そして僕は途方に暮れる・・・オフリドで冬将軍に捕まる

2012/2/10 金
始:9:50 ~ 終:13:30 32km
~ 国境 ~ Ladolišta ~ Struga ~ Ohrid

朝の気温-3℃。雪は昨晩から降り続き、今朝になっても降っている。乾燥した細かい雪だし、風もあるから積もりそうな感じではない。道路にも雪はなさそうだ。
行動か停滞か・・・悩ましい天気だ。回復することがわかっていれば間違いなく停滞するところだが、その見込みは薄かろう。逆に悪化して動けなくなるのが怖い。今日のところは動けない天気ではない。
迷いながらテントの外を見ていると、カブ風の一台のモーターバイクが坂を上ってきた。これを見て勇気づけられ、行動することに決定。
それほど距離もないはずだし、押してでも峠は越えられよう。峠さえ越えられればなんとかなる。

荷物をまとめて道路に下りると、やはり雪はなかった。凍結もしていない。よかった・・・これなら押さずに済む。
しばらく喘ぐと、マケドニア国境に向かうSh9の分岐点に着いた。ほとんどの車はマケドニア方面ではなく、Korce方面に向かう。
通行量の少ないSh9は途中から雪が積もっていた。安全策をとって自転車を押す。自転車が滑るのも怖いけれど、それ以上にろくに溝もない夏タイヤで走っている車に突っ込まれそうで恐ろしい・・・。

標高差250m、6kmほど上りつめたところが国境だった。峠の標高は1,050mほど。
マケドニアのド派手な国旗が目に飛び込む。三色旗が基本のヨーロッパにおいて、赤と黄色の旭日旗を思わせるマケドニアの国旗は奇抜だ。
けっこう雪が積もっていて、そのまま自転車を押して国境を越える。
ここの国境はアルバニア側とマケドニア側にきちんと分かれていた。マケドニアでは数年前まで国内のアルバニア人武装勢力と紛争状態にあったわけだから当然か・・・もちろん今は平静が保たれている。
アルバニアも出国スタンプは省略。

マケドニアに入ったものの雪が積もっていて自転車に乗れず、そのまましばらく自転車を押す。
マケドニアに入ってから雪の量が如実に増えた。道路脇は1m以上積もっている。
どうにか乗れそうな状態になったので乗ってみる。と、すぐに急な下りに差しかかる。今度は自転車が止まらねぇ・・・それ以上に、寒さで指が痛くてブレーキを強く握っていられねぇ・・・結局、下りも自転車を押す。上り以上に下りは辛い。こういうコンディションで一番走りやすいのは緩い上りだな・・・。
30km先のオフリドが果てしなく遠く感じる。オフリドで宿に入ってしばらく様子を見るつもり。安くて快適な宿があればいいなぁ・・・。

700mほどまで下ると道が平坦になった。車もパラパラ走っているから道路に雪もない。ようやく乗れる・・・が、依然として道路脇には50cmくらい積もっている。
予想以上に雪がある。やはりニュースでやっていた通りなのだな・・・先の見通しが立たなくなった。オフリドから先にはおそらく進めまい。
下ってきた峠の方を振り返ると、すっかりガスに包まれて真っ白。今日早い時間に峠を越えたのは正解だった。
マケドニアに入ってゴミがグッと減った。町の造りや家の作りも整然としている。よかった・・・どうやらアルバニアと違ってまともな国だ。

幹線のM4を軽快に走ってStrugaを抜け、1時間半ほどでオフリドに到着。
さてと宿をあたるか・・・と思う間もなく、MTBに乗るおっちゃんに英語で声をかけられた。さすがはマケドニア一の観光地オフリド。
その場で見せてくれた部屋の写真を見ると、ビックリするほどきれい。高そうに思えたけど、高くないと言うので促されるまま部屋を見てみることに。
おっちゃんのアパートはオフリド湖からちょっと入ったところにあった。他にもいくつかアパートのかたまっているエリアだ。もちろんこんな時季に観光客などいるはずもなく、おっちゃんのアパートも三部屋すべて空室だった。

おっちゃんの名前はアレクサンダー。マケドニアでアレクサンダーってのもすごい名前だな・・・。
「電気代を考えるとこれ以上安くはできない」と、いきなり最低額を提示してくれるところも好印象のとても親切な人だ。
広くてきれいな部屋で、キッチンも付いている。熱々のお湯が24時間使えるシャワーはバスタブ付きだし、暖房も二種類完備、掃除道具も揃っている。もちろんWiFiも部屋で使える。こんな素敵なお部屋が、今ならオフ・シーズンのバーゲン・プライスで一人一泊7E。しかも、一泊か二泊するだけだろうと思っていた自分らがしばらく長居しそうだとわかると、7泊目はタダにしてくれると言う。
即決。
これなら仮に一月滞在しても二人で340E・・・イスタンブールにいるより格段に安い。
どうせ雪に閉じ込められてしばらく動けないだろうし、ここに長居して溜まった日記でもアップすることにしよう。
ちなみに、アパートの名前はRoze。スーパーも商店も銀行も全て徒歩圏内にある。場所的にも篭るのに最適だ。

