秋の陽だまりハイク・・・蓼科山(2,530m)

9月27日、御嶽山が噴火。つい十日ほど前に登った山(自転車アプローチ登山10 御嶽山(3,067m))が噴火したということで、たいへん驚きました。
その日は二人で蓼科山に行ってました。御嶽からの帰り、権兵衛トンネルで木曽から伊那谷へ抜けたときにきれいに見え、登りたくなったという山です。
噴火のことは、帰りの車のラジオで知りました。ちょうど大相撲を聞いていたところ、中継が中断してニュースが入った。
そのときは噴火の規模を知らず、「わかったから大相撲の中継をやってくれ・・・」と二人で話していたのですが、温泉に着いてテレビを見ると、噴火の規模が予想をはるかに上回るものだったのでビックリ仰天したという次第。
タイミングの悪いことに、噴火したのが快晴の土曜日で、しかも時間が11:53という・・・ちょうど多くの人が山頂にいそうな時間です。十日前、自分らが登ったときはちょうど剣ヶ峰にいたか、もしくはお鉢巡りをしていたときです。
この日、蓼科山はものすごい人でしたから(ま、快晴の土曜に限らず蓼科はいつもこんな感じなんでしょうけど・・・)、御嶽山にもさぞやたくさんの人が登っていたことでしょう。
御嶽山で噴火、などというのは完全に想定外のことだったと思いますが、火山というのはやはり油断なりませんね。
木曽側では今年になって地震が頻発しておりましたが、それもどうやら御嶽の火山活動と関連があったようですね。

さて、蓼科山ですが、山自体は悪くはなかったものの、あまりの人の多さにうんざりしてしまいました・・・。
なんでしょうか、ここは。なんというか、ここはもう山ではないですね、あまりに人間臭くて。浮ついたような、チャラチャラしたような、勘違いしたような・・・なにか独特な雰囲気があります。
八ヶ岳は山域全体を通してそんな観があります。
ハッキリ言って開発されすぎ。山全体がリゾート地と言っても過言ではない。
山の西側なら蓼科を筆頭に白樺湖、女神湖、原村、富士見高原。東側は清里を筆頭に野辺山、松原湖、小海、八千穂など。日本有数のリゾート地、別荘地ではないでしょうか。
もうすごいことになっております。別荘をはじめ、ペンションや小洒落た店、美術館などが集まっています。
それにしても・・・八ヶ岳によらず日本全国どこへ行っても、高原のリゾート地というとどうしてこうヨーロッパ風、特に北欧風にしたがるのでしょうか。
自分などはもうこそばゆい違和感を覚えるわけですが、一般的にはこういうのがうけるんでしょうかね・・・。

都心部からアクセスしやすいことがこの山の運命を決定付けた、と言える。
山としてはもう終わっていると、少なくとも個人的にはそう思います。
決して懐の深い山ではないところへ多くの人が押し寄せるものだから、それはもうたいへんなことになるに決まっている。
特に酷いのは北八ツですけど、南八ツも少し毛色は違いますが、やはりすごい(北八ツ、南八ツというのは、夏沢峠あたりを境にそう呼ばれます)。
八ヶ岳の南部は、赤岳を中心に冬場はアイスのメッカです。もともと雪が少なくて寒いから、気候的にアイスに適しています。それでいて都心部から近く、入山口からのアプローチも短いですから、人が集まるのも道理なわけです。
道理なわけですけど、それはもうすごい人です。特にシーズン初めなどはすごい。あの人の多さを考えただけで行く気が失せてしまうほど。
懐の深くない山にたくさんの人が集まりますから、どうにもゲレンデ感が否めない・・・ま、個人的な感想です。

蓼科山から話が逸れてしまいました。
せっかく行ってきたのに、あまりの人の多さに愚痴しか出ない・・・。
少なくとも無雪期に蓼科へ、北八ツへ行くことはもう二度とないでしょうね。
深田久弥が登った頃の八ヶ岳は、まだ静かな山だったようで・・・今となっては羨ましい限りです。

