キルギス脱出!

中国ビザも取れたところで、予定通り明日ビシュケクを発ちます。
カザフ国境まではたったの20km。ようやくのキルギス脱出。

国慶節に絡んで9/28の15:00から10/7まで中国国境はクローズ。
よりにもよって尖閣絡みで人民のごく一部が暴徒化・・・。
中国入国は連休明けにしようと思います。
カザフで時間を持て余すだろうなぁ・・・。

最近の中国のネット事情がどんなものだか知りませんが、暫ら~くブログのアップはできなくなると思います。
日本に向けて元気に走っているはずですので、ご心配なく。
折を見て近況だけでもアップするようにします。

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ビシュケクの日々 その3

たびたび話が飛んで申し訳ないですが・・・

2012/9/16 日
自分らにとってまったくいいとこなしのキルギス。
気分転換に、居心地のよかったイランの日記を少しアップした。

朝はパンとコーヒー、午後に外食して夜は宿で軽く済ませる、というのがここでの食生活。
外食は毎日中華を食べに行っている。
似たようなお金を出して不味いキルギス料理などわざわざ食べる気がしない。

それにしても・・・中国ビザが取れるまで暇である。何もせずとも宿代が嵩んでいくのが辛いところ。
あー早くキルギスを脱出したい。

2012/9/17 月
スペアのタイヤにロックしたまま壊れて解除できなくなったワイヤーロックをどうにかしてもらおうと、昼頃、近くの自動車修理屋へ。
ワイヤカッターで切断してもらわないとダメだろうなぁと思っていたのだが、なんと店のおっちゃんがものの30秒ほどで鍵を壊して外してくれた。使ったのはマイナス・ドライバー一本だけ。
壊すのだけは上手いなぁ・・・。
拍子抜けするほどあっさり外してくれたので驚いた。
逆に言うと、普段自転車を縛り付けるのに使っているこのワイヤーロック、人によってマイナス・ドライバー一本で外せちゃうってことだよなぁ・・・しかもものの30秒ほどで。
盗難防止にほとんど意味がないのではないかという気がしてきた。

その足でバザールへ。
先日と同じ店で、先日買ったのと同じ長さのスポークを買おうとしたのだが、なぜか今日は同じスポークがなくて手に入らなかった。

2012/9/18 火
やらねばならないことは何もない。
宿で日記をアップしたり、読書したり、のんびり休養。
事故で痛めたわき腹もだいぶよくなった。

国慶節の連休絡みで中国の国境が閉じるのは9/28の15:00から、ということが人から聞いて判明した。
尖閣絡みの反日デモを称する暴徒集団も、依然として沈静化の気配はない。
ちょっと様子見の意味も込めて、中国入国は連休明けにしよう、ということで話がまとまった。
カザフで時間を持て余すなぁ・・・物価も高いしなぁ・・・かと言ってこれ以上ビシュケク、と言うかキルギスにいるのは御免だしなぁ・・・。

夜から突然宿のガスが使えなくなった。
狭いキッチンとは言え、ガスが使えないのは至極不便である。
どうやら宿だけの問題ではなく、付近一帯が使えなくなっているという話。どこかでガス管が破れたらしい・・・。

2012/9/19 水
予定通り中国ビザをゲット。
これにてビシュケクでの任務完了。やっとキルギスから脱出できる・・・。
アルマトゥに土日に着くとオヴィールが閉まっていて宿代が嵩んでしまうから、ビシュケクにもう一泊して金曜に発つことにした。

予定が立ったところでドルもスムも下ろそうとATMへ行ったのであるが、ここでまたしても問題発生。
何度か使ったことのある銀行のATMだったのだけれど、現金が引き出せない・・・。
最初にドルを上限の200ドル下ろそうとしたのだが、全ての入力が済んであとは現金が出てくるのを待つだけというところで”故障”の表示。
嫌な予感。通常ここまで手続きが進むと、口座から出金されている。が、そんなことはこれまでにも南米あたりで何度かあって、これまでは一度出金されてもすぐさま同額が入金されていた。
どうせまたそんなところだろう、とこのときは軽く考えていた。で、よせばいいのにもう一度試してみようと、今度は8,000スムを下ろそうとしたものの、結果は同じ。
軽く考えていたのだ、このときは。