こりゃ快適だわぁ・・・今日は素敵なお部屋で一日のんびりさせてもらった。
雪は依然として降り続いている。今日峠を越えたのはつくづく正解だった。
夜になって雪の降りが激しくなると、アレックスが部屋の外に止めておいた自転車にカバーをかけてくれた。

10P1140133_サイズ変更 10P1140135_サイズ変更
朝には薄っすらと雪が積もっていた           峠に近づくにつれ雪が増える

10IMGP9757_サイズ変更 10IMGP9759_サイズ変更
ようやく国境が見えた!                 マケドニア入国・・・雪の量が如実に増えた

10IMGP9764_サイズ変更 10IMGP9766_サイズ変更
結局下りも自転車を押す・・・              快適すぎるアレクサンダーの宿

2012/2/11 土
雪は昨日からずっと降り続いている。
昼前から降りが激しくなり、町中もすっかり雪国に逆戻り。昨日判断を誤らなくて本当によかった。
もし昨日峠の手前に停滞していたら・・・今日オフリドに駒を進めるのは無理だったろう。それ以前に、高台のコルから数日間動けなかったに違いない。
マケドニアは考えていた以上に雪の降る国らしく、皆さん雪にはけっこう慣れている。雪の積もった道路を車は夏タイヤで普通に走っていて、16:00から2:00までタクシーの運転手をしているというアレックスも普通に出勤して行った。
雪が激しくなったところで、自転車を庇の下に移動した方がいいなどと部屋まで言いに来てくれるアレックスは、細かなことにも気の回るナイスガイである。

さて、マケドニアという呼称についてちょっと触れておく。
歴史的に見て、マケドニアという呼称には実に重みがある。アレクサンドロス大王の古代マケドニア王国を連想させるからだ。
そもそもマケドニアというのは、歴史的にバルカン半島中央部にある地域の呼称で、その代表的な都市はギリシアのテッサロニキである。現在その地域はおよそ、ギリシアが南部の50%、マケドニアが北西部の40%、ブルガリアが北東部の10%を領有している。
つまりは1913年の第二次バルカン戦争によってマケドニアの地はギリシア、セルビア、ブルガリアの三国によって分割されたまま、その時の国境線が現在まで残されている。当時のセルビア領マケドニアが今のマケドニアである。

もともとマケドニアの地にはギリシア人が多く住んでいたが、古代マケドニア王国が滅亡したずっと後でスラブ人が大量に移住し、多数を占めるようになった。
よって、現在(仮に)マケドニア人と呼ばれる人たちは、ギリシア系の言語を話していたとされる古代マケドニア王国の人たちと直接の連続性はない。
そんなこんなでギリシアはマケドニアという国名を拒否、ギリシアとマケドニアの間に激しい国名論争が生じている。
憲法上の正式名称は「マケドニア共和国」であるが、ギリシアの猛反発にあい、国連に加盟したときの暫定呼称は「マケドニア旧ユーゴスラビア共和国」である。
日本も「マケドニア旧ユーゴスラビア共和国」で国家承認を行っている。

ギリシアはマケドニアが独立した'91年以降マケドニアに対し経済制裁を課し、国名を改めるよう圧力をかけた。
これに対しマケドニアは最大限の譲歩を示した。
古代マケドニアと類似したヴェルギナの星を用いた国旗を無関係のものに改め(これが今の国旗となっている)、ギリシア領マケドニアへの領土的野心を明確に否定する憲法改正まで行って、'95年にようやく経済制裁は解除された。
が、経済制裁は解除されても国名問題が解決したわけではなく、最近では2008年にギリシアの拒否によってマケドニアのNATO加盟が否認されている。
執拗なギリシアの反発によって国名問題は泥沼状態・・・。
もっとも、デフォルトで国が破綻寸前のギリシアは、今はそんなことにかまけている場合ではないのだろうけど・・・。

とまぁ本来はいろいろややこしいのであるが、このブログ上では所謂「マケドニア旧ユーゴスラビア共和国」を単に「マケドニア」と表記する。
そのマケドニアという国について、もうちょっと触れておく。
面積は九州の2/3ほど。
公用語はマケドニア語。マケドニア語はブルガリア語に極めて近く、ブルガリア人はマケドニア人とマケドニア語について、ブルガリア人、ブルガリア語の一部であるとみなしている模様。実際オスマン朝の支配時代には、マケドニア地方のスラヴ人はブルガリア人とみなされていたし、多くはブルガリア人を自認していたようである。
文字は一般的にキリル文字を使用している。
通貨はマケドニア・ディナール(MKD)で、レートは1E=61MKDといったところ。

