(好きでもないのに)ポーランド再び

2011/9/4 日
始:9:10 ~ 終:16:35 走行:91km
Merkinė ~ Leipalingis ~ Veisiejai ~ Lazdijai ~国境~ Ogrodniki ~ Sejny ~ Stary Folwark

朝から快晴!こんな日もあるのか。
前回もポーランド国境に近いAlytus付近は比較的天気が良かったような気がする。
久々にテントを乾かしてから撤収できた。気分的にだいぶ違う。

Merkinėの快適なテン場を後にして133号を西に走る。道がキレイで走りやすい。
日曜のためいつもより車が少なく、どこかひっそりとしている。
Leipalingisで道は134号に変わる。相変らず快適。
Veisiejaiから北に走ると、Lazdijaiの手前で前回も走った135号に合流。そのまま南に8kmほど走るとポーランドとの国境だ。
合流したのは前回立ち寄った水場のある休憩所のちょっと手前。が、今回は水が汲めなくなっていた。前回と変わらず水は出ているのだが、水の溜まっているところまで管が伸ばされていて湧き水を直接汲むことができない。こうなったのはつい最近のことらしい。いつもここで水を汲んでいたらしいおっちゃんが道路脇に車を止めてポリタンクを持って水を汲みに来たけど汲めずに敗退していたし、その後やって来た三人組のおばちゃんもブーブー文句を言っていた。ホント、何のためにこんな風にしたのか。

135号を南下して前回と同じ国境を越える。
普通国境にはユーロ圏のマークなり何かしらその国に入ったことを示す標示があるものなのだけれど、何故かポーランドって何もないんだよなぁ。
ここの国境もリトアニア側には立派な標示があるのにポーランド側は何もない。ドイツからポーランドに入ったときもそうだった。ちょっとつまらんなぁ・・・。

リトアニアからポーランドに入っても特に何も変わった印象はない。ポーランドのリトアニア国境付近はとてもキレイなところで、リトアニアの延長といった感じだ。
道路標示が青から緑に変わったことくらいしか目につくことはない。
気持ちのよい道をそのままSejnyまで走り、ここでガソリンと水5Lと食料を買出し。リタスの手持ちがなく、ポーランドに入ってようやく買い物できた次第。
ここから前回お世話になったStary Folwarkのキャンプ場を目指す。キャンプ場がまだ開いていればいいけど・・・。
そのキャンプ場の周りには無愛想な商店が一軒あるだけだったので、Sejnyで三日分の食料を買出し。キャンプ場で二、三日休養する予定だ。

ここまで来るとだいぶ暖かくなったように感じる。と言うか西日が強烈だ。
バルト三国はもうすっかり秋といった感じだったけれど、ポーランドはまだまだ残暑が厳しい様相。

Stary Folwarkのキャンプ場に着くと、キャンプ場は開いていた。が、誰もいない。しばらく待ってみたものの誰も帰って来ない。
ま、テントくらい張らせてくれるだろう、ということで先にテントを張ってしまう。
そうこうするうちに女の子がやって来たので、二日分のテン場代を払った。どうやらオーナーの家族はバカンスでどこかへ出かけてしまったようで、バイトの女の子が留守番をしているらしい。
相変らずWiFiも使えて快適なキャンプ場だ。
お金を払った後その女の子は友達とどこかへ出かけてしまい、夜になっても戻って来なかった。ま、いいのだろうな、こんなんで。

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朝から快晴!                        こんな日もあるのか!

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気分的にだいぶ違う                    ちょっと前からコウノトリの巣はどこももぬけの空・・・

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国境へと続く道                       そしてポーランド国境

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(好きでもないのに)ポーランド再び!