結局、ハイアットホテルのATMでお金を下ろして宿に戻った。
すぐにネットで口座の確認をすると、200ドル相当と8,000スム相当の円が余計に出金されている。これまでのように同額の入金はない。
嫌な予感・・・。
なにか問題があったときのために、といつも銀行に設置されているATMを使うようにしていた。が、こんな日に限ってその鉄則から外れたことをしている。歩いて行ける距離のところにATMを設置した銀行がなかったのだ。
使用したATMの隣にあったのは、同じ銀行の両替所のみ。

手続き上は最後まで終了していたから、お金が出てこなかったのは間違いなくATMの機械自体の問題。
200ドルと8,000スム。日本円にして合わせて3万円ほど。
でかい。でかすぎる・・・。ちょっとでもレートのいいところで両替えするとか、ちょっとでも安いところで買い物するとか、そんな塵のような努力が一瞬で無に帰してしまう額だ。
ここはキルギス。このような状況で失ったお金を取り戻せるとは到底思えない。
が、ダメ元でATMに隣接した両替所に駆け込んだ。

幸運なことに、対応してくれた窓口の女の子は英語が話せた。しかも、予想と違って至極まともな対応だった。
状況を説明すると、担当者に電話してくれたり、あれこれ確認してくれた。
損害賠償請求書のようなものを英語のフォーマットで出してくれ、それに記入。
タイミングが悪くこの日はもう閉店の時間だったので、「話をしておくから明日ここに電話して」と、担当者の名前と電話番号を教えてくれた。
「それで問題があったらここに電話して」と、彼女の名前と電話番号も教えてくれた。
ちなみに、彼女はキルギス系ではなく、たぶんウズベク系の人。

今日のところはこれ以上どうすることもできず、これにて撤収。
彼女はあれこれ対応してくれたけれど、それでもこのキルギスで素直にお金が返ってくるとは思えない。
もやもやした一日だった。
宿のガスは今日も止まったまま、復旧の見通しは不明。

2012/9/20 木
昨日聞いた担当者のところへ電話すると、「席を外しているからあとでもう一度電話して」。
一時間ほどしてかけなおすと今度は別の人が、「今日は戻らないから明日かけて」。
はぁ・・・やっぱキルギスだな、ここは。いい加減にしろよ、ホントに・・・。
困ったときのアノーラ。昨日両替所で対応してくれた女の子のところにかけてみるが、つながらず・・・。
あぁぁせっかくわざわざスカイプのクレジットを購入して電話しているというのに・・・(携帯を持っていない自分たち)。

仕方なく、また歩いて両替所に出向く。
運良くアノーラがいて、昨日同様丁寧に対応してくれた。
彼女がどこかへ電話で確認してくれたところによると、ATMの銀行では既に昨日の段階で入金を済ませたとのこと。
へ?そうなの?
予想外の展開にちょっとビックリ。
が、ネットで確認したところ未だ入金なし。その話は本当なのか?
いずれにしてもこちらの銀行ではもうどうすることもできない。
「あとは口座のある銀行に確認してみて」、当然ながらそういう話になった。
本当に戻ってくるのか、自分の3万円は・・・。ま、半ば諦めているけれど・・・。

明日、予定通りビシュケクを発つ。もうこれ以上こんなところにはいたくない。
宿に戻ってから自転車の整備をして準備万端!キャノンデールのリア・ホイールがどこまでもつか知らんけど・・・。
夜になって奇跡的にガスが復活した。

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レズヴァンシャーの日々 その5

2012/6/2 土
朝食後、ファルフードに誘われて近所の自転車屋へ。
特にこちらに用事があったわけではなく、壊れたクイックリリースのシャフトを新調したいファルフードに付き合っただけ。
日本旅行を計画しているファルフードであるが、実は彼の旅にはスポンサーがたくさんついている。
この自転車屋もそんなスポンサーの一つ。新品の自転車を一台提供してもらえるらしい。
他にも10,000ドルもの大金(イランの物価に照らし合わせるとそうとうな額)を提供してくれる会社とか、それとは別に往復の航空券を提供してくれる会社とか、そんなスポンサーがいくつかついている。
羨ましい話だが、これも彼の才能、彼の人柄と商才?の成せる業であろう。

