ムンバイ

2009/12/12 土
やっぱインドはすごい!まずそう思った。みんながみんな好き勝手なことをしている、そんな感じだろうか。
ほぼ定刻通り3:50にムンバイ着。バンコクとの時差は-1.5H。空港にATMがなかったのでとりあえず$50だけルピーに両替えし、プリペイドタクシーのチケットを購入。荷物代込みでCST駅まで370R。チケットを買った時点で乗るタクシーも決まっているらしく、乗り場に行くと係のおっちゃんがチケットに書いてあるナンバーのタクシーを見つけてくれた。
空港から市街まではタクシーで1時間くらい。東南アジアに比べて車の運転が荒く、助手席に座るとけっこう怖い。タクシーはインド国産のアンバサダーで、造りはスバル360の頃と大差ないような気がする。インパネもシートベルトもなく、事故ったらおそらく死ぬんじゃなかろうか。
まだ暗い中CST駅に到着。大きな駅で24時間人の流れが途絶えないらしい。それもそのはずで、CST駅の乗降客数はインドで一番らしい。植民地時代に造られたゴシック様式の駅舎は世界遺産でもある。
賑わう屋台を横目に見ながらホテルが何軒かあるらしい場所に向かって歩く。ラッキーなことに途中で客引きのおっちゃんと遭遇し、案内してもらう。
ムンバイのホテルの高さはインド随一。しかも毎年驚くべき率で上昇し続けている。最初に案内してもらったホテルは安い部屋が空いておらず(安いと言っても600Rもするが)隣のSea Loadホテルをのぞいてみるも、まけてくれて900Rもする。最初のDREAMLANDホテルに戻っておっちゃんが交渉してくれた結果、なんとか750Rの部屋に入ることができた。それでも750R!高過ぎる。しかも部屋は決してキレイじゃないし・・・。ムンバイは即離れようという結論になった。
インドの宿は通常24H制。今回7:00にチェックインしたから翌日7:00にチェックアウトせねばならなくなった。
とにかく眠いので10:00まで二度寝してから外に出た。次なる目的地はアマダバッドとし、まずはチャーチゲート駅の近くにある政府観光局でどうやって行けばいいか聞いてみた。インドは鉄道大国であり、長距離の移動はバスより鉄道の方が快適で安いらしい。隣のReservation Officeでチケットを取ることができる。Reservation Formをもらって列車番号、座席クラスなどを記入、窓口に行くとフォームに沿ってチケットを取ってくれる。なにぶん初めてでどのクラスにすべきかよくわからないので、とりあえず様子見でA/C付にしてみることにした。窓口で対応してくれたおばちゃんの仕事振りが見事だった。しゃべりながら、左右の人差し指で「アタタタター」と北斗百烈拳ばりにキーを叩いてあっという間にチケット発券!3A(3段寝台)がいっぱいでちょっと高めの2A(2段寝台)となったが、これすら最後の2座席だった。料金はA/C付きのためかなり高く一人772R。
とりあえずの身の振り方が決まって一安心、ムンバイのフォート地区とコラバ地区をぶらぶらしてみた。ムンバイには外国人がほとんどいない。ツーリストエリアにあるインド門とタージ・マハル・ホテルにもせっかくなので行ってみたが、インド人観光客で埋め尽くされていた・・・。
インド人はおしゃれだ。男はどいつも襟付きのシャツを着ていて、女の人はキレイなサリーを身に着けている。でも、街の中はゴミだらけで汚く、昼夜を問わず普通に路上で寝ている人もたくさんいる。インド随一の経済都市ムンバイにしてこの有り様は、まさにカオス!何とも言えない魅力に満ちている。日本車を闇雲に受け入れて発展している東南アジア諸国と違い、インドは乗用車もトラックもバスも全てが国産。のんびりかもしれないが独自の発展を遂げている。自転車はみんな年代モノのブレーキがリンク機構のヤツ。変速機もついてない懐かしい自転車をインド人が一心不乱にこいでいる姿はちょっと微笑ましい。インド人は目がぎょろっとしていて一見怖そうなのだが、話すとみんないい人だ。
夜の路地はけっこう賑やか。夕飯に食べたカレーと屋台のチャイが美味。