以下、今回の記録です。

日付: 2014/9/27 土
ルート: プール平 ~ 親湯入口 ~ 女神茶屋登山口 ~ 蓼科山頂 ~ 天祥寺原 ~ 竜源橋 ~ 親湯入口 ~ プール平

4:20に自宅を出て車で茅野へ向う。
中川からの最短ルートは、伊那から高遠経由で杖突峠(1,247m)を越え、茅野へと下るもの。
杖突峠は高遠側からは緩い上りですが、茅野側はけっこうな急坂です。
杖突峠を越えて少し下ると、眼下に茅野の町が広がっているのが望める。デカイ・・・久しぶりに見た茅野の町がものすごく巨大に思えて、自分でも驚いた。しばらく伊那谷に引き篭もっておりますから・・・。

車で走る距離をなるべく短くするため茅野から登る(ガソリンが高いですから)、ということは決めていたものの、具体的にどこから登るということは決めていなかった。というか、二人揃って下調べを何もしなかったので、どこに車をとめられるのかわかっていない。
地図を見ながらアプローチ。もちろんナビなどというハイテク機器はありません。厳密に言うと、二人とも今までナビもGPSも使ったことがない(笑)。
途中、昔よく美濃戸口へ行くのに通った道を走った。なんだか妙に懐かしい。
そうそう。茅野でいったんR20に出てガソリンを入れたら、伊那谷より10円くらい安くて驚いた。
やはり伊那谷はガソリンが高い!全国的に見て高い長野県の中でも高いエリアです。

様子を見ながらビーナスラインを詰めていくと、プール平に巨大な無料駐車場があった。
ここからなら親湯入口はすぐだ。車をとめてここから歩くことに決定。駐車場にはトイレもあります。
自宅から二時間、標高1,300mほど。

6:50に歩き始める。
親湯入口からは、ビーナスラインを横切るところにある女神茶屋の登山口まで信玄棒道というのを辿る。武田信玄が川中島決戦に備えて作った軍用道路です。
「信玄棒道」という標識に騙され、親湯の手前で別荘地に誘い込まれたりした。信玄棒道というのは親湯の手前から続いているもよう。ま、地図をろくに見なかったのが悪いんです。

ルートに復帰して信玄棒道を辿る。
8:15、ビーナスラインに出たところが女神茶屋。手持ちのエアリアマップには何も書かれていないのですが、ここに立派な駐車スペースがありました。
静かな山歩きもここまで。ここからは人、人、人・・・です。
でも、山頂に着いてみてわかったのですが、南から登るこちらのルートはまだマシでした。ほとんどの人が北側から登ってきます。

なだらかな登りが続く。
この、山裾が非常になだらかなところがいかにも八ツっぽい。いつ見てもみごとな山裾です。このなだらかな山裾が別荘地なりリゾート地となっているわけです。
女神茶屋からしばらく登ったところからけっこうな急登になる。
森林限界を越え、岩が積み上がったところを登ると山頂。最後は、いったん北側にある山頂ヒュッテのほうへトラバースしてから登る感じ。
北側からの登山道と合流すると、これまでがなんだったのかというくらい人が増える・・・。

9:55山頂。
まずは山頂があまりに広いのでビックリ。大きな石がゴロゴロ転がっているだけの巨大な円形広場・・・こんなのはまったく予想していなかった。
ほぼ独立峰で、360度の眺望が得られそうなため山頂からの眺めを期待していたのですが、天気がいいにもかかわらず、これはちょっと肩透かしを食ったような感じ。
なぜかというと、まずは山頂が広すぎて、どの方角を見ても視界の小さくない部分を山頂が占めてしまうから。そして、どの山も微妙に遠い。南に連なる八ヶ岳だけは大きく見えるのですが、(私見ですけど)八ヶ岳というのは見る分にはまったく見映えのしない山です。
そんな中で一番目立つのは槍。この山だけは即座に同定できた。槍から穂高にかけての山塊がよく目立つ。
一方で南アルプスは、蓼科山の山頂から見ると山脈の体をなしていない。いくつかの山が不規則に林立しているようにしか見えない。仙丈だけはすぐに同定できたけど、その他については少し考えてから、「あ、あれがそうか」と思い当たった次第。
北には浅間山が見えるのだけれど、この山も最初わからなかった。浅間山は見慣れた上州側からだと、富士山のように均整のとれた形をしていて、当然のようにそんなのを想像していたのだが、蓼科山から見る浅間山はどうにも締まりのない山容をしている。「そういえば浅間は・・・あ、もしかしてあれか」とようやく気付いた次第です。
まぁしかし、それでも人が少なくて静かならば、印象もまた違ったのだろうけど、とにかく人、人、人で人だらけ。次から次に登ってくる。これにはもうげっそり・・・。

