ボスニア・ヘルツェゴヴィナ入国

2012/1/16 月
始:9:20 ~ 終:15:40 走行:64km
~ Podaca ~ Gradac ~ Baćina ~ Ploče ~ Rogotin ~ Opuzen ~ Metković ~ 国境 ~ Višići ~ Klepci ~ Tasovčići ~ Capljina ~ Počite

今朝の気温-1℃。眠っているあいだもさほど寒さは感じなかった。
快晴だが、今日も風があって空気が冷たい。昨日に続いて寒気が入っている様子。
日差しは強いしアップ・ダウンもあるから指切りグローブで走っているのだが、たまにある水溜りはカチンコチンに凍っている。昨晩はかなり冷えたようである。

PločeのLiDLで買い出しを済ませ、隣のGSでガソリンを買う。
Pločeの手前のBaćinaあたりから道が海沿いを離れる。RogotinでNeretva川を渡り、しばらく川の左岸沿いに走るとOpuzen。
ヘルツェゴヴィナのMostarに寄り道するため、Opuzenから9号線に入る。
川の左岸を走っていると突然、目の前に真っ白な峰々が姿を現す。モスタルの北に聳える2,000m超級の峰々である。
久々に見る雪山は美しかった。さすがにこの時季、ディナル・アルプスの主峰群は真っ白だ。
海岸沿いとはまったく異質の世界が広がっている。

クロアチア側の国境の町はMetković、かなり大きな町である。海沿いのリゾート地っぽい雰囲気とは無縁の普通の町・・・なんか久しぶりだ。
市街地からしばらく走ると国境。道路沿いに掘っ立て小屋のようなイミグレ・オフィスが建っている。
クロアチア側の係官はすごい美人だった・・・。
それはそうと、どの国境もクロアチアの係官はとてもフレンドリーである。
出国のスタンプは省略。BIH側など入国のスタンプも省略の勢いだった。係官が忘れているのかと思って確認したら押してくれたが、通常は省略のようである。

ボスニア・ヘルツェゴヴィナ(Bosna i Hercegovina)略してBIH、国籍記号もBIHである。
ムスリム人とクロアチア人によるボスニア・ヘルツェゴヴィナ連邦と、セルビア人によるセルビア人共和国(RS)とからなる連邦国家で、民族構成はムスリム人4割強、セルビア人3割、クロアチア人2割強といったところ。
セルビア語とクロアチア語はほとんど一緒であるから、三民族の差は信仰する宗教の差である。

ヘルツェゴヴィナの今走っているエリアはクロアチア人が多い。よって国境を越えても特に変わった感じはない。
GSもスーパーもINAやKONZUMといったクロアチアにあるチェーン店だ。ときどき目にするモスクを見てここがクロアチアではないと知る、といった具合。
車のナンバーは新旧二種類のものが混在している。旧のほうは白地に黒文字の数字とアルファベットの入った味気ないもの、新のほうはそれにEU圏の青帯が入っていて、BIHと書かれている。もちろんEUマークは入っていない。セルビア同様かなり先走った仕様になっている。

クロアチアの9号線はBIHに入ってM17号線名を変える。モスタルの先サラエボまで続く幹線であるが、このあたりは交通量も少なくのどかなものである。
道路沿いには戦災の跡はまったく見られない。もともと戦災を免れたのか、戦後に復興されたのかはわからない。
道路標識はラテン文字とキリル文字が併記されているのであるが、多くのものはキリル文字がスプレーで消されている。
このM17号線、やたらとトンネルがある。ヨーロッパでこれだけトンネルのある道路というのも珍しいのではなかろうか。
国境からモスタルまでは40kmほどと近い。道はモスタルの先までずっとNeratva川沿いにつけられている。

Počiteには道路脇の岩山の上に古城があり、青空の下によく映えていた。
Počiteの先でNeratva川の川原の砂地に幕営。本当はもう少し先まで走ってみたのだが、道が山に入って川から上がってしまいそうだったので戻ってきた次第。
夜はやたらと冷え込み、18:00過ぎには-10℃まで下がった。風がないのがせめてもの救い。

