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バルセロナ ~ リスボン

2010/7/16 金
バルセロナからリスボンまで久々に長距離を一気に移動する。スペインも見たいところが色々あるのだが、まぁまた次回自転車で、ということでひとまずポルトガルへ。
今回の移動の果てにどうしても見ておきたかったのがユーラシア大陸の西の果て、大陸が大西洋で終わるところだ。最西端のロカ岬とその南にあるサグレスに行く予定である。
夜行バスでの移動は外の景色が見られないという欠点がある反面(これは自分にとってかなり大きい)、宿代が一泊分浮くという利点がある。これまでもできる限り夜間の移動は避けてきたわけだが、今回は早朝発のバスに乗るとリスボンに着くのが暗くなってからになりそうだったので敢えて避けてみた。
のんびり昼頃宿を出て、地下鉄でバルセロナ・ノルドのバスターミナルへ。バスは定刻通り13:00に出発。
バルセロナからちょっと内陸に入ると、自分のイメージしていたスペインの景色が広がる。白く乾燥した大地・・・緑がグッと少なくなり、緩やかに起伏した畑とも荒野ともつかぬ大地が延々と連なる。暑すぎるのか、乾燥しすぎているのか、畑と思しきところではこの時季ほとんど何も栽培されていない。
自分が思うに、水と緑で代表される、所謂ヨーロッパと聞いて連想するような景色はピレネー山脈で終わっている。気候的にも、地形や植生的にも、スペインは中東や北アフリカにむしろ近い。
人種的に見ても、スペイン人はもはやコーカソイド(白色種)ではないと思う。褐色種とでも言おうか、肌の色はむしろモンゴロイド(黄色種)に近いように思える。
バスは延々と高速道路を走り続ける。よって、せっかくバスで移動しているのに車窓の景色は退屈だ。町中を通るわけでなし、変わり映えのしない景色が延々と続く。
スペインのバスはとにかく巨大だ。これまで色々なバスに乗ってきたがおそらくその中では最大、とにかく長い。後輪は当然二軸なのだが、前輪の動きに合わせ後輪も舵を切るようになっているのが面白い。そんなバスを見たのは生まれて初めて。
17:00にサラゴサ着。ここで人の乗り降りがあって再出発、日もだいぶ傾いた21:00過ぎにマドリッドに到着。マドリッドのバス・ターミナルは何故か「アメリカ大通り(Avenida de America)」という名で、地下にあった。
マドリッドでバスの乗り換え。バルセロナで通しのチケットを買ったとき、マドリッドからのバスは座席番号が「1」と「40」になっていて窓口の人に聞きなおしたのだが、「大丈夫、この番号は正規のものじゃない。マドリッドからのバスは席が自由だからバスの運転手に聞いてみて」ということだった。ホントかよ?と半信半疑だったのだが、マドリッドに着いてみたら案の定、席は「1」と「40」ということだった。やっぱり!チケット売るとき調子のいいこと言いやがったなぁ!
寝るだけだからまぁいいか、と思いつつ運ちゃんに頼んでみたら、マユミの隣の人が快く席を代わってくれた。
バスのシートはふかふかの革張りで寝るには申し分ないのだが、またもやこのバスが車内で物を食べるのが禁止だった。時間的に元々ほとんど食べなかっただろうが、せっかくバルセロナで買い込んでおいた食糧はサブトランクに入れていく破目に。
暫し時間があって22:00に出発。バスで地上に出るとすっかり暗くなっていた。
バスはガラガラで、気分よく寝る体勢に入ったと思ったら、すぐに別の地下ターミナルに停車。ここで大量に人が乗り込んでくる模様。それはいいとして、何故かバスの中の人も一度バスから降ろされた。
またしばらく時間が開いて23:00にようやくリスボンに向けて出発。バスはほぼ満席になった。
ひたすら寝続けて6:00にリスボン着。バスを降りると寒い!緯度上は南下しているはずなのに大西洋の影響だろう、これまでが嘘のように肌寒い。
リスボンのバス・ターミナルは地下鉄駅と接続していて、地下に下りると広い空間があった。明るくなるまでここで寝ることに決定!通路の両側が長い石のベンチのようになっていて、ここで快適に寝られる。構内にはポリスもいて、自分らだけだと寝ても平気なものか不安になるところだが、幸い既に大勢の人が寝ているので何の気兼ねもなく寝に入る。マユミはしっかりシュラフカバーに包まっていたが、自分は横着して上着を羽織っただけでいたらけっこう寒かった。