12dec2009 CST駅の駅舎 12dec2009 駅の中
CST駅の駅舎                       そして駅の中

2009/12/13 日
眠い目をこすりながら7:00にチェックアウト。タクシーでムンバイ・セントラル駅まで行き、駅のクロークにザックを預けて身軽になる。何はともあれまずはチャイを一杯。チャイは一杯3~5ルピーくらいだ。
市民の憩いの場らしいチョウパティー・ビーチまで3kmくらい歩くことにする。途中、またインド人の奥深さに触れる出来事に遭遇した。何故か他の犬にいじめられている一匹の痩せたメス犬がいた。体格のいい二匹の犬に吠え立てられ、完全に尻尾を巻いて壁際に追い詰められている。と、見かねたインド人が仲裁に入り二匹を追い払う。それも一人や二人じゃなく、近くの人全員がそんな反応を示すのだ。一件落着したのを見届けてビーチの方へ歩き始めるとメス犬がついてきた。何が悪いのか、この犬は行く先々で他の犬に遭遇しては吠え立てられて動けなくなり、その度にインド人に助けられている。捨てる神あれば拾う神あり・・・インド人は弱者に対して思わぬやさしさを見せる。
ビーチに着き日陰の歩道脇に腰を下ろすと、メス犬もちゃっかり人の足元に横になる。どうやら人の近くが安全であることを知っているらしい。しばらくすると急に立ち上がり、何歩か歩いてから彼方を見つめながらお座りする。と、一人のインド人がやって来てメス犬に施しを与える。この人は犬に施しをして回っているらしく、その後もあちこちで犬にお粥のようなものをあげていた。メス犬は食べ終わるとこっちに戻ってきて足元に横になった。痩せているのでちょっと心配したが、こうやって最低限の食べ物を得られているのを知って安心した。
ビーチには家族連れのインド人が大勢来ていた。彼方には白く霞んだ高層ビル群が見える。湾の外はもうアラビア海だ。メス犬が熟睡してる間にこっそり退散し近くの丘に上ってみる。丘の上には公園とイングリッシュ・ガーデンがあり、大勢のインド人で賑わっていた。どうやらムンバイのメジャースポットらしい。ビーチも一望できて眺めもなかなかグー。
屋台で食べるサモーサが美味。昼はたいてい屋台の買い食いで済んでしまう。夕飯は質素な食堂でカレーとチャパティーが定番。二人で食べて100ルピーそこそこなのだから食費はかなり安く、しまもうまい。カレーとチャパティーのペース配分が難しいのは、まだインド人のようにチャパティーで上手にカレーをすくえないからだ。右手だけで食べるのはなかなか難しい。どの食堂にも水道があって、食後は水でさっと手を洗い口をすすぐ。この習慣があるためインド人に虫歯は少ないらしい。
インドでペーパーを使うことはほとんどなく、究極のエコ社会と言える。トイレの後左手を使って水で洗い流すのはすぐに慣れた。沢でいつもやっていたことなので何の抵抗もない。むしろペーパーで拭くだけより清潔だ。ちなみに東南アジア諸国でもハンドシャワーなどで洗い流すのが常だったが、トイレにゴミ箱があったので最後に尻を一拭きすることができた。が、インドはゴミ箱がないので自然乾燥だ。
トイレに限らずインドの街中にはゴミ箱というものが存在しない。街中だけじゃなく宿の部屋にすらゴミ箱がない。今でこそ街中にビニールゴミが溢れているが、こんな石油製品のなかったちょっと前までゴミ自体がほとんどなかったものと思われる。

13dec2009 ついてきたメス犬 13dec2009 ビーチのインド人家族
いじめられっ子のメス犬                 ビーチのインド人家族   

13dec2009 丘の上からチョウパティー・ビーチ1 13dec2009 丘の上の公園でくつろぐじいちゃんたち
丘の上から望むチョウパティー・ビーチ       公園でくつろぐじいちゃんたち

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アマダバッド

2009/12/14 月
昨晩は列車が30分前にホームに入り、ほぼ定刻通り20:30頃出発した。さすがに2Aの寝台は広くて快適だった。枕や毛布、シーツにタオルまでついている。駅に着いても放送もなけりゃ駅名が見えるわけでもないので、降りる駅を見極めるのはなかなか大変だ。到着時間を目安に起き出し、一緒に降りるインド人に「アマダバッド?」と確認してから降りる。列車の時間は驚くほど正確だった。
5:00前に着き、明るくなるまでホームに座って時間を潰すことにした。ジャグリングをやってお金を稼いでいるというイギリス人とホームで会って話をした。バラナシから30時間の列車移動をしてきて、これから8:20の列車でさらに8時間移動してディーウで仕事をするらしい。チャイをおごってくれた上、インド人の子供から教わったというヒンディー語をいくつか教えてくれた。
明るくなった7:00過ぎに行動開始。とりあえず駅近辺の安宿を当たってみたがどこも満室。早朝という時間も災いしているのだ。客引きのリクシャー(トゥクトゥク)の運ちゃんと話して乗せてってもらうことにした。運ちゃんご推薦の安宿をいくつか回ってみたが、やはりどこも満室。5、6軒目のホテルでようやく、たまたまチェックアウトする客がいて部屋を確保。500Rはちょっと高いが背に腹は変えられない。部屋を確認してとりあえず一泊することにした。コワ面のリクシャーの運ちゃんがとても頼りになった。目指す宿に着くと「一人着いて来い」と言って一緒に行くと宿のフロントに行って何やら交渉してくれる。満室だと「次行くぞ」と言ってまたリクシャーで移動。部屋が見つかるまで付き合ってくれ、見つかると最高の笑顔をくれた。運賃も最初の話通り二人で20R。ありがとう運ちゃん!恩に着るよ。
アマダバッドには何日か滞在したいので今日は一日相応しい宿探し。街の中は人とリクシャーと車とバイクのものすごい洪水!ムンバイの比じゃない。神聖な牛は悠々と歩いているが、ロバやラクダはかなりこき使われていた・・・。
駅近辺は昼近くになっても満室で、明日もいっぱいだという。適当にぶらぶら歩いてバススタンドの方に帰ろうと思っていて道に迷った。アマダバッドの街には古い城壁が残っていて、城壁の中は放射状に迷路のように道が走っていて複雑なのだ。仕方なくリクシャーで帰って来る羽目に・・・。
バススタンドに近い今いる宿のエリアには午後になるとけっこう空き部屋があった。150Rという破格の宿があったが、カンボジアのトゥールスレーン収容所を連想させる粗末なベッドがあるだけの部屋だったのでやめた。300Rの宿もそこまで酷くはなかったが何日も滞在するにはちょっとキツイ。結局今いる宿の近所の400Rの宿で手を売った。手付けの100Rを払って明日の部屋を確保してもらった。
夜になると城壁の中の迷路のような細い路地には店や屋台がずらりと並んで壮観!ものすごく広大で、下手なとこに足を踏み入れると間違いなく迷って出てこられなくなるほどのスケールだ。相変わらずの洪水で細い道路を渡るのも大変だし。
今日も歩き回ってけっこう疲れたが、美味しい夕飯を食べてチャイを飲むと元気が出てくる。何よりインドの人たちの素敵な笑顔に触れると救われる気がする。