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海沿いを離れるとミカンが目につくようになった      ボスニア・ヘルツェゴヴィナ入国

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道路標識のキリル文字が消されている        真っ白なディナル・アルプスの主峰群

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Počiteの古城                      Neratva川の川原に幕営

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Trackback [0] | Comment [0] | Category [■ 089_Bosnia&Herzegovina / ボスニア・ヘルツェゴヴィナ] | 2013.07.25(Thu) PageTop
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石橋の町・モスタル

2012/1/17 火
始:9:45 ~ 終:15:55 走行:40km
~ Žitomislići ~ Buna ~ Ortiješ ~ Mostar ~ Ortiješ

今朝の気温は-12℃、さすがに寒い。昨晩もあまりよく眠れなかった。いつもと同じような時間に起きて朝食を食べてみたものの、寒くて動く気にならない。
試しに30分ほど待ってみたのだが気温は上がらず、諦めて行動を開始する。晴れてはいるけど今日は雲が多い。

モスタルを目指してM17号線を北上。今日は端からどこか宿に泊まるつもりである。
BIHにはゴミ箱というものが存在しないらしく、道路脇はゴミだらけ。Neretva川の川岸もゴミだらけであるが、水自体はキレイである。
モスタルの宿は高そうな予感がして、手前10kmのあたりから宿を探し始めた。宿は選べるほどあるわけではなく、二軒目にあたったところに決定。Ortiješという町にあるSmokvicaという名の宿で、PansionとRestoranをやっているところである。Wが一泊60KM。
BIHの通貨はコンベルティビルナ・マルカ(兌換マルク、略称KM)で、これは'98年に当時のドイツマルクと等価の新通貨として導入されたもの。現在のレートは1E=2KM。
ちなみに紙幣は二種類あり、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ連邦の発行するものとセルビア人共和国の発行するものとで絵柄が異なる(もちろん価値は同じ)。

宿に荷物を置き、空身でさっそくモスタルに向かう。たまに空身で自転車に乗ると妙にフラフラする。
モスタルの旧市街までは6kmほど。
数年前までは戦争の傷跡が生々しかったであろうモスタルの街もすっかり復興し、今では目立ったところに戦災の跡は見られない。
ATMでお金を下ろしてから、何はともあれ石橋に行ってみる。モスタルは石橋が有名・・・というか、ハッキリ言ってしまうと石橋以外にこれといったものは特にない。
ムスリム人も住んでいるからもちろんイスラム寺院もあるが、アラブ諸国のように信仰が厳格なわけではないから、ムスリムの町の雰囲気といったものはほとんど感じられない。
石橋にいた観光客はたまたま日本人の団体客だけだった。けっこうな人数が、こんな時季にわざわざ石橋を見るためだけにモスタルまでやって来るのだからすごいと思った。世界遺産のパワー恐るべし。

石橋を見てから旧市街をぶらっとして観光終了。ここも早かったな・・・。
買い物をして宿に帰った。
14:00に別の人が来ればネットが使えると聞いていたのであるが、(あまり期待はしていなかったが)結局使えず。
ほんとは二泊してのんびりするつもりだったのだけれど、明日発つことにした。

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雪山の向こうはサラエヴォ               モスタルの石橋

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メジュゴーリエに移動

2012/1/18 水
始:10:50 ~ 終:14:30 走行:32km
~ Buna ~ Žitomislići ~ Čitluk ~ Međugorje

晴れ。のんびり仕度してメジュゴーリエに移動する。
メジュゴーリエは、ミリエンコのところでリュビシッチ夫妻が教えてくれた場所で、三十年ほど前に子供たちが聖母マリアを見たとされる町である。

メジュゴーリエに行くには山を一つ越えねばならない。
ŽitomislićiまでM17号線を戻り、426号線に入ってČitlukに向かう。
Neretva川に架かる橋を越えたところから山岳ステージのはじまり。3km強、標高差250m弱といったところ。
上る岩山は標高300mに満たないと思うのだけれど、風が強いのか森林限界を越えている。高木が生えていないから、すこぶる見晴らしがよい。モスタルの北に聳える雪をかぶった峰々もよく見える。
空に向かって上り詰める道はとても爽快で、「天国へ続く坂道」とでも命名したくなる。