ボタン雪がドカドカ降る中近所のスーパーに買い物に行き、二日分の食料を買い込んだ。
引き篭もりの準備OK!
夜になっても雪は降り続く・・・なんか大変なことになってないか、これ。
外の寒さもなんのその、ポカポカの部屋の中は実に快適である。

11P1140136_サイズ変更 11P1140138_サイズ変更
すっかり雪国と化したオフリド               昨日峠を越えといてホントよかったわ・・・

11IMGP9767_サイズ変更
ユニクロのようなマケドニアのナンバー

スポンサーサイト
Trackback [0] | Comment [0] | Category [■ 093_Macedonia / マケドニア] | 2013.07.26(Fri) PageTop
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しています。
記事が面白かったときはポチッとお願いします!
 ↓   ↓   ↓
にほんブログ村 自転車ブログ 自転車旅行へ    
   
   

オフリド潜伏記 その1

2012/2/12 日
朝起きると雪はやんでいたが、相変らずどんより曇っていてまたすぐに降り出すであろう天気。
案の定、午後から雨になった。今日は雨かぁと思っていたら、夜中になって雪に変わった。
この機会にブログをアップしまくる。

2012/2/13 月
オフリドは曇りで時々日が差す天気。が、湖畔に聳える山々は白く煙っていて確実に雪。
完全に雪に封じ込められているなぁ・・・。
午後スーパーに買い物に出た以外、一日快適な部屋の中でネットサーフィン。

2012/2/14 火
今日の天気は晴れのち曇り。が、相変らず山々は雪雲の中。時々雪が飛んでくる。
買い物もマユミに託し、一歩も外出せずにひたすらブログのアップ。
だんだん引き篭もりが心地よくなってきた・・・。

オランダのロルシェがメールの返事をくれた。
エピーとロルシェが住んでいるのはフリースランドというオランダの北部なのだけれど、メールによると-22℃の世界だそうだ。
「なんて冬なの!」「アンタたちキャンプしてるんじゃないでしょうね?」と心配してくれていたが、ポカポカのアパートでぬくぬくしてるんで大丈夫です。

2012/2/15 水
曇りのち雪。一向に回復しそうな気配がない・・・。
雪の舞う中、湖畔を歩いてスーパーへ買い出しに出かけた。
オフリドに来て何日か経つが、初めてオフリド湖をまともに見た。ま、特に何の感慨もないけれど・・・。水はきれいである。

舞っている雪は非常に細かい。山にかかっている雪雲の端から飛んできているもので、町中に積もりそうな感じではない。
冬のオフリド、静かでいいわぁ・・・。
部屋は快適だし、引き篭もるのに最適!だんだん引き篭もりが板についてきた。

P1140141_サイズ変更
マケドニアの国旗

2012/2/16 木
朝までに10cmほどの積雪。朝のうちはまだ雪が舞っていたが、その後やんで時々日も差した。チラッとだけど湖畔の山々も望めた。
ようやく回復の兆しかぁぁぁ!たぶん違うだろうな・・・。
今日も完全に部屋に引き篭もり。たいして買う物もないから買い物もマユミに託した。

2012/2/17 金
快晴!風が強くて寒いけど久々の快晴!湖畔の山々もクリアに見えている・・・真っ白だな。
アパートの部屋は週に一回、シーツを替えて掃除までしてくれる。
で、今日がその掃除の日。つまりオフリドに来て早や一週間。時の経つのがあまりに早すぎる・・・。
10:30頃アレックスと奥さんのロゼが部屋にやって来て掃除とシーツの交換をしてくれた。
二人の性格によるのだと思うけれど、このアパートは実にキチンとしていてキレイに保たれている。非常に居心地がいいのでオススメです。

ようやく晴れたこの日、滅多にないチャンスかもしれないのでまだ見ぬ旧市街の散策に出かけた。
やっぱ晴れると気持ちいいや~。
今日は金曜であるけれど、湖畔も旧市街の目抜き通りもけっこうな人出だった。もちろん観光客ではなく地元の人たちの。学校とかないんかな?
町中にはまだけっこう雪が残っていて、ところどころツルツルに凍っていて危ない。