今日はカスピ海の近くにあるフィルゼの妹さん一家の別荘へ行くことになっている。突然決まった話であるのは言うまでもない。
車が一台迎えに来てくれるようであったが、全員は乗れないので自分とファルフードは別行動。
自転車で行こうということになっていたのだが、蓋を開けてみたら変更になっていた。相変らず行動が読めねぇ・・・。
ともかく、ファルフードと二人で一足先に家を出る。

突然ファルフードが小走りになる。「あの車だ」と言って車に近づいていくので、てっきりその車がカスピ海まで送ってくれるのかと思った。
さにあらず・・・その車はたまたま外出しようとしていただけだった。しかもその家は別荘で、家主の人は普段テヘランに住んでいる、何日か前にファルフードからそう聞いた。
つまりはそう深い付き合いがある人ではないわけであるが、快く車に乗せてくれる。
こういうところがイラン人のすごいところ。なんと言うか、ファルフードに限らず、ちょっと言葉を交わしただけで誰でもすぐに友達になってしまう。

その車にバス乗り場まで送ってもらい、バスに乗り換えて暫し移動。
バスに乗っても、まるで周りの人が全員知り合いであるかのようだ。おそらく全員まったく知らないもの同士なのだけれど、ああだこうだとおしゃべりに花が咲く。もちろん口火を切るのはファルフードであるが・・・。
これが老若男女を問わず、誰とでもすぐ打ち解けてしまうからすごい。
たいした才能だよなぁ・・・こんな人ならスポンサーも集まるんだろうなぁ。バスの中でちょっと話をしていた間でさえ、一人の人からさらにスポンサーになってくれそうな会社を教えてもらっていた。いやはや、たいした商才だ。

ファルフードに促されて慌しくバスから降りる。
で、道路を渡って彼が向かった先は病院・・・まったく行動が読めねぇ。
どうやら別荘に行く前に、歯を診てもらうために病院に寄りたかったらしい。
驚いたことに病院にもファルフードの親類の女性がいた。どういう関係なのかはもう忘れた。
なんだかんだ待ち時間が長く、結局二時間くらい病院にいたかな。

病院から別荘までは歩いて行けるくらいの距離であるようだったが、たまたま通りかかった一台の車が乗せてくれて別荘に到着。
まだ真新しい、オシャレな作りの別荘だった。人がたくさんいて、どういう関係の人だか説明してくれるのだけれど、もう誰が誰だかわからない状態。
塀で仕切られた隣の家は、フィルゼの弟さん一家の住む家であるらしい。

フィルゼのお姉さんもいて、生まれて間もない赤ちゃんを連れていたのだが、そこには自分の娘の赤ちゃんもいた。
つまりは自分の子が孫と同じ歳・・・こんなこと今の日本ではありえないだろうが、イランでは決して珍しいことではない。ただでさえ多い親類縁者の数、その関係がより複雑になる。
そうそう。別荘のオーナーであるフィルゼの妹さんの旦那さんは、ファルフードに負けず劣らずおしゃべり好きで愉快な人。ファルフードの兄弟と言われても信じるな・・・。

暫らくするとマユミたちも車で到着し、14:00過ぎから大人数での賑やかな食事となった。
食後はチャイをいただいたり昼寝をしたり、隣の弟さんの家によばれたり・・・。
カスピ海に行くと言っていたけどカスピ海自体には行かないのかなぁ・・・と思っていたら、19:00頃になって出かけるぞということに。
ザッツ・イラニアン・タイム!
わざわざこんな時間になってから湖に繰り出すなど日本では考えられないが、イランではいたって標準的。それが証拠に自分らの後からも人がけっこうやって来た。

