ツール・ド・バルト三国 (リトアニア復路編)

2011/8/31 水
始:9:05 ~ 終:17:15 走行:77km
Vecstropi ~ Daugavpils ~ Medumi ~ 国境 ~ Zarasai ~ Dūkštas ~ Kazitiškis手前

8:00頃一度日が出たが、その後は一日中雲が多く日の差さない寒い一日。
VecstropiからA13を少し走るとDaugavpilsの町。ここもロシア色の強い町だった。大きな町なのだけれど、どことなく暗い。
残りのラッツを使いスーパーで行動食を買う。スーパーの前には市が立っていた。
Daugavpilsからはベラルーシ国境沿いを走ってリトアニアに抜けようと思っていたのだが、道がまったくわからん・・・。地図が実際と違っているし、人に聞いてもよくわからない様子。
町の周辺を一時間も徘徊したが、結局目的の道にすら出られず。諦めてA13をそのまま走って国境を越えることに。
出だしから一時間もロスしてなんとも調子が悪い。

A13は路面がボコボコだった。継ぎはぎのタールが暑くもないのに融け出していて始末が悪い。
雲が多くて日が差さず、冷たい西風はほぼ向かい風。白樺の葉が風に揺られてザワザワいっているのも青空の下で聞くと爽やかであるが、こういう天気だと寒々しい。
道は林の点在する寂しい原野の中を走っていて、なんとなくこの世の果てを走っているような気がしてくる。

13:00に国境を越えた。珍しく制服を着た警官がいて抜き打ちで通行する車をチェックしていたが、自転車の自分らはノーチェック。
これまたリトアニアに入った途端に道が良くなった。エストニアに比べるとリトアニアとラトヴィアは似た雰囲気を持った国であるが、道路の差は大きい。
国境のラトヴィア側には町がなかったが、リトアニア側にはZarasaiというそこそこ大きな町がある。おそらくは今日通る最も大きな町で、念のため水以外をスーパーで買い出し。
リトアニアのスーパーは物が豊富で、なんだか店内がキラキラしている。前回ポーランドから入ったときもそんな風に感じたが、ラトヴィアから来た今回はなおさらそう感じる。

A13から続く道はリトアニアに入ってA6と名を変える。
Zarasaiの先までA6を走り、それから102号に折れた。明るい森の中を走る快適なルート。小さな湖が点在していて、どことなく雰囲気も明るくなった。この世の果てから脱した気分。テン場によさそうな場所もそこかしこにある。
Dūkštasの町はちょっと寂しい感じの小さな町だった。道からちょっと外れたところにあるミニ・マーケットをようやく見つけて水5Lを買い出し。
Dūkštasのあたりには大きな湖があって、地図の上では幕営適地に思えたのであるが、実際に102号を南下してみるとテン場になりそうな場所はまったくなかった。
タイミング悪し・・・Dūkštasの手前まではあんなにテン場があったのに、Dūkštasを過ぎた途端にまったくなくなった。道の両側に明るく開けた牧草地ばかりが広がっている。たまに現れる林も鬱蒼としていて取り付く島がない。
テン場という観点では所謂デッド・ゾーンだ。
水を買ってからすぐに幕営するつもりでいたのに、思いのほか走らされた。
ようやく見つけた牧草地ではない丘の上の木陰に幕営。

318/31出発の朝_サイズ変更 31IMGP6271_サイズ変更
朝は快晴だった                      町中をワンデリング中・・・

31IMGP6280_サイズ変更 31再びリトアニアに突入_サイズ変更
寒々しい原野を国境に向かう              リトアニア再突入

31IMGP6289_サイズ変更 318/31の野営地 道路脇の丘の上の茂みの陰_サイズ変更
のどかな景色が続く                    丘の上の茂みの陰に幕営

2011/9/1 木
始:8:45 ~ 終:16:05 走行:77km
Kazitiškis ~ Ignalina ~ Kaltanėnai ~ Labanoras ~ Mindūnai ~ Molėtai

今日も雲が多く冴えない天気。
Kazitiškisを過ぎてIgnalinaまで102号を南下する。
昨日はあの先まで走っていてもダメだったな・・・テン場に適したところがまるでなし。DūkštasからIgnalinaまでは完全にデッド・ゾーン。

