クロアチア再び

2011/12/31 土
始:9:15 ~ 終:15:50 走行:52km
~ Gibarac ~ Šid ~ 国境 ~ Tovarnik ~ Ilača ~ Banovci ~ Orolik ~ Slakovci ~ Stari-Novi Jankovci ~ Mirkovci ~ Vinkovci

昨晩の気温1.5℃、今朝0℃。
朝のうち雲が出ていたが、その後快晴となった。一日中冷たい西風が向かい風となって辛かった。

国境の町Šidで残ったセルビアのお金をタバコとワインに替え、いざ再びのクロアチアへ。
国境までは15kmほどだった。セルビア側もクロアチア側もガラガラ。
セルビアも出国スタンプは省略だった。11:00に快晴の国境を越える。クロアチアに入るときはいつも快晴だな・・・。
ちなみに、前回もそうだったのだけれど、何故かクロアチアのイミグレ係官はいつも女性で、しかも美人。感じのいい美人の係官に見送られて入国(もしくは出国)すると、なんかそれだけで気分がよくなる。(単純だけど・・・)
旅行者にとってイミグレの係官というのはある意味その国の顔であるから、係官の印象ってのはとても大切だと思う。

国境から続く46号をひたすらまっすぐ走ってVinkovciへ。
クロアチアに入った途端、林が目につくようになった。
クロアチアも前回テン場には苦労させられたのであるが、林が溝で隔てられているだけの話であって、林自体は存在する。それだけでセルビアに比べて天国のように見える。
セルビア(北部)はどう考えても木を伐りすぎだ。だから地面があんなにグチャグチャになってしまうのではないのか?
クロアチアに入るとあまりグチャグチャした感じがなくなった。決して天気のせいばかりではないと思う。

林はあるけど相変らず溝で隔てられていて、中に入るのが困難ではある。
Vinkovciはこのあたりでは一番大きな町。ようやく大型スーパーが現れて、ここでお金を下ろして食料の買い出し。
元旦の明日は祝日でどこも休みだから、二日分の食料をまとめ買い。水も7L購入。

引き続き46号を辿り、Vinkovciを出て道路が分岐するところに雑木林を発見。森や林を見つけたらそこに向かって走る、というのが鉄則。
偵察すると林の中を林道が走っていて、容易に中に入れる。ラッキーだ。
車止め(と勝手に思い込んでいる)ゲートの脇をすり抜けて林の中に入り、平坦地を見つけて幕営した。
久々にテン場探しがスムーズだった。

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久々の快晴!                        ま、快晴でも畑しかないんだけど・・・

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クロアチア再び                       やはり森や林は快適、そして何より落ち着く

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クロアチアの光と陰・・・BIH国境沿い横断 その1

2012/1/1 日
始:9:20 ~ 終:15:30 走行:80km
~ Ivankovo ~ Vodinci ~ Novi Mikanovci ~ Stari Mikanovci ~ Strizivojna ~ Vrpolje ~ Đonji Andrijevci ~ Garčin ~ Trnjani ~ Bukovije ~ Slavonski Brod ~ Brodski Varoš ~ Sibinj

元旦も休まず営業しています!

昨晩も今朝も気温は-4℃。無風快晴の素晴らしい一日。テントから初日の出も拝めた。(林の中だから見晴らしがいいわけじゃないけど・・・)
霜だか霧氷で白くなった木々が青空に映える。すごくきれい。
元旦の今日は出歩く人もほとんどおらず、国中がひっそりした感じ。もちろん店はどこも休みだし(GSも休み)、バスも運休。ベオグラードとザグレブを結ぶ大動脈のアウトバーンも午前中はほとんど車が走っていなかった。とても健全な社会であると思う。

昨日に続いて46号を西に走り、Stari Mikanovciで46号を外れてVrpolje方面へ。道路を走る車はほとんどなく快適の一言。
「Đakovoには壮大な大聖堂がある」とミリエンコが教えてくれていたけど、そのためだけに遠回りするのもなんなのでパス。アウトバーンのA3に沿ってボスニア・ヘルツェゴヴィナ(BIH)国境沿いを西に走る。
クロアチアの中央をPapuk山地が走っていて、平地は前回走ったハンガリー国境沿いか、今回走っているBIH国境沿いにしかない。

BIHは三つの地域から成る連邦国家である。
カタカナの「フ」の字の形をしたセルビア人のスルプスカ共和国(セルビア人共和国、RS)と、ムスリム人とクロアチア人のボスニア・ヘルツェゴヴィナ連邦。
ボスニアとヘルツェゴヴィナの違いは、ミリエンコたちの教えてくれたところによると、オスマントルコに最後まで抵抗を続け、オスマン朝に支配された後も比較的オスマン朝の影響を受けなかった古くからの人たちが住んでいるのがヘルツェゴヴィナ。簡単に言うと、RSに「フ」の字に囲まれた部分の北部がボスニア、南部がヘルツェゴヴィナということになる。
ちなみに、ムスリム人というのは旧ユーゴ独自の民族で、セルビア語=クロアチア語を話すイスラム教徒のこと。イスラム教はオスマン朝によってこの地に持ち込まれた。