もちろん女性は湖に来てもスカーフをかぶり、肌を露出するようなこともないから、遊びに来ている家族連れの光景は一種独特である。
ちなみに女性のかぶるスカーフ、何歳からかぶらねばならないといった規定はないらしいが、9歳くらいからかぶる場合が多いようである。
さすがにこんな時間であるからか、泳いでいる人はほとんどいないのであるが、足まで水に浸かったり、波打ち際を歩いたり、湖をボーっと眺めたり・・・実に心地いい。
カーステレオから大ボリュームで音楽を流し、ここでもダンス・タ~イム!
もちろん踊らされるわけである。ジャパニーズ・スタイル!ジャパニーズ・スタイル!とかってリクエストされて・・・。

暗くなってから別荘に引き上げ、23:00頃夕飯をいただいた。
車で送ってもらってレズバンシャーに帰り着いたのは1:00近く。
ザッツ・イラニアン・タイム!

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イランの病院・・・ここにも親類が

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別荘にて賑やかな昼食

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弟さんの家にもお邪魔                 19:00にカスピ海へ繰り出す

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                                いつでもどこでも明るい

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完成前に波に流された・・・                カスピ海でもダンス!

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前の二人はまるで兄弟のようだった・・・

2012/6/3 日
朝食をいただいてから洗濯をさせてもらい、その後はファルフードの旅の予定表作り。
とにかく日本が大好きな彼には、日本のいろいろなところを見てもらいたい。
それはそうと・・・旅をしようとしている本人が完全に人任せであるところがいかにもファルフードっぽい。
ビザの件も、最終的に申請するのは本人であるはずだけど、日本のジュンコさんに丸投げ状態だし。10,000ドルの支援を約束する最重要の書類なんかもどこかへなくしそうな勢いだし。
これまでにこの家に泊まった人たちの連絡先なんかも、紙切れに書いてあるだけだから半ば紛失してしまっていたりするし。

昼はマユミがカレーライスと照り焼きチキンを作った。
これもかなり前から日本食を作ってくれと頼まれていたのだけれど、急に山小屋に行くことになったり、カスピ海に行くことになったりで流に流れていた。
今日はどこにも出かける予定がなく、ようやく作ることになった次第。これまた急な話だったけど・・・。

20:00頃、ファルフードがカフェ・ネットに連れていってくれた。
ネット・カフェのことは、イランではカフェ・ネットという。
自pcを接続させてくれるのだけれど、イランではサイトにフィルターがかかっていて、そのままではほとんどのサイトが見られない。
が、店の人に頼めばアンチ・フィルターのソフトをインストールしてくれて、簡単に見られるようになる。
ファルフードのお陰でネットも無料で使わせてくれた。

イランは信じられないくらいの親日国である。こんな国は他になかろうと思う。
カフェ・ネットでもこんなことがあった。
店にTVがあって、そこでサッカーの中継をやっていた(たぶんワールドカップのアジア予選だったと思う)。店にいる人全員が「ジャポン!」「ジャポン!」と大騒ぎしているので、てっきり日本戦がやっているのかと思った。が、近づいて見てみるとイラン vs ウズベキスタン。???・・・なんで「ジャポン」なんだろ・・・と思ったら、主審が日本人だった。これにはビックリした。主審がTVに映るたび、「オー!ジャポン」「ジャポン!」と手を叩きながら大騒ぎである。
たまたま自分らがその場にいたからだろうけど、自国の試合そっちのけで日本人の主審に拍手喝采しているイラン人て・・・ありがたい限りです。

パン屋をのぞいて家に帰ってから夕食をいただく。
夕食後、先日訪ねた学校の校長先生が娘さんと遊びに来た。
実は数日前、一人の若い先生がファヒメに気がある、という話をファルフードから聞いていた。
「そのうちその先生が訪ねてくるから、その時はお前らも同席してくれ」ということも頼まれていたのだが、結局今日は現れなかった。
校長先生が訪ねてきたのはその関係でだろうか?