16jul2010 巨大なスペインのバス サラゴサを過ぎた休憩ポイント

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Trackback [0] | Comment [0] | Category [■ 036_Portugal / ポルトガル] | 2010.07.22(Thu) PageTop
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リスボア

2010/7/17 土
ポルトガルは時差があるらしい。どの時計を見ても自分の時計とずれているので、時計を1時間遅らせた。これで日本との時差は-8時間。
地下鉄は6:00頃から動き出した。7:00過ぎにポリスに起こされた。別に寝ていることを咎められたわけではなく、寝てる体勢が悪いらしい。ベンチに横になっていると場所を占領してしまうためだろう、縦になって寝ろと言う。ちょっとわかりにくいが、通路の両側は全て斜面になっていて、その端の水平になったところをベンチとして使えるようになっているので、ちょっと寝にくいが別に縦になっても寝ることができる。まぁ長いベンチには座るところならいくらでもあって、実際座ってる人などほとんどいないわけだが・・・周りで寝ていた人も一斉に縦向きに変えさせられていた。
8:30過ぎに起きて行動開始。外に出てみるとスッキリ晴れ渡っているが、相変らず風は冷たい。
今いるところは地下鉄のオリエンテ駅というところで、リスボンのだいぶ端にいるらしい。とりあえず、宿のありそうな町の中心まで地下鉄を乗り継いで移動。
ポルトガルの地下鉄のシステムはちょっと面白い。切符は使い捨てじゃなく、次に乗るときは券売機で同じ切符にチャージしていくようになっている。初めは何のことだかよくわからなかったのだが、最初に乗るときは、まず繰り返し使用する切符代として0.5E、一回の乗車代として0.85Eの計1.35Eかかる。一度切符を買ってしまえば次からは0.85Eで乗れるという寸法だ。何回か分をまとめてチャージすることもできる。
ヨーロッパでは珍しいと思うのだが、地下鉄を降りて改札を出るときも日本のように切符をかざす必要がある。よって、日本と同じようにポルトガルの地下鉄でキセルをすることは不可能だ。
地下鉄を乗り継いで町の中心にあるロッシオ駅まで。言うまでもなくリスボンはポルトガルの首都である。であるが、妙に人が少なく閑散としている。街自体もバルセロナなどと比べてずいぶん小さい。まったりとした空気が流れていて、二人の第一印象はすこぶる良い。首都でこれだけまったりした街というのを他に知らない。
駅から西の方角にある丘に上り宿を探す。安宿がいくつかあるが、その中でいい宿を引き当てた。オーナーのばあちゃんが実にいい人だ。宿代はディスカウントして一泊25Eにしてくれた。ヨーロッパではテッサロニキの二軒目の宿以来、久々に安宿っぽい雰囲気のある小奇麗な宿である。
今日は情報収集と街をぶらぶらして一日終了。昼頃になるとさすがに朝より人出は増えたが、それでも首都にしてこの程度の混雑ぶりというのは実に爽快。一発でリスボンが気に入った。
ただ、あらゆるものが見つけにくい。まずはバス・ターミナル。インフォメーションでサグレス行きの直行バスがあることを聞き、「地下鉄のハルディン・スーロジコ駅を降りてすぐ」と教わって行ってみるものの見つからない・・・駅を出て何人かに聞いてみたものの辿り着けず、最後には公園の駐車場に止まっていたバスの運ちゃんが親切に連れて行ってくれた。行ってみたらなんだこんなとこに、という具合。駅に隣接しているのだが、建物をくぐったりするのでもうちょっとキチンと表示しておいてもらわないとわからないっす。
それからスーパー。別にスーパーじゃなくてもかまわないのだけれど、基本的に水やちょっとした食料を売ってる店が極端に少ない。一日歩き回っても全く目にしなかった・・・こんなの初めて。人に聞くと教えてくれるのだが、やはり辿り着けず。でもこれだけ人が住んでるんだから・・・と宿に戻ってばあちゃんに聞いたら店の名前を教えてくれて、ようやく辿り着けた。
行ってみたら、このスーパーは小躍りしたくなるほど物が安かった。特にこのスーパーの自社ブランドの品は激安で、例えば水は5Lのものが0.29E、2Lのジュースが0.59E、200gのポテトチップスが0.44Eなどなど。店の名前は「ピンゴ・ドーセ」、リスボンに行くことがあったらぜひのぞいてみてください。