民族問題というのは日本人にとってなかなか理解し難いが、口で言うほど簡単ではない。
国や民族の歴史や成り立ちといったものに深く根ざしているからだ。
そういった歴史や背景を無視して「友愛」だの「人類愛」だのと偽善めいたことを声高に叫ぶ人たちがいるが、無理に馴れ合う必要はないのだと思う。
殺し合いに発展するような虐めや喧嘩がなければそれでよい。動物界でも同じことだ。ジェノサイドだの民族浄化だのといったことは人間だけが犯す愚行である。
「友愛」だ「人類愛」だなどと言っていると、その国や民族のアイデンティティはどんどん失われていく。
世界中がどこぞの国のような人工国家ばかりになったらどうする?考えただけでもゾッとするわ・・・。
動物界だって同じ。サルやオオカミが縄張りも持たず馴れ合っていたら気持ち悪いわ。
価値観は多様で当たり前。だから世界は今でも面白いのだ。

さて、いたるところで爆竹が鳴らされていて少々耳障り。
セルビアでもクロアチアでもクリスマス前後あたりからそうだったのだけれど、元旦の今日は特に激しい。
今日は途中までは迷うほどテン場があって天国のようだったのだが、Bukovijeのあたりから道路脇の山が迫って平地が狭まると見つからなくなった。
地図を見て嫌な予感はしていたのだけれど、国によらずそういう地形のところは得てして人家が途切れなくなる。クロアチアも例外ではなく、急に人家が途切れなくなった。
テン場を探す時間になって今日もはまった・・・。
林に幕営することなど望むべくもなく、畑の中の木立ちの間になるべく人家から離れて幕営。もうしばらくこんな状況が続きそう。
このあたりはサヴァ川がクロアチアとBIHの国境になっていて、妙に国境が蛇行している。

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2012年は快晴で明けた                  花が咲いたように霧氷がきれいだった

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大動脈のアウトバーンもガラガラ・・・          畑の中の木立ちの間

2012/1/2 月
始:9:30 ~ 終:15:20 走行:66km
~ Brodski Stupnik ~ Oriovac ~ Lužani ~ Batrina ~ Nova Kapela ~ Vrbova ~ St. Petrovo Selo ~ Rešetari ~ Nova Gradiška ~ Medari ~ Okučani

昨晩の気温-2.5℃、今朝-5℃。
今日も無風快晴の素晴らしい一日だった。日が出ると暖かくて、朝からイヤーバンドも不要だった。こんな天気がずっと続いてくれると楽なんだけど・・・。

今走っている国境のサヴァ川沿いの道は「Ruta Sava」となっている。つまりクロアチア独自のサイクリングルートに指定されている。
サヴァ川(国境)からはだいぶ距離があって川沿いを走るわけじゃないけど、特別に自転車道が整備されているわけでもないけど、車が少なくて快適である。おそらくこのままサヴァ川沿いにザグレブまで続いているのだと思う。
このルートの難点はテン場を得にくいこと。使ってる地図には出ていない小さな集落が道沿いに途切れることなく続いていて、まったくつけ入る隙がない。あんなにあった林はどこかに消えてしまった。

Nova Gradiškaでスーパーを見つけ食料と水の買い出し。水は2Lだけ買った。
Nova Gradiškaの西、道沿いに急に廃墟が目立つようになる。家々の壁に夥しい数の弾痕が残っていて生々しい・・・。
そんな光景がOkučaniの先まで延々と20km以上続く。
国境に近く、サヴァ川の向こうはBIHのセルビア人共和国。このあたりは独立戦争当時、セルビア人の居住地域だったのかもしれない。

人口のおよそ12%にあたる57万人のセルビア人を抱えたクロアチアは、民族問題が未解決のまま独立に踏み切った。
クロアチアが独立を宣言するとセルビア人の多くが武装して国内に自治区を設定、クロアチアからの独立、もしくはセルビア本国への併合を求めた。
紛争はこのセルビア人地区から始まって、その後ユーゴ連邦軍が参入して泥沼化。'92年に停戦が成立して、当時のECがクロアチアの独立を承認した。
'95年になってクロアチア軍がセルビア人地域に攻撃を再開、'97年までに全土がクロアチアに統合された、というのが簡単な事の経緯。

道沿いの家々に残る弾痕がセルビア人によるものなのか、クロアチア人によるものなのかはよくわからない。
いずれにしても今は、ほんの20年前に民族に分かれて血みどろの抗争を繰り広げていたことなど嘘のように平穏である。少なくとも傍目にはそう見える、クロアチアもセルビアも。

Medariで自転車を止めて破壊された教会の写真を撮っていたら、道を歩いてきたおばちゃんに声をかけられた。
「酷いでしょう。でも私はずっとここに住んでいるけど生き残ったわ」
笑みを浮かべながらおばちゃんはそう話していた。
おばちゃんがクロアチア人なのかセルビア人なのかは知らない。

Okučaniを過ぎても尚、道沿いの家々にはときどき弾痕が見られる。
なんとなく気分が暗くなる。そして相変らずテン場はない・・・。
本当はこんなエリアを脱したところに幕営したかったのだけれど、時間切れ。
まだしばらく集落は途切れそうになく、道をちょっと外れて昨日と同じような畑の中の木立ちの陰に幕営。
夕日がとてもきれいだった・・・。
夕暮れ時、仕事を終えたトラクターのおっちゃんがテントの近くの畦道を引き上げてきたので、こちらから率先して笑顔で手を振る。おっちゃんも明るく笑顔で手を振り返してくれた。
ここに幕営することに問題はなさそうだ。

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快晴のテン場を後にして・・・               Ruta Savaをゆく

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沿道には弾痕の残る家や・・・              廃墟になってしまった家が目立つ

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昨日と同じような畑の中の木立ちの陰に幕営・・・夕日がきれいだった

2012/1/3 火
始:10:15 ~ 終:15:15 走行:51km
~ Rajić ~ Novska ~ Bročice ~ Jasenovac ~ Drenov Bok ~ Krapje