14dec2009 人とリクシャーとバイクと車の洪水 14dec2009 道を悠々と歩く牛
人とリクシャーとバイクと車の洪水          道を悠々と歩く牛

2009/12/15 火
8:00にSahilをチェックアウトしすぐ近くのSohelに引っ越し。昔の植民地時代の名残りでインドでは何をするにも書類が必要で、宿にチェックインする度に毎回書類を書かされるのが少々面倒だ。
お得意のコピー屋が開くのが9:30からということで、預けたパスポートが戻るまでの間部屋で今後のルートを検討。とりあえず次なる目的地はジョードプルとした。パスポートが戻ってから外に出る。
最初に宿からも近いアマダバッド最大のモスクであるジャマー・マスジットに行ってみることにしたのだが、迷路のような旧市街とそこに溢れるリクシャーと人の洪水でさっぱり辿り着かない。50mおきくらいにインド人に道を確認してようやく辿り着いた。ちなみに、インド人に道を聞いて2kmと言われればそれは歩いて10分くらいの距離という意味である。どういうわけか誰に聞いても2km!実際に2、3kmあるところは5kmとか10kmと教えてくれる。
ジャマー・マスジットの列柱ホールは見事だった。何故かモスクにはリスがたくさん住んでいる。すぐ隣に見えるアフマド・シャーの廟に行くのも迷路みたいで一苦労だ。女の子が廟の中は女人禁制と教えてくれたため、マユミを置いて自分だけ中を拝んできた。
そのまま鉄道駅まで歩き、駅からリクシャーでダーダー・ハリ階段井戸まで。これは見事!こんな遺跡がそれこそゴロゴロしているからインドはすごい。同時代のものと思われる隣のモスクをムスリムのじいちゃんが案内してくれたが、遺跡であるだけじゃなく現役バリバリのモスクでもあった。
法外な運賃を要求するリクシャーの運ちゃんをなんとか説き伏せて鉄道駅まで帰ってきた。駅から2kmくらいしかないのに、この運ちゃんも10kmと言い張ってた。メーターだから大丈夫だと乗る前に言ってたのに、遺跡についたらメーターが動いてないし・・・。こんなところもお茶目でコミカルだ、インド人は。
それにしてもアマダバッドには外国人がいない。皆無と言っていい。よって外国人相手の土産物屋なども全く存在しない。ちょっと困ったのはトイレットペーパーが売ってないことだ。インド人は使わないのだから無理もないが・・・。自分らもトイレでは使わないのだが、鼻をかんだりなんやりで全くないとちょっと不便。バザールをのぞきながら帰る途中、紙皿なんかを扱ってるおっちゃんの店で奇跡的に1個だけ売ってるのを発見!値段を見てビックリ、45Rもする超高級トイレットペーパーだったがすかさず購入。45Rと言えば一人の夕食代とほぼ同じ、何てったって昼に食べてるサモーサが1個6R、ペプシの小瓶が1本8Rなんだから・・・。インド人にとってロールペーパーは高級品だ、大事に使おう。
(この街には外国人観光客がほとんど来ないせいか、外国人である私たちを珍しがって見つめる人たちがたくさんいる。特に子供は興味津々の様子で、中でも女の子は積極的に話しかけてくる。今日は制服を着た女の子に何故か握手を求められた。食堂では女の子に「チャイナ?」と話しかけられた。街中でもすれ違いざまに「ハロー、チャイナ!」と声を掛けられる。インド人の子供は眼がクリッと大きくてキラキラしている。とてもカワイイ。大人のインド人も笑うととってもかわいい顔になる。 マユミ)

15dec2009 宿の近くの道路 後ろに見えるのが城壁 15dec2009 ダーダー・ハリ階段井戸を上から
宿の近くの風景                      ダーダー・ハリ階段井戸    

2009/12/16 水
朝起きるとマユミの腹の調子がイマイチ。水に当たるというよりも、インドの場合、慣れない香辛料に内臓が驚いているだけのような気がする。時間がたてば内臓も徐々に順応することだろう。ちなみに水は東南アジア以来ずっと、食堂で出されるDrinking Waterも普通に飲んでいるが特に問題はない。
マユミが動けるようになってから鉄道駅に切符を取りに行った。駅の隣に予約オフィスがありここで切符を取れるが、かなり混んでいる。外国人用の窓口はシニアや障害者と一緒のためじいちゃんたちでごった返している。ズラリと並ぶ窓口の中で何故か自分たちに関係のある外国人用の窓口と隣のEnquiryだけ異様に混んでいる。Enquiryでどの列車に乗ればいいのか確認し窓口で予約フォームをもらって記入、窓口に並ぶ。
18日の夜行に乗るつもりだったのだが、SLは既に満席で3Aも2Aも満席という。ダメもとで聞いた17日も当然満席。二日前に予約すれば余裕かと思っていたが甘かった。見れば周りのインド人はかなり先の日付の切符を予約しているではないか・・・。満席の場合Waiting Listに載せてもらうこともできるが、Waiting No.を確認すると128とかでとても乗れそうな気がしない。出発ギリギリになるとWaiting No.が一気に繰り上がったりすることもあるようなんですが、どんなもんなんでしょう?どのレベルならだいたい乗れそうなのか検討もつかないのであきらめて一度退散。
夜行はダメそうなので昼間の列車に変更することにした。どの列車に乗ればいいのかわからんのでインテリそうな人に聞いてみるとものすごく親切に教えてくれた。なんと一度消えたと思ったら、どこかで調べてきて窓口に並ぶ自分らのとこにわざわざ教えに来てくれたのだ。基本的にインド人は皆親切だ。特にアマダバッドのように外国人観光客の少ないところには鬱陶しい客引きなどもおらず、本来のインド人の姿を垣間見れるような気がする。
昼間の切符はあっさり取れた・・・。SLが一人200R。やっぱ距離の長いところは夜行が人気のようだ。2時間かかってようやく切符が取れた!
午後になると朝閉まってた店もみんな開き、街は相変わらずの洪水となる。いろんな人がいてホント見ているだけで面白い、インド人は。毎日見ててもまったく飽きない。
サーバルマティー川の方に行ってみた。川の向こう岸が新市街で、旧市街側の川原はスラムとなっていた。川原は護岸工事の真っ最中で、そのうちこのスラムの人たちも立ち退かされてしまうのだろうか。カオスなインドのまた新たな一面を目にしたような気がした。そんなわけで川原にはのんびり寛げそうなとこはまるでなし。
橋のたもとのビクトリア公園は例によって閉まっていた。ムンバイもそうだったのだが、インドの公園は何故かどこに行っても閉まっている。せっかくの公園なのに何故?開いてる日があるのだろうか?それとも開けとくと寝てる人だらけで大変なことにでもなっちゃうの?どなたか知ってる人がいたら教えてください。