余談29 スペイン語とポルトガル語
スペイン語とポルトガル語はかなり近い、というのは知識として知ってはいたが、どうやら本当らしい。
「こんにちは」はともに「オラ」だし(綴りは違うようだが)、数字も一緒、要するに単語の一部が違うだけ、といったくらいの違いしかないようで、ポルトガル国内ではほとんどスペイン語が通じる(逆も然りだと思う)。
実はマユミはスペイン語が少しできる。で、実際道を尋ねたりするときに、英語で聞くよりマユミのスペイン語の方が断然通じたりする。スペインでもポルトガルでも、はたまたフランスでもイタリアでも、「バス」すら通じないことが多々ある。「アウト・ブス」と言った方が断然通じるといった具合だ。
ちなみにポルトガル語で「ありがとう」は「オブリガード」と言うのだが、これが人によって「アリガトー」と聞こえる。たぶんポルトガル人にその場面で「ありがとう」と言っても通じると思う。

17jul2010 リスボン オリエンテ バスターミナルの地下 17jul2010 リスボンの街並1

17jul2010 リスボンの街並2 17jul2010 宿の近くの坂道

2010/7/18 日
リスボンは毎日雲ひとつない快晴。
夏のポルトガルは実に過ごしやすい。まず気候が快適。日差しは強烈なのだが、乾燥しているため不快感はない。日陰に入ればヒヤッとするくらい涼しいし、朝晩は肌寒いくらいだ。
人も車も少なく、どことなくのんびりした雰囲気も好印象。そして気候の所為か蚊やブヨがまったくいないのが実に快適。
ヨーロッパに入って以降けっこう蚊がいて刺されもしたんだけど、リスボンに来てピタッといなくなった。ヨーロッパでは(特に安い宿などは)エアコンはおろかファンすらないところも珍しくなく、窓を開け放っているのが普通なんだけれど、何故かヨーロッパには網戸というものがない・・・。警戒してない分、下手をするとアフリカ以上に蚊に刺されていたりする。「世の中には網戸という便利なものがあって、ヨーロッパ以外ではみんな使ってますよ」、とヨーロッパの人に教えてあげたい。
今日は電車とバスを乗り継いでユーラシア大陸最西端のロカ岬へ行ってきた。
宿の近くのカイス・ド・ソドゥレ駅から海岸線を走る電車に乗って、終点のカスカイス駅まで40分ほど。運賃は1.75Eで、切符は地下鉄のものと共用、やはり券売機でカードにチャージする仕組みとなっている。
海岸線をひた走る車窓の眺めはすこぶる良い。所々に小さいながらビーチもあり、日曜ということもあって家族連れなどで賑わっていた。
途中で車掌が検札に回ってきた。切符は前述したようなカードを使っているため、検札も切符を見て確認するのではなく、携帯している機器にかざしてチャージの状態を確認していた。ポルトガルの電車の不正管理は日本並みである。