昨晩は晴れていたのだが、5:00頃トイレに起きるとすっかり曇っていた。
6:00を過ぎると突然風が吹き始め、雨も舞い始めた。停滞か・・・?シュラフにくるまって暫し様子を見ることに。
8:00を過ぎるとピタッと風がやみ、雨もほとんど上がったので行動することにした。相変らず曇っているが、所々明るくなってきた。
昨晩の気温3℃、今朝は5℃もあり、気持ち悪いくらい暖かい。

引き続きRuta Savaを西に向かう。
昨日に続き弾痕の残る家や廃墟となってしまった家が目につく。Novskaの先まで延々と。
いい気分ではない。心なしか道行く人たちの顔もくもって見える。

雨が強くなってきた。
NovskaでLiDLを見つけ、雨宿りがてら食料の買い出し。水は7L買う。
12:30過ぎに雨がやみ、薄日が差し始めた。
次はガソリン。実は昨日からGSを探しているのだが、道沿いにGSがまったくない・・・。Novskaの町中を探せばどこかにあるのだろうが、面倒なので先に期待。
NovskaからはRuta Savaを離れ、47号でサヴァ川に向かう。国境も近いし、47号を走ってりゃさすがにGSの一軒くらいあるだろ。

47号に入ると、GSは見当たらなかったが、これまでなかった待望の林がそこかしこに現れ出した。
テン場には困りそうにない。あとはガソリン。ガソリンさえあればどこにでも幕営できそうなのだけれど・・・。

GSが見当たらないままサヴァ川沿いのJasenovacに着いてしまった。
ここからサヴァ川を渡ればもうBIH。ただし、ここの国境にはチェック・ポイントがなく、一般人は越境できない。
Jasenovacからはサヴァ川沿いを走るつもり。ちょっと行ってみたけど、ここから先にはGSなどありそうにない。はて、困った・・・。
道路脇の家で作業していたおっちゃんに身振り手振りで聞いてみる。
おっちゃん曰く、「おぉベンジーナか。それならノブスカだ」
ノブスカ?それじゃ10kmも戻らねばならない。
「こっちの道沿いか、そっちの道沿いにどこかないでしょうか?」サヴァ川沿いの道と、ノブスカと逆方向に続く47号を指差して聞いてみる。
「ねぇなぁ・・・BIHまで行かないとないよ。ここから12kmだ」
うそ?
「こっちはどうでしょうか?」サヴァ川沿いの道を指差して聞いてみる。
「シサクまでねぇなぁ・・・」
Sisakというのはここから60km以上の彼方である。
BIHまで行かないとないの・・・?さすがにコケそうになった。

おっちゃんに礼を言って仕方なくノブスカに戻り始めたが、途中で思いとどまった。ガソリンのためだけに今から往復20kmも戻る?こんな馬鹿げたことはない。
やめた、やめた。ガソリンは諦め。ギリギリ今晩くらいはもつんじゃないか、ということにしてJasenovacに戻った。
Jasenovacからはサヴァ川沿いを走る、本当の意味でのRuta Savaを行く。
川沿いにはどこまでも森が広がっていた。ちょっとジメジメしてそうだけどなんとかなるだろ、などと話しながら車のほとんど通らない快適な道を走っていると・・・

それは突然現れた。
「地雷・立入禁止」・・・ドクロ・マークの入った警告板。
一瞬目が点になった。幕営どころの話じゃない。こんな警告板を見たからには川沿いの森はもちろん、道路以外のところに足を踏み入れる気にならない。

サヴァ川はJasenovacから国境を離れ、蛇行しながら北西のザグレブへと流れている。もう少し走れば集落が出てくるし、国境からも離れるから危険地帯を脱するだろう。
最初の集落はDrenov Bok。まだ安心できない。
Drenov Bokから、道は北に向きを変え国境からどんどん遠ざかる。
次の集落はKrapje。この集落の家屋は木造の立派なもので、今まで見てきたクロアチアの家屋とはまったく違っている。古い木造の家屋がズラリと並ぶ様はどこか日本の宿場町のようで落ち着く。って今はそんなことはどうでもいい。
このあたりまで来ればよかろう、ということにしてテン場を探し始める。確実に人が足を踏み入れている場所を・・・。

Krapjeを抜けたところでノブスカ方面行きの道が分岐する。ルートから外れるけどサヴァ川沿いよりよかろう、と思いそっちの道に入る。
正解。サヴァ川の支流であるLonjaに架かる橋を渡る手前、枝道を入ったところに格好のテン場を発見。
釣り場になっている川岸の奥の林で、キッチリと人の手の入っている雑木林。これなら安心して幕営できる。
林の中は広くて平ら。橋の架かる道路はほとんど車の通りもないし、何泊でもできそうな快適なテン場である。

それにしても・・・BIH国境沿いの地域と、ルードブレクみたいなスロヴェニアに近い地域とでは同じ国とは思えないくらいの差があるように感じる。
こっちはどことなく暗く、そして貧しく見える。遅れている、と言うかここだけ取り残されてしまったようなそんな感じ。言わばクロアチアの光の部分と陰の部分・・・おそらくこれはアドリア海沿いの地域と比べるとさらに明確なのではないかと思う。
BIH内をルートにとらなかったのは賢明であったと改めて思った。ミリエンコたちのアドバイスを聞いておいて本当によかった。

この晩は晴れて上空に月と星が輝いていたが、林の中は霧が立ち込めていて、そのコントラストが幻想的だった。

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昨日に続き弾痕の残る家や廃墟が目につく       "MINE"てのは地雷のこと