16dec2009 スラムの子供3 16dec2009 橋の向こうは新市街
スラムの子供たち                     橋の向こうは新市街

2009/12/17 木
今日も感動した!インド人の親切さにだ。インドに来て以来ずっと彼らのやさしさに助けられっぱなしだ。この恩は一生忘れまい。いつかインド人に恩返ししたい。そういえば、尊敬するパル判事もベンガル出身のインド人だった。
今日はSTCバススタンドからローカルバスに乗りアダーラジの階段井戸を見に行った。バススタンドからはたくさんのバスが出ており、表示も全てヒンディー語だけなのでどのバスに乗ればよいのかさっぱりわからない。
インド人に何かものを尋ねて一発で目標に辿り着くと思ってはいけない。最初に聞くと、「向こうの塀の中だ」と言うのでそっちに言って聞いてみる。すると、「あそこに案内があるからそこで聞け」と言う。そのEnquiryで聞くと、「向こうの木の下にあるEnquiryで聞け」と言うので言われるまま行ってみると、「あの198のバスがそうだ」とようやく辿り着く。案内のおっちゃんはわざわざ大声でバスの運ちゃんを呼んでくれて、「こいつらがアダーラジまで行くからよろしく頼むよ」と話をつけてくれた。(ヒンディー語なんでまったくわからんけど、たぶん)
バスは11:00出発ということなので、乗り込んで30分ほど待つ。外国人がよほど珍しいらしくどこに行っても注目の的だ。最初は不思議そうに見ているが、一言二言言葉を交わすとみんなニコッと素敵な笑顔を見せてくれる。隣に座っていたケーララの日系企業に勤めているという人と親しく話をした。ケーララ(インド最南部)はいいところだからぜひ来てよ、と言ってくれた。
乗ったときはまだすいていたが出発直前になると座れない人も出てきた。バスは11:00ジャストに出発、料金は一人13Rだった。しばらくしてから隣に立っていた太ったばあちゃんに席を譲ってあげると、「日本人もやるじゃない」(たぶん)とかなんとか言いながら肩をポンッと叩いて満足げに座ってくれた。近くのじいちゃんにもマユミの席を替わろうか聞いてみたが、「俺はいいよ」ということだった。一応、レディ・ファーストということか?
バススタンドのようなところなら乗るのは簡単だが、実は降りるのが難しい。どこで降りるのか知らないからだ。まあ知ってたところで車内放送もなけりゃバス停の表示もないから役に立たないけど・・・。周りの人とフレンドリーに話していると、降りるポイントでみんなして「ここだ、ここだ」と教えてくれる。今回の場合は運ちゃんも承知していてくれたから鬼に金棒だ。降りるときにはみんなして手を振って見送ってくれた。
バスを降りたところから階段井戸までは歩いて5分ほど。例によって50mおきにインド人に確認しながら到着してみると、なるほど素晴らしいものだった。一昨日行ったダーダー・ハリの方は誰もいなかったけど、アダーラジの方はけっこうメジャーらしく、たくさんのインド人観光客が次々にやってきた。井戸自体もダーダー・ハリは既に涸れていたが、アダーラジは今も水が湧いている。それも飲めそうなくらいキレイな水だ、もちろん今は使ってはいないけど。
階段井戸の周りは緑地になっていて木陰でのんびり寛げる。リスがたくさんいて、インド人に混じって草の上に腰を下ろしてリスや犬を眺めているだけでまったく飽きない。
問題は帰りだ。来るとき降りた場所の反対側でバスを拾えるらしい。おっちゃんに聞いてバス停?の場所は確定したのだが、さて次々やってくるバスのどれに乗ったらいいものやら・・・。しかもバスは手を振って合図しないと止まってくれない。そこにまたまた親切なおばちゃん登場!乗るべきバスを教えてくれた。幸いにもおばちゃんも同じバスに乗る。このバスは行きと違って途中あちこちを回りながらアマダバッドに行くらしい。近くに座っていた学生にも助けられ、最後まで乗っていれば鉄道駅まで行くということがわかった。料金は行きよりちょっと高く、一人16B。
車窓からいろいろなものが垣間見え、ローカルバスに乗るのは楽しい。親切にいろいろ教えてくれたおばちゃんは駅の手前で降りたが、おばちゃんの隣に座ってたおっちゃんに「この二人は鉄道駅まで行くから」みたいなことを言伝してくれ、以後はそのおっちゃんが親切にしてくれた。帰りは渋滞もなかったが、あちこち回ったので時間は行きと同じく50分くらいだった。
駅の手前に着くと、ここが終点だとみんなが教えてくれ、そのおっちゃんが駅まで案内してくれた。なんて親切なんだ、インドの人たちは!道を歩いていてもたくさんの人がフレンドリーに声を掛けてくれる。
アマダバッドから20kmくらいしか離れていないが、アダーラジまで来るとかなりパキスタンの匂いが濃くなるような気がした。派手な装飾をしたトラックがこれまた派手な警笛を鳴らしながら走っているし、ラクダもかなり増える。