カスカイス駅からはバスに乗り換えるのだが、またしてもバス・ターミナルの場所がわかりにくい。駅のすぐ外にバス停があったのでそこから出ると思いきや、運ちゃんに聞いたらそうではない。向こう、と教えてくれたので行ってみるが、やはり見つけにくい。道行くポルトガル人に聞いてみたら、その人もバス・ターミナルを探していた・・・。
バス・ターミナルはやはり地下にあった・・・。地下にあるのは一向に構わないのだが、もう少しわかりやすく表示しておいてもらわないとわからないっす。
1時間待ちでバスが来て、ロカ岬まで。運賃は2.8E。これまた車窓の眺めはすこぶる良い。車やオートバイ、自転車で岬に向かう人がけっこういる。路面もキレイだし、ここはぜひとも自転車で坂を上りたくなるところだ。
アフリカのケープタウンやワルビスベイなどでもそうであったが、大西洋には不思議な雲が湧く。海岸線と平行するように、定規で線を引いたかのように海上に雲が垂れ込める。雲と言っても入道雲ではなく、筋を引くような雲である。
岬の先端から流れる雲も、喜望峰で見たのと全く同じような感じ。やはり定規で線でも引いたかのようにある一定の場所までしか雲がかからない。雲の境界線を境に、南側はピーカンで、北側は白い雲の下となって薄暗い。実に不思議な光景だ。やはり風は強く、そして冷たい。
自然の造形は実に偉大だ。とても人知の及ぶところではない。青い空と流れ出る白い雲、その下にどんよりと横たわる大西洋、何時間見ていても飽きることはない。
そんな海と空を眺めていると、バスコ・ダ・ガマでなくとも大海原の向こうへ行ってみたくなる。中世の人が冒険に漕ぎ出した気持ちもわかるような気がする。
海岸線にはカモメ(かウミネコ)がいて、この強風の中を悠々と舞っている。鳥はすごい!こんな複雑な気流の中をどうして自由に飛べるのか、翼の繊細なコントロールに驚嘆するばかりである。人の造る飛行機には絶対真似のできない芸当だ。
ロカ岬からはシントゥラ経由でも帰れるのだが、途中の海岸沿いにあるトーレ・デ・ベレンとパドゥラ・ドス・デスコブリメントスを見るため行きと同じルートでリスボンに帰った。
アンジェス駅で途中下車し海沿いにしばらく歩く。トーレ・デ・ベレンは海に突き出した船のような形の白亜の見張り塔?建造時期など詳しいことは何もわからない。
パドゥラ・ドス・デスコブリメントスはリスボンの紹介でよく登場する白亜の巨大なオブジェで、誰の彫像であるとか詳しいことはやはりわからない。ポルトガルの黄金時代である大航海時代を称えるオブジェで、先頭にいるのはその時代の国王と思われる。映像などで見るといかにも大西洋に向かって建っているように思えるのだが、厳密に言うと建っているのは河口である。この辺りは海岸沿いが広い公園のようになっていて、多くの人で賑わっていた。
明日からサグレスへ行くにつき、宿のばあちゃんに頼んだところ快く荷物を預かってくれることになった。