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左側が未処理の地雷原・・・畑のこんな近く      どこか日本の宿場町を思わせるKrapjeの集落

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テン場にはすごく気を遣った・・・確実に人が足を踏み入れている林

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クロアチアの光と陰・・・BIH国境沿い横断 その2

2012/1/4 水
始:9:20 ~ 終:15:50 走行:72km
~ Trebež ~ Lonja ~ Kratečko ~ Čigoč ~ Gušće ~ Preloščica ~ Topolovac ~ Sisak ~ Odra ~ Sela

朝のうち霧が残っていたが、日が昇ると晴れた。昨晩の気温2℃、今朝0℃。
Krapjeの可愛らしい木造家屋をもう一度見てから、Sava川沿いを遡る。Krapjeより先では家屋の壁に弾痕が見られなくなり、地雷の警告もなくなる。
車のほとんど通らない快適な道。道沿いには小さな集落がいくつも現れ退屈しない。集落同士は接していないから、テン場にもまったく困りそうにない。どうしてこの道がRuta Savaに指定されていないのか不思議な思いだ。

午後になると雲が出て薄暗くなった。西風も吹き始め、これが向かい風となって少々辛い。
いつ泣き出してもおかしくない暗い空に強い西風・・・これまでそんなコンディションだと凍える寒さだったが、今日は様子が違っていてまったく寒くない。風が生ぬるいの一歩手前。
とても一月とは思えず気持ち悪い。日陰には雪も残っているというのに、いったいどうしてしまったのだ、この天気は。

ザグレブに寄るつもりはないから、SisakでSava川沿いの道を離れた。
川を渡り、Sisakの町で買い出し。朝から60km以上走ってようやくGSを発見、待望のガソリンも購入。ちなみにクロアチアもスロヴェニア同様、ハイオクは100オクタンであったりするから驚きだ。

15:00を過ぎてもまったく寒くない。ホント、気持ちの悪い天気だ。
Sisakからテン場を探しながら走り、Selaを抜けた先で道路脇の雑木林の中に幕営。
17:30から二時間ほど雨に見舞われた。

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朝の森は気持ちいい!                木造家屋が可愛らしい

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Sava川沿いの道                    小さな集落をいくつも通る

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今宵のテン場

2012/1/5 木
始:9:15 ~ 終:15:15 走行:63km
~ Letovanić ~ St. Farkašić ~ Pokupsko ~ Jamnicka Kiselice ~ Pisarovina ~ D. Kupčina ~ Šišljavić

昨晩、気温は6.5℃もあった。今朝は-1℃。
今日も一日くもっていたが、昨日同様まったく寒くない。

テン場を出て少し走ると36号線に出た。現在地はKarlovacの手前80kmほどのところ。Karlovacで二日分の買い出しをし、その先に幕営したいところであるが、行動時間を考えると微妙な距離か。
1月6日はキリスト教国では祝日のところが多い。クロアチアも公現祭となっていて祝日、もちろんスーパーその他も休みである。

36号線も車が少なく、森の中を走る気持ちのいいルートだ。
途中ちょっとした峠があり、St. Farkašićの先で上りに差し掛かる。ダートの峠道は昨日の雨でグチャグチャ。セルビアを出てようやくきれいになりかけていた自転車がまた泥だらけだ。
グチャグチャの道を6km上り、上り切ったところで舗装路に出た。峠から下ったところがPokupsko、既に昼近い。Karlovacまではどうやら届きそうにない。Pokupskoにあったミニスーパーで買い出しを済ませた。
買ったものを積み込んでいると、買い物客の夫婦に声をかけられた。
なぜだかこの人たちも「さよなら」という日本語を知っていた・・・しかも別れ際に、まさに「さよなら」のシチュエーションで言ってくれたのだからきちんと意味まで理解している。
些細なことでもうれしいものだ。やっぱ言葉ってのは大事だなぁと実感する瞬間。
「こんにちは」の意味で「さよなら」と言ってくれる人も多いのだけれど、意味はともかく、外国で一番知られている日本語は「さよなら」に違いない。

PokupskoからJamnicka Kiseliceへ続く道も快適だ。森の中を走るルートで、そこらじゅう快適そうなテン場だらけ。
一変、Jamnicka Kiseliceから先は車が増える。そしていつものマーフィーの法則が発動・・・そろそろ幕営という時間になると途端にテン場が見当たらなくなる。森が遠のいてしまい、張るなら牧草地にある藪の陰か、という状況。
しばらく走ってみたもののルート沿いに快適なテン場は得られそうになく、本能に従ってルートを外れてみる。小さな集落を抜けてダートの道を詰めると・・・あった!天国のようなところに出た。そこは巨木の茂る広葉樹の森。森の中は明るく、広くて平ら。キャンプ場でもこんな快適なところはそうそうあるまい。

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木造家屋が続く                    教会も木造

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ダートの峠道                       爆撃された建物が忽然と現れる

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幕営の時間になるとテン場がなくなる・・・      巨木の茂る快適なテン場

2012/1/6 金
始:9:20 ~ 終:15:50 走行:70km
~ Luka Pokupska ~ Rečica ~ Karlovac ~ Duga Resa ~ Belavići ~ Zvečaj ~ Generalski Stol ~ Poteok Tounjski ~ Zdenac ~ Skradnik ~ Josipdol ~ Modruš

昨晩の気温4℃、今朝-1℃。薄っすらとかかっていた霧が日が昇るとともに晴れ、その後は快晴になった。
今日と明日は久々の山岳ステージ、ディナル・アルプス越えだ。ずっと心配していた雪もこの感じだとおそらく問題なかろう。