湖からよく見える、丘の上に聳えるサミュエル要塞にひとまず上ってみた。
雪の積もった、城壁の下の坂道でいかにも人の良さそうな一人のおっちゃんに英語で声をかけられた。彼の名はスラビアン、哲学者?だと言っていた。
どうしてもオフリドの歴史を説明させてくれ、と頼まれたので聞かせてもらった。たぶんスラビアンはガイドのようなことをして小遣い稼ぎをしているのだと思う。
「夏場は観光客がたくさん来るんだけど、今は人がいなくてねぇ・・・」と正直に語っていた。
オフリドの歴史を丁寧に説明してくれたのだけれど、如何せんこちらはクリスチャンの歴史になどあまり興味がないので入り込めない。
「時間があるからよかったら町中どこでも案内するよ」と言ってくれたけど・・・。
いや、ありがたいけどいいわ、話聞いてて疲れるし・・・丁重にお断りした。
ちょっとだけ寄付をしてスラビアンと別れる。

サミュエル要塞に入るには、微々たるものだが入場料がかかる(30MKD)。
城壁の入口のところで暇そうにしていた係の三人は、三人ともマスチフやらドゴ・アルヘンティーノといった可愛げのない強そうな犬を連れていた。で、入場料を払うときどこから来たのか聞かれて「日本」と答えると、自分の犬を指差して「ジャパニーズ・マスチフだよ。トサなんだ」と・・・へ?土佐犬なの?
よく見ると、一歳半と言っていた茶色の一匹は確かに土佐犬っぽい。こんなところで日本犬に会えてちょっと感激。まったく可愛くないけど・・・。これが柴犬や北海道犬、秋田犬だったら大感激しているところだった。
これで一歳半なのかぁ・・・それでもまだ闘犬として育てられているわけではないから、鳴きながら他の犬とじゃれあったりしている。闘っているようにしか見えないけれど・・・。
ちなみに、日本の闘犬では「セリ」といって、唸り声でもなんでも鳴いたら負けだから、闘犬は鳴かないように育てられる。昔、まだ土佐の桂浜に闘犬センターがあった頃一度だけ見たことがあるのだけれど、まったく鳴かない犬ってのは怖いよ~。

客など一人もいない要塞内はすごい雪だった。お前ら暇なら雪かきくらいしとけよ~。
城壁の上に上っていいか聞いてみたら、上りたきゃ勝手に上っていいという話。石の階段がけっこう急で、踏み固められた雪が凍っていて非常に危険。アイゼンが必要なんじゃねぇか?
城壁の上からは、オフリド湖と旧市街が一望の下。が、特に唸るような景色じゃないなぁ。ま、こんなもんだろ、という感じ。
湖畔の山々は雪で真っ白。遥か北のアルバニア国境地帯にマケドニア最高峰のコラブ山(2,764m)があるはずだが・・・ここからは見えないな。
下りは後ろを向いてクライム・ダウン。かなり危険だと思うぞ、ここ。

要塞のある丘を下りて、聖ヨハネ・カネヨ教会に行ってみた。
有料だから特に中を見る気はなかったけれど、どの道冬季の今は閉まっていた・・・。
そこにスラビアンがやって来た。暇・・・なんだな、きっと。ちょうどよかった、さっき聞いた本人の名前を忘れてしまったのでもう一度聞いておいた。ついでにパシャッと一緒に写真も。

以上、旧市街の観光終了。
遠くから見るときれいだけれど、旧市街自体はとりとめてどうこういう言うほどのところではないように思う。それでも夏場のシーズン中にはけっこうな人が押し寄せると見えて、旧市街を歩いているとアパートだらけ。世界遺産の看板ってのはすごいもんだ。
あ、でもとても居心地がいいです、オフリド。のんびりしているし、歩いてどこでも行ける町の大きさがちょうどよい。
何もせずのんびりするのに最適なところです。

P1140142_サイズ変更 P1140143_サイズ変更
アレックスと奥さんのロゼ                快晴のオフリド湖・・・水がとてもキレイ

P1140151_サイズ変更 P1140153_サイズ変更
オフリドの土佐犬・・・これで一歳半          サミュエル要塞

IMGP9781_サイズ変更 P1140158_サイズ変更
石の階段が凍っていて非常に危険     聖ヨハネ・カネヨ教会

Trackback [0] | Comment [0] | Category [■ 093_Macedonia / マケドニア] | 2013.07.27(Sat) PageTop
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しています。
記事が面白かったときはポチッとお願いします!
 ↓   ↓   ↓
にほんブログ村 自転車ブログ 自転車旅行へ    
   
   

オフリド潜伏記 その2

2012/2/18 土
無風快晴!オフリドに来てから一番の天気。
でも、まだまだ発たない。まだしばらくオフリドに滞在する予定。
ブルガリアへ抜ける道が閉鎖されているんじゃないか、という噂。
ま、でもそれは言い訳で、本当は雪のある中動くのが億劫になっているだけ。
快適な部屋でぬくぬくしていると、雪上でキャンプするなんていうことがだんだん非現実的なことに思えてくる。