上ったらすぐに下るのかと思っていたら、上り詰めた先には平らな土地が広がっていた。新鮮な驚き。
雲が近く、標高わずか300mほどのところにいるとはとても思えない光景が広がっていた。

そのまま平らな道を詰めるとČitlukに出る。
Čitlukには学校があり、やたらと子供がいる。近隣に住む子供たちが全員集合といった感じ。
こんな時季に、それも自転車で旅する人間がそうとう珍しいと見え、ウクライナ並みの注目度である。
町中で小さなスーパーを見つけて買い出しを済ませる。

日差しが強く、日中はポカポカ陽気である。が、ふと見ると、水溜りはまるで融ける気配もなくカチンコチンに凍っていたりする。暖かいのか寒いのかよくわからないところだ。
正確に言うと、気温は低いのだが日中はあまり寒さを感じない、そんな場所である。

Čitlukからメジュゴーリエまでは5kmほどで、宿を探しながらのんびり走る。
昨日の宿に二泊するつもりでお金を下ろしてしまったから、お金がちょっと余っているのだ。うまくすればあと二泊できそうである。
モスタルを含めこのあたり一帯では、日の丸の描かれた黄色いバスをよく見かける。日本のODAによるバスが大活躍しているのだ。
異国の地で日の丸を目にするのはうれしいものである。同時に誇らしさすら感じる。(反日左翼の日本人(こんな人種が存在することすら信じがたいが・・・)がこんなものを見たら発狂するのだろうが・・・)。

メジュゴーリエは、夏場はそれなりに人の集まる観光地と見え、けっこうツーリスティックな感じである。
道路沿いに宿はふんだんにあるのだが、この時季は閉まっているところも多い。時間があるのでのんびりと宿をあたる。
何軒目かにあたったところにようやく家主がいて、一番安かったここに決定。
宿の名はカサ・ヴェルデ、二人で一泊40KMだから、これならギリギリ二泊できる。
部屋はキレイで設備も申し分ないのであるが、部屋の広さに比してヒーターが心もとなく、夜は寒い。日中は暖かいのだけれど、日が暮れると急激に冷え込む。
明らかにテントの方が暖かい・・・部屋にはベッドが三つあったのだけれど、もし一つなければ部屋の中にテントを張りたいくらいだ。

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天国へ続く坂道                     木がないから見晴らし抜群

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雲が近い・・・標高わずか300mの場所だけど

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メジュゴーリエに停滞

2012/1/19 木
晴れ。空身でメジュゴーリエ近辺をサイクリング。
30年前に子供たちが聖母マリアを見たという丘まで、町から3kmほど。途中の道沿いには土産物屋がずらりと並び、聖母マリアの像やパネルなどキリスト教関連のお土産が売られている。多くの店には「VISA」のステッカーが貼られていたりして、巡礼者が絶えない奇跡の地と呼ぶにはあまりに世俗的すぎる。

「奇跡の丘」を探して坂道を詰めていくと、「CENACOLO」というコミュニティーに着いた。ここか?町の標示板にも「CENACOLO」と書かれていたし。
クロアチア人と思われるグループがちょうどタクシーで着いたところだったので、彼らの後についてコミュニティーに入ってみる。
???・・・で?
よくわからん。そこは何らかの真新しいコミュニティーであった。が、マリアを見た場所とは関係がなさそうだ。クロアチア人のグループも皆頭に「?」が浮いている。

CENACOLOを後にしてさらに坂道を詰めてみる。
???・・・特に何もなさそうだ。しばらく行った先にあった標示板によると、丘は反対方向になっている。ひょっとしてCENACOLOのあるあたりが奇跡の丘なのか?それとも気付かず通り過ぎてしまったのか?はっきりせずどうにも腑に落ちない。

