世界遺産になっているビザンティン時代の建築物がいくつかあるものの、取り立てて見所のないただの大きな街だが、のんびりした空気が何となく心地いい。夏のバカンス・シーズンになるとヨーロッパ中からギリシアに人が押し寄せるというのも何となくわかるような気がする。
ギリシアの観光地には観光シーズンがあり、ハイシーズン、ミドルシーズン、ローシーズンと明確に分かれている。ハイシーズンは6月中旬~9月くらいで、今はまさにシーズン真っ盛り。テッサロニキではほとんど感じないけど、南のビーチリゾートなどでは宿代が高騰していることだろう。
テッサロニキは気候的には天国のようなところだ。もはや日差しも強烈でなく、暑くも寒くもなく半袖でちょうどいい気候。カラッとしているので歩き回っても汗もかかずとても過ごしやすい。
食べ物は何を食べても感動的に旨い!何たる食のレパートリーか・・・アラブ圏から来ると食のレパートリーの豊かさに驚いてしまう。トルコに入ったときも感動的だったけど、やはり南ヨーロッパの食にはすごいものがある。
物価は衝撃的に高い。この衝撃は日本や北米などから直接来ても決してわからないだろうけど、アジアやアフリカを経由して来るとホントに衝撃的だ。中央市場の安いタベルナで食事をしても二人で15Eくらいは簡単に飛んでしまう。外食などそうそう出来そうにない。と言ってもスーパーで買い物をしてもそれなりにかかるんだけれど・・・。
ギリシアに入って強く感じるのは「ゆとり」だ。人々にゆとりがある。実にのんびりしていてせかせかした人など皆無である。
なんとギリシアには「シエスタ」という昼寝の習慣がある。朝早く起きて夜遅くまで遊ぶギリシア人にとってなくてはならないものらしい。さすがにテッサロニキのような大都会で昼寝をしている人はそうそう見ないが、もっと田舎に行くとその時間は商店が閉まっていたりするのだろう。
ギリシア人の多く(と一部の周辺諸国の人たち)は既にバカンスに入っていて、今日は通常の月曜だというのにアリストテルス広場などは休日のような賑わいだ。
テルマイコス湾に沿ったニキス通りにはカフェが建ち並ぶ。ホントに夥しい数で、湾沿いの全ての店がカフェと言ってもいいくらいだ。どの店も大勢の人で賑わい、オープン・カフェでアイス・コーヒーを飲みながら新聞を読んだり、おしゃべりしたり。ゆとりだねぇ・・・。
湾沿いを歩いたり、タベルナで食事をしたり、ビザンティン時代の古い教会を訪ねたり、街をぶらぶらして一日のんびり過ごした。
テッサロニキを中心としたマケドニア地方はアレクサンドロス大王の生まれ故郷である。テルマイコス湾に向かって立つアレクサンドロス大王の巨大な銅像は威風堂々としていてカッコイイ。
ヨーロッパで素晴らしいと思うのは、自転車道が整備されていることと大きな公園がそこかしこにあること。自転車先進国で、列車にも自転車を持ったまま乗ることが出来るしキャンプ場も郊外にあったりするから、これほど自転車で旅しやすい土地はない。ノルウェーなどは人の家の前以外ならどこでもキャンプしていいと法律で決まっているらしい。そのうち自転車でのんびり回ってみたいものである。
教会も好きだ。どこもたいてい入場は無料だし、中は静かでとても落ち着く。日本の寺やムスリムのモスクにも通ずるものがある。ギリシア正教の教会はこじんまりした造りでとても可愛らしい。
夕方からはお決まりのW杯観戦。今大会はブラジルとアルゼンチンが頭一つ抜けてるような気がする。