こんな天気のいい日に部屋にいると、何か罪悪感のようなものにさいなまれるけれど、今日もすっかり引き篭もり。
買い物もマユミに頼んでしまった。
いや、ブログをアップするという大義名分が・・・。

IMGP9787_サイズ変更 IMGP9786_サイズ変更
聖ヨハネ・カネヨ教会遠望       オフリド湖産のマスが食べられる(あまり一般的ではなさそうだが・・・)

2012/2/19 日 ~ 2012/2/29 水
ブログのアップ以外、見事に何もしてないです。晴れた日に自転車を念入りに洗ったくらいか・・・。
あとは買い物もマユミに託し、一歩も外出せずにひたすらブログのアップ!
つまり、完全な引き篭もりですな・・・。
これがまた本来引き篭もりの気があるのではないかと思えるほど心地いいのである。(もともと部屋の中で本を読んだり、プラモデルを作ったりするのが好きです。)

そんなわけで、特に書くこともないので日記は割愛。

IMGP9773_サイズ変更
引き篭もり中の図

2012/3/1 木
毎日ひたすら日記をワープロ化してブログにアップしている。
この作業、ソースをワープロ化するだけなんだからすぐにできるだろうと最初は思っていたのだが、思った以上に大変で時間がかかる。
まず、自分で書いた日記が自分で読めない・・・日記は原則的に毎日、テントの中で書いているのだけれど、自分でもビックリするくらい解読できない文字がある。
それから、その日の出来事や考えたことなんかを思いついた順に書き殴ってあるだけだから、順序が滅茶苦茶。これを並べ替えて体裁を整えるのにけっこう時間がかかる。
それでも日記というのはすごくて、読み返しているとその日のことが鮮明に甦ってくる。だから面倒な作業なのだけれど、自分のためにやめられない。
日記を毎日書くということ自体は、日記をつけている人ならわかると思うけど、まったく苦にならない。むしろ、逆に書けなかった日の方が気持ち悪い。

ところで、日記というのは後で思い出して書こうとすると、どうしてもオブラートに包まれてしまうという性質がある。
よって、日記帳に書かれたままの当時のリアルな感情を残すべく、ワープロ化するにあたって基本的に加工はしないようにしている。
後から読み返してみると、なんでこのときこんな風に考えたんだろうとか、なんでこんなことが書いてあるんだろうということも多々あるのだけれど、そのままワープロ化している。

2012/3/2 金 ~ 2012/3/4 日
ひたすらブログのアップ!で、引き篭もり・・・。
インドア派の本領発揮!
特記することなく日記は割愛。

IMGP9791_サイズ変更
晴れるとたくさんの人が湖に出てくる

Trackback [0] | Comment [0] | Category [■ 093_Macedonia / マケドニア] | 2013.07.27(Sat) PageTop
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しています。
記事が面白かったときはポチッとお願いします!
 ↓   ↓   ↓
にほんブログ村 自転車ブログ 自転車旅行へ    
   
   

オフリド潜伏記 その3・・・そして愛車は生まれ変わった

2012/3/5 月
晴れ。
旅に不要なものを日本に送り返すことにした。
これまでに溜まった地図とか、各地で人からもらった記念品などでけっこうな重さになったのだけれど、郵便局で量ってもらったら7.15kgもあってビックリした。
送料は2,347MKD、38ユーロくらいだから異様に安かった気がする。助かった~
郵便局の人がとても親切で、梱包する段ボール箱までくれた。
税関でチェックするから、ということで箱に蓋をせずにあずけたのがちょっと心配だったけど、まぁ大丈夫だろう。

明日以降の天気が怪しいので、郵便局から戻って自転車の整備をした。
二台とも腰を据えてブレーキの調整をする必要があったのだ。
面倒そうだったドーズの調整を先に済ませ、半ばおまけのつもりでキャノンデールを見てみたのだが・・・
リアの調整を終えてフロントの調整をしようと何気にワイヤを解除したのだが、何かおかしい。いつもと違う。???・・・。
あっ!アームが動いてない・・・。
通常バネの作用で開くはずのアームが左右とも開かない。なんで?なんで?何がどうなってるの?
だからワイヤをいくら緩めてもリムとブレーキシューの隙間が広がらなかったのか・・・。

試しにリアのワイヤをもう一度解除してみると、アームはちゃんと開く。そうだよな。こうじゃなきゃブレーキが動くわけないよな・・・。
フロントは明らかにバネが動いていない。手でアームを押すと、台座に固定されるはずの棒バネが根元から動いてしまっている。なんで?
以前ブレーキをばらしたときに組み付けを間違えたか?(あり得ないと思うけど・・・)
棒バネの根元が折れて短くなっちゃのか?(これもあり得ないように思うけど・・・)
もう一度ブレーキをばらして組み付け直してみたが、状況は変わらず。相変らずアームは開かず、手で押すと棒バネの根元が動いてしまう。