巨木の森を後にして36号線に戻る。
と、7~8kmも走ると道は森の中へ・・・巨木の茂る快適な森、そこらじゅうテン場だらけ。まさかKarlovacの直前にこんな森が広がっていようとは夢にも思わなかった。昨日もう少し走っていれば労せず快適なテン場が得られたということか・・・このあたりの判断が難しい。
その昔流行ったマーフィーの法則ってやつを日々実感させられている。

Karlovacはこのあたりでは一番大きな町である。
驚いたことに祝日にもかかわらずスーパーが開いていた。うれしい誤算で、さっそく食料の買い出し。
ちなみに、いくつかあるスーパーの中では馴染みのあるLiDLが一番買い物がしやすく、複数のスーパーがあれば必ずLiDLに行くことにしている。

Karlovacから1号線、3号線とつなぎ、Duga Resaから23号線に入った。ここから山岳路のはじまり。
久々に坂バカの血が騒ぐ。
路面はきれいで走りやすく、サクサクとアップ・ダウンをこなしてゆく。
それにしても暖かい、暖かすぎる。途中でカッパを着ていられなくなり、グローブも指切りに交換。ずーーっと雪の心配をしていたのに、まさかこんな格好でディナル・アルプスに向かうことになろうとは・・・。
ここのところの雨でチェーンの油が落ちてしまい、キリキリ鳴いて気になるので途中で注油。万全の態勢で山岳路を詰める。

山中を走っているから山ヤにとってはホームグラウンド。気が向いたらどこでも幕営できる・・・途中まではまさにそんな感じだったのだけれど、Skradnikから先は人家が途切れなくなった。またかよ・・・
峠には届きそうになかったから早めに幕営しようと思っていたのだけれど、テン場を求めて坂を上り続けているうちにその峠っぽいところが稜線の向こうに見えてきてしまった。
Kapela峠の手前には古城があり、その古城が谷を挟んでよく見える。
結局、峠の手前の最後の集落に入るところ、道路からちょっと入ったところにスペースを見つけ幕営。
快適な森の中というわけにはいかなかった。標高600mほど。

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ディナル・アルプスへの道               地味に山へ向かう

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日が出ると気持ちいい                 Kapela峠の手前で行動を切る

2012/1/7 土
始:9:15 ~ 終:13:45 走行:43km
~ Kapela峠(888m) ~ Jezerane ~ Križpolje ~ Brinje ~ Prokike ~ Žuta Lokva ~ Melnice ~ Vratnik峠(700m)

昨晩の気温-2℃、今朝-5℃。無風快晴!核心の日に最高の天気に恵まれるという幸運。
テン場から少し戻ったところに水場があり、そこで水を補給してからスタート。Kapela峠まで残り10km弱、300mほどの上り。
標示によると勾配は8%、体感的にもちょうど乗鞍、八ヶ岳といったヒルクライムと同程度である。違うところは荷物満載でフロント30Tを回しているところ。

さすがに峠の付近には雪が残っていた。かなりきわどいところだったのだと思う。天気によってはやはり越えられなかったであろう。
今年は雪の降り出しが遅いようであるが、天が味方してくれたことは誠に幸運であった。

峠は山中にあってまったく見晴らしが得られず、カッパを着込んで早々に下りに移る。
Jezeraneまで一気に400m下る。峠の南側は盆地状になっていて北側より寒く、雪もまだ残っている。
Jezeraneからしばらくアップ・ダウンが続き、Žuta Lokvaで50号線が分岐してから200mの上り返し。
Vratnik峠までの上りは緩い。峠に上り詰めると、その先にアドリア海の絶景が広がっていた。おぉぉ・・・海を見て感動したのは久しぶりな気がする。
海と断崖のコントラストがどことなく喜望峰のあたりの海岸線を髣髴とさせる。峠には見張塔と思われる遺跡があり、そこからの眺めは最高だ。
今の時季に訪れる観光客など一人もおらず、道ゆく車は皆素通り。アドリア海の絶景を独り占めだ。

さて、峠には松林があり、格好のテン場になっている。見下ろすSenjの町ではテン場に困るのが火を見るより明らか。
微妙な時間に海沿いに出て途方に暮れてもしようがない。まだ早すぎるが、今日はここで行動を打ち切ることに決定。
見張塔の奥、アドリア海を見晴らせる松林の中に幕営した。オーシャンビューのテン場とはなんとも贅沢だ。

アドリア海に沈む夕日、そして日没後に刻々と表情を変える夕焼け・・・実に素晴らしかった。紅色と表現すればいいのだろうか、なんともいえない赤い色をしていたのであるが、残念ながら写真には写らなかった。
日没後は風が出てけっこう寒かった。

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峠に近づくと雪が出てくる               こんなところにも地雷がある

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一つ目のKapela峠                   峠の南側には雪が残っていた

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二つ目の峠への上り                   二つ目のVratnik峠

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峠の向こうにアドリア海が広がっている        こんな時間に早々に幕営

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アドリア海に沈む夕日                 日没後の空がとても美しかった・・・

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「紅の豚」の世界

2012/1/8 日
始:9:20 ~ 終:15:25 走行:57km
~ Senjska Draga ~ Senj ~ Sv. Juraj ~ Lukovo ~ Klada ~ Stinica ~ Dušikrava

昨晩の気温0.5℃、今朝-1.5℃。今日も晴れている。早朝は風が強かったが、9:00頃になってピタッとやんだ。
このあたりは地質が石灰岩質で、アドリア海の島々が雪でも降ったかのように真っ白に見える。