2011/9/5 月
Stary Folwarkのキャンプ場に停滞

朝から快晴!
衣類を洗濯して、シュラフを紫外線殺菌して、久々にネットで調べものをして一日のんびり過ごす。
今日になっても女の子は姿を見せず、完全に自分らが留守番をしているような状態だ。
誰もいない静かな敷地。母屋は鍵が閉まっていて前回のようにリビングを自由に使うことはできないけれど、外にあるものは自由に使えるので実に快適だ。

日暮れ近くになってフィンランド人夫婦のキャンピングカーが一台やって来た。
お金を払うにも払いようがないが、彼らも今晩はここに宿泊。
ちなみにここのキャンプ場、シャワーやトイレのある小屋に料金箱が設置してある。ここにお金を入れて勝手に使っていいよ~という実に大らかなキャンプ場である。

5誰もいないStary Folwarkのキャンプ場_サイズ変更 5IMGP6449_サイズ変更
誰もいない貸し切りのキャンプ場            二日間のんびりさせてもらった

2011/9/6 火
今日もキャンプ場に停滞

夜明け前から雨が降り出した。昨日の青空はいったいどこへ・・・。
雨のため外のテーブルとイスは使えない。母屋のテラスを借りて今日もネットで調べ物など。
10:00過ぎにキャンピングカーの二人が雨の中出発してしまい、今日も自分ら二人の貸し切り。
昼を過ぎると雨が上がり、雲間から青空も見えるようになった。

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キャンプ場に置かれた気合十分のランクル      訪問国の国籍マークがペタペタ貼ってある

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ポーランド再び・・・ベラルーシ国境沿いを南下

2011/9/7 水
始:10:45 ~ 終:14:40 走行:46km
Stary Folwalk ~ Suwałki ~ Nowinka ~ Augustów ~ Białobrzegi

結局、着いた日にバイトの女の子を見て以来宿の関係者は誰も見なかった。ガス屋だか電気屋の人が訪ねてきて、誰かいないか自分らに聞いている始末。
勝手に使わせてもらえてとても快適だった。
次はいつ使えるかわからんので、のんびりネットを見てから快適なキャンプ場を後にした。7:00頃まで青空が見えていたが、その後曇ってしまった。

Stary Folwalkから653号を10kmほど走り、いったんSuwałkiまで戻る。
リトアニアの延長で最初のうちこそ快適であったが、Suwałkiに近づくにつれポルスカらしさが増してきた。
車が多すぎる・・・。
653号は道幅が狭い。車が増えてくると自転車の自分らが渋滞を招いてしまう。
町に近づいたところで脇に自転車道が現れたのだが、どうせ町から出ると消滅してしまうからそのまま車道を走っていた。と、一人のおばちゃんが渋滞の元凶の自分らに業を煮やし、「自転車はあっちを走りなさい」と追い越しざまに注意してくれた。
スミマセン・・・知ってたけどまともに走れないんだもん、この国の自転車道。こんなのならない方がマシだとこれまで何度思ったことか・・・。
せっかく教えてくれたので町中は我慢して自転車道を走ったが、案の定町から出た途端に消滅した。大手を振って車道を走れるからむしろホッとする。

Suwałkiで8号に出ると、ポルスカらしさが満開・・・車が多くて不快なことこの上ない。それも普通車ならともかく、大型トレーラーばかりだから始末が悪い。
いったいどこへ何をそんなに運んでいるんだ???
「ポーランドは酷かったなぁ」としみじみ言っていたオランダの鉄人の気持ちもよくわかる。バルト三国はよかったなぁとついつい思ってしまう。
とにかく不快かつ危険。
本当はこんな道を走りたくないのだけれど、他に効率よく南下している道がないから仕方ない。当分の間8号を走らざるを得ない。
あぁぁ早くポルスカから脱出したい・・・。

30kmほど南下したAugustówのスーパーで水5Lと食料の買い出し。
買った食料を自転車に積んでタバコを吸っていたら、いきなりハチに刺された・・・何もしてないのになんで突然刺したんだ???
そして走り始めたらすぐに雨。
あぁぁ踏んだり蹴ったり・・・。
雨雲がどうこういうのではなく、雲が発達しきってしまってこの先やみそうな気配はまるでなし。
最初は騙し騙し走っていたが、Białobrzegiに入ったところで諦めた。
橋の近くの川岸にいいテン場を見つけたので、雨の中幕営。
あぁぁせっかく全部乾いていたのに・・・。
16:00を過ぎると雨足が強まったから、ナイスな判断だった。
早くポルスカから脱出したい・・・。