まったく原因がわからない。
元々こういう風についてたんじゃないのか?そんなはずはないのだけれど、そんな疑念すらふつふつと湧いてきた。
うぅぅむ、いつからこうだったんだろう?少なくともモンテネグロでバネのテンション調整用のビスが紛失していると気付いたときには既にこうだった気がする・・・。
おまけに、受け側のネジ山をなめてしまったのか、右側のテンション調整用のビスが死亡。外したら嵌らなくなってしまった・・・。
完全にお手上げだ。これはもうプロに見てもらうしかない。最悪はASSYごと交換か?
オフリドにいい自転車屋があるだろうか?

夕方帰ってきたアレクサンダーにどこか自転車屋を知っているか聞いてみると、18:00に店が開くから一緒に行こうと言ってくれた。
アレクサンダーの友達がやっている、曰くオフリドで一番腕のいい店だと言う話。
ちなみに、このあたりの店は昼過ぎに一度閉まって、夕方また開くことが多い。

18:00にアレクサンダーが呼びに来てくれて、一緒にその自転車屋に行く。
その店は所謂スポーツバイク・ショップではなくて、普通の町の自転車屋という感じだった。
あいにくアレクサンダーの友達のメカニックがおらず、その日は自転車をあずけて帰ることに。
アレクサンダーも言っていたけど、たぶん5、6ユーロ、ASSYごと交換しても10ユーロで直ると言う話。ずいぶん安くて助かるな・・・。

なんか一気に気分がブルーになった一日だった。
どんな風に直ってくるのだろうか・・・。

P1140162_サイズ変更
この日は結局自転車を預けて帰った

2012/3/6 火
晴れのちくもり、夕方から雨。
自転車の整備ができたということで、今日もアレクサンダーと一緒に自転車屋へ。
電話で確認してくれたところによると、ASSY交換せずに直ったらしい。
ここまで親切にしてくれるアレクサンダーは、実に気さくなナイスガイだ。昨日も、外のテーブルで地図を見ながらこの先のルート状況やテン場のことを詳しく教えてくれたし、自転車屋に行く途中には、「ここをこう行ってああ行けば目的の道に出るから」と道案内までしてくれた。
アレクサンダーはセルビア人であるらしい。両親がドイツ系のセルビア人で、子供の頃マケドニアに来たと言っていた。奥さんのロゼは根っからのマケドニア人。

昨日の店に着いてみると、アレックスの友達のメカのおっちゃん(名前を聞いたが忘れてしまった・・・)が整備スタンドにバイクを固定して整備しているところだった。
で、このおっちゃんが凄腕・・・これまで日本以外で会ったメカの中ではダントツの腕の持ち主である。
その仕事っぷりは見ていて惚れ惚れするほど小気味いい。

フロント・ブレーキは見事に復活していた。
取付を見ると自分が取り付けた状態と何も変わっていないのだが、果たして何が原因だったのか?
「それは秘密だ」などと冗談交じりに言っていたおっちゃんであったが・・・
恥ずかしながら、何を隠そう原因は融雪剤(塩)による固着、つまりは整備不良であったのだ、チャンチャン。
いやーホント、お恥ずかしい・・・。

おっちゃんはフロント・ブレーキ以外にも駆動部という駆動部をすべてメンテしてくれていて、愛車は見違えるような動きをするようになった。
たぶん買ったとき以上の動きをしている。
スゲーぜ、おっちゃん!
そのうちやるか、と思いつつ怠けていたディレイラーのインデックス調整も完璧。
甦ったキャノンデールはパーフェクトな状態だ。

「そうだろ。スゲー腕がいいんだよ、こいつは。こっちのバイクも見てもらうかい」というアレックスの勧めで、急遽ドーズも見てもらうことに。
みるみる甦っていくドーズ・・・。
シフトもブレーキも中古で買ったときから渋い動きをしていたから、こちらは完全に買ったとき以上の動きをするようになった。
ミラクルだぜ、おっちゃん!
ちょっと振れていたリアのホイールもちょちょいと直してくれた。
スペアを買い足そうと思っていたブレーキ・シューは、せっかくだからその場で新品に交換してもらった。
おっちゃんの使っていたスプレー式の潤滑材はドイツ製のものらしい。「こいつはいいよ」とアレックスもオススメのドイツ製のそのスプレー(LIQUI MOLY)をその場でお買い上げ。

代金は、ここがヨーロッパの地であることを忘れてしまうくらい安い。
ドーズのブレーキシューが2セットで400MKD、スプレーが250MKD、二台分のフルメンテが550MKD、締めて1,200MKD。つまり20ユーロもしない。
ありがとう、おっちゃん!

