ブルガリア入国

2012/3/17 土
始:8:30 ~ 終:17:10 走行:75km
~ Струмешница ~ Първомай ~ Петрич ~ Рибник ~ Дамяница ~ Сандански ~ Струмяни ~ Долна ~ Градешница ~ Кресна

今朝の気温-1.5℃。まだ氷点下になるのか・・・。油断して薄着で寝ていたから、明け方寒かった。
朝はくもっていて寒かったものの、その後は晴れてポカポカ陽気となった。
朝からマユミの膝の調子が今ひとつで、サドルをちょっと上げたいというリクエストにより2mmほど上げた。ついでにチェーンに注油して出発。

まずはブルガリアのお金と地図を手に入れねばならん。
とりあえず、最初の大きな町であるペトリッチまで走る。向かって右側、南に連なる2,000m級の峰々の向こうはギリシアである。
ブルガリアもなんかのんびりしていていい感じだ。馬車やロバ車がけっこう走っていて、ルーマニアっぽい雰囲気である。

ペトリッチに入り、銀行のATMでお金を下ろす。ついでに、久々にLiDLを見かけ買い出しに寄る。
まだできて間もないように見えるLiDLは混んでいた。物価はマケドニアほどではないが、かなり安い。
ブルガリアの通貨はレフ(BGN)、レートは1E=2BGNといったところだ。

地図は四軒目に寄ったGSでようやく手に入った。
一軒目のGS、そこには地図がなかったのだけれど、女性の店員がとても親切で、ソフィアへ向かう道とその道のどこにGSがあるのかを丁寧に教えてくれた。
で、実は二軒目に寄ったGSに早くも地図があったのだけれど、店員の感じがよくなかったのでそこでは買わず、四軒目のところで買った次第。人の印象ってのは大事である。
感じのいいそのGSでガソリンも買い、ついでに5Lのボトルに水をもらった。ちなみに、ガソリンは100オクタンである。
地図は1ユーロほどと安く、トルコの地図もあったのでついでに購入。

ブルガリアは西欧と一時間の時差がある。ここで時計を一時間進めた。
ちなみに、三月の最終日曜からはサマータイムが始まるから、何もせずにまた時間が一時間進むことになる。
これから東に向かって走っていくと、時間がどんどん進んでいく。西回りに比べて東回りはその点がちょっと辛い。

さて、ブルガリアの第一印象(に近いもの)は、ズバリ「淡々としている」。
雪をかぶった山々の見える景色は美しく、自然が豊かでテン場にもまったく困りそうにない。それでもどこか淡々とした印象に映るのは、ブルガリア人が寡黙であるからかもしれない。
ブルガリア人は寡黙であるように見える。少なくともマケドニアなどのように、沿道の人や道ゆく人が向こうから声をかけてくることはなくなった。もちろん、こちらから手を振って挨拶すれば、皆笑顔でこたえてくれるけれど。
車がホーンを鳴らして声援してくれることもほとんどなくなった。これがまたなきゃないで寂しかったりする・・・。

ブルガリアについてちょっと触れておくと、面積は日本の1/3ほど。人口は750万人に満たない。南スラブ系のブルガリア人が80%以上を占め、宗教はブルガリア正教が80%以上を占める。公用語はブルガリア語で、文字はキリル文字を使う。
スラブ人のちょっとあとでブルガリアの地に侵入したブルガール人(原ブルガリア人)はアジア系である。ブルガリアにちょっとアジアを感じさせる部分があるとすれば、そのためであるかもしれない。
国名のブルガリアはこのブルガール人から来ていて、「ブルガール人の国」という意味だ。
通貨は自国通貨を使っているが、現時点でブルガリアは既にEU自体には加盟している。