28jun2010 テルマイコス湾沿いのニキス通り カフェが林立する 28jun2010 アレクサンドロス大王像

28jun2010 ガレリウスの凱旋門

2010/6/29 火
午前中にたまった日記を書き、午後から外に出た。
次の目的地はメテオラで、近い町はカランバカ。昨日宿の人に聞いたらバスより列車の方が安くていいということだったので、歩いてすぐの鉄道駅まで時間などを確認に行った。
その足で丘の上にある展望台まで行ってみる。丘の上にはビザンティン時代の城壁と見張り塔が残っている。展望台からはテッサロニキの街とテルマイコス湾が一望の下だが、正直言ってそれほどのものではない。
テッサロニキの地は、掘ればどこでも遺跡が出てきそうな気がする。何かの建設途中で出てきてしまったのか、街のど真ん中で発掘調査中のようなところがそこかしこにある。
ビザンティン時代の教会なども普通のビルのすぐ隣に何の主張もなしに突然あったりするのが面白い。
ヨーロッパの街には古い路地がたくさん残っている、と言うか幹線道路以外はほぼ昔のままなのではなかろうか。日本ではすぐに区画整理が始まって道路を広げてしまったりするが、ヨーロッパの路地は今でも昔の狭いままだ。おまけに駐車場はなく路上駐車が当たり前の世界だからコンパクトカーが好まれるのも頷ける。とてもじゃないがSUVやミニバンのような巨大な車ではヨーロッパの路地は走れない。
17:00から日本 vs パラグアイ戦を観戦。日本惜しかった!PKで負けたのだからまぁ仕方ない。見ていても力の差はまったくなかった。またさらに力をつけて4年後!
昨日からそうなんだけど、W杯の中継は何故か解説の声が入らない。会場の音は聞こえるのだが解説は一切なし。この宿のTVだけなんだかギリシア中がそうなんだかは不明。最初のうちはちょっと違和感があったのだけれどすっかり慣れてしまった。実際会場で見ているようでこの方がむしろいいのかも。

29jun2010 丘の上の見張り塔

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Trackback [0] | Comment [0] | Category [■ 030_Greece / ギリシア] | 2010.07.01(Thu) PageTop
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カランバカ(メテオラ)

2010/6/30 水
昼前に宿をチェックアウトし、テッサロニキ駅までのんびり歩く。今日はメテオラの麓にあるカランバカまで移動。
カランバカ行きの直通列車は18:00発の一本しかないのでラリッサで乗換えとなる。
カランバカまで通しチケットが買えるだろうと思っていたのだがどうやら買えないらしく、とりあえずラリッサまでのチケットを買う。一人10E。
ギリシアの国鉄は、席が自由なのにいちいち列車番号入りのチケットを発行するのでちょっと面倒だ。
列車はキレイでとても快適、乗客は少なくガラガラである。時間ピッタリに発車したのには驚いた。車窓の景色は山と畑、山も緑の木々に覆われているからまるで日本の田舎を走っているかのようだ。
普通ギリシアと聞いて連想するのはエーゲ海とそこに浮かぶ島々、もしくはアテネのパルテノン神殿といったところであろう。青いエーゲ海と白壁の家を連想するに違いない。が、ギリシアの北部や中部はそれとは似ても似つかぬ世界だ。緑が濃く、むしろ日本の風景に近い。目隠しされてつれて来られたら、きっとここがどこかわからないだろう。
およそ1時間半でラリッサに着く。小さな町で実にのどかだ。カランバカ行きのチケットを買ってのんびり列車を待つ。運賃は5.4E。
今度の列車は激しく落書きの被害に遭っていた。スイスなどと同じようにギリシアも落書きが多く、列車やアパートの壁などに落書きが目立つ。
またしても時間ピッタリに発車、ギリシアの国鉄はかなり時間に正確なようである。さっきの列車に輪をかけてガラガラ・・・これで採算が合うのかとちょっと心配になる。
僅か1時間あまりでカランバカに到着。車窓に飛び込んでくる岩壁に度肝を抜かれる。300~400mはあろうか、花崗岩と思われる垂直の壁が村のすぐ背後にドーンと立ちはだかっている。立ちすぎている上にのっぺりしていて弱点がないため凡人には登れるように思えないが、平山ユージのような人ならきっと登れるに違いない。もっとも世界遺産のメテオラで岩登りなどできないのだろうが・・・。
メテオラは世界遺産、そのお膝元のカランバカは当然観光で成り立っている村のはず・・・が、駅を降りるとあまりに閑散としていて驚いた。既にその前段として列車がガラガラだったわけだけれども・・・。
村の造りはいかにも観光地っぽくて小奇麗だ。でも、観光客などまったくいない。あまりに閑散としていてちょっと寂しいくらいだ。シーズン中は人が押し寄せるってのは本当なの?で、そのシーズンっていつなのよ?
これは完全な想像だけど、どうやら夏のバカンスシーズンは皆揃って南の島と海を目指すのではあるまいか?メテオラのシーズンは春や秋といったところだろうか・・・。
村のホテルやレストランも皆暇そうだ。とりあえず駅の近くの小奇麗なホテルで聞いたら一番安い部屋が35E、しかも「いくらならいい?」と交渉には乗ってくれそうな雰囲気である。これなら20E代の宿が見つかるかも、とちょっと期待が膨らむ。
しばらく行くとホテルの客引きのじいちゃんがいた。中東以降客引きとは無縁だったのでちょっと懐かしい気がする。しかもこれがまた人のよさそうな感じのいいじいちゃんだ。40Eとか30Eとか言ってるのであまり期待はできないが、じいちゃんの人柄に負けてとりあえずついて行くことにした。カブに乗って先導してくれるじいちゃんの後姿がとても可愛らしい。
着いたのはかなり小奇麗なホテル。こりゃダメだと思いつつ宿のおばちゃんに30Eの部屋を見せてもらう。これが一番困るんだけど、「いくらならいい?」と聞いてくるので咄嗟に25Eと答える。「じゃあこっちの部屋は?」と案内されたのはシャワー、トイレ共同の部屋。共同と言っても隣室と共同のテラスからアクセスするようになっていて、しかも隣室に人はいない様子なので完全に専用のシャワー、トイレだ。宿泊することに決める。失敗したのは、もしかして最初に20Eと言ってたら20Eで泊まれたのかもしれない。さっきのじいちゃんなら再度交渉に臨むところだが、案内してくれているのは愛想のかけらもないとっても怖いおばちゃん、さっさと諦めて25Eで泊まることにした。それでも、カランバカの宿は相当高いだろうと覚悟していたので予想外の展開になった。
バスの時間などをチェックしに外に出たついでにレストランのメニューをのぞいてみる。ビックリするほどではないが、やはり高いので自炊を決め込む。
これまでも自前の電熱棒で湯を沸かしラーメンを食べていたのだが、トルコ以降ラーメンが手に入らなくなった。スーパーをのぞいたらガス・カートリッジが売ってたので購入、これから暫くは久々にガスコンロが大活躍しそうである。火が使えるとなると途端に食の選択肢が広がる。
それにしてもカランバカは静かだ。夜は、と言っても21:30を過ぎてようやく暗くなるのだが、涼しい風が吹いてとても心地いい。宿のおばちゃんは嫌な感じだけど、WiFiはフリーで使えるし部屋も明るくて居心地はかなりいい。
ちなみに、現在のレートは1E=108円くらい。物価が高いと言ってもユーロ安のため日本人旅行者はかなりラッキーだ。ほんの数年前は1E=160円くらいだったことを考えると天と地の差である。ヨーロッパを旅するなら今がチャンス?