17dec2009 宿の近くにゾウ2 17dec2009 ローカルバスの中
宿の近くを歩いていたゾウ               ローカルバスの中

余談 1 インドは圧倒的なエコ先進国
なんと言ってもゴミが圧倒的に少ない。ティッシュやトイレットペーパーを使わないのは既述の通り。使い捨ての皿やカップもない。ペプシやThumbs up!といった飲み物は瓶詰めが普通で、店先で飲んでその場で瓶を返却する。屋台で食べる食べ物も金属の食器で出てきてその場で食べて返却する。チャイもグラスやカップで飲む。つまり何をするにもゴミが出ないのだ。これはインド人のスタイルとも関係していて、インド人はぜったいに歩きながらものを飲んだり食べたりしない。東南アジア諸国とは対照的だ。その昔の英国の影響なのかもしれない。
自転車でも何でも古いものを直して使い続けるので粗大ゴミも出ない。「エコ替え」などと狂ったことを言っているどこかの国とは大違いだ。そのため街にはものすごく細分化された店がそれこそ無数に軒を連ねている。自転車のサドルやペダルを売る人、タイヤやホイールを売る人、電球を売る店、スイッチを売る店、ファンの羽を売る店など。何でも売ってるスーパーのようなものはない。大量消費とは無縁の素晴らしいシステムだと思う。

余談 2 インドは美女とイケメンの宝庫
特にアーリア系の血を濃く受け継ぐ人は顔が小さくて、彫りが深く鼻筋の通った整った顔をしている。手足が長く、8頭身以上の人などごまんといる。みんな姿勢もいいから、モデル事務所の人はインドでスカウトすればいいのではないだろうか。

余談 3 人口が多いことの凄さ
とにかく人口が多いということはそれだけで凄い。東南アジア諸国などは(日本もそうだが)、欧米のスタイルや文化が入ると簡単に染まってしまう感があるが、インドではそうはいかない。ちょっとやそっとのものはすぐさまインド人の波に飲み込まれてしまうことだろう。そんなパワーというか凄味というか、そんなものがある。

余談 4 やっぱりちょっとB型的
インド人はB型が多いと言うが、何となくそんな感じがする。B型の自分には同じニオイが感じられてなんとなく居心地がいい。
まったく滅茶苦茶なように見える中になんとなくルールが読み取れる。建物なんかの建て付けや合わせにも緻密性を感じる。タイやラオスなど東南アジア諸国とは正反対な感じ。タイやラオスの人たちは要するに大らかなのだ。インド人には大らかなだけとは違う奥深さのようなものを感じる。何を考えているのかわからないというか・・・うまく言えないけど。すべてが独自でシステマチック(のように自分には思える)。

つまり、「インド最高!」ということになる。

17dec2009 アダーラジ階段井戸3 下から 17dec2009 アダーラジのバス停にて 働くラクダ
アダーラジ階段井戸           町中で働くラクダ

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ジョードプル その1

2009/12/18 金
8:00にチェックアウトしホテルの近くでリクシャーを拾って鉄道駅へ。駅でチャイを飲んで軽く食べてからホームで列車を待つ。ホームにしつこく粘る物乞いの男の子が一人いて、「けっこうしつこいなぁ・・・」と自分らも話してたのだが、自分らが場所を変えようと立ち去った後、インド人が見かねたのか彼はビンタされてそのままホームの外に連れ出されてしまった・・・。
アマダバッド始発のため1時間前くらいからのんびり乗り込む。ほぼ11:10の時間通り発車、昼間の列車のためかそれほど混んでない。インドの列車は客車が大きく、座席も足元も広くてすこぶる快適だ。10時間の移動などまったく苦にならない。
2ndスリーパーの座席は3段 or 2段のベッドだが、昼間は下段のベッドがたたまれて座席になっている。そこに座ったり、寝転がったり。3人がけの座席に誰かが寝ててもインド人は怒ったりせず、適当に空いてる席に座ってる。寝てる人が起きたら適当に自分の席に戻るという感じでほのぼのした雰囲気だ。
駅に止まるたびに色々な物売りが乗り込んでくる。意外にも靴磨きがけっこう好評だ。駅に止まった隙にホームで食べ物を買うこともできる。買出しはマユミの仕事だ。いつ出発するのかわからないのでちょっとドキドキするが、万一発車してしまってもしばらくノロノロ走っていて列車に飛び乗れるから問題はない。
駅に止まると物乞いの子も乗り込んでくる。ちょっと趣向を凝らしていて、ちっちゃな手製の箒で床を掃きながら這ってきて人の前で手を差し出すという具合。床の掃き賃ということなのだろうが、当然ながらあまり相手にされない。でも、インド人は本当に困ってそうな人が来ると進んで施しを与えている。物乞いもそれなりに生活できてしまうのだから素晴らしい国だ、インドは。
土とブッシュの乾いた大地を列車はひた走り、ほぼ予定通り20:00過ぎにジョードプルに着く。今日はもう暗いので駅のそばのGovindに泊まることに決めていたが、既にホームの階段にリクシャーの運ちゃんが待ち構えていてやり取りを始めねばならない。「○○ホテルは安くていいよ」「Govindに行くから」「じゃあ乗ってきなよ」「近いから歩けるよ」「明日の観光は?○○と○○と○○を全部回って150R」「明日は観光はしないよ」・・・てな具合にやり取りは続く。そのうちに「よし、Govindまでタダで乗せてくよ」とおっちゃんが言い出す。タダ??何で??いい加減こっちも面倒になってきたし、違う出口に出たのか意外に暗くて右も左もわからんので行き先を念押しして乗ってみることにした。
意外にも運ちゃんはすんなりとGovindまで行ってくれた、しかもタダで。ホテルに客を連れてくると何かいいことあるのかと思ったが、そうでもないらしい。明日の観光に誘いたかっただけみたいだが、かなり控えめな売込みだった。明日のことは未定なので丁重に断るとそれっきりだった・・・何だったんだ???果たしてただの親切なおっちゃんだったのか???なにか少し悪いことをしてしまったような気がした。
幸いにも部屋は空いていてそのままチェックイン。450Rとちょっと高いが、部屋はキレイで何より管理がしっかりしてそうな好印象のホテルだ。フロントのおっちゃんが明るくていい。ちなみに、ここは24H制ではなくチェックアウトタイムは正午12:00。