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マユミが昼食にカレーライスと照り焼きチキンを作った

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ファリーブの友人、あだ名はジャーマン・・・確かに      イランのカフェ・ネット

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こんな親日国も他にないだろうな・・・            校長先生と娘さん

2012/6/4 月
朝食の後、ファルフードに頼まれてマユミがテラスでファルフードの散髪。
仕上げはフィルゼが。いつもフィルゼに散髪してもらっているようで、フィルゼの手つきは手馴れたものだった。

その後、ちょっと離れたところにあるゾフレの家にお邪魔した。
ゾフレの家はちょっと革新的なようで、たまたま家に帰ってきていた娘さんは、家の中ではスカーフを脱いでいた。
ちょっと着てみなさい、とマユミが民族衣装を着せられたり、チャイやフルーツをご馳走になったり。
ホント、イラン人のホスピタリティーには脱帽です。

13:30にファルフード宅に戻ってきて暫らくすると、ポーランド人バイカーのマットとアナがやって来た。やはりファルフードに声をかけられたらしい。
マット&アナも交えて賑やかな食事となった。
二人はベジタリアンであったが、今日はそんな二人のためにベジタリアン・メニューも準備されていた。
ちなみに、アナの方はいかにもベジタリアンといった風のほっそりした体型をしているが、マットの方は腹が出ている。ベジタリアンで、かつ自転車で旅をしているのに腹が出ている・・・よほどビールが好きなんだろうな。

夕方、皆でカスピ海へ繰り出した。
いや、一昨日も行ったことだし、自分らはカフェ・ネットに行っているよと断ったのだが、結局、湖から帰ったら皆でカフェ・ネットに行こうという話になった。
湖畔でチャイをいただいていると、ゾフレ一家も合流してきた。
カーステレオから音楽が流れ、またもダンス・タイムに。
当然マット&アナにも誘いがかかるが、「ダンスは嫌いだから」とキッパリ断っていた。
こういうところはすごいなぁと思う。場の空気としてどちらがいいかは別にして、こういう場でキッパリと断れる日本人はなかなかいないであろう。大半は自分らのように断りきれず、場に流されていやいやながらでも踊る破目になるに違いない。

一昨日に引き続き、ファルフードがロシア人の友人からもらったというゴム・ボートを持ってきていた。
一昨日はファルフードも半ば忘れていて出番がなかったが、今日はどうしてもマユミをボートに乗せたいらしい。
一人黙々と足踏みポンプで空気を入れ、湖に乗り出すファルフード。
日本人らしくファルフードの呼びかけを断りきれず、結局マユミも乗せられる破目に・・・。
ちなみに、一昨日以上に風が強く波が高い。こんなところでボートに乗っているやつはアホである。
湖畔にいる別の団体さんらも、驚嘆の目で波に揺られるボートを眺めていた。
ファルフードとマユミがびしょ濡れになったのは言うまでもない。

日暮れ時になって引き上げて、いったん家に帰ってからカフェ・ネットへ。
今日もファルフードのお陰で無料でネットを使わせてもらえた。

家に帰ってからシャワーを浴びさせてもらい、ゾフレ一家と一緒に賑やかに夕食をいただいた。
TVで韓国ドラマがやっていた。
「これは日本のドラマかい?」とマットが聞く。いや・・・と自分らが答えるより早く、「ノー!ノー!ジャパン ハイレベル」とファルフードが大声で答える。

夕食の後もチャイをいただきながら宴は続く。延々と続きそうなその宴。
ザッツ・イラニアン・スタイル!
すっかりそんな生活パターンに慣れっこになっていた自分らであったが、マットとアナは目が点になっていた。
そりゃそうだわ。最初は自分らも目が点だった。

そんな中、マットとファヒメがゴミの話をしていた。
「イランはとてもきれいなのだけれど、ゴミが多いのが残念だ」とマット。
いやいやいや、ポーランドもそう変わらんだろ。突っ込みはしなかったけれど、横で聞いていてすぐさまそう思った。
自分らの感覚では、イランは特にゴミが多いとは思えない。決して褒められたものではないけれど、少なくともイランではポーランドのようにバス停がキジ場と化しているようなことはない。
ぜひとも日本やオーストリアの状況を見てから言ってもらいたいものである。
ま、そのマットの話を受けて、「全部国が悪いのよ。ゴミ箱がなかったらゴミを捨てるところがないじゃない」と反論していたファヒメもファヒメだが・・・。
ゴミ箱がなかったら日本人はゴミを持ち帰るよ。