18jul2010 ロカ岬の快晴部分 18jul2010 雲の切れ目

18jul2010 雲の下のロカ岬 18jul2010 ロカ岬の灯台

18jul2010 ロカ岬の石碑 18jul2010 パドゥラ・ドス・デスコブリメントス

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サグレス

2010/7/19 月
22:00過ぎまで明るいのでどうしても床に就くのが遅くなり、朝早く起きるのがとても辛い。
6:30に宿を出て、地下鉄でバス・ターミナルのあるハルディン・スーロジコ駅まで移動。バスのチケットは一昨日購入済みで、一人15.7E(学割)。サグレス行きのバスは定刻通り7:30に出発した。
サグレスは遠い。たいした距離ではないのだが、やたらと時間がかかる。途中から幹線道路を外れると、石畳の上にそのままアスファルトを被せた細い道となり、バスはのんびりと歩を進める。
車窓には延々と牧草地が広がり、実にのどかである。草は今の時季ほとんど枯れているんだけど、この辺りの草が青いのはいったいいつなのだろうか?春先だけなのだろうか・・・。
ポルトガルはのどかでキレイな国だ。途中に立ち寄る小さな町も実に感じがいい。
ちょうど5時間でサグレスに着く。インフォメーションの目の前に着いたのだが、残念ながら日曜と月曜は休みだった・・・。
バスから降りたら、ヨーロッパに来て初めて宿の客引きと思われるばあちゃんに声をかけられた。一泊25Eだと言う。インフォメーションも休みで、宿探しが難航しそうなところだったので助かった。
ばあちゃんについて行くと、着いたところはホテルのような正式な宿ではなく、要するにばあちゃんの家。ばあちゃんが趣味で旅行者を泊めているらしい。家はまだ新しそうで、明るくてとてもキレイ。部屋にある机や箪笥も新品だ。
要するにばあちゃんちに泊まるだけなので、チェックインも何もなし。自分らを部屋に案内してベッドにシーツを敷いてくれると、ばあちゃんはおもむろにどこかへ出掛けてしまった。出掛けに二泊したい旨伝えると、何日いてもかまわないから、という話。リスボンに引き続きいい宿を引き当てた。
ヨーロッパに入ってから急に年寄りが増えたのだけれど(特にアフリカは年寄りが極端に少なかった。それほど年をとる前に何らかの原因で死んでしまうのだろう)、ポルトガルは特に年寄りが多いような気がする。年寄りが多いことも、まったり、のんびりした空気を醸成するのに一役買っているように思う。
サグレスはもっと寒村だと勝手に思っていたのだが、想像していたよりは明るく開けた村だった。リゾート・ホテルのようなものも建っていて、多少リゾート地の香りもする。と言っても、訪れる人は極端に少ないのだけれど・・・。サーフィンが少々有名なようである。
サグレスからヨーロッパ最南西端のヴィセンテ岬までは6kmほど。近くのカフェで聞いたら、バスが一日二本往復している。今からだと14:30のバスに乗れるのだが、15:00のバスで帰ってこなければならない。まぁ帰りは歩いてもいいのだけれど・・・。どうしようか迷ったが、明日天気がいい保証もないのでとりあえず行ってみることに。
バス停にバスが来て、一日二本しかないことに納得・・・誰も乗ってる人もいなければ、サグレスから乗るのも自分ら二人だけだった。おまけに帰りも自分らの他は三人だけだった。
僅か10分ほどで岬に着く。運賃は片道1.7E。
雲ひとつない快晴で、岬からの眺めはすこぶる良い。年中風が強いと見え、海岸沿いには背の高い木はなく、ハイマツのようなものが茂っているだけ。自然環境は南米のパタゴニアに似ている(緯度的条件がパタゴニアほど厳しくはないが)。
ヴィセンテ岬には雲が湧いておらず、快晴の下で見る所為か海がとても澄んでいるように見える。明るいためか、ロカ岬ほど「この世の果て」といった感じはない。
ここはぜひ自転車で周って大西洋に沈む夕日を眺めたいところ。バスの車窓から貸し自転車を扱ってそうな店を見つけ、サグレスに帰って行ってみたら一日15EでMTBを借りられるとのこと。高い!けど、22:00までに返却すればいいとのことでこれなら岬で夕日を眺められる。明日は朝から自転車を借りて久々に付近をサイクリングをするつもり。
サグレスには何故かイタリア人観光客が多い。イタリア人もなかなか強くて、日本人をつかまえてイタリア語で普通に質問してくる。こちらの頭に「?」が浮かんでもお構いなし、めげずに話し続けるからすごい。バスの運ちゃんにもイタリア語で普通に質問していたが、やはり似た言語なのでお互い何となく話は通じるようである。