07IMGP6457_サイズ変更 07雨宿り_サイズ変更
だんだんポルスカらしくなってくる            雨宿り中の図

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諦めて川岸に幕営

2011/9/8 木
始:8:20 ~ 終:16:20 走行:103km
Białobrzegi ~ Sztaóin ~ Suchowola ~ Skindzierz ~ Korycin ~ Białystok ~ Zabłudów

朝起きると見事にどんよりした天気。いつ雨が降り出してもおかしくない。日差しがないから寒い。
もちろんテントなど乾かしようがなく、びしょ濡れのまま撤収。それでもまだ雨が降ってないだけ御の字だ。

昨日に引き続き8号を南下する。不快かつ危険なだけで面白くもなんともない、ポルスカらしさ満開の道・・・。
原因の大半は車が多いこと。大型トレーラーだらけでどうにもならん。
PL(ポーランド)以外だとLT(リトアニア)のトラックが多い。他にRUS(ロシア)、BY(ベラルーシ)、UA(ウクライナ)、LV(ラトヴィア)、EST(エストニア)、CZ(チェコ)、BG(ブルガリア)、TR(トルコ)などなど、実に多国籍である。

車のナンバープレートにも書かれているこの国籍記号、ヨーロッパとその周辺地域以外ではあまり馴染みがないが、一目で国籍がわかるので見ていてなかなか面白い。
ちなみに、日本の国籍記号は「J」である。ヨーロッパ以外の国で一文字なのは珍しい。
他に一文字の国はというと・・・A(オーストリア)、B(ベルギー)、D(ドイツ)、E(スペイン)、F(フランス)、H(ハンガリー)、I(イタリア)、L(ルクセンブルク)、M(マルタ)、N(ノルウェー)、P(ポルトガル)、S(スウェーデン)、V(ヴァチカン)といったところ。

あぁぁそれにしても不快な道。ポーランドの一桁国道、というか地図上赤で表記された幹線は鬼門である。
周りの景色が素晴らしいわけでもなんでもない、単に距離を稼ぐためだけの道・・・。
そんなわけでひたすら踏み続け、今日は昼前に60kmも走った。

困ったことは他にもある。
どの国でも休憩はバス停を使わせてもらうことが多いのだけれど、今日は寄るバス停、寄るバス停、何故かウ○コがしてある。それも建物の中に。もちろん動物のではなく人間のが・・・。
あぁぁなんで中にするんだ???外にしろ、外に!
ポーランドではとかくどこでもキジ場になりがちである。Pとかバス停の裏とか・・・。
もちろん森や林にするのは正当行為だ。すぐに分解されるから何の問題もない。(自分らも毎日していることだし・・・)
しかしだ、バス停の中にするってのは人としてどうかと思うぞ。バス停のすぐ裏は森なんだからさ・・・。

Białystokという大きな町で水5Lと食料の買い出し。
本当はここでウクライナやモルドバの地図も買うつもりでいたのだけれど、町があまりに大きすぎた・・・。
ポーランドの大都市というのがこれまた鬼門だ。決まって工事中のところが多いわ、車は多いわで走りにくいことこの上ない。最初にSzczecinで懲りていて、本当なら通るのも嫌なところだ。
地図を探すのは諦めて、スーパーで買い出しだけ済ませる。

Białystokから19号に入る。二桁になっても相変らず赤で示された幹線、実質的に何も変わらない。大型トレーラーが多くて不快かつ危険だ。
おまけに15:00を過ぎると雨が降ってきた。いや、それまでも時々パラついていたのだが、どうやら本格的に降り始めた。テン場を探しながら雨の中を走る。
19号に入ってしばらくは、延々と道路の脇を工事していた。これまたポルスカらしさ満開だ。

Zabłudówを過ぎたところで道路脇にスペースを見つけ、自転車を止める。
そこから森の中にトレールが続いていて、辿っていくと奇跡的に奥は明るい松の森だった。おぉぉこれは・・・地面は平らだし、コケでふかふか。なんか秘密の花園を見つけた気分だ。間違いなく下手なキャンプ場より寝心地がいい。
雨のパラつく中、既に濡れているテントを速攻で張って中に潜り込む。
テントさえ張ってしまえば、中にさえ潜り込んでしまえば、あとは雨が降ろうが風が吹こうが快適である。
あと何日でポーランドを抜けられることか・・・。