50分ほど滞在して山頂をあとにした。
同じ道を下るのもなんなんで、帰りは天祥寺原のほうから回ることにした。
蓼科山荘のある将軍平までは、北側の登山道と一緒なのでものすごい人です。登ってくる人も下る人もひっきりなしといったふう。山荘前にはグッズを売る店まで出ているから驚きだ。
一方で、将軍平で分岐に入ると誰一人いないという・・・まったく極端です。

紅葉にはまだ少し早い感じなんですが、それでも上部は一部で紅葉していて美しい。
滝ノ湯川まで沢を下り、天祥寺原から川沿いに下る。竜源橋(ここにも立派な駐車スペースあり)でビーナスラインを横切って信玄棒道を行くと、行きに歩いた道と合流する。
13:50にプール平の駐車場に帰ってきた。

朝のうちはまだそれほどでもなかったのですが、さすがにこの時間になると、天気のいい土曜日ということもあってけっこうな人出でした。
蓼科恐るべし!

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信玄棒道から見る蓼科山                        女神茶屋からしばらく登るとけっこうな急登になる

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上部は一部で紅葉していて美しい          この岩が積み上がったところの上が山頂

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北側からの道と合流すると極端に人が増える・・・          蓼科山頂!(2,530m)

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こんな山頂はまったく想像していなかった・・・めちゃくちゃ広い!

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右:南アルプス、左:八ヶ岳・・・どこを見ても山頂が目に入る    ヘリで小屋に物資を上げていた

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下りはいったん北へ・・・正面、浅間山(なんとも冴えない)     登ってくる人も下る人もひっきりなし

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分岐に入ると誰もいないという両極端                  天祥寺原・・・正面は横岳(北八ツのほう)の山腹

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こいつはなかなか優れもの

過去に撮影したネガ・フィルムやカラーリバーサル・フィルムをけっこう持っていて、すべてデータ化したいと常々思っておりました。
この場合一番簡単な方法は、フィルムをキタムラなんかに持ち込んで、データをCDに落としてもらう方法。
過去に何度か依頼したことがあるのですが、問題はやはりコスト。フィルム一本につき、今でも300~400円くらいかかると思います。数年前ならその倍近くかかった。

一方、フィルムスキャナーがあれば、自分でデータ化することができる。
フィルムスキャナーなんて以前からあるものですけど、けっこう値が張りましたよね。いや、ま、ちゃんとしたやつは今でも高いわけですけど。
フィルムスキャナーなんてものは、いったん手持ちのフィルムをすべて読み込んでしまったら、おそらく二度と使わない。今でも銀塩カメラにこだわって写真を撮っているならともかく、デジカメを使いだしてからはデジカメ以外すっかり使わなくなってしまいましたから(なんといっても現像&プリントする必要がないのが金銭的にありがたい)。
よって、あまり高価なものに投資する気にはどうしてもなりません。
レンズ付きフィルム(いわゆる写ルンですの類)で撮ったものもそれなりにあったりするからなおさらです。元のフィルムのクオリティーが低いわけですから、それほど高性能なものはいらないわけです。

何かいい手はないものかとネットで調べていたら、最近はいいのがあるんですね。
廉価版のフィルムスキャナー。
これ、フィルムスキャナーとは言いながら、実際にはスキャンしません。言ってみれば、デジカメでフィルムを撮影してしまうという方式。
いいアイデアですね。こいつはなかなかのアイデア商品ですよ。
この方式なら、五千円くらいで物が買えてしまう。フラットベッドスキャナーやCCD型フィルムスキャナーの1/10以下、価格が一桁違います。

もちろん画質はそれなりです。
画質にこだわるのなら不向きですけど、しかし、サンプルの写真を見る限り、L版くらいの大きさで見る分には(個人的には)まったく問題ない。十分耐えられるものだと思います。

これならってことで購入してみました。
買い物と言えば最近はもっぱらネット通販。価格.comで一番安いところを調べて購入する・・・電化製品なんて100%そうですね。
便利な時代になったものです。田舎にいると特にその恩恵にあずかれるような気がします。
送料無料で家まで届けてくれるのだから本当にすごい。
今回は注文した翌日に届きました。しかも岡山から。