19jul2010 サグレスのばあちゃんち 19jul2010 ヴィセンテ岬1

19jul2010 ヴィセンテ岬2 19jul2010 夕暮れのサグレス

2010/7/20 火
今日も雲ひとつない快晴!朝一に昨日声をかけておいた店でMTBを借り、その足でインフォメーションへ。
久々に乗るスポーツ・バイクは快適だ。エジプトのルクソールで乗った中国製のママチャリとは違う。
インフォメーションでリスボン行きのバスのことを聞いたら奇跡的にサグレスからのダイレクト・バスが一日一本あったのだが、時間が16:00。これだとちょっと遅すぎるので、明日は一度ラゴスに出てからバスを乗り継ぐことにした。サグレスからでもラゴスからでも運賃は一緒なので少々もったいないのだけれど・・・。
今日はそのラゴスまで自転車で往復し、一度宿に帰ってから日暮れ時にヴィセンテ岬に出掛けた。
ヨーロッパの道は実に自転車に優しい。場所によっては自動車道と平行して自転車専用道が設けられているし、専用道がないところでも自転車用のレーンは軽く車一台分くらいの幅がある。車のことを気にせず走れるのが実にスバラシイ。さすが自転車先進国!後ろから大型トラックに抜かれてもまったく怖くない。
加えて車のドライバーも極めて自転車に優しく、こちらが街中のロータリーなどに止まっていたりすると必ず止まって通してくれる。まさに自転車天国だ。
ポルトガルの自然環境は実に素晴らしいのだが、自転車にとっては過酷である。今日もラゴスまで片道僅か30kmほどなのだが、アップダウンの連続する道と、そして何より強烈な西風に苦しめられて行きも帰りも2時間半以上かかってしまった。
ひっきりなしに吹いている西風はとにかく強烈だ。斜め前から吹かれただけで、下り坂なのにまったく進まない。何年か前に行ったパタゴニアと一緒だ。
風力発電の風車が西を向いてビュンビュン回っているが、これほど風力発電に向いた土地もないだろう。
天気は毎日すこぶる良い。この辺りの青空はちょっと有り得ない感じだ。乾燥している上に風が強いので、空の色は限りなく澄んだブルーだ。その澄んだブルーに、時折り流れてくる白い雲とオレンジの屋根瓦が実によく映える。
やはり自転車は素晴らしい。どんなに尻が痛くなろうとも(長い時間踏むのが久々だったので・・・)、ヨーロッパはぜひ自転車でキャンプをしながら周りたいものだ。
宿で夕飯を食べてから岬に出掛けたのだが、これも実にキツかった。距離は僅か6kmほどなのだけれど、終始強烈な向かい風でまったく前に進まない。
途中、昨日バスで行ったときにはできなかった寄り道をしながら岬に向かった。
夕日(と言っても太陽はまだずいぶん高いのだけれど・・・)に黄色くキラキラ輝く大西洋は実に厳しく、そして美しかった。ユーラシア大陸の西の果てにいることを実感する。海から吹きつける西風は強烈だけど、ただ海をボーっと眺めているのが実に心地いい。
日没まで1時間半ほど、西風に吹かれながら岬で海と空を眺めていた。日没は20:55。その頃になると岬にけっこうな人が集まっていて、後ろを振り返ると日没を待つ人垣ができていた。日が沈んだ瞬間、拍手が起こった。ヨーロッパでは飛行機が着陸に成功したときなども機内で拍手が起こったりするのだけれど、まぁヨーロッパの人でなくともこの光景を見たら拍手をしたくなるってもんだ。
その昔、沢木耕太郎の「深夜特急」を大沢たかお主演でドラマ化したことがあった。ドラマの中で大沢たかおがユーラシア大陸の西の果てに着いたとき、どこで眺めたのか場所ははっきりわからないが、やはり西日にキラキラと黄色く輝く大西洋を眺める印象的なシーンがあって、ずっと自分の頭の中に残っていた。夕日を眺めていて、頭の中にあるドラマのシーンと目の前の世界が完全に重なった。あぁぁ・・・生きててよかった!
日が沈むと皆一斉に帰り出すので、何もないサグレスへの一本道が渋滞しており、しばらく間をおいてから帰路に着いた。帰りは西風に乗って快適だ。
途中で振り返るとだいぶ雲が湧いていて、黒い雲と、薄暗い海と大地に挟まれた部分だけがオレンジ色に輝いていて実に幻想的だった。「あぁぁ・・・自分は今生きている」と実感した。