Vratnik峠からSenjの海岸まで一気に下る。標高差700m、14kmのダウンヒル。
アドリア海に向かって下るのは最高の気分だが、反面、一月のこの時季はけっこう辛かったりもする。
日陰はところどころ路面が凍っているから性質が悪い。ただでさえ寒さで指が痛いのに、ブレーキを握る手がパンプしそうである。

Senjの海岸まで下ると、そこは9℃もあった。まずは凍った体を日に当てて解凍。
SenjにはKONZUMという大きなスーパーがあったのだが、行ってみたら閉まっていた。いや、定休日というわけではなくて、たまたま棚卸かなにかで休みであるらしい。地元の人たちもやって来ては首を振って帰っていった。
お金はATMで下ろせたものの、結局今日は使いみちなし。

さて、アドリア海であるが・・・ビューーーティフル!知ってはいたけど、とにかくビューーーティフル!
そこは紅の豚の世界だった。
水の透明度にまず驚く。陳腐な言い方になるけれど、青い海と白い大地のコントラストが実に見事である。海からいきなりガレた岩山がそそり立っている。
地質のせいかアドリア海に浮かぶ島々には木がほとんど生えておらず、殺伐とした印象ではあるのだが、それはそれとして美しい。
海沿いを走るのは8号線一本のみ。シーズン中の状況は知らないけれど、今の時季はとても空いている。
その8号線をのんびりと流す。
道路地図からはまったく読み取れないのだけれど、けっこうアップ・ダウンがある。Sv. Jurajからは400mの上り返しだった。
海のすぐ近くでありながら標高300mほどのところをずっと走っている。道路の右側はところどころスッパリ切れ落ちていて、左側には石灰岩の白い岩山が連なっている。海岸線を走っていながら山中を走っているような・・・ちょっと不思議な感覚。

今日はSenjのスーパーで買い出しできなかったのが運のつき。この先いくらでも店があるだろうと思っていたのだけれど、Sv. Jurajにミニスーパーが一軒あったきりでその後はまったくなし。
それもそのはずで、このあたりの集落は(地図にもしっかり載っているのだけれど)どこも家がニ、三軒しかないのだ。店などあろうはずがない。店どころか一年中人が住んでいるのかどうかすら怪しい。
そんなわけで、今日は食料の補給に失敗。辛うじて水5Lと夕食のパスタだけはSv. Jurajのミニスーパーで買うことができたけれど、行動食はほとんど手持ちがなく、途中から電池切れでまったく力が出なかった。

意外にもテン場はわりとある。山裾や山の中腹に、何のために築かれたものなのかわからないけれど、石垣で囲まれた箱庭のような草地が点在している。そこがテン場に使える。
やたらにあるこの石垣、何かに使っているようには見えないのだけれど、いったい何のために、いつ築かれたものなのか・・・謎である。
いずれにしてもテン場に使えるのだからありがたい。
すっかり電池が切れた頃、そのような石垣に囲まれた箱庭の一つに幕営した。

海がすぐそこなのに標高は300m以上ある。海からいかに急に山がそそり立っているかを如実にあらわしている。
残念ながら今日はテントから夕日を拝むことはできず。
夕食は久々にひもじく、茹でたパスタに塩とバターをからめて食べた。

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アドリア海に向かってダウンヒル          下界は暖かかった

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ビューーーティフル!なアドリア海         海からいきなり岩山がそそり立っている

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「紅の豚」の世界が広がる

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海岸線にいながらにして山中を走っているような不思議な感覚     石垣に囲まれた草地

2012/1/9 月
始:9:35 ~ 終:14:50 走行:54km
~ Prizna ~ Cesarina ~ Karlobag ~ Lukovo Šugarje ~ Baric Draga ~ Tribanj

昨晩の気温5℃、今朝2℃。氷点下になることはしばらくあるまい。
今日も晴れ。暖かいことももちろんだが、乾燥しているのがありがたい。地面もテントもカラカラに乾いている。昨日からそうであるが、撤収時にテントがこんなに乾いているってのはいつ以来だろうか。

バッグの中に一つだけ残っていたスープを飲んで出発。
相変らずビューーーティフル!
青い海と青い空、白い岩肌にどこまでも続く海沿いのワインディングロード。路面はキレイだし、車はほとんど走ってない。トリップしそうである。

20kmほど走ったKarlobagでミニスーパーとGSを発見。地図を見ながらこの町になかったらピンチだろうと話していたその町に、辛うじてミニスーパーがあった。
小躍りしながら店に吸い込まれる。
物があまりないのだけれど、食べられるものが手に入るだけでありがたい。店にあったパンをほとんど買い占めることになってしまった。
さっそく心ゆくまでパンを食べて腹ごしらえ。そして隣のGSへ。ガソリンを買い、水も5Lわけてもらった。
それにしても・・・このあたりは物が乏しい。住んでいる人も少ないのだけれど、山間の寒村より物がないように感じる。
アドリア海沿いとはいえ、どうやらツーリスティックになるのはザダールより南であるらしい。
それでもホテルやレストラン、キャンプ場といったものを道路脇に時々見かけるから(今はもちろん閉まっているけれど・・・)、シーズン中はそれなりに人が訪れるのであろう。
オフ・シーズンのリゾート地というものには独特の寂しさがある。

Karlobagで海岸線に出て以来、テン場が乏しくなった。今日は早めにテン場を探すことにして、道路から一段上がったところにあるオリーブの木の茂る棚に幕営した。厳密には誰かが管理しているところであろうが、寝るだけなら特に問題なかろうと一泊させてもらうことにした。
テントから海とPag島から連なる陸地が見える。Pag島の向こうに沈む夕日がキレイだった。