08IMGP6471_サイズ変更 089/8の幕営地 Zabludowの道路脇の明るい松林の中_サイズ変更
ポルスカらしさ満開の道!                秘密の花園に幕営

2011/9/9 金
始:9:35 ~ 終:16:25 走行:77km
Zabłudów ~ Bielskpodlaski ~ Boćki ~ Dziadkowice ~ Siemiatycze

昨晩も雨はしとしとと降り続き、やんだのは夜明け前後。朝起きたときもどんよりしていて、今にも雨が降り出しそう。しばらく様子を見る。
朝早くから何人かの人たちがキノコ採りに森へやって来た。
とりあえずすぐに降りだしそうなことはなさそうなので出発。
相変らず不快で危険な19号を南下。それでもまだ、大きな町を離れ幾分交通量は減った。

ポーランドの道路はあまりに配慮がない。
こんなに大型トレーラーの通行する道路なのに道幅は狭いし、自転車道はおろか路側帯すらない。
大半のドライバーはマナーがいいのだ。対向車があれば減速して自転車の後ろにつき、対向車をやり過ごしてからきちんと車線変更して追い越してくれる。
が、時々狂ったトレーラーがいて、大型の対向車が来ているというのに減速もせず抜こうとする。こんな時に後方から減速しないで大型が近づいてくると、ビクビクもんだ。まさかそのまま抜く気じゃあるまいなと思いつつ身構えるのだが、平然と抜いてくる。ホントもうギリギリ、一歩間違えたら接触する。こんな速度で接触されたらアウトだ。
バカヤロー!ちょっとくらい後ろで待てねぇのか!

バス停はどこもキジ場と化していて汚い。
前回北部を横断したときは特にそんなことなかったと思うのだけれど、このあたりは酷い。たいていどの国でもバス停でのんびり休めるはずが、とてもそんな気になれない。
国の民度というのはこういうところに現れるのだと思う。

天気は目まぐるしく変わる。前線が通過でもしているのか?非常に不安定である。天気図がどうなっているのか見てみたいものだ。
今日は西風が強かった。雨も南下している自分らの右側から吹きつけてくる。
日がほとんど出ないからとにかく寒い。
こんな日に人のいない牧草地なんかを走っていると、とても物寂しい気分になる。なんかこう日本の年末を思わせるような寂しさ。

土砂降りを一度バス停でやり過ごし、Siemiatyczeで水5Lと食料の買い出し。
テン場は町を出るとすぐ見つかった。道路脇の明るい松の森。
ポーランドは、テン場に関しては困ることがない。よほど変なところを走っていない限りすぐ見つかる。
今晩もコケの絨毯でふかふかだ!
テントを張ってお湯を沸かしていると、17:30頃雨になった。ギリギリ・セーフ。

ところで、今日通ったBielskpodlaskiから東へ50kmほど行ったBiałowieżaのあたりは、ベラルーシにまたがるヨーロッパ最大の森林地帯で、国の保護区にもなっている。ここに野生のヨーロッパ・バイソンが生息している・・・とても惹かれるものがあったけど(こんなやつと森の中で遭遇したらピンチだけど・・・)、そのままベラルーシに抜けられるわけでなし、後ろ髪を引かれつつ諦めて先に進むことにした次第。
このバイソンはポーランドの顔のようになっていて、リアルな像がGSとかバーによく立っている。今度見かけたら写真に撮ろう撮ろうと思っていて、ようやく今日撮れた。
ちなみに、メジャーなビール会社のトレード・マークにもなっている。

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何故か日本の年末の寂しさを想起させる・・・     森でこんなのと遭遇したら腰を抜かすに違いない

099/9の野営地 Siemiatyczeを出てすぐの道路脇の松林の中_サイズ変更
今晩もコケの絨毯でふかふかだ

2011/9/10 土
始:8:50 ~ 終:16:15 走行:92km
Siemiatycze ~ Kozki ~ Samaki ~ Nowe Hołowczyce ~ Konstantynów ~ Janów Podlaski ~ Pratulin ~ Terespol ~ Lebiedziew ~ Okczyn ~ Kodeń