20jul2010 ラゴスへの道 ヴィラ・ド・ビスポに向かって下る 20jul2010 ラゴスからの帰り

20jul2010 ヴィセンテ岬に向かう途中 20hul2010 ヴィセンテ岬にて 西日に輝く大西洋

20jul2010 大西洋に沈む太陽 20jul2010 夕暮れのヴィセンテ岬2

20jul2010 夕暮れのヴィセンテ岬1 20jul2010 日没後 ヴィセンテ岬からの帰り道

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サグレス ~ リスボア、再び

2010/7/21 火
朝のうち薄い雲がかかっていたが、すぐにいつも通りの快晴となった。
サグレスには大型犬が多い。こんなところもパタゴニアの町々と共通するところだ。人に飼われている奴もいれば、野良の奴もいる。昨日町中でばったり出くわした奴などホントに大きくて、最初オオカミかと思ってドキッとした。彼はどうやら野良で、かなりの老犬。町中で普通に暮している。昨日最初に出会って以来、自分たちは「ボス」と呼んでいる。
日本ならすぐに駆除されてしまうところだが、サグレスでは違う。妙に煙たがられたり、逆に猫可愛がりされたりすることもなく、ごくごく普通に共存している。昔の日本もそうだったのだろうが、こんなところが実にスバラシイと思う。「ゆとり」、と言うか「豊かさ」を感じる。犬にとっても住みやすいのだと思う。
最初にアジアで出会って以来、この、野良犬に代表される動物たちといかにうまく共存しているか、ということが自分にとってその国の「ゆとり」や「豊かさ」を量る重要なバロメータになっている。
さて、昨日一日中自転車に乗って二人ともさらに真っ黒に日焼けした。
バス停でバスを待っている間、通りかかったじいちゃんに「こんにちは」と話しかけたら、開口一番「フィリピン人か?」ときた。無理もない・・・それもマユミ一人だったら「タイ」とか「マレーシア」になるところを自分が隣にいたから「フィリピン」止まりだったに違いない。
うぅぅむ・・・もはやこの先、地元の人に日本人と思われることはないな。南米行きを前にしてある意味喜ばしいことかも・・・こんなことが強盗に対する予防線になるやもしれぬ。
じいちゃんは自分らが日本人だとわかると、「おーそうか、オレの時計は日本製なんだよ」みたいなことを嬉しそうに話していた。
10:30のバスでラゴスに出る。バスは一度ドアを開けると閉まらなくなってしまうようで、その度にエンジンを切ったり、またかけたり・・・。バス停に止まるたび、外で見て大笑いしているじいちゃんたちと窓越しにゼスチャーで会話するのが楽しかった。平和だねぇ~。
ラゴスまでは1時間ちょっと。ラゴス(だけじゃないけど)は、たくさんの大型のヨットやクルーザーが係留されていたり陸揚げされていたりするところで、まさに海洋王国といった趣だ。それも、いかにも普通の人といった感じの人たちが乗っているように見える。優雅だねぇ~。
ラゴスの町にはコウノトリがたくさんいて、廃屋の煙突とか町中の塔らしきものはすべてコウノトリの巣となっているような感じ。昔は日本にもいたらしいのだが・・・こんな大型の鳥が未だ町中で普通に暮しているのが奇跡的に思えた。ホントに豊かだねぇ~。
リスボン行きのバス・チケットは降りたバス・ステーションで買うことができた。運賃は16.2E(学割)。
13:00に出発して3時間半でリスボンに到着。一度バスを乗り換えたが、その後はどこにも止まらず直行し、サグレスに来たときのバスよりずっと早かった。
リスボンは、行きと同じハルディン・スーロジコ駅のバス・ターミナルに着いた。そのまま明後日のマドリッド行きのチケットを取る。運賃は40E。運賃自体は来た時と同じ37Eみたいだが、リスボンから発つときは3E分税金が取られているようである。
荷物を預けたばあちゃんの宿に戻ると、ばあちゃんが熱い抱擁で迎えてくれた。
明日一日リスボンでのんびりし、明後日にはマドリッドに発つ。マドリッドは一泊のみで、25日の夜中の便で大西洋を渡り南米へ飛ぶ。

余談30 ヨーロッパの言語
ヨーロッパは驚くほど英語が通じなかった。ヨーロッパにいると、曲がりなりにも「英語が世界共通語」と思われている感覚が鈍ってくる。
間違いなく南欧ではスペイン語かポルトガル語かイタリア語、といったラテン系の言語ができた方が便利だし、これは想像だが、その北はおそらくドイツ語の世界だろうと思う。ドイツ語自体を話している国も多いし、オランダ語やデンマーク語などドイツ語に似た言語が多いからだ。
そしてこれも想像だが、東の方はロシア語の世界になるのだろうと思う。
英語が通じないと確かに不便ではあるのだが、反面、「ざまぁ見ろ」といった気分にもなる。