引き返してみる。
CENACOLOからさらに戻った先に「巡礼の道」みたいなことが書かれた目立たない標示があった。どうやらここらしい。
途中の木に自転車を縛り付けてトレールを辿る。
けっこうな人が訪れるようで、足元の岩は磨かれてツルツルだ。道の途中途中に聖母マリアの物語をつづったレリーフがある。が、それだけだ。「ここが聖母マリアを見た場所です」みたいなものを期待していたのだけれど、そういった場所は特にない。うぅぅむ・・・どうにも腑に落ちない。
しばらく行くとトレールは下り始めてしまう。さっき見た青い十字架のところに戻ってしまいそうなので、トレールを外れ踏み跡を辿ってみる。
かなり明瞭な踏み跡だ。途中には誰かが立てた十字架も立っていたりする。この先に何かある、そんな期待を抱かされたが、しばらく詰めた先で踏み跡はブッシュの中に消えていた・・・ただの作業道だったらしい。
うぅぅむ、結局よくわからなかった・・・。巡礼に来た人たちもここだけ見て帰るのだろうか?

町に戻ってネットのできるところを探す。この時季閉まっている店も多く、ただでさえ少ない選択肢がさらに絞られる。ネット屋は自pcを接続させてくれなかったし・・・。
ようやく見つけたのが、教会の近くにあるレストラン兼バー。ネットが使えることを確認してからpcを取りに帰り、その店に舞い戻った。
毎回久々にニュースを見ると、けっこう色々なことが起こっている。ドルが76円、ユーロが99円かぁ・・・1ドル=100円で換算していたのがはるか昔のことのようだ。

しばらく長居させてもらってから店を出、途中のスーパーで買い物をして宿に帰った。
手持ちのマルカで買える分だけ買ったつもりが、レジを通したらお金が足りなかった・・・。
「あっ・・・じゃあこれやめます」とラーメンを返品。レジのおばちゃんは慣れない操作に悪戦苦闘。別のおばちゃんがヘルプに来てようやくラーメン分が引かれたが、それでもちょっと足りない・・・。
「あっ・・・じゃあこれも・・・」とやろうとしたら、おばちゃんも面倒になったらしく「これでいいわよ」とおまけしてくれた。
後ろに並んでいたおっちゃんたちも笑ってやり取りを見ているし、けっこう恥ずかしかった。きっと中国人と思われたに違いない。

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奇跡の丘・・・というのはこのあたりのことだと思う

2012/1/20 金
朝起きると雨・・・。
日本のようにずっと降っているわけではないのだけれど、せっかくお金を出して宿に泊まってシャワーを浴びたのに、いきなり雨に降られたのでは具合が悪い。
もう一日停滞することに決定。

たまに宿に泊まると、なかなか動くのが面倒になってしまうというのも事実だ。
ボスニアのお金が宿代をのぞいて一銭もないのだけれど、ほとんどのところでユーロを使えることが判明。スーパーも値段がマルカでしか表示されていないけど、普通にユーロが使える。今のレートだと1E=2KMだから換算も楽なのだ。
メジュゴーリエなどはクロアチア人が多い地域で、店によってはクロアチアのクナも使える。

特に見たいところもないので、部屋で古い日記をワープロに起こしたり、昨日のレストランに長居してネットをしたりして一日のんびり。
さすがに明日は発ちたいなぁ・・・。

20:00過ぎになって急に天気が荒れた・・・雨風激しく雷も鳴っている。まるで嵐。この時季に雨なんだからまだいいけど、山はすごいことになっていそうだな・・・。
ミリエンコはこの週末、スキーでトリグラフに行くとメールに書いてあったけど、こりゃダメだろうな・・・。
こんな日にテントじゃなくてよかった。今日発たなかったのは大正解である。

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Author:nakappie
1970年生まれ。妻と二人信州伊那谷在住。
2009年10月~2013年5月の旅を記録するために”なかっぴー通信”をスタートさせました。
現在は伊那谷にて節約生活をしながら充電中。
2014年4月、ブログのタイトルを”なかっぴー通信NEO”に改めました。
信州伊那谷より~旅のこと、山のこと、自転車のこと、そして田舎暮らしのことなどなど・・・気ままに綴ってゆきます。
”おもしろきこともなき世をおもしろく”そんなふうに生きていけたらいいですね。

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