18dec2009 ホームの犬 18dec2009 列車の中はこんな感じ4
アマダバッド駅のホーム                 2等の客車内

2009/12/19 土
今日は凄いものを見てしまった。インドに来ていきなりだが、メヘランガル要塞はアンコールワットを軽々と越えてしまうくらいのインパクトだった。
朝、のんびり起き出して下のエージェントにジャイサルメール行きの足について相談に行く。列車は夜行しかなく、料金もプライベートバスと変わらないようなのでバスで行くことにした。宿も当初は一泊だけしてもっと安いとこに移ろうかと思っていたが、Govindの居心地が意外とよく、他の宿を探したり引っ越したりするのも面倒なのでそのままGovindにあと二泊することにした。そう昨晩のおっちゃんに話したら、死ぬほど喜んでくれた。
宿から歩いて旧市街を少し行くと、メヘランガル要塞が見えてくる。遠目に見ただけで鳥肌もんのスケールだ。
途中、Discovery と Hill View で声を掛けられた。ともに一泊250R。Hill Viewの方は案内されるまま部屋も見せてもらったが広くてキレイだった。Discoveryは人がよくて好印象、かなり心が揺れたがやっぱ面倒なので今回はパス。次来るときはDiscoveryがいいかな。
メヘランガルは入場料が一人300Rもするのでどうしようか迷ったが、入ってよかった!300R払うだけの価値は十二分にある。死ぬまでに一度見ておいたほうがいいと断言しよう!このスケール感は写真じゃ絶対伝わらない。日本の城などおもちゃに見える。今でもこれがマハラジャ個人の所有物なのだから、まったくインドやアラブの金持ちは途方もない。ちなみに、現在マハラジャはメヘランガルからもよく見える、やはり市街を見下ろす丘の上に建つ巨大な宮殿(ウメイド・バワン)に住んでいらっしゃる。
メヘランガルは保存状態もよく、管理もしっかりしている。受付でオーディオガイドを貸してくれるが、なんと日本語もある。インド人の修復技術はたいしたものだ。緻密で妥協が感じられず、やはりどことなくB型気質を感じるような・・・。
それにしてもなんというスケール、下から見上げるその様はまるで天空の城だ!巨大な城壁からブルーシティを見下ろすと、まるで時間が止まっているかのような錯覚を覚える。溜息しか出ない・・・。
帰りにメヘランガルの直下に暮らすおっちゃんの家に招かれてちょっと寄り道。家財が小奇麗に片されていて素敵な家だった。MBAを取得中という一番下の息子は屋上で勉強中・・・なんともいい暮らしのように思えた。
ジョードプルの街は観光地だからか、アマダバッドのような喧騒はない。どことなくゆったりしていて落ち着きがある。外国人観光客もそれなりにいる。

19dec2009 旧市街から望むメヘランガル1 19dec2009 メヘランガル9
旧市街から望むメヘランガル要塞           実物は写真で見るよりずっとデカイ

19dec2009 メヘランガル17 19dec2009 ブルーシティ
要塞内の通路                       ジョードプルはブルーシティと呼ばれている

19dec2009 メヘランガル38 19dec2009 メヘランガル47
なんとかの間の一つ                   城壁の下はスッパリ切れ落ちていてすごい高度感

19dec2009 メヘランガル48 19dec2009 メヘランガル53
度肝を抜かれる圧倒的なスケール           おそらくこんな城や要塞は世界中どこにもない