余談31 ヨーロッパの自動車事情
元自動車の設計者として、久々に車のことを少々。
トルコから西は欧州車の世界だ。スペインの「セアト」やチェコの「シュコダ」といったメーカーは日本ではまず目にすることがないが(ラリー好きでもない限りまず知りもしないだろう・・・)、トルコ以降かなりよく見かける。「シュコダ」は今年のツールのオフィシャル・カーでもある。
メーカー規模の割りによく見かけるのが「アウディ」だ。特に最近の「アウディ」のデザインは秀逸、一目見ただけですぐに「アウディ」とわかる。エレガントで実にカッコイイ。
欧州車のデザインは実に個性的。それもある特定の車種の話ではなく、メーカー像とでも言おうか、メーカーのアイデンティティーに関する話である。ベンツやBMWはもちろん、アウディや、ルノー、シトロエン、プジョーといったフランス車、アルファロメオや先に出たセアトなども例えエンブレムがなくともそのメーカーの車とわかる。
このあたり、さすが欧州車には一日の長があるといったところで、日本車やもちろん韓国車に欠けている部分である。「ローマは一日にして成らず」といったところだろうか・・・。
そしてヨーロッパはキャンピングカー天国!どこに行ってもホントによく見かける。昨日スーパーの前に自転車を止めて休んでいたとき話しかけてきた人も、オランダ・ナンバーのキャンピングカーに乗っていた。
サグレスのようなところは、キャンプ場があっても風が強すぎてテントを張るのは至難の業(と言うか、張らない方がいい・・・)だが、キャンピングカーがあれば鬼に金棒だ。実際サグレスでも海岸沿いにたくさんのキャンピングカーが止まっていた。
EUが統合されて国内旅行のように行き来できるようになったのは、キャンピングカーの所有者には特に喜ばしいことだったに違いない。

21jul2010 ラゴスのコウノトリ 21jul2010 町中の塔らしきものは全て巣に

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リスボア、再び

2010/7/22 木
今日のリスボンは既に秋の様相だ。昼間の日差しは相変らず強いが、風が冷たく実に爽快。思うにこの辺りは季節の移ろいが早く、最も暑いのは6月から7月にかけての頃なのかもしれない。
今いる宿は安宿だが一等地にある。部屋の窓から、宿の前にある広場を見下ろすと実に気分がいい。広場に出されたテーブルとイスに座ってじいちゃん、ばあちゃんたちが談笑している。リスボンのこんなほのぼのとした光景が好きだ。
今日はリスボンの街で一日のんびりした。
ツーリスト向けの割高なレスタウランテが建ち並ぶ中、ようやく一軒だけ地元のおっちゃんたちで賑わう食堂を発見!昼時に久々の外食をしてみたら、肉も魚も大変美味だった。ポルトガルは豚肉もよく食べるようである。やっぱ豚肉は旨い!ムスリム圏では豚を食べないから、豚肉にありつけたのは実にケニアのナイロビ以来だ。
木漏れ日のキレイな並木道のベンチに座っているだけですごくリラックスできる。物思いに耽るのもよし、道行く人や車をただボーっと眺めているのもよし。一日中座っていても飽きることはない。
リスボン、いやポルトガルはほのぼのとしていて実に過ごしやすく、ちょっと去り難い気分にさせてくれる。今回ヨーロッパはほんのちょっとしか回れなかったけど、一番のお気に入りだ。次回、またのんびりと回ってみたいものである。
ヨーロッパでは長期旅行者にまったく出会わず、どこかで手に入るだろうと思っていた南米のガイドブックも結局手に入らなかった。マドリッドで誰か交換してくれないかなぁ・・・。

22jul2010 宿の窓から 22jul2010 久々の外食

22jul2010 木漏れ日の気持ちいい並木道

Trackback [0] | Comment [0] | Category [■ 036_Portugal / ポルトガル] | 2010.07.24(Sat) PageTop
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Author:nakappie
1970年生まれ。妻と二人信州伊那谷在住。
2009年10月~2013年5月の旅を記録するために”なかっぴー通信”をスタートさせました。
現在は伊那谷にて節約生活をしながら充電中。
2014年4月、ブログのタイトルを”なかっぴー通信NEO”に改めました。
信州伊那谷より~旅のこと、山のこと、自転車のこと、そして田舎暮らしのことなどなど・・・気ままに綴ってゆきます。
”おもしろきこともなき世をおもしろく”そんなふうに生きていけたらいいですね。

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