甦って見違える動きをするようになった自転車に乗るのが嬉しくてしようがない。
帰りに工具屋に寄ってもらって、10mmのスパナを買った(65MKD)。手持ちの携帯工具ではドーズのブレーキ調整がどうにもしにくく、そのうち買おうと思っていたもの。

アレックスにショート・ツーリングに誘われて、そのままオフリド湖の周りに漕ぎ出した。自転車の調子見にちょうどよい。
タクシーの運転手をしているアレックスは顔が広い。
知り合いがいるということで、閉まっていたマスの養殖場も見学させてもらえた。孵化して間もない、腹に卵をつけた稚魚がむちゃくちゃ可愛い。
その養殖場にほど近い、オフリド湖に続く運河にはワカサギと思しき魚がウヨウヨいた。魚で運河が真っ黒に見えるほどの魚影。
ボートの排気とか酸素不足により、かなりの数のワカサギが死んで浮いていた。アレックスによると、今年は死んだワカサギが例年よりずっと多いという話だ。

オフリド湖は水がすごくきれいである。夏場に人が押し寄せるのも納得。
アレックスが作ったYoutubeのオフリド紹介の動画を見せてもらったことがあるのだが、夏のシーズン中のオフリド湖はかなりすごいことになっていて、いくつもあるビーチというビーチが人で埋め尽くされている状態。

のんびりと一時間半ほどブラブラしてアパートに帰ってきた。
親切なアレックスに感謝感激雨アラレ。

マユミの誕生日である今日は、買ってきたケーキを部屋で食べた。

P1140166_サイズ変更 P1140167_サイズ変更
アレックスの家の井戸掘りに来てた人たち      アレックスの友人のメカニック・・・凄腕です

P1140172_サイズ変更 P1140173_サイズ変更
急遽ドーズも見てもらうことに・・・           ありがとう!凄腕のおっちゃん(名前忘れ・・・)

IMGP9794_サイズ変更 IMGP9803_サイズ変更
アレックスにショート・ツーリングに誘われた      甦ったマシンに乗るのが嬉しくてしようがない

Trackback [0] | Comment [0] | Category [■ 093_Macedonia / マケドニア] | 2013.07.27(Sat) PageTop
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しています。
記事が面白かったときはポチッとお願いします!
 ↓   ↓   ↓
にほんブログ村 自転車ブログ 自転車旅行へ    
   
   

オフリド潜伏記 その4

2012/3/7 水
朝起きると雪が舞っていた。久々に寒い。雪はその後雨に変わった。
午前中にマユミに散髪してもらって久々にスッキリ。

午後になって雨がやんだ隙を突いて郵便局へ。
荷物の送料が思いのほか安かったので、再び日本に送ることにしたのだ。
出番があるに違いないと思い、ここまでただのおもりとして持ち歩いてきたザックであるが、今後泊まりで山に登ることはよもやあるまいと思い直し、送り返すことにした。
ドーズが使っていた振り分けバッグと合わせ、締めて7kgちょっと。送料は一昨日と同じ2,347MKDだった。
マケドニアは内陸国なのだけれど、何故か船便があって、それで送料が安いみたい。航空便にすると倍くらいの送料になる。
ビニール袋でラップして送れるかなぁと思ったらさすがにダメで、スーパーに段ボール箱をもらいに行ったのだがちょうどいい大きさの箱がない。スカスカよりはいいだろうってことで、ちょっと小さい箱をパンパンにして持って行ったら、係のおっちゃんが模造紙でラッピングしてくれた。無料のサービスです・・・ありがとう、おっちゃん!

金曜にオフリドを発つ予定でいるのだが、天気予報によると日曜まで天気が悪いらしい・・・。

2012/3/8 木
朝起きると雪が降っていた。その後雨になったが霙交じり。そして午後からはボタン雪になってドカドカ降った。山は間違いなく雪だろう。
オフリドからはしばらく標高の高い山岳地を走ることになる=もうちょっと天気がどうにかなってくれないと厳しい。
今日でオフリドに着いて丸四週間となった。まさかこんなに長く滞在することになろうとは・・・。

2012/3/9 金
雨が降ったりやんだり。雲に霞んで近くの山も見えない。天気わるぅ・・・。
昨日みたいに寒くはないが、山はやはり雪だと思う。
来週の月曜か火曜あたりまで天気が悪い予報。アレクサンダーの話では今回の悪天が過ぎれば冬が終わるということだが・・・。
うぅぅむ、もうしばらくブログのアップができそうではないか・・・。