Ignalinaから102号を外れ114号に入って西に向かうと、状況が一変。このルート沿いは快適そうな幕営適地だらけだった。テン場という観点ではこれぞまさにアクティブ・ゾーン、以上にパラダイス・ゾーンと言っていいくらいご機嫌なところだった。明るい松林や点在する湖といった天然のテン場に加え、快適な休憩場所や無料のテント・サイトといった人工のテン場がそこかしこにある。
このルートは以前インフォメーションでもらった地図によるとサイクリング・ルートに指定されているのだけれど、まさにそれに相応しいルートであった。
車は少ないし、道がきれいで走りやすい。森の中を走ることが多くあまり視界は開けないが、開けたときの美しさは特筆ものだ。
ジェットコースターのようなうねうねした小刻みなアップ・ダウンが延々と続き、脚にくるけど面白い。このルート、トレーニングに最適ではなかろうか。空身のロード・レーサーで流したらさぞ楽しいに違いない。
距離はIgnalinaからMolėtaiの手前まで60kmほどある。
問題は天気・・・非常に不安定だ。雲が多く、低く垂れ込めている。黒い雨雲が頭上を過ぎるときだけ雨が降り、10分ほどして通り過ぎるとピタッと上がって日が差す。マンガのような天気である。

程よく疲れたところでA14を横切りMolėtaiの町に入った。
ここにはikiとMAXIMAというリトアニアの二大チェーンのスーパーが二軒揃っていて買い出しができる。
雲行きがかなり怪しい・・・雷が鳴りはじめた。これまでの雨雲は可愛いものであったが、ここで本格的に龍の巣につかまった。
スーパーの前に自転車を止めてさぁ中に入ろうとした瞬間、ザァーーっと降りだした。ギリギリ・セーフ。うまいこと買い物をしている間にやり過ごすことができた。
雨が上がると急に強烈な日差しが差す。が、晴れているのはここだけで、周囲には龍の巣がうようよある。
まだ15:00を過ぎたところであるが、今日は早めに幕営するとしよう。

Molėtaiから172号を南下する。172号は同じようにサイクリング・ルートに指定されている。
前方の空が真っ暗・・・。
最初にあった湖は残念ながら平坦地がなく今ひとつ。さらに先に進む。どうやら龍の巣の下に入ったが、まだ雨は降ってこない。
二つ目は取り付く島なし。
すぐ先の三つ目は幕営ができそうである。自転車を止めて幕営場所を選定しているときに、とうとう降り始めた。30分ほど木陰でやり過ごし、雨が弱くなったところで場所を決めてテントを張る。雨の降る中幕営するのは久々だった。
その後すぐに龍の巣は去り、青空が見えた。もう少し待った方がよかったか・・・。
それにしても・・・前回もリトアニアだけこんな感じの天気だった。どうしてリトアニアだけ天気がこうも不安定なのだろう?たまたまであろうか?
おかげでリトアニアは雨の記憶しかない。

91IMGP6295_サイズ変更 91IMGP6299_サイズ変更
そそくさとテン場を後にする                すぐに雲行きが怪しくなる

91IMGP6308_サイズ変更 91IMGP6311_サイズ変更
ジェットコースターのようにうねっていて楽しい道   天気がとにかく不安定・・・

91IMGP6314_サイズ変更 919/1の野営地 Moletaiの湖畔_サイズ変更
そこいらじゅう龍の巣だらけ・・・             久々に雨の中幕営

2011/9/2 金
始:9:10 ~ 終:16:30 走行:88km
Molėtai ~ Giedraičiai ~ Paberžė ~ Maišiagala ~ Dūkštos ~ Vievis ~ Pakalniškės

今日もリトアニアの気まぐれな天気にしてやられた一日だった。絵に描いたように昨日と同じような天気。あぁぁなんでリトアニアだけ天気がこんなに不安定なんでしょ。
朝はどんよりと曇ってガスっていた。いきなり走る気をそがれるなぁ・・・。
昨日に続いて172号を南下。
最初のうちは降りそうで降らない空模様であったが、そのうち昨日と同様に目まぐるしく変わる天気に。降ったり、やんだり・・・曇っていたと思ったら突然日が差したり。頭上を流れる雲に翻弄されている。
降られては雨宿り、降られては雨宿りを繰り返して思うように走れない。なんかストレスが溜まる。道はきれいでこんなに走りやすいというのに・・・。
それにしても寒い。人気もあまりなくてなんか寂しい感じだ。夏は終わったのか???
そう言えばあんなにいたコウノトリをパタッと目にしなくなった。巣はどれももぬけのからだ。どうやら南の暖かいところへ移動してしまったらしい。