お開きになって眠りに着いたのは今宵も1:30。
明日はマットたちと一緒にレズバンシャーを発つ。
ファルフードが各地に住む友人の連絡先を教えてくれた。が、教えてくれたのは電話番号だけで、名前も知らない。とにかく電話すりゃ大丈夫だよってことで・・・。
そんな大雑把なところが最後までいかにもファルフードぽい。

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ファルフードの散髪                     仕上げはフィルゼが

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ゾフレの家にお邪魔                    裕福な家です

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ギーラーンの民族衣装           ちなみにファヒメが着るとこんな感じ

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マット&アナがやって来た

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二人の自作の自転車・・・分解するとフロントの巨大なかごに収まって運べるというユニークな作り

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そして今日もカスピ海へ・・・ここでもスカーフをとっているゾフレの娘さんはチャレンジャーだと思う

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どうしてもボートで漕ぎ出したいファルフード        マユミが犠牲に・・・

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ゾフレの家にもお世話になった 無口な親父さんがショーン・コネリーみたいで渋い

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今晩も賑やかな食事 そして宴は続く・・・

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レズヴァンシャーの日々 その4:アルデの山小屋

2012/5/30 水
晴れ。
朝食をいただいてから洗濯をさせてもらい、それからファルフードに誘われてバザールをブラブラ。
15:00頃昼食。この日はタレシュの郷土料理をいただいた(名前は忘れた)。
昼食後は昼寝。すっかり昼寝の習慣が身についてしまった。

さて、いったい何時に山小屋に行くのかなぁ・・・今日は行くのやめたのかなぁ・・・と思っていたら、19:30頃ゾフレの一家が車二台で迎えに来た。
ゾフレの一家は、ゾフレの他に旦那さんのアリと、ムシュタバとモハンマドの兄弟がいて、四人とも昨日のパーティーで顔を合わせていた。
出発のときになって、ファルフードの一家が(おそらく誰が行く行かないで)大喧嘩。先にムシュタバの車に乗り込んで待っていたものの、待てど暮せど家から誰も出てこない。
しばらくして車が発車。自分ら二人だけが行くのかなぁと思っていたら、ちょっと走って家にUターン。フィルゼとファヒメが乗り込んで再出発。

着いたのはアルデという村にある別荘。緑豊かな、けっこうな山奥にある。別荘は小高い小山のピークに建っていて、見晴らし最高!時間が止まって見える。
家は小ぢんまりとしているが、敷地は途轍もなく広い。こんな別荘があるなんて羨ましい限り。
標高1,200mほど。涼しく、蚊もいなくて実に過ごしやすい。

日が暮れてから出かけたムシュタバが、ファリーブを連れて帰ってきた。
23:00頃、夕食にククをいただいた。
山の家に行くと言われただけで、そこに泊まるともなんとも聞いていなかった自分たち。てっきり山の家でのんびりしてレズヴァンシャーに帰るのかなぁと思っていたのだが、どうやら今晩は山の家に泊まるらしい。
0:00過ぎ就寝。なんだか疲れていてよく眠れた。

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朝食後にバザールをブラブラ               イランは豊かであると感じる

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レズヴァンシャーのバザール

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アルデの山小屋

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お気に入りの一枚

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食べてる写真ばかりだな・・・

2012/5/31 木
晴れ。
朝食をいただいた後、ファヒメにムシュタバ、モハンマドと連れ立って付近を散歩。これがまた実にきれいなところだった。
緑が濃く、花も咲き乱れている。とても乾燥しているのだけれど水は豊かで、そこかしこで水が湧き、沢となって流れている。もちろん水は飲める。
山の斜面に牛や羊が放牧されて草を食んでいる。
山には胡桃の巨木も生えていて、心地いい木陰を提供してくれる。
近くにモハンマドのばあちゃんが住んでいて、そこではおばさんが毛糸を紡ぐところを見せてくれた。
極上の時間。