30jun2010 カランバカ行きの列車 30jun2010 カランバカから望むメテオラの岩塔

2010/7/1 木
カランバカは一日中静かでとても居心地がいい。
今日は朝からメテオラの修道院巡りに出掛けた。タウンホール広場から一日二本バスが出ていて、最奥のメガロ・メテオロン修道院の前まで行ける。
小さなバスが来るのかと思ってたら、たいそう立派な大型バスが現れたので驚いた。でも、バスはガラガラ・・・果たしてこのバスがいっぱいになるほど人の来るときはあるのだろうか?メテオラまで一人1.4E。
途中で人を乗せながら15分ほどでメガロ・メテオロン修道院の前に到着。朝のうちこそ人も疎らだったが、10:30を過ぎた頃になるとそれなりに人が来た。それでもイスタンブールのトプカプ宮殿のように人でごった返すほどではなく、あくまでそれなりにだ。
自家用車や、アテネなどからの日帰りツアーで来る人がほとんどのようである。ますますカランバカのことが心配になる・・・この先大丈夫なのだろうか?
人の住む修道院は現在メテオラに6つある。平日は必ずどこかの修道院が休みとなっていて(土日は全て開いている)、木曜の今日はヴァルラーム修道院とアギア・トリアダ修道院が閉まっている。
緑の中に巨大な岩塔が立ち並ぶ様は日本の廻目平を連想させる(こちらの岩塔はずっと巨大だが)。眼下にはオレンジ色の瓦屋根の家々が見渡せてとても気分のいいところだ。
修道院の中まで見て回ったのは、メガロ・メテオロン、ルサヌー、アギオス・ステファノスの3ヶ所。アギオス・ニコラオス修道院のみは遠目に見るに留まった。
一番のオススメは最大の修道院であるメガロ・メテオロン。岩山の上に聳え立つ巨大な修道院を眼前に見て最初に思い浮かべたのは、ルパンⅢ世の「カリオストロの城」!もちろん城ではないのだけれど、その堂々とした佇まいはまさに「カリオストロの城」のようだ。
ここの修道院の中にある博物館はなかなか見応えがある。19世紀の古い修道士の写真やギリシア独立戦争やバルカン戦争の英雄の肖像画なども展示されていて興味深い。「ギリシア軍ってこんな格好をしてたのかぁ」と当時の軍服を着たマネキンに見入ってしまった。
修道院の入場料は一律2Eなのだが、アギオス・ステファノス修道院は昼休みの始まる15分ほど前に行ったら無料で入れてくれた。もっとも昼休みがあるのはここだけなんだけれど・・・もし行く人がいたら要注意です。アギオス・ステファノス修道院は宿のテラスからもよく見える。
帰りはアギア・トリアダ修道院の裏手にあるトレッキング・コースを辿ってカランバカの村まで下ってきた。ちなみに、タウンホール広場にあるインフォメーションでもらえる地図はよくできているので、メテオラに行く人は事前にもらっておくことをオススメする。
その足でバス・ステーションに行き、明日のイオアニナ行きのチケットを取った。明日はイオアニナ経由でイタリア行きのフェリーの出るイグメニッツァまで移動する予定。