Pikeliškėsで172号を西に折れて108号に入る。
アウトバーンであるA2の下をくぐった先にあるのがMaišiagala。道沿いにスーパーを見つけ、水5Lと食料を買い出し。
自転車の積載力はすごいなぁ・・・毎回買い出ししている量をザックに入れて背負ったら大変なことになるけど・・・。

Dūkštosのあたりまで来ると、青空が見え始めた。と言っても例のごとく晴れているのはこのあたりだけで、周りは龍の巣だらけだ。なんでこんなに雲が湧くんだろ???
Neris川を渡り、これまたアウトバーンのA1をくぐるとVievis。
ちなみに、172号をさらに30kmほど南下すると首都のVilniusである。抜けるだけで一時間はかかりそうなので迂回することにした次第。
Vievisから221号を南下。
Elektrėnu湖に至るまでの道は、起伏に富んだとても感じのいい田舎道。途中通り過ぎたPakalniškėsのあたりなど、自分には桃源郷のように見えた。
のんびりしていてうっとりするほど美しい。道脇の畑で家族揃って農作業をしていたり、犬が律儀に草を食む牛の番をしていたり。冬の寒さは厳しいのだろうけど、こんなところで生活している人たちは幸せであるに違いない。

桃源郷のように美しいのだけれど、小刻みなアップ・ダウンにやられてけっこう脚にきた。最後にとどめを刺された感じ。
フラフラになりながら踏み続けて坂の向こうにElektrėnu湖が見えたときは感動した。
今日のテン場として目をつけていたわけであるが、想像していたよりずっと美しい湖だった。
近くに大きな町はなく、特に観光地というわけでもないから人も少ない。素晴らしいテン場もすぐに見つかった。
びしょ濡れのテントや諸々の装備を強烈な西日に晒して乾かす。と、晴れているのに頭上を小さな雲が通って雨が落ちてきた。
東の空には見事な半円形の虹が出ていたり、一日の終りまで実にリトアニアっぽい天気であった。久々に夕暮れ時に赤く染まる雲がきれいだった。
うぅぅむ、6☆のテン場だな、ここ。

ところで、ラトヴィアでダウンして木陰の草むらに何時間も横になっていたときに虫に食われ、その後異様に痒い。
食われた痕といい、いつまでたっても死ぬほど痒いところといい、まぎれもなく久々の南京虫かと思うのだが、南京虫ってこういう草むらにも生息しているのか?もしくは巨大なダニにやられたのだと思う。
いずれにしても、この死ぬほどの痒みはまだしばらく続きそうである。
塩で揉むといいらしい、とマユミから聞いて半信半疑でやってみたら、これが意外と効く。それからは毎晩テントの中で塩揉みである。

92IMGP6327_サイズ変更 92IMGP6332_サイズ変更
朝はどんよりと曇っていたが・・・             突然晴れたりする

92IMGP6333_サイズ変更 92IMGP6335_サイズ変更
今日も龍の巣だらけで・・・                 雲に翻弄され続ける

92IMGP6342_サイズ変更 92IMGP6350_サイズ変更
晴れたと思ったら・・・                   また捕まったり

92IMGP6352_サイズ変更 92IMGP6355_サイズ変更
このあたりは桃源郷のように美しかった

92キレイな虹が出た_サイズ変更 92P1110364_サイズ変更
幕営後にきれいな虹が出た               久々に夕日もきれいだった

2011/9/3 土
始:9:00 ~ 終:17:20 走行:100km
Elektrėnu湖 ~ Semeliškės ~ Aukštadvaris ~ Vaickūniškės ~ Onuškis ~ Pivašiūnai ~ Skraičionys ~ Venciūnai ~ Merkinė

今日も相変らずのリトアニア天気であったが、うまいタイミングで雨雲から逃げて一日雨には降られなかった。
リトアニアもいよいよあと二日といったところ。明日には再びポーランドだ。