朝起きると快晴!久々の快晴!
朝はけっこう冷え込んだ。やはり寒気が入ったのだろう。
早朝からキノコ採りの人たちが何人かやって来た。
森の中ではテントを乾かしようがなく、濡れたまま撤収していざ出発。

Bug川を渡り、19号を9km南下したSamakiでようやく19号とバイバイ。
さらば19号!さらば赤い道!ひたすら不快だったぜ。

Samakiから811号に入る。入った途端、昨日までの2、3日が嘘のような素晴らしい道。周りの景色はきれいだし、何より車がグググッと減った。特に大型トレーラーが完全に姿を消し、それだけで快適ってものだ。
久々に嬉々として走る。やっぱこうじゃなきゃいかん。ポーランドのイメージが大幅に回復(単純)。
もし都市部にしか行っていなかったら、もし幹線しか走っていなかったら、きっとポーランドのイメージは最悪なままだったに違いない。

Konstantynówから698号に入る。この道はBug川の西側をずーっと南下している。
Bug川はベラルーシとの、そしてウクライナとの国境を形成している川。道路脇の畑の向こうに森があり、その向こうにBug川が流れている。川の対岸はベラルーシだ。
Terespolまで10kmほどの、道が川に近づいたところの道路脇に唐突にT34が置かれていた。
この戦車はいろいろな国で目にする。キューバでもベトナムでも見たことがある。

戦車の前に自転車を止めて休憩していると、一台の大型バスがやって来た。ここって観光バスが寄るようなところだったのか?それとも単なるトイレ休憩?
バスからぞろぞろと人が降りてきて、戦車の前で写真を撮り始めた。
英語を話す一組の夫婦がいて、その夫婦から聞いたところによると、こういう(どういう?)隠れた名所・旧跡を訪ねるツアーであるらしい。なんともマニアックな・・・。
そうじゃなくても珍しい東洋人、こちらが日本から来ているとわかると、あっという間にツアーの人たちに取り囲まれた。ちょっと恥ずかしいぞ、これは・・・。
一緒に写真を撮ってくれ攻撃を受けまくる。

「この先に眺めの良いところがあるから一緒にどう?」と誘われ、それじゃということでついて行く。
そこは国境の川を見渡せるところだった。
川幅は30~40mといったところ。こちら側にポーランドの石碑があり、対岸にベラルーシの石碑が見える。
「70年前は向こう側もポーランドだったのよ」とおばちゃんが教えてくれた。このあたり、歴史を考えるとかなり複雑なところだ。
数年前の大雨で川の流れが一部変わってしまったということも教えてくれた。よく見ると、崩れた崖にその痕跡がある。

ツアーの人たちと戦車のところへ戻ると、タンデムのモーターバイクでやって来た一組のカップルがいた。
おばちゃんたちのバスを見送ってから、ワルシャワから日帰りツーリングに来たというカップルと言葉を交わす。彼女の方は英語が流暢だった。
実に感じのいいカップルで、やはり写真をせがまれて一緒に撮る。ついでに自分らのカメラでもパシャッと。
アドレス交換をしてカップルと別れ、せっかくだからってんで誰もいなくなったところでT34の上に上がってみた。
T34はやたらと大量に生産された戦車で、第二次大戦以後もいろいろな国で使われた。
はっきり言ってドイツ軍は、ロシアの冬の寒波とこの戦車に敗れたと言っていい。まさに鉄の塊・・・。それでも現代の戦車と比べるとずいぶん小柄で、あまり威圧感を感じない。

Terespolに向かう途中で68号を陸橋で渡ると、68号にはベラルーシ国境に向かってトラックの長蛇の列ができていた。
ちなみに、ベラルーシに入るにはポーランド人もビザが必要だと先ほどツアーのおばちゃんが教えてくれた。手続きが面倒な上、ビザ代がけっこう高いのだとか。