ブルガリアと言えば、日本ではブルガリア・ヨーグルトが有名であるが、ブルガリアの人たちはたぶんヨーグルトをよく食べている。
ヨーグルトを使った料理などもたくさんあるようなのだけれど、そんなことより一目瞭然なのは、スーパーのヨーグルト売り場がデカイ!
ヨーロッパはどの国でもたいてい乳製品をよく食べていて、量も種類も豊富なわけだけれど、今日LiDLに寄ってみたらブルガリアはひと際ヨーグルトのコーナーが大きかった・・・。
先にも書いたが、人は寡黙な感じがする。
大相撲の琴欧洲(ブルガリア・ヴェリコタルノボ出身)は傍目に寡黙な感じに見えるけど、琴欧洲がブルガリア人の典型であるような感じだ。

ペトリッチから北に向かう道に折れ、1号線と交差したところで1号線に乗った。
ソフィアへと続く1号線はサンダンスキーまではちょっと不快であったが、サンダンスキーより北はいい感じになる。
午後になって暑くなった。日差しが強くて干からびそうだ。乾燥しているのでやたらと喉が渇く。
町に入ると、外でケバブのようなものを焼いている店が道路沿いに並んでいる。

マユミの膝が痛いのはどうやらサドル高のせいだったらしく、サドルを上げた今日は調子がいいということだった。
僅か2mmなわけだけれど、サドル高というのはそれだけ重要であるということ。
オフリドを出て五日目。自分のほうもようやく体が慣れ、今日はずいぶん楽だった。このまま何キロでも走れそうな感じにようやく戻った。

テン場に関しては、ブルガリアもまったく困らない。1号線を走っていてもまったく困らない。
Креснаの先で道が山間に入り、ちょっとだけテン場の得られない区間があったが、その先ですぐに得られる。
川沿いの、木の茂る草地に幕営した。
テントを張ったあとでマユミがもう少しサドルを上げたいと言うので、さらに2mmほどあげてみた。今度はハンドルもちょっと下げたいとか言っている・・・だんだん注文がうるさくなってきた。

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馬車やロバ車の走るのんびりした雰囲気       どこか淡々として見えるのは気のせいか?

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雪をかぶった2,000m級の峰々の向こうはギリシア     テン場にはまったく困らない

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リラの僧院

2012/3/18 日
始:8:45 ~ 終:18:15 走行:87km
~ Черниче ~ Симитли ~ Железница ~ Благоевград ~ Бараково ~ Пороминово ~ Кочериново ~ Стоб ~ Рила ⇔ Пастра ⇔ Рилски Манастир

快晴。朝はまだ冷え込むが、日が出るとポカポカである。
日に当てて軽くテントを乾かしてから出発。数km走ると山間を出て、広くて明るい谷となる。
マユミがちょっとだけサドルが高いと言うので、1mm下げる。これでようやくポジションが出たらしい。注文がうるさくなったもんだ。

1号線は相変らず快適。このあたりの1号線の快適さは、幹線としては特筆ものであると思う。
Благоевградのあたりまで来ると、リラの真っ白な峰々が右手に見えてくる。なだらかな山容で、どこかこのあたりの景色は伊那谷を思わせる。なんだか家に近くを走ってるみたいだ。

ちょっと早いが日曜でもあるので、Благоевградのスーパーで買い出し。kauflandのような大型チェーンのスーパーは日曜でも営業していて、けっこう賑わっている。
ブルガリアでは、ケバブや日本のハンバーグのようなものを店先で焼いている屋台がよく出ている。kauflandの前にも出ていたので、においに誘われて食べてみると・・・これが旨い!しかも、たっぷり食べて1ユーロもしない。
こういう国にいると、行動食という概念がなくなってくる。腹が減ったら屋台に寄って適当に食べればいいか・・・という感じになってくる。
ブルガリアは物価が安い!物によってはマケドニアより安いような気さえする。自販機のコーヒーだってたったの0.4BGN(20円くらい)で飲めてしまう。種類豊富なヨーグルトは安くて旨い。
ちなみに、自分ら二人は乳製品好きである。これまではよくスメタナのようなやつ(乳脂肪分20%!)を食べていたのだけれど、(ここへきて暑いせいもあって)ブルガリアでは断然ヨーグルトである。
大相撲の琴欧洲は、ブルガリアにいるとき毎日2Lのヨーグルトを食べていたらしいが、はっきり言って一日2Lなんてよゆうで食える。(ただし、たくさん食べても意味がなく、余計に食べた分は体外に排出されてしまうだけだけれど・・・。)
とにかくブルガリアはヨーグルトが安くて旨いのである。