余談27 イギリス人の学ぶ外国語
ヨーロッパは小さな国が多く、言語が多様で面白い。英語は驚くほど通じない。植民地時代の影響で、むしろアフリカの一部の方が通じるのではないかというくらい・・・。おそらくイタリアに行くとさらに通じないだろう。
ヨーロッパにおいては、英語が共通語という認識は極めて低いように思えてくる。英語が曲りなりにも世界の共通語のようになっているのはたまたまと言っていい。英語が他の言語と比べて単純なのも一つの大きな要因だろうが、やはり植民地時代の影響が極めて大きいような気がする。
言葉に関しては、イギリス人やアメリカ人はたまたまラッキーだった・・・世界中どこへ行ってもたいてい母国語だけ話してりゃ事足りるんだから、こんな楽なことはない。
ところで、イギリス人って中学や高校でどんな外国語を勉強してるんでしょう???アメリカ人はこのご時世、スペイン語が必須のように思えるんだけど、イギリス人ってどうなんでしょう?誰か知ってる人がいたら教えてください。
どこに行ってもイギリス人はけっこういるんだけど、母国語以外を話すイギリス人というのにまずお目にかかったことがない・・・。

1jul2010 ルサヌー修道院 1jul2010 アギア・トリアダ修道院

1jul2010 ALSOS ROCKとカランバカの村 1jul2010 メテオラの岩塔群

Trackback [0] | Comment [0] | Category [■ 030_Greece / ギリシア] | 2010.07.02(Fri) PageTop
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イグメニッツァ