おそらくイランの人たちはあまり運動をしない。健康のために歩いたりとか、ジョギングをしたりとか、山登りやトレッキングをしたりとか、なにか球技をやったりとか、おそらくそういうことをあまりしない。特に女性がすることはないだろうな・・・。
よって、基本的に体力がないような気がする。一緒に歩いてみたりするとよくわかる。

13:00頃、山小屋に戻って昼食にフェセンジャーンをいただく。
そしてお約束の昼寝。山小屋の前の広い軒下で涼しい山の風に吹かれて昼寝するのが実に気持ちいい。
これまた極上の時間。

夕方、ファルフードがモーターバイクの後ろに乗ってやって来た。
相変らずのハイテンションで、着くなり話しまくっていたが、まだファヒメやファリーブたちとは仲たがいしていて会話がない。
ファルフードは仕事が忙しいようで、ちょっとするとまたモーターバイクの後ろに乗ってレズバンシャーへ帰っていった。

夕方から山小屋の前で火を起こし、夕食にアーシェ・ドゥーグを作ってくれた。もちろん美味。
軒下でいただくのも最高に気持ちがいい。
チャイをいただいたりしながら山の夜は静かに更けていく。あぁなんと贅沢な・・・。
0:00頃就寝

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外でいただく朝食・・・とても気持ちいい

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付近の散策へ

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美しいところだった

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ゾウの顔に見える花

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ファヒメは写真を撮られるのが大好き          こんな感じに・・・

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胡桃の巨木が木陰を提供してくれる          モハンマドのおばあちゃんの家

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毛糸紡ぎ                       夕方、ファルフードがちょこっと山小屋に顔を出した

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火をおこし・・・                        畑の手入れをする

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そのうち日が暮れて・・・                   料理が始まる

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極上の時間・・・

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夕食も外でいただいた

2012/6/1 金
晴れ。
朝食をいただいた後、今日もファヒメ、モハンマド、それからファリーブと一緒に付近を散歩。小屋の前にある、昨日とは違う山へ。
相変らず体力のない三人。ちょっと登りに差し掛かると200mおきくらいに木陰で休憩。ま、のんびりしていていいんだけどさ。
どのへんまで登るのかなぁと思っていたら、ほんのちょっと登ったところで引き返そうということになった。
「疲れただろう」と言ってくれるのだけれど、いや、自分らは別に・・・。

13:30過ぎに山小屋に戻り、昼食にゴルメサブジィーをいただいた。これまた外で食べるのが実に気持ちいい。
午後は畑仕事を手伝ったりしてのんびり過ごした。しばらくすると付近がガスってきた。
今晩もここに泊まっていくのかレズバンシャーに帰るのか、まったくわかっていなくて、「今晩も泊まっていくのかね?」などとマユミと話していたのだが、夕方になって帰り支度が始まった。

帰りは途中から渋滞していた。このあたりは避暑地となっていて、休みの日にはけっこう遠くからも人が押し寄せるのだと思う。
道路脇にちょっとしたスペースがあれば、そこには必ず車が止まっていて、家族連れでピクニック。地面に敷物を敷いてチャイを飲んだり食事をしたりしている。
イラン人のピクニック好きはそうとうなものだ。もしかしたら世界一のピクニック大国かもしれない。

20:30前に家に着いた。
散歩がてらファルフードと買い物に出かけ、それから家で夕飯をいただいた。
TVで「はりまや橋」という日本映画がやっていた。
ファルフードの家は所謂イランで公認の受信機しかなく、外国の番組を見ることはできないのであるが、イランのテレビでは時々日本の映画がやっていたりする。
シャワーを浴びさせてもらった後、ファルフードと一緒に最後まで見てしまった。
1:00過ぎに就寝。

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右:フィルゼ 中央:ゾフレ                  料理名人のフィルゼ

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ファリーブ

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山小屋はこんなところに建っている

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木陰が気持ちいい散歩道                   馬も散歩中・・・

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山小屋から見る散歩道

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極上の毎日                         午後は昼寝したり、畑を手伝ったり