さて、今日はリラの僧院に寄り道をする。リラの僧院はブルガリア正教の総本山で、1号線の分岐から往復70kmくらいのところにある。
道は分岐を入ったところからリラ川に沿って上りとなる。
この上り、勾配は緩いのであるが距離が長い。行ってみたら僧院の標高は1,100mほどだったのだけれど、1号線の分岐から高だか800m上るのに34kmも走らねばならなかった・・・。
緩~い上りがずっと続き、最後の2kmほどだけ6~7%くらい。いつもの山岳路のような辛さはなくて、一言で言うとだるい。昼すぎの一番暑い時間帯ということもあって、とにかくだるい。辛くはないけどやたら疲れる・・・うぅぅむ、わかるかな、この感覚・・・。

冬場の滑り止めのために大量にまいているのだと思うが、途中から道が砂っぽくなる。自分が走る分には何の問題もないのだけれど、対向車や追い越す車があると埃っぽくてかなわない。今日は日曜だからか、大勢のブルガリア人が僧院を訪れているようである。

いやーそれにしても長かった。途中に標示が一つもないからゴールが見えない。駐車場に入りきらず途中に路駐していたおっちゃんに、あと500mと言われたときは正直ホッとした。
辛さはないのにいやに疲れた上り、だらだらした上りだから上り切った達成感というものはまるでなく、単に疲れただけというそんな上り・・・僧院に着いたときにはけっこうヘロヘロだった・・・。

やはりヘロヘロになって上ってきたマユミを待って、しっかり腹ごしらえしてから僧院を見学。
見事だった・・・外見はどうということもないのだけれど、中がすごいんです・・・。
壁も天井もフレスコ画で埋め尽くされた薄暗い空間は実に荘厳で、神聖な空気に満ちていた。ちょうど日が西に傾く時間帯で、窓から差し込む光が幾条もの帯となってフレスコ画を照らし出すさまは、なんとも言えない神秘的なものだった。
残念ながら内部は撮影禁止、さわりすらお伝えできないのが残念であるが、こればかりはその場に行って拝んでみないとわからないと思う。一見の価値十分にあり(あくまで私見ですが)。

僧院を後にしたのは17:00ちょっと前。いやー日が長いってのは素晴らしい。
帰りは30kmの下り。緩い下りでブレーキも不要、実に快適だった。
僧院は21:00頃まで開いているらしく、この時間になっても下からけっこう車が上がってくる。
日暮れ時でさすがにちょっと肌寒かったが、標高500mほどのリラ村まで下ると空気が生暖かくなった。
リラ村を出てすぐの水場(ブルガリアの田舎にはけっこう水場がある)で塩を吹いた顔を洗い、ついでに頭も洗う。もう少し車の通りがなければ、パンツ一丁で水浴びできるところなのだが・・・。

テン場にはまったく困らない。付近一帯に野原や牧草地が広がっていて、運がよければ近くに水場まであるという快適さだ。
水場からちょっと下った道路脇の草地に幕営した。

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幹線としては特筆ものの快適さ           リラの真っ白な峰々が見えてくる・・・どことなく伊那谷っぽい

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リラの僧院に向かって緩~い上りが始まる     途中リラ村を通る

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辛くはないけどやたら疲れる・・・           雪の残るリラの僧院

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親切な人が写真を撮ってくれた              僧院の水をありがたく汲ませてもらう

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中はもっとすごいのですが・・・       水場がチョコチョコあってありがたい

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伊那谷じゃなくてリラ谷の夕暮れ           自宅近くでキャンプしてるみたいだ・・・