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ジョードプル その2

2009/12/20 日
クジャラートからラジャスタンに州が変わったせいか、ジョードプルでは食習慣もちょっと変化。ジョードプルにはチャイ屋があまりない。代わりに温かいミルクを出す店があり、試しに今朝飲んでみたらめちゃくちゃ旨かった。屋台のスナック類にも変化が見られ、卵とパンを使う店が多いように感じる。
今日も旧市街を抜けてFort(砦)の方へ。途中、Discoveryでまた声を掛けられ、部屋を見せてもらったらとてもキレイだった。屋上から見えるFortの眺めが最高だ。明日ジャイサルメールに行くと言ったら、おっちゃんの知り合いが安いホテルをやってると言って電話してくれた。とりあえず見るだけでもOKってことで、ジャイサルメールのバススタンドでピックアップしてくれることになったが・・・。そのホテルのパンフを見せてもらうと確かに安い。ドミトリーが15Rって・・・一泊30円に満たないぞ。今どきホントか?
Fortからぶらぶら歩いてジャスワン・タダに行ってきた。「あんなとこつまんないよ」と客引きのリクシャーの運ちゃんには不評だったが、静かで適度に日陰もあり、のんびりできて自分らには心地いい場所だった。確かに大理石の廟以外見るべきものは何もないのだが・・・。やはり高台にあるので見晴らしはよく、正面にメヘランガルFortが聳え立ち、眼下にブルーシティが広がる。乾いた大地の上をトンビが舞い、マハラジャの宮殿が遠くに霞んで見える。日差しは強烈だが空気はひんやりしていて日陰にずっといるとちょっと肌寒くなるような感じ。心地いい風に吹かれつつ昼寝がてらのんびりしていると、何時間でもこうしていたい気分になる。
木陰で休んでいるとコルカタの大学生の一行に声を掛けられ、日本からだと話すと、一緒に写真を撮ってくれということになり肩を組んで何枚かパシャパシャ。皆斜に構えたとこもなく素直でフレンドリー、好感の持てるナイスガイたちだった。ついでに自分らのカメラでも一枚撮ってもらった。
サダル・バザールをぶらぶらしてからホテルに帰った。夜になって階下のエージェントがジャイサルメールの宿の売り込みに来た。そう言えばバスのチケットを取るとき兄弟がジャイサルメールでホテルをやってると言ってたなぁ。「ジャイサルメールの宿は決まってる?」と聞くので「決まってないけど、HENNAに行こうと思ってる」と答えると、「HENNAはよくない」ときた。「何で?安いし部屋も良さそうだよ。」HENNAのパンフを見せると部屋代には言葉を失っていたが、キャメル・サファリが高いと言う。「そうなの?」「HENNAとDiscoveryはグルで、Discoveryにお金が流れる仕組みになっている。」ウソかホントか知らないが、多かれ少なかれそういう関係はあるらしい。「自分の兄弟のホテルは2DAYのキャメル・サファリが450R!」と言うが、そりゃ安すぎやしないか?今日Govindに来た日本人の女の子3人も予約して泊まることになっているらしい。自分らも今予約してはどうかと勧められたが、とりあえず断って念のためホテル名だけ聞いておいた。うぅぅん、誰を信じてよいのやら・・・。
アマダバッド以来、マユミは腹の調子が悪くちょっと元気がない。早くインドの食に慣れてくれ~!明日10:00のバスでジャイサルメールへ発つ。

20dec2009 温かいミルクを売る店 20dec2009 Discoveryの屋上から望むメヘランガル
温かいミルクを売る店・・・めっちゃ旨い        旧市街から見上げる要塞

20dec2009 コルカタの大学生と記念撮影 20dec2009 サダル・バザール
コルカタの大学生と@ジャスワン・タダ        サダル・バザール

Trackback [0] | Comment [0] | Category [■ 007_India 1 / インド 1] | 2009.12.27(Sun) PageTop
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ジャイサルメール その1

2009/12/21 月
9:00前にチェックアウト。フロントのおっちゃんにバスのピックアップポイントまでリクシャーで幾らくらいか聞くと、40Rがスタンダードだから40R以上出してはいけないと教えてくれた。宿の外で待ち構えてたリクシャーの運ちゃんと40Rであっさり交渉成立し、ピックアップポイントのBombay motor circleへ。釣りがないというので、近くのチャイ屋でチャイを飲んでお金を崩す。
意外にもジャイサルメール行きのバスがもう来てたのでそのまま乗り込む。兄弟が日本人と結婚して日本に住んでいるという乗務員がフレンドリーに話しかけてきた。「ジャイサルメールの宿は決まってる?」「HENNAに行こうと思ってるんだけど。」「HENNAはよくないよ。」「じゃあ、RAJDHANIはどう?」と昨晩エージェントに聞いたホテル名を言ってみた。「あそこもダメ。同じ穴の狢だよ。」「全部解説するよ」と言って彼が教えてくれたところによると、どうやらDiscvery-HENNA、Govind-RAJDHANIの関係になっているらしい・・・。RAJDHANI、お前もか!もはや誰も信用できん。マユミと相談し、しらばっくれて彼も良いというRENUKAに直行することに決めた。
バスは10:00ジャストにエンジンがかかってそのまま出発。出発時間の正確さには毎回驚かされる。まだ新しいキレイなバスで、2階はスリーパーとなっている。最初は空いていたが、出発直前になって自由席?の人がどっと押し寄せてたちまちいっぱいになる。いわゆるツーリストバスではなく乗り合いバスに近い。席がなくても希望すれば乗れるようで、立ってる人がけっこういる。中にはちゃっかり人の席の端に腰掛けてる人もいて、斜め前の人の良さそうなイギリス人は最終的に1/3くらいおっちゃんに席を占領されて窮屈そうだった。
パキスタンを連想させる派手な警笛を鳴らしまくりながらバスは激走。西に向かうごとに緑が少なくなり、景色が砂漠化してくる。サバンナと言うのだろうか、砂地にブッシュが点在するようなそんな地形が延々と地平線まで続く。
途中の停車ポイントでも宿の客引きがバスに乗り込んで声を掛けてくるので少々鬱陶しい。ツーリストバスじゃないので出発時に人数を数えたりしないので要注意。
16:00前にジャイサルメールに到着。すぐに宿の客引きがバスに乗り込んでくる。その中に「MURASA」というカードを持ったHENNAの兄ちゃんがいて真っ先に声を掛けられる。悪いと思いつつ、作戦通り「自分らはMURASAじゃない、SATOだ」と言い張ってバスを降りる。降りた瞬間に大勢の客引きに取り囲まれる。RENUKAに行くからと言って客引きを掻き分けていると、その中にRENUKAを名乗る客引きがいた。渡りに船ということで彼に送ってもらうことにした。
HENNAの兄ちゃんも簡単には引き下がらず、「昨日うちのボスに連絡したMURASAだろ、ジョードプルはどこのホテルにいた?」と聞くから咄嗟に「Hill Viewだよ」と答える。ホントにスマン・・・。「いや、Govindに泊まってたはずだ」とも言ってたが、「自分らはMURASAじゃない」と言い張ってRENUKAを名乗る兄ちゃんのリクシャーへ。
一難去ってまた一難・・・。今度は「やつはRENUKAじゃない、ウソを言ってる」と言い出す人が現れる。RENUKAは有名なんで、偽って別のホテルに連れて行く輩がいると聞いたがこのことか?大勢であーでもない、こーでもないとやっていたが、そのうちに「彼は本当のRENUKAだ」という話になったので、半信半疑でリクシャーに乗って移動。
が、着いてみたらRENUKAじゃない。「RENUKAじゃないじゃないか!」と言って去ろうとすると「見るだけ見てみて。気に入らなかったらRENUKAに連れて行くから。」と泣きつくので仕方なく部屋だけ見てみる。部屋は悪くないが、問題は部屋じゃなくキャメル・サファリの方なんでやはりRENUKAに行くことにする。どうやらRENUKAに近いらしく、屋上からRENUKAの看板が見えた。
彼を先頭にRENUKAの看板が見えた方に歩いていくと、「RENUKAはそっちじゃない、こっちだ」と言って逆方向に案内しようとする客引きが現れる。一体、RENUKAはどこなの???誰の言うことも信用できんので、看板の見えた方に歩き出すと「RENUKAはこっちだよ」とおっちゃんが教えてくれてようやく辿り着いた。ふ~。結果的にバススタンドからタダで来られたからまあよしとするか。
部屋は他よりちょっと高目のような気がするが、マネージャーと思しき人がジェントルマンで管理がしっかりしてそうだ。シャワー、トイレ付が350R、なしが200R。両方部屋を見せてもらって200Rの方に決めた。すぐ後から来た人はいっぱいだと言われてたのでギリギリセーフだった。
RENUKAはキャメル・サファリが充実している。すぐに相談すると、いろいろ相談に乗ってくれ、彼の推奨する2泊3日FULLのプランに参加することに決定!。一人1,800Rの大枚をはたくことになるが、その価値は十分ありそうだ。サファリの間の水も食事も全部混みだから、考えようによってはとても安い!
Fortがキレイに見えるレストランで夕飯を食べた。ネパール人の作ってくれたカレーがめちゃくちゃ旨く、みんなフレンドリーで居心地のいいレストランだった。値段もリーズナブル。
夕食から帰ってホテルのマネージャーにサファリのお金を払うついでにアジメール行きの足について聞いてみると、なんとプシュカル行きのダイレクトバスがあるという。一瞬で問題解決!次の身の振り方も定まった。
RENUKAのマネージャーは立ち振る舞いがホントにジェントルマンそのもので話も早い。紆余曲折はあったが、RENUKAにしてよかった。HENNAには悪いことをしたが、許してね。