今日はKarlobagを出てからしばらくして、キャノンデールのBB付近からキコキコと異音がするのが気になった。そろそろグリスアップが必要か・・・。

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テン場はこのような石垣に囲まれている       ビューーーティフル!トリップしそうだ

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海にいるのか山にいるのかよくわからない

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オリーブの茂る棚を拝借                今日も夕日に染まる雲がキレイだった

2012/1/10 火
始:9:20 ~ 終:15:10 走行:56km
~ Starigrad ~ Seline ~ Posedarje ~ Islam Latinski ~ Poličnik ~ Murvica ~ Zadar

昨晩の気温5℃、今朝4.5℃。今日も晴れ。いやー暖かい。一月のヨーロッパとはとても思えない。
暖かく乾燥したこのあたりは一見住むのに最適そうに思えるのだけれど、別の要因でおそらく暮らすのは厳しい・・・。
平坦地が少ないってのもあるが、それ以前にまず土がない。岩だらけで土がないから、作物を育てるのはさぞ大変だろう。

海岸沿いを南東に走ってきた8号線はSelineのしばらく先、アウトバーンと出合ったところで北西方向に直角に向きを変える。ザダールのあるところは、これまで走ってきた海岸線から半島のように突き出している。
北西方向に向きを変えて山から離れると、手前の山に遮られてこれまで見えなかったディナル・アルプスの主脈が見えてくる。ちょっと中央アルプスを思わせる峰々が連なっている。さすがに薄っすらと雪化粧していた。
地図を見ると、この付近で一番高いのはVaganski vrh(1,757m)。標高でいえば1,700mほどの峰々なのであるが、海面から1,700m分丸々見えているから、もっとずっと高い山に見える。

道がガラガラだったのは直角に向きを変えるところまでで、そこから先はザダールに近づくにつれ如実に車が増えてくる。
古都ザダールは海沿いに開けた町で、8号線はまたそこで南東方向に直角に向きを変える。
ザダールまでの道沿いはテン場の宝庫。山から離れて平坦地が多くなり、松林がそこかしこにある。

ザダールには13:30過ぎという微妙な時間に着いた。旧市街をちょっと見たいと思っているのだが、買出しのあとではほとんど見ている時間がない。
やむをえん。観光は明日のんびりすることにしよう。買い出しをして今日は(今日も?)早々に幕営だ。
ザダールには大型スーパーがズラリと揃っている。わざわざちょっと遠くのLiDLまで足を延ばして夕食の買出しを済ませる。水も7L買った。

さてテン場であるが、もちろんザダール市内にあろうはずはない。面倒だが来た道を4kmほど戻り、ザダールを出てすぐの松林に幕営。
テン場の話であるが・・・
森や林の中が最適ということをこれまで何度か書いたことがあるけれど、もちろん森や林ならどんなところでもよいというわけではない。向き不向きがあって、低木の藪の中に幕営するのは困難だ。
一等地は松林である。
理由はいくつかある。まず乾燥している。松林が乾燥しているというよりは松が乾燥したところを好むといったほうが正しいが。
そして松は下枝がすぐに落ちてしまうから、林の中が広くて明るい。にもかかわらず下草は生えないから、整地も楽チンである。地面は松の枯れ葉でフカフカだから、寝心地もいい。
下枝がなくまっすぐ伸びる松は、自転車を縛りつけるにも好都合。
もちろん風も防げるし、さらには食料が乏しいから、比較的他の動物も少ない(ような気がする)。
これほどテン場に適したところは他にないのではあるまいか。
ちなみに、このあたりのまつぼっくりはとにかく巨大で、日本で見かけるまつぼっくりの5~6倍はありそうである。

今日もキャノンデールはBB周りからギーギーうるさい。摩擦音がフレームの中でギーギー反響している。ま、致命的なトラブルに陥りそうな音ではないからしばらく放っておこう。

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岩山の向こうに真っ白な山が見える          今日もトリップしそう・・・

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                           後ろの白い峰々がディナル・アルプスの主脈(写真が小さすぎるか・・・)

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無風・・・                         一等地のテン場=松林

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まつぼっくりがやけにデカイ

Trackback [0] | Comment [0] | Category [■ 088_Croatia 2 / クロアチア 2] | 2013.07.25(Thu) PageTop
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ザダール、シベニク、etc...アドリア海沿岸の観光地

2012/1/11 水
始:9:20 ~ 終:15:45 走行:62km
~ Bibinje ~ Sukošan ~ Sv. Petar ~ Turanj ~ Sv. Filip i Jakov ~ Biograd ~ Pakoštane ~ Drage ~ Pirovac

昨晩の気温5℃、今朝1℃。快晴、山から離れてますます天気が安定したように思われる。
テン場をあとにしてザダールの旧市街へ。
城壁に囲まれて海に突き出した一角がザダールの旧市街となっている。

図書館の脇にある正門から城壁内に入ると、小奇麗なお店が軒を連ね、かなりツーリスティックな雰囲気を醸し出している。
が、この時季観光客はゼロ・・・ホントにシーズン中は人が押し寄せるのだろうかと疑問に思うほど落ち着き払っている。
それでもひっそりしているのかといえばそんなことはなく、城壁内で普通に働いている人や住んでいる人がいて、けっこう賑わっている。オープンカフェで寛いでいるのも全て地元の人たちである。