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ブルガリアの田舎道

2012/3/19 月
始:8:55 ~ 終:17:50 走行:86km
~ Стоб ~ Кочериново ~ Пороминово ~ Бараково ~ Мурсалево ~ Слатино ~ Усойка ~ Джерман ~ Дупница ~ Яхиново ~ Клисура ~ Самоков ~ Ново Село

晴れ。朝の気温-3℃。まだ氷点下になるか・・・。
薄っすらと凍ったテントを日に当ててから出発。
昨日と同じ道を下って1号線に出て、1号線を北上。平日のためか昨日より車が多い。

Дупницаの先で1号線を外れて62号線に入る。ここからリラ山地の北側を迂回してプロヴディフを目指す。
62号線に入るとパタッと車が減った。この道は町や村をほとんど通らず、牧草地の中をひた走っている。
道は緩い上りで、途中から山間に入って斜度が増す。分岐からКлисураまで標高差500mほどの上りである。

Клисураの標高が1,000mほど。雪解け水がすごくて、途中から道が川のようになっていた。
車が通るたびに水しぶきを浴び、少々不快である。

ブルガリアも放し飼いの犬や野良犬がけっこういるのだけれど、おっとりしたやつが多いと見えて、あまり追いかけられたりはしない。
道端には車にはねられた死骸もよくある。
КлисураからСамоковに向かう途中の水場で休憩していると、そこにも一匹の野良犬がいた。車と接触でもしたのか足が二本不自由なやつで、ガリガリだった。妙に人になれているところを見ると、たまに水場に立ち寄る人から食べものをもらって食いつないでいるのかもしれない。
手持ちの行動食を少し分けてやる。甘やかされた飼い犬と違ってなんでも食べる。ほとんど丸呑みの勢いだ。
町中と違ってここじゃあまり食べものにありつけないと思うけど、達者でな・・・。

Самоковはおそらくスキー場に行くための拠点になっているような町で、スキーウェアを着た人を町の中でたくさん見かけた。
町中のスーパー(BILLA)で買い出し。
近くに、地元の人で賑わうサンドウィッチ・スタンドがあったのだけれど、ここのサンドウィッチが美味だった。プレスして焼くタイプのサンドウィッチで、ボリュームも満点!
Клисураからけっこう走ったわりに標高は下がってなくて、Самоковの標高は900m弱くらい。町中にはまだたっぷりと雪が残っていた。

Самоковから山裾を抜ける道は上りが厳しそうだったので、より北側を迂回する道をとった。
雪解け水がすごい・・・道路脇はもちろん、道路上もけっこうな勢いの川となって流れている。この雪解け水の水量を考えると、ブルガリアも水が豊富ということか・・・。
さてテン場・・・道の両側とも松の茂るいい感じの牧草地なのだけれど、雪解け水の川に遮られてアプローチできない。おまけに雪もけっこう残っていて、いたるところ水浸し。
雪、というか雪解け水さえなければさぞ快適なテン場に違いない場所がそこかしこにあるのだけれど、残念ながら今の時季は雪解けでドロドロ、グチャグチャ。標高の高いところに幕営するのは難しい。
日が傾くと寒いし、早く標高を下げたいところなのだが、なかなか標高が下がらず、雪も消えない。どころか、Самоковからは予想外の上り返しとなった。いったん1,000mほどまで上り返し、そこからようやく緩い下りになる。
さらには途中で分岐を見逃し、予定していたルートを外れてさらに山の北側を迂回することになった。

夕方になって雲が出て、ひょっとして天気は下り坂か?という感じ。下手なところに幕営すると水浸しになりかねない。
Ново Селоの先でようやく乾いた牧草地を見つけ、すかさず幕営。
依然として標高は800m弱もあり、周りにはけっこう雪が残っている。

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道は牧草地の中をひた走る              雪解け水がすごい・・・

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                               旨くてボリューム満点のサンドウィッチ

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馬車をよく見かける                    ようやく見つけた乾いた牧草地