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帰りはこんな山道が渋滞                  ファルフードの家に戻ってきた

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レズヴァンシャーの日々 その3:ファヒメの誕生日

2012/5/29 火
晴れ。
朝起きるとファルフードは既にどこかに出かけていて、二人だけで朝食をいただき、シャワーを浴びさせてもらう。
しばらくするとファルフードが帰ってきて、今日はファヒメの23歳の誕生日だと教えてくれた。どうやらファルフードはケーキを注文に行っていたらしい。
親類に声をかけてパーティーをやるという。「ファヒメには内緒にしておいてくれ」、と言う。
自分らの行動予定は完全に彼に握られている。

まずは近所の家にフルーツをもらいに行く、と言うので付き添う。
敷地に生えているびわやアルーチェの木から大量に収穫。

パーティーはいつはじまるのかなぁ・・・と思っていたら、いつも通り家族だけの昼食となり、親類の方達が集まってきたのはもちろん夕方。
ちなみに、この日の昼食はホレシュテ・ゴルメサブジィー、夕食はホレシュテにクク。
一般家庭に泊めてもらっているうちに、イランの家庭料理はほとんど食べたんじゃないかという気がする。

イランの人たちはパーティーも大好きである。何度か写真や動画を見せてもらったことがあるが、パーティーに付き物なのはダンス。
特に女性の人たちは皆さんダンスが上手い。
もちろんこの日も日が暮れてからダンスで大盛り上がり。
最近のイランの歌で「ノリ~ノリ~ノリ~♪」というのがある。ファルシーで「ノリ、ノリ」というのがどういう意味だか知らないが、明るいノリノリの曲が面白くて、後日CDを買った。
もちろん自分らも踊らされたのは言うまでもない。

たぶんこういったパーティーの関係で一番賑やかなのは結婚式。
イランの結婚式というのは、一年のうちに三回こういったパーティーを催すのが通例らしい。
女性陣はドレスで着飾ってくるわけであるが、そういった席でスカーフもとって写真を撮るのが楽しみになっている。
ちなみに、家の外でそういった格好をすることはイランでは許されない。警察に捕まって罰金という話になる。

イランの警察には二種類あって、青いラインのパトカーが交通警察(制服は白)。そして緑のラインのパトカーがその他の業務を行う警察(制服も緑)。
服装の乱れなどはこの緑のポリスが取り締まっている。

ファルフードのお姉さんのゾフレは、ファルフードに負けず劣らず明るく豪快で話好き。やっぱ血は争えんねぇ・・・。
ゾフレの一家は家を三軒も持っていて、そのうちの一つは山にある別荘。
明日はそこに行こうという話になった。前から決まっていた話かもしれないけど・・・。
自分らの予定は完全にファルフードが握っている。
ちなみに、6/4はホメイニー師の追悼記念日とかで休日である。週末を挟むこともあり、ファルフードの話ではその近辺は役所関係が4、5日連休になるらしい。
大使館も休みだし、ビザの延長もできないだろうという話。だからのんびりしていけ、とファルフードは言う。と言うか、既に彼の頭の中ではそういうことになっている。自分らが発つのは6/5以降であろうと・・・。
0:00過ぎに就寝。

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近所の家に果物を採りに                    たくさんいただきました

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今朝も遊びにきた                    「おなかに双子がいる」・・・ファルフードの口癖

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夕方になって親類の方たちが集まってきた・・・この場所好きだな

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It's dance time ! 女性陣はみんなダンスがうまい

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今日はファヒメの誕生日

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パーティー参加者(男性陣)

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パーティー参加者(女性陣)

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1970年生まれ。妻と二人信州伊那谷在住。
2009年10月~2013年5月の旅を記録するために”なかっぴー通信”をスタートさせました。
現在は伊那谷にて節約生活をしながら充電中。
2014年4月、ブログのタイトルを”なかっぴー通信NEO”に改めました。
信州伊那谷より~旅のこと、山のこと、自転車のこと、そして田舎暮らしのことなどなど・・・気ままに綴ってゆきます。
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