21dec2009 ジャイサルメール行きのバス1 Bombay motor circleにて 21dec2009 ゴールデンシティ1 RENUKAの屋上から
ジャイサルメール行きのバス              ジャイサルメールはゴールデンシティと呼ばれる

2009/12/22 火
宿の屋上で朝食を食べてからのんびり出掛ける。何はともあれFortに行ってみる。ジャイサルメールのFortはラジャスタンで最古のものだ。規模ではメヘランガルに及ばないが、すごいのは今でも多くの人が城塞内に住んでいることだ。よって城塞の中に入るのはタダ。パレスやジャイナ教寺院に入るにはけっこうなお金を取られるが、城塞の上から中世の面影を残すゴールデンシティを眺めるだけで十分だ。
城塞内にも相当な数のホテルがあり(当然値は張るがどのホテルの部屋も素晴らしい)、前を通ると「屋上からの眺めがいいからどうぞ」と言って親切に招き入れてくれる。しつこく勧誘するわけでもなく、眺めを見ながらあれこれ説明してくれる。老舗のホテルだからだろうか、どこに行ってもジェントルマンの対応だ。どこも屋上はカフェやレストランになっていて、ゴールデンシティを見下ろしながらチャイなど飲んでいると優雅な気分に浸れる。街から先は360°地平線までブッシュ交じりの砂漠が広がる。
Fort内の路地を歩いていたときマユミの靴の破れを目ざとく発見した修理屋がいて、ついでだから値引き交渉して直してもらった。とても器用に縫い合わせる技に感心した。でも、本人の履いてる古い革靴はパックリ口が開いていて足が出てるんですけど・・・。指摘してやったら「大丈夫」と言って笑ってた。
ジャイサルメールの街は道が狭く、車が入れないからとても静か。とても同じインドとは思えない。観光地なので外国人も多く、店の客引きが多少うるさくはあるが、それほどしつこいわけではなく大抵は紳士的な対応だ。中には多少強引な人もいるが、うんざりするほどのことはないと思う。気さくに声を掛けてくれる彼らと話すのもまた楽しいものだ。
パキスタンの国境に近いためか、朝から夕方までインド空軍の戦闘機が爆音を立てながら上空を通過していった。夜は隣のフレンチ・バカップルがうるさくてあまり眠れなかった。

22dec2009 露店の女性 22dec2009 Fort内の路地5
民芸品を売る女性・・・衣装が艶やか         フォート内は完全に一つの町

22dec2009 Fort内のホテルの屋上でくつろぐ 22dec2009 ゴールデンシティを望む2
フォート内にあるホテルの屋上             ゴールデンシティを眼下に望む

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Author:nakappie
1970年生まれ。妻と二人信州伊那谷在住。
2009年10月~2013年5月の旅を記録するために”なかっぴー通信”をスタートさせました。
現在は伊那谷にて節約生活をしながら充電中。
2014年4月、ブログのタイトルを”なかっぴー通信NEO”に改めました。
信州伊那谷より~旅のこと、山のこと、自転車のこと、そして田舎暮らしのことなどなど・・・気ままに綴ってゆきます。
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