2012/3/20 火
始:8:55 ~ 終:17:00 走行:94km
~ Живково ~ Ихтиман ~ Мирово ~ Момин Проход ~ Костенец ~ Момина Клисура ~ Белово ~ Лозен ~ Звъничево ~ Мокрище ~ Пазарджик

晴れ。朝の冷え込みも思ったほどではなかった。
今日も薄っすらと凍ったテントを日に当ててから出発。
4kmほど走るとИскър湖に出る。湖面はまだ表面が凍っていた・・・。

湖沿いを走っているとき、牧羊犬と思しき大きな犬と遭遇。嫌な予感がしたのだが、やはり接近しながら吠え立てられ、危うく背後に回られて噛みつかれるところだった(背後に回るのはやはり本能だろうか)。
通常、牧羊犬は追い立てるだけで攻撃してくることはないのだけれど、コイツは攻撃する気満々だったな・・・おっとりしたやつばかりでなく、時どきこういうやつもいる。吠えるだけならともかく、本気で人に襲いかかってくるような犬は、さすがにほったらかしにしないでほしい。

Ихтиманまで下って8号線に出る。
この8号線はもちろん幹線なのだが、数km離れたところをアウトバーンのA1が並走しているためか、すごく空いている。おかげでのどかな田舎道といった風である。
Костенецまで上り返し、ここからようやく下る。下った先には平坦路が続いている。
のどかなところだ。時どき馬車が通ったり、畑仕事帰りのじいちゃん、ばあちゃんが歩いていたり。ブルガリアもまだまだ素朴さの残る国だ。

標高150mほどのЛозенあたりまで来ると、もうトラキア平原の東端である。山がだいぶ南に退いた。
まだ雪の残る山間部と違って、平地はもうすっかり春だ。畑や牧草地もところどころ青く芽吹いている。
日差しが強烈で、13時、14時といった暑い盛りにはとても自転車になど乗っていられなくなった。川沿いの木陰で30~40分ほど昼寝。
これから先、昼すぎの暑い盛りはとても走っていられなくなるだろうなぁ・・・。
ここ数日の日焼けで顔はヒリヒリ、唇はボロボロ。

Пазарджикのkauflandで食料の買い出し。
kauflandには、決まってキョフテやケバプチェの屋台が出ている。買い物の後で買い食い、これが毎日の楽しみである。ヨーグルトも毎日一緒に食べている。
ブルガリアでもロマと思われる色黒の人をよく見かける。毛編みの独特の格好をしているから、すぐにそれとわかる。
スーパーでもよく見かけるのだけれど、ここのロマたちは特にみすぼらしい格好をしているわけでも物乞いをしているわけでもない。普通にスーパーで買い物をして、普通に生活している感じである。これまで他の国で見てきたロマたちとはずいぶん様子が違う。なぜ他国のロマたちはこういう風に生活できないのだろう・・・。

ちょっと先のGSで5Lのボトルに水をもらう。水をもらうだけなのに、どこのGSも気持ちよく笑顔で水を汲んでくれる。
ブルガリアは自転車で旅するのがとても楽である。買い物も、水を得るのも、買い食いも、みんな楽チン。物価は安くて食べものは美味しいし、テン場にもまったく困らない。自転車で旅をしていてストレスというものがまったくない。
相変らず人は寡黙であるように思えるが、あまり余計な干渉をされないという意味で、それはそれで居心地がいい。必要ならこちらから声をかければなんでも親切に教えてくれるし。

Пазарджикを出てしばらく走り、道路脇に広がるバラ畑?の中に幕営した。なんともブルガリアっぽいテン場である(ブルガリアはバラの栽培が盛ん)。
こんなに暖かいのに、暖かくなったのはつい最近のことなのか、バラの木はまだ一向に芽吹きそうにない。畑の手入れもまだまだこれからといった感じだ。
なぜかバラ畑のところどころに、コンドームの包装袋がたくさん落ちている。バラ畑の中でいたす習慣でもあるのかいな???