Terespolの町中のスーパーで買い出し。
寄ったのはポーランドでさんざんお世話になっている、何の変哲もないBIEDRONKAというてんとう虫マークのスーパー。でも、ここのスーパーはちょっと様子が違っていた。
だいたいどの町のスーパーに行っても空いてるものなんだけれど、ここは尋常じゃない混みよう。最初は何か特別な日なのかと思ったが、さにあらず。
見ると車はほとんどがベラルーシのナンバー。ベラルーシ人が大挙して買い物に押し寄せているのだ。
Terespolというのはこのスーパーが一軒だけある小さな町で、川の対岸にはBrestというベラルーシ有数の大都市があるのに・・・何故?ベラルーシってそんなに物がないのか?それとも物価が高いのか?
とにかく皆さん尋常じゃない量の買い物をしている。店中のものを買い占めてしまうんじゃないかという勢い。ここはメキシコのウォルマートか?
ヨーロッパではこういうアメリカンなまとめ買いをする光景はまず見ないから、かなり奇異に映った。
店内で飛び交っているのはロシア語だ。
なんだかこういうのを見ていると、ロシアって国もなんだったんだかなぁという気がしてくる。実にいびつな感じ。これだけ買い物をして行くんだからきっとお金はあるんだよなぁ・・・。

Terespolからは816号を走り、やはりBug川に沿って南下。
今日走ってきたBug川沿いのルートは、自分らの走った中ではポーランド一押しのルートだ。景色がきれいで、車が少なく走りやすい。ルート沿いには明るい松の森が随所にあり、テン場に事欠くこともまずない。

Kodeńの町中に歩いて渡れる小さな橋があり、橋を渡ると簡単にベラルーシに入れてしまう。もっとも渡った先は深い森であるけれど・・・。
ポーランドにももうコウノトリはいない。彼らはどこまで南下して越冬するのであろうか?
巨大なコウノトリの巣はもぬけの空になっても見ていて微笑ましい。たいていは電柱の上などに人の手で台座が設けられていて、そこに巣を作る。ツバメと同様、完全に人と共生している鳥である。

Kodeńの先で道路脇の明るい松の森に幕営。またもコケの絨毯でふかふかである。
20:00前だったろうか、国境警備隊の二人がテントのチェックにやって来た。緊張状態にあるわけじゃないけれど、ここは国境地帯の森である。
今日幕営したところは比較的道からも見えるところだったから、暗くなってテントの灯りが目立ったのだろう。パトロール中にこんな森の中に灯りが見えたら、さぞ怪しく見えるに違いない。
木に自転車も縛り付けてあるから素性はわかりやすかろう。決して怪しい者ではないです・・・。
とりあえずドキュメントの提示を求められたので笑顔で差し出すと、一人がすぐにどこかへ照会。とてもフレンドリーな警備隊で、照会中にしばし雑談。
薮蛇かもしれないけど、ここでキャンプしていても問題ないか聞いてみたら、特に問題はないという話。よかった・・・すぐに移動しろと言われたら途方に暮れるところだった。
照会が済むと、「グッド・ナイト」と言って去って行った。
なんか警備隊にお墨付きをもらったようで、安心して眠りにつく。

109/10出発の朝_サイズ変更 10IMGP6509_サイズ変更
久々に晴れて爽やかな朝                19号とバイバイして道も快適

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ポルスカのイメージ大幅回復(単純)         ポーランド人バス・ツアーの皆さん・・・川の対岸はベラルーシ

10IMGP6527_サイズ変更 10ワルシャワからツーリングに来た二人_サイズ変更
いろいろ教えてくれたおばちゃん            ワルシャワからツーリングに来た二人

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せっかくだからT34の上に乗ってみる         ベラルーシ国境へ延々と続くトラックの列・・・何時間待ち?