2012/3/10 土
一日降りそうで雪も雨も降らなかった。が、相変らず山は見えないから、標高の高いところは雪だと思う。
月曜か火曜まで天気が悪そうで、出発は火曜以降になりそう。
うぅぅむ、天気予報をチェックするってのも良し悪しだ。見始めると、天気が悪いと出る気がなくなる・・・。
オフリドに来るまで天気予報なんて一切見ていなかったわけで、朝起きて行動できそうだったら行動するって感じでずっとやって来たわけだ。自転車の旅なんてそういう単純なスタイルでいいのだと思う。別に厳しい山にアタックするわけじゃないんだから・・・。

今日は自転車で旅する他の人の記録を見て気分を盛り上げていた。
あぁ早く発ちてぇ~
こんなとこでのんびりしてる場合じゃない。もはや心ここにあらずって感じで、気持ちは完全にトルコ以降に飛んでいる。
でも気持ちとは裏腹に、イスタンブールではビザ取りっていう面倒な作業が待っている。
イスタンブールにも長く滞在することになりそうだけれど、まずはそこまで行かないことには話にならない。

昼前にアレックスとお母さんが部屋の掃除に来てくれた。

2012/3/11 日
今日も一日降りそうで降らなかった。明日が雪の予報で、火曜から回復する見込み。出発は火曜になりそうだ。
TVでたまにWカップのスキーをやっていて時々見てるんだけど、バイアスロンってのが面白いってのをはじめて知った。
なんでスキーで滑って射撃をせにゃならんのか、今まで意味がわからなかったけれど、緊張感があってTVで見てる分にはアルペン競技より面白い。
それからナショナルジオグラフィックTVで毎晩やってる「AIR CRASH INVESTIGATION」って番組。これ、飛行機好きにはたまらない番組です。

今日も見るからに目の前の山の山頂付近は雪である。この雪、5月くらいまでは余裕で残っているだろうという勢い。
今シーズンの中欧、東欧は、ここ数年では稀に雪が多い。過去数年、オフリドでは雪がまったく降らなかったとアレックスも言っていた。
しかも秋が異様に長引いて、本格的に雪が降り始めたのは1月下旬くらいからというタイミングの悪さ・・・。

今日で東日本大震災から一年。
夜、ナショナル・ジオグラフィックTVで二本連続、計二時間のドキュメンタリーが放映されていた。
余計なナレーションを全て排した鬼気迫る内容だった。
地震があったとき日本にいなかった自分らは、その時の空気を知らない。ネットやTVのニュースで情報を取ることはできても、どうしても遠く海の向こうで起こっていることとしてあまり実感が得られなかった。
今日、番組を見ながら日本のことをいろいろ思った。

2012/3/12 月
くもり。風の冷たい一日であったが、今日も降りそうで降らず。
アレックスの友人の自転車屋に予備のスポークを買いに行った。さすがおっちゃんの店、DTのスポークが手に入った(一本20MKD)。
出発前日になってドタバタするのはいつものことだ(今まで何やってたの?と自問したくなる)。
パンクしたままになっていたチューブも一本修理。

そして久々のパッキング。荷物が減ってしまって逆にうまくパッキングできなかったりする・・・。
新たに個々の装備の定位置を決めるのに、ずいぶん試行錯誤を繰り返した。

Trackback [0] | Comment [0] | Category [■ 093_Macedonia / マケドニア] | 2013.07.27(Sat) PageTop
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しています。
記事が面白かったときはポチッとお願いします!
 ↓   ↓   ↓
にほんブログ村 自転車ブログ 自転車旅行へ    
   
   


 Web Page Translation
 You are here / ブログ内の現在地
なかっぴー通信NEO
 トップページ
  └ カテゴリー
        └ ■ 093_Macedonia / マケドニア
 About Me / プロフィール

nakappie

Author:nakappie
1970年生まれ。妻と二人信州伊那谷在住。
2009年10月~2013年5月の旅を記録するために”なかっぴー通信”をスタートさせました。
現在は伊那谷にて節約生活をしながら充電中。
2014年4月、ブログのタイトルを”なかっぴー通信NEO”に改めました。
信州伊那谷より~旅のこと、山のこと、自転車のこと、そして田舎暮らしのことなどなど・・・気ままに綴ってゆきます。
”おもしろきこともなき世をおもしろく”そんなふうに生きていけたらいいですね。

 名言集
すばらしい一日でありますように・・・
 ランキングに参加しています
押してもらえると嬉しき哉

にほんブログ村 自転車ブログ 自転車旅行へ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 自給自足生活へ
 Latest Diary / 最新記事
 Category / カテゴリー
 Search Form / 検索フォーム
 にほんブログ村
 アクセスランキング
   
   
i2iポイントサイトへのご招待です♪
 Links / リンク
 Mail Form / メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

 Latest Comments / 最新コメント
 アクセスカウンター
 Monthly Archives / 月別アーカイブ
 RSSリンクの表示
 ブロとも申請フォーム