日が暮れてからも昨日までが嘘のように暖かい。いよいよ蚊も出てきた。
寒い時期は早く暖かくならないかなぁと思っていたのに、暖かくなったらそれはそれで不快だなどと言ってるのだから身勝手なものだ。

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快晴のテン場をあとにする                すごく空いてる8号線

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いったん上り返し・・・                   下った先には平坦路が続いている

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今宵のテン場はバラ畑?の中

2012/3/21 水
始:8:40 ~ 終:17:10 走行:93km
~ Пловдив ~ Садово ~ Поповица ~ Бяла Река ~ Върбица ~ Горски Извор

晴れ。
トラキア平原の中をひた走る8号線(E80)で東に向かう。
ブルガリアやマケドニアでは、話をしたおっちゃんやおばちゃんに「ドイツ語は話せるか?」と聞かれることが多かった。今日も走り出してしばらくして、自転車で通りかかったおっちゃんにそう聞かれた。
ブルガリアは両世界大戦ともドイツ側について敗戦した歴史があるから、そういったことが関係しているのかもしれない。
詳しい理由は知らないが、東欧や中欧、それからバルト三国といった国々では、特に年配の人を中心に、英語よりはドイツ語のほうが通用度が高い印象がある。
ちなみに、東欧や中欧の地でドイツ語に次いで通用度が高いのはイタリア語であると思う。特に旧ユーゴ諸国やルーマニア、アルバニアといった国々では強い(と感じた)。

ブルガリア第二の大都市プロヴディフは、なぜか市街に入った途端に道路標識が消え失せてしまい、抜けるのに苦労させられた。
市街地を迷走している間にМарцча川に出たら、川沿いの地区はスラムだった。ゴミが多くてドブ臭い。そこに、何をするわけでもなくたくさんの人がたむろしている。
圧倒的に多いのは、ロマと思われる色黒の人たち。これまでブルガリアでは物乞いしているようなロマを見なかったし、スラムっぽいエリアも目にしてなかったので(都市部は避けているから・・・)、ブルガリアの別な一面を見た気がした(別にここの人たちが物乞いをしているわけでも危険な空気に満ちているわけでもないが)。

プロヴディフには大型チェーンのスーパーが勢ぞろい。
ブルガリアに入って以来クセになっているkauflandに寄って食料の買い出し。もちろんキョフテの屋台があり、買い食いは欠かせない。ちなみにこの屋台、kauflandの肉売り場の人たちがやっているようである。
屋台は地元の人たちに人気があり、どこのkauflandでもたいていいつも客がいる。今日は寄ったのがたまたま昼時だったこともあり、特に混んでいた。
老若男女を問わずキョフテやケバプチェを立ち食いしている姿は、なんだか微笑ましい。
お決まりのヨーグルトや甘いものをここで一緒に食べると、もうおなかいっぱいである。
いいなぁ、ブルガリア・・・安くてなんでも美味しくて、あまりに快適でちょっと去り難くなってくる。

今日も13時、14時の頃は日差しが強烈で自転車に乗っている場合ではなく、日陰で小一時間ほど昼寝となった。
日陰を探しながら走っていると、道路脇にMig23が置かれていた。機体がちょうどいい日陰を提供してくれていて、間近で隅々まで舐めまわすように眺めたあとで、機体の下に仰向けになった。飛行機好きにとってこんな幸せな休憩場所はないに違いない。
Mig23、通称フロッガー。旧ソ連製の可変後退翼の戦闘機である。実物を見るのは初めて・・・。

うれしいことに、そこからしばらく先に水場があった。
入れ代わり立ち代りやって来る車の人たちの合間を縫って、手足に顔と、ついでに頭を洗う。さらには靴下まで洗濯。乾燥していて風もあるから、頭を洗ってもすぐに乾く。
この水場の裏手が木の茂る草地になっていて格好のテン場に思えたのだが、残念ながらそこかしこがキジ場と化しており・・・まだちょっと時間も早かったのでパスすることにした。
別にここにこだわらずともテン場は他にいくらでもある。