2010/7/2 金
イオニア海に面したイグメニッツァからは、コルフ島などイオニア海の島々のほかブリンディシやバーリ、アンコナ、ベネツィアなどイタリア各地に渡るフェリーが就航している。
昨晩ネットで調べたところフェリー会社もよりどりみどり。そろそろハイシーズンに差し掛かる時季で、イタリアからギリシアへ渡るフェリーはかなり混んでいるもののギリシアからのフェリーはデッキ席なら前日に十分取れそうな感じである。例外は、名前を忘れてしまったがユーレイル・パスの使えるフェリー会社、ここだけは鬼混みで遥か先の日にちまでデッキ席すら取れない状況だ。
自分らは何となくバーリへ渡ることにした。フェリーは夜間運航がメインになっている。けっこうな時間が掛かるためか、昼間の強烈な日差しを避けるためか、はたまた一泊分浮かすためなのか・・・夜中の0:00過ぎに出航するフェリーなら毎日ある。
せっかくイタリアへ渡るフェリーに乗るというのに夜中ではもったいない・・・またまたそんなことを考える。昼間のフェリーは2社が週一で運航していて土曜の朝に出る。で、ラッキーなことに明日は土曜ではないか・・・まぁとりあえずイグメニッツァまで行ってみて土曜の朝のフェリーが取れたらそれに乗ろう、昨晩はそんな結論になった。いつも通りの出たとこ勝負!
8:00過ぎに宿を出てバス・ステーションまで歩く。今朝は通りに朝一が出ていて賑わっていた。そもそもギリシアでは昼間より朝の方が活気がある。昼過ぎはホントに昼寝してるのかもしれん・・・。
9:00発のバスでイオアニナに向かう(11.4E)。途中山を越えるため車窓の景色は一面の緑で、日本のどこかの高原道路を走っているかのようである。
トンネルがいくつもあり、予想外に早く2時間ほどでイオアニナに到着。イオアニナのバス・ターミナルは大きくてキレイ。バカンスで各方面に向かう大荷物を持ったギリシア人でいっぱいだ。
早速窓口でイグメニッツァ行きのバスのチケットを買う(9E)。意外と連絡がよく1時間半後の出発である。ギリシアはトルコと違ってトイレがどこでも無料なので助かる。
バスは12:30に出発、相変らず時間には正確だ。イグメニッツァを出る時点でほぼ満席で、途中から乗ってきた人は立って行く破目となった。
1時間半でイグメニッツァのフェリーポートに到着。暑い!ここはまた刺すような日差しだ。それでもカラッとしているので不快感はない。
着いたのは、コルフ島など近隣の島に渡るフェリーのポートだったようである。イタリア行きのフェリーが出るのは歩いて10分ほどのところにあるポート。途中の道路沿いにはフェリー会社のオフィスが並んでいるのだが、どこもかしこも閉まっている。どこでチケットを買うのかとカフェの人に聞いたら、あっちのターミナルだと教えてくれた。見ると、真新しい巨大なターミナルがある。最近になってこのターミナルができたのか、道路沿いのオフィスはどこも用済みとなって閉まっているようである。
ターミナルに行き、昨晩チェックしておいた昼間のフェリーを運航している会社の窓口へ。最初66Eと言われて「そんなはずはない」と窓口の女の子とやり取りしていたのだが、こちらの勘違いで二人で66Eということだった。一人33E、昨晩ネットでチェックしたときは45Eだったのでなんか得した気分だ。無事、意図通りの昼間のフェリーに乗れる運びとなった。
さて、問題は宿である。予想はしてたのだが適当な宿が見つからない。通り沿いの宿を片っ端から当たってみたのだが、満室だったり、45Eもしたり・・・。一本道を入ると宿が見当たらなくなりスーパーの前で暫し途方に暮れる・・・こりゃ最悪はターミナルでビバークかなぁ、一晩中開いてるらしいから・・・。
スーパーから出てきたおばちゃんにマユミが声をかけると、安宿に連れて行ってくれると言う。おぉぉ救世主が現れた・・・。おばちゃんについて宿に行ってみると、なんとそのおばちゃんはそこに住んでいるという???どうやら貸し部屋(要するにアパート?)のようなところで一部を宿として開放しているようである。
おばちゃんが紹介してくれたここのばあちゃんも実に感じがいい。部屋を見せてもらうと、明るく広い上になんとキッチンに冷蔵庫、TVまでついている。これで一泊20E!もちろん何の異論もあろうはずがない。ソッコー泊まることに決めた。
やっぱ安宿は地元の人に聞くのが一番だ。ヨーロッパはガイドブックもないし、しばらくこの作戦で行くことにしよう。早速明日泊まることになるだろうバーリがかなり心配だ。かなり小さな村みたいだから、おそらく安宿がなかろう・・・。
W杯準々決勝にてブラジルがオランダにまさかの敗退!今日のブラジルは出だしから動きが悪かった。どことなく精彩を欠いていて力を出し切らずに負けてしまった感じ。まぁブラジルが負けるときはいつもそんな感じなんだけれど・・・。勝ったオランダを褒めることにしよう。
ヨーロッパ・サッカーのファンである自分には嬉しい反面、優勝候補の最右翼が早くも姿を消してしまってちょっと寂しい気もする。

Trackback [0] | Comment [2] | Category [■ 030_Greece / ギリシア] | 2010.07.04(Sun) PageTop
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nakappie

Author:nakappie
1970年生まれ。妻と二人信州伊那谷在住。
2009年10月~2013年5月の旅を記録するために”なかっぴー通信”をスタートさせました。
現在は伊那谷にて節約生活をしながら充電中。
2014年4月、ブログのタイトルを”なかっぴー通信NEO”に改めました。
信州伊那谷より~旅のこと、山のこと、自転車のこと、そして田舎暮らしのことなどなど・・・気ままに綴ってゆきます。
”おもしろきこともなき世をおもしろく”そんなふうに生きていけたらいいですね。

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