自転車を押しながら旧市街をブラブラしてザダールをあとにする。
道はお馴染みの8号線であるが、ザダールを出ると極端に車が減る。それはいいのだが、山から離れて道はほぼ平坦、景色もパッとせず少々退屈である。
Ugljan島やPašman島といった細長い島が数km沖に連なっていて、海沿いというよりは大きな川沿いを走っているような気分。
このあたりまで来ると、白い岩肌がむき出しだった島々も常緑樹に覆われている。道路脇にも松林が広がり、どこでも幕営可能なエリアがしばらく続く。

Biogradあたりまではキャンプ場と、Apartman/Apartmaniと標示された貸し部屋のオンパレードである。
シーズン中はヨーロッパはもとより世界中から人が集まると言われているアドリア海沿岸部であるが、そういう人たちはホテルに泊まるのではなく、月単位で部屋を借りて滞在するのが普通みたい。
もちろん今の時季は誰もいないから(基本的にどこも閉鎖されている)、妙に小奇麗なゴーストタウンといった様相である。

冬のアドリア海・・・ある意味静かでいいのではないでしょうか。
賑やかじゃないとダメという人にはまったく向いていないが、静かに過ごしたい人にはうってつけだと思うんだけど、どうだろう・・・静か過ぎるか?
暑くも寒くもなくて実に過ごしやすいし、なんてったって抜群に天気が安定していて毎日晴れだ。
ヨーロッパの人たちは自国が曇ってばかりのこの時季にこそアドリア海に来て(夏場は自国も晴れるのだろうから)、大好きな日光浴を楽しめばよいのではないかと思うのだけれど・・・。

Pakoštaneから先20kmほどは入り江になっていて、道路の両側に海が見える。
このあたりからまた岩っぽくなってきて松林は姿を消し、オリーブの木が岩場に茂る景観となる。無機質な感じではあるがキレイなところだ。
海には松の茂る小島がポコポコ浮いていて、ちょっと松島を思わせる。

Pirovacに入ったところからテン場を探し始めた。
しばらく走って、道路からちょっと上がったところにあるオリーブの茂る広い棚に幕営。ここも正確には誰かが手入れをしているところであろうが、特に問題はなかろうと一泊させてもらうことにした。

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ザダールの旧市街

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道は少々退屈・・・                   またオリーブの茂る棚を拝借

2012/1/12 木
始:9:25 ~ 終:16:00 走行:55km
~ Vodice ~ Šibenik ~ Krapanj ~ Primošten

昨晩の気温3℃、今朝2.5℃。雲ひとつない快晴で、風は冷たいけれど日差しは強烈。
20kmほど走るとシベニク、ちょっと寄り道して旧市街をブラブラした。

シベニクの旧市街と呼べるところは驚くほど小さい。目抜き通りをのぞけば生活感に溢れていてなかなか味がある。石畳の狭い路地が迷路のように張り巡らされていて、石造りの古い建物には洗濯物が揺れている。
目抜き通りはといえば、ご多分に漏れずツーリスティックで、どこの町でも一緒だ。
観光スポットでもある聖ヤコブ大聖堂は、古さを感じさせる重厚な造りですばらしかった。やはりこの時季観光客はゼロで、自分ら以外に人はいなかった。
それでも市街は閑散としているわけではなく、普通に生活している地元の人たちでけっこう賑わっている。学校帰りの小学生がいたり店先でおしゃべりをしている人たちがいたり・・・実にほのぼのとしている。

旧市街をあとにして8号線を南下する。
国道沿いの新市街はザダール以降どこも一緒だ。ちょっと大きな町にはまったく同じテナントの入ったショッピングモールが建っている。これは世界共通の事象だ。
小奇麗な別荘や貸し部屋が建ち並ぶさまにもちょっとうんざりしてきた。

さて、クロアチアは全国的に交通の取締りをよくやっていて、パトカーや白バイをやたらと見かける。捕まっている人もよく見る。
所謂ネズミ捕りもたまにやっているのだけれど、やってる場所ってのがこれまた海沿いの車の少ない一本道のようなところ。いかにもスピードが出てしまいそうなところなわけだけど、こんなとこで多少スピードが出すぎても何の問題もないんじゃないの、というところだ。
この手の取締りをやってるのって日本だけじゃないんだなぁと、変に納得してしまった。これも半ば世界共通の事象であるに違いない。
ちなみに、ミリエンコはよく警察のことを「ストリート・テロリストだ」などと言っていた。

アドリア海沿いに出て以降ずっと、すぐ近くに島があったり入り江のようになっていたりして海は内海である。水は驚くほどキレイなのだけれど、波がまったくなく潮の香りもしないから、今ひとつ海沿いを走っているような気がしない。なんとも不思議な気分だった。
Krapanjの先で大きな入り江を周りこんだとき、初めて島影のない水平線が見え、妙に新鮮だった。それでも波がないから不思議だ・・・。

Primostenを通過してすぐのところに今日はテン場を得た。
やはり道路から枝道に入ったところにあるオリーブの茂る棚。これまでのところに比べると狭くて数段劣るが、張ってみたら意外に快適だった。

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シベニク                          旧市街の聖ヤコブ大聖堂

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今日も道は退屈・・・                   またまたオリーブの茂る棚を拝借

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テン場からはこんな小島が見える

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Author:nakappie
1970年生まれ。妻と二人信州伊那谷在住。
2009年10月~2013年5月の旅を記録するために”なかっぴー通信”をスタートさせました。
現在は伊那谷にて節約生活をしながら充電中。
2014年4月、ブログのタイトルを”なかっぴー通信NEO”に改めました。
信州伊那谷より~旅のこと、山のこと、自転車のこと、そして田舎暮らしのことなどなど・・・気ままに綴ってゆきます。
”おもしろきこともなき世をおもしろく”そんなふうに生きていけたらいいですね。

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