引き続きトラキア平原の中をひた走る。
平原といっても、遠くに山が見えていて地平線が見えるわけではない。
木々の芽吹きはまだまだだが、牧草や下草は新緑に芽吹いていてキレイだ。やっぱ緑があるってのは素晴らしい!
それにしても・・・ブルガリアやマケドニアの雰囲気はヨーロッパじゃないよなぁ・・・むしろアジアといって差し支えないのではないかと思う。
Горски Изворを過ぎてちょっと走ったところにあった牧草地、その脇が本日のテン場。

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kauflandの屋台                       そこで食べられるキョフテ

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昼時は日差しが強烈・・・                  道路脇に置かれたフロッガー

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機体の陰を借りて休憩                  飛行機好きにとってこんな幸せな休憩場所はない・・・

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快適な水場                          トラキア平原の中をひた走る

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牧草地の脇が今宵のテン場                 バラジャムはブルガリアでポピュラー

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さらばブルガリア!そしてちょっとだけギリシアをかすめる

2012/3/22 木
始:8:40 ~ 終:17:25 走行:82km
~ Клокотница ~ подкрепа ~ Стойково ~ Харманли ~ Любимец ~ Кап Петко Войвода ~ 国境

快晴の8号線(E80)を東へ向かう。今日は丘のアップ・ダウンが続くルートだった。
ここへきてホーンを鳴らしながら手を振ってくれる車が増えたような気がする。

ХарманлиのBILLAで食料の買い出し。
これまで冬の間は生肉やバターを買って持ち歩いていたのだけれど、そろそろ暑くなってきたのでヤバイ。今日から夕飯のメニューを変更し、生肉やバターを持ち歩くのをやめることにした。

ブルガリアはバラの一大産地で、香水などに使われるバラの香料は世界市場の七割がブルガリア産である。
今走っている道の一本北にある6号線がバラの谷を抜けるルートで、バラ祭りで有名なカザンラクやカルロヴォなんかを通る。もっともバラの芽吹きはまだ先で、今の時季にバラの谷を走っても何もないのだろうけど・・・。
ブルガリアのスーパーではバラのジャムが普通に売られていて、しかも値段は他のジャムとほとんど変わらない。ここのところ食べているのだけれど、これがまたサッパリしていて実に旨い・・・。
今日は買いだしのついでに「バクラヴァ(Баклава)」というクルミ入りのパイも食べてみた。これも美味・・・。

Харманлиから先、ちょっと北側をアウトバーンのA1が並走している。
で、道なりに走っていたらいつの間にかA1に吸い込まれている。地図上では完全にアウトバーンだし、道路標識も緑のものに変わるのだが、ひょっとすると自転車も走れるのかもしれん・・・いや、あまりにも自然に吸い込まれたから・・・。
が、走ってみてちょっと先でやっぱダメということになったら困るので、ちょっと戻ってE80で迂回することにした。

国境手前の最後の大きな村であるЛюбимец、ここで道路沿いにあったバー兼レストランに寄ってみる。もちろんずっと気になっていたブルガリア料理を食すため。
タラトールはヨーグルトをベースに刻んだキュウリの入った冷たいスープで、典型的なブルガリア料理・・・大変美味。でも、ブルガリアはそもそもヨーグルト自体がとても美味しく、ヨーグルトをそのまま素で食べるのが一番美味しいのではないかと思ったりもする。
カヴァルマは肉と野菜を炒めた料理で、トルコにもある・・・やはり大変美味。
ショプスカ・サラダはチーズの乗ったサラダで、セルビアなどバルカン半島の国々でもポピュラーな料理・・・これも美味。
してお会計のほうは・・・コーラも飲んで14BGNぽっきり、つまり二人で7ユーロもしない。安い!