朝起きるとどんより曇ってガスっている・・・ま、いつもの天気だ。諦めてびしょ濡れのままテントを撤収。湖には釣り人がたくさん来ていた。
昨日に続き221号の美しい田舎道を南下。曇った空のせいで、桃源郷に見えた景色は寒々しく見える(実際に寒い)。
それにしても寒い・・・コウノトリが南へ去るわけだ。
Semeliškėsを過ぎると道幅が広がって道が平凡になった。周りの景色は美しいけれど平凡な道・・・このあたりのさじ加減が難しい。
相変らず起伏があって小刻みなアップ・ダウンが連続する。今日のところは10%オーバーの坂こそなかったけれど、7~9%ほどの坂の目白押しである。

道がA7と交差するところにあるAukštadvarisの町は、道路脇に市が立って賑わっていた。
そのまま南下すると、Onuškisで道路番号が220号に変わる。
Onuškisの数km先にあるDusmenysの手前で本当は南下する小道に折れるつもりでいたのだけれど、ダートだったのでやめた。そのまま220号を西に走って、Alytusの手前で129号に入った。今日はここまで道沿いにGSもスーパーもなかった。
辛うじてOnuškisの先のPivašiūnaiのキオスクで行動食を買い足し。129号も町中を通らないから、133号に折れた先のMerkinėまで行かないと食料の買い出しはできまい。

129号は前回走った132号などと同様町を迂回して走っているから面白味に欠けるのであるが、高速道路のようでひたすら距離が伸びる。
時間が押しているのでアウターギアで踏みまくる。一時間以上ハイアベレージで踏みっぱなし・・・ここまで70km以上、上りを交えて走ってきてまだこれだけ脚が残っていたかと、自分の脚にちょっと感動した。

Merkinėで133号に折れ、町中のスーパーで水5Lと食料の買い出し。持っていたリタスをほぼ使い切った。
さてテン場であるが、Merkinėの外れをNemunas川という大きな川が流れていて、ここに目をつけていた。このあたりは国立公園の中でもある。
133号でNemunas川を渡ると、橋の付近にいいテン場がありそう。自転車を押して川面まで下り、橋の上流にある左岸の草地に幕営。
静かで素晴らしいテン場であるが、久々に蚊がうるさかった。

ところで、リトアニアの人たちはよほど国旗に愛着があるのか、車に国旗を立てたりミラーに国旗色のカバーを被せている人がたくさんいる。
ちなみにリトアニアの国旗は黄、緑、赤の横縞三色旗。色合いがあまりヨーロッパっぽくなく、どことなくアフリカの香りがする。

939/3出発の朝_サイズ変更 93IMGP6383_サイズ変更
朝はやはりパッとしない天気               突然晴れたりするが・・・

93IMGP6385_サイズ変更 93IMGP6392_サイズ変更
今日も天気は不安定                   相変らず雲がすごい

939/3の野営地 Merkineの川原_サイズ変更
川原の草地に幕営

スポンサーサイト
Trackback [0] | Comment [0] | Category [■ 075_Lithuania 2 / リトアニア 2] | 2012.02.15(Wed) PageTop
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しています。
記事が面白かったときはポチッとお願いします!
 ↓   ↓   ↓
にほんブログ村 自転車ブログ 自転車旅行へ    
   
   


 Web Page Translation
 You are here / ブログ内の現在地
なかっぴー通信NEO
 トップページ
  └ カテゴリー
        └ ■ 075_Lithuania 2 / リトアニア 2
 About Me / プロフィール

nakappie

Author:nakappie
1970年生まれ。妻と二人信州伊那谷在住。
2009年10月~2013年5月の旅を記録するために”なかっぴー通信”をスタートさせました。
現在は伊那谷にて節約生活をしながら充電中。
2014年4月、ブログのタイトルを”なかっぴー通信NEO”に改めました。
信州伊那谷より~旅のこと、山のこと、自転車のこと、そして田舎暮らしのことなどなど・・・気ままに綴ってゆきます。
”おもしろきこともなき世をおもしろく”そんなふうに生きていけたらいいですね。

 名言集
すばらしい一日でありますように・・・
 ランキングに参加しています
押してもらえると嬉しき哉

にほんブログ村 自転車ブログ 自転車旅行へ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 自給自足生活へ
 Latest Diary / 最新記事
 Category / カテゴリー
 Search Form / 検索フォーム
 にほんブログ村
 アクセスランキング
   
   
i2iポイントサイトへのご招待です♪
 Links / リンク
 Mail Form / メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

 Latest Comments / 最新コメント
 アクセスカウンター
 Monthly Archives / 月別アーカイブ
 RSSリンクの表示
 ブロとも申請フォーム