109/10の幕営地 ベラルーシ国境沿いの松林の中 夜、国境警備隊がやって来た_サイズ変更 10ペットボトル入りのビール_サイズ変更
夜になって国境警備隊がやって来た         ペットボトル入りのビールが激安で飲める

2011/9/11 日
始:8:50 ~ 終:17:35 走行:103km
Kodeń ~ Sławatycze ~ Hanna ~ Włodawa ~ Sobibór ~ Wołczyn ~ Miejscowniki ~ Wola Uhruska ~ Budka ~ Swierże ~ Dorohusk ~ Turka

今日も天気がいい。空が白っ茶けてはいるがポカポカ陽気の小春日和。しかも無風。朝もまったく寒くなかった。夜露も降りず、久々にテントも乾いて撤収。
快適なテン場を後にしてずっと816号を南下。
昼前にWłodawaに着いて所用を済ます。GSでガソリンとウクライナの地図を買う。結局地図は縮尺の大きいものしか手に入らなかったけれど、手に入っただけで御の字。
銀行のATMで足りなくなったポーランドのお金をちょっと下ろし、ミニ・マーケットで水1.5Lと食料の買い出し。
見ているとポーランドはずいぶん景気が良さそう。国中どこへ行っても新しい家がポコポコ建てられている。しかもどの家もデカイ・・・。もしかしてちょっとしたバブル?

Włodawaのあたりにウクライナとベラルーシの国境が走っていて、Włodawaから南はウクライナとの国境に沿って走ることになる。道は変わらず国境のBug川に沿って南下する816号。
Włodawaから越境しようとすると一度ベラルーシに入らないとウクライナに入れないため、もう少しポーランド領内を南下する必要がある。

今日は暖かくて蚊が大発生した様子。ちょっと止まっただけで蚊に襲われるから、おちおち休んでもいられない。Włodawaから南は湿地帯になっているから、特に蚊が多かった。
昨日まであんなにあった明るい松の森がパタッと姿を消し、道の周りはすべて畑か湿原。
こうなると困るのがテン場だ・・・。16:00頃になってBudkaの手前あたりからテン場を探し始めたが、一向に見つからない。
惰性で走り続け、Chełmからウクライナへ伸びる12号も越えた。ここはウクライナの国境に向かって大型トレーラーの長~い列ができていた。荷物検査に時間がかかるのだと思うけれど、いったいこれらのトレーラーは何時間待ちで越境できるのだろうか?
ちなみに、12号で越境するとウクライナに入ってからが厄介そうなのでパスして、もう一つ南にあるZamośćから伸びる74号で越境することにしていた。

12号を越えて南下を続けるが、一向にテン場が見当たらない。久々に困った・・・。小さな林を偵察してみたりしたが今ひとつ。その度に蚊の大群に襲われる。
Turkaを過ぎて少し走ったところにようやく小さな湖を発見。湖岸にはベンチがたくさん並んでいて、夕日を見に来た人やボートで遊びに来た人たちで賑わっていた。
ようやくテン場をゲット。一番奥の広いスペースに幕営。
ここも蚊がすごかった・・・あっという間に蚊の大群に取り囲まれ、うざったいやら気持ち悪いやら。ちょっと身の危険を感じるくらいの数の蚊がいる。
こんな時に限って地面は硬いし、固定する石もない。苦労して固定したテントの中も蚊がいっぱい。
しかーし、自分らは携帯用ベープという秘密兵器を持っている。テントさえ立ててしまえば、中の蚊は苦もなく殲滅できる。
テントという狭いスペースの中だと、このベープが驚くほど効く。蚊がポトポト落ちてくる。すごいぞ日本のベープ!自転車旅が始まって以来ずっと活躍中!これで蚊取線香(日本製に限る)があれば無敵である。

この異常な蚊の大発生のことを考えると、暖かくなんてなってくれなくていいや・・・という気がしてくる。これなら雨の方がまだマシだ。

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いきなりテン場の写真                  蚊がすごくてマユミも顔すら出さない

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Author:nakappie
1970年生まれ。妻と二人信州伊那谷在住。
2009年10月~2013年5月の旅を記録するために”なかっぴー通信”をスタートさせました。
現在は伊那谷にて節約生活をしながら充電中。
2014年4月、ブログのタイトルを”なかっぴー通信NEO”に改めました。
信州伊那谷より~旅のこと、山のこと、自転車のこと、そして田舎暮らしのことなどなど・・・気ままに綴ってゆきます。
”おもしろきこともなき世をおもしろく”そんなふうに生きていけたらいいですね。

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