このあたりまで来るともう完全にトルコの雰囲気で、店のTVでやっているのもトルコのドラマ。
さて、この店でもおばちゃんに「ドイツ語はできる?」と聞かれた。なんでブルガリアの人たちはそんなにドイツ語ができるのだろうか???
ところでブルガリアは、統計上はスラブ系のブルガリア人が80%以上を占めているが、道を走っていたり町中を歩いていて見かける感じからすると、ロマやトルコ人の比率がもっとずっと高いのではないかという気がする。
ちなみに、ブルガリアでもロマは態度がデカイ。スーパーなどではそこのけそこのけ状態でかたまってズンズン歩いている。

Кап Петко Войводаで道が二俣になる。
E80をそのまま走ればダイレクトにトルコに入れるのだが、地図によると、なぜかE80がトルコに入った途端にアウトバーンになってしまう。もしかして自転車も走れるのかもしれないが、いざ行ってみて走れなかったらシャレにならんので、二俣を右に入って一本南のE85を走ることに。
このあたりは三国の国境が交わっていて、E85はギリシアに入る。よって、ほんの20~30kmであるが、いったんギリシア内を走ることになる。

国境手前のカフェで、余ったお金でコーヒーを飲む。
カフェのTVでやっていたのも、もちろんトルコのドラマ。そのドラマはマフィアものらしく、アジア系の人が出ていたので見ていると・・・(アジア系の)男がシャツをバッとめくると、「山口組」と刺青されていたのでビックリ。ブルガリア語吹き替えの台詞でも住吉組がどうとか言っていた・・・。
演じているのはどう見ても中国人だが、日本のヤクザという設定のようである。
さすがは大の親日国、トルコ・・・と言いたいところだが、間違いだらけで突っ込みどころ満載だ。もしかして中国人の作ったドラマか???
ちなみに、中国人(だけではないが)は日本文化や日本食が広く世界中で受けがいいことをよく知っていて、映画やドラマ、レストランなどなど、「日本」をうたってやっているものがよくあるのだけれど、日本文化が世界に間違って伝わっている原因の一端はここにあると思う。

ブルガリアとギリシアの国境は、お互いEUの加盟国同士であるのだけれどしっかり機能していて、越境するのにけっこう時間がかかった。
双方のチェックポイントの間には1kmほどの緩衝地帯がある。
ギリシア側のイミグレは、なぜかギリシアからブルガリア方向の窓口しか開いておらず、一人の女性が逆方向のゲートも慌しくリモコンで開け閉めしていた。
その女性が、自分らのパスポートのホログラムに紫外線を当てたり、透かしを見たりして妙に念入りにチェックしてたけど、中国人あたりが日本の偽造パスポートで密入国するようなことでもあるのか???
窓口が片側しか開いてないものだから、自分らのようなイレギュラーな通行者がいると途端に両方向とも渋滞してしまう。

さて、二年ぶりのギリシア。久々に目にするギリシア文字がとても新鮮に映る。
国境からちょっと走ったところでさっそくテン場を探す。
道路を逸れてちょっと上がった丘の上にいいテン場が見つかる。付近の偵察がてら試しに丘の反対側に下りてみると・・・なんとそこにはフリーのバーベキュー場?のようなところがあった。人などまったく通りそうにないこんな場所にこんなものがあろうとは・・・。
こちらのほうが断然快適だし、怪しまれない(国境近くなので一応気にしている)。即決してテントを張る。
まるで静かなキャンプ場が貸切であるかのような、実に快適なテン場であった。

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丘のアップ・ダウンが続くのどかな道

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ブルガリア料理を食す                  タラトールはヨーグルトの冷たいスープ

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カヴァルマは肉と野菜を炒めた料理

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ちょっとだけギリシアをかすめる                フリーのバーベキュー場?

Trackback [0] | Comment [0] | Category [■ 094_Bulgaria / ブルガリア] | 2013.07.28(Sun) PageTop
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1970年生まれ。妻と二人信州伊那谷在住。
2009年10月~2013年5月の旅を記録するために”なかっぴー通信”をスタートさせました。
現在は伊那谷にて節約生活をしながら充電中。
2014年4月、ブログのタイトルを”なかっぴー通信NEO”に改めました。
信州伊那谷より~旅のこと、山のこと、自転車のこと、そして田舎暮らしのことなどなど・・・気ままに綴ってゆきます。
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