で、実際に使ってみたところ・・・これがなかなかの優れもの。費用対効果大です。(使用目的によりますけど)買って損はないと太鼓判を押しておきましょう。
ちなみに今回自分が買ったのは、サンワサプライの400-SCN006というモデル。
ネガにもポジにも対応しており、35mmフィルム用のホルダーとスライド用のホルダーが付属してます。
フィルムの送りは自動じゃなくて手動なんですけど(安いですから)、かえってこれがいいような気がします。壊れないでしょうし、手加減次第で微妙な調整ができます。
慣れるとけっこういいペースでデータ化できる。
これから昔のフィルムを順次データ化していくつもりです。

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世界百名山

少し前に「日本百名山」のことを書きましたが、「世界百名山」という本もあるのをご存知でしょうか?
本というか写真集なんですけど。白川義員さんの作品集です。
三部作で、一冊が三万八千円(税抜き)もするんですけど、自分はこれを持っているんですね。もちろん所有している本の中でもっとも高価です(笑)。
2001年から2002年にかけて順次出版されたものなんですけど、写真に感動してしまって、出版と同時に購入しました。書店の棚に並ぶような代物ではないですから、わざわざ予約して取り寄せて。

ハッキリ言って、この作品集はすごいです。
写真があまりに神々しい。ほとんど神がかりと言ってもいい。
要するに世界百名山とされる山の写真集なんですけど、収められているのはただの山の写真と違います。
ほとんどが航空写真。しかも、地上からはなかなか目にすることのできない側からの写真です。
航空機で一つの山を東西南北360度から眺め、これだ!というアングルから撮影してます。こちら側から撮影したのはおそらく世界で初めて、なんて写真も中にはあります。

山と同じ高さから撮影する、というのが作品のコンセプトでして、それに要した労力は計り知れない。
実際の撮影時はもちろんですが、飛行許可、撮影許可を取るだけでも至難の業。あらゆるコネを使い、なおかつ数年を要した山域もあったとか。
出版される前に撮影の様子を描いたNHKのドキュメンタリーが放映されたのですが、ヒマラヤやカラコルムの高峰では、飛行機の窓を開け放ち、酸素マスクを装着して撮影してました。
日没時、あたり一面が光を失った中、エベレストだったかK2だったかの山頂にだけ最後まで光が当たっている・・・そんな映像がドキュメンタリーの中にあり、それはもう神々しい光景だったのをよく覚えている。

「日本百名山」なんてものと違い、「世界百名山」というものにはおそらくこれといったものはない。
本作品集のプロジェクトにおいては、クリス・ボニントン、クルト・ティムベルガー、モーリス・エルゾーク、重廣恒夫などなど・・・そうそうたる方々が選考委員となって百の山を選出している。
いろいろすったもんだもあり、選考するのもかなり大変だったようです(そりゃそうでしょうけど)。
候補に挙がった山を実際に見て、130くらいの山の写真を撮り、最終的には白川さんがその中から選択されたものです。

実に美しい写真集です。
各地の図書館に置いてあるのではないかと思うので、機会があったらぜひ見てみてください。

参考までに・・・
世界百名山の選考基準は次のようなものでした。
1 雄大、壮大、荘厳であること。鋭さも必要だが、なによりも品性高く、格調高い山であること。
2 独自の風格をもつ山。
3 人類の精神史に重要な関わりをもった山。たとえば、シナイ山のような山。
4 敬虔な信仰の対象になっている山。たとえば、マチャプチャレのような山。
5 高さの順に選ぶわけではないが、高さも重要な要素となる。
6 登山史上、有名な山。

せっかくですから、実際に選出された山も列挙しておきましょう。
知っている山がいくつあるかな?実際に見たことのある山がいくつあるかな?登った山がいくつあるかな?
ちなみに、番号は作品集に登場する順番で、自分が勝手にふったものです。

【ネパール・ヒマラヤ】
1 サガルマータ(エベレスト山、チョモランマ)  8,848m
2 カンチェンジュンガ  8,586m
3 クンバカルナ(ジャヌー)  7,710m
4 マカルー  8,463m
5 ローツェ  8,516m
6 プモリ  7,161m
7 ギャチュン・カン  7,952m
8 チョー・オ・ユー  8,201m
9 ドルジェ・ラクパ  6,966m
10 チャムラン  7,319m
11 ガウリ・シャンカー  7,134m
12 アマ・ダブラム  6,812m
13 ランタン・リルン  7,234m
14 マナスル  8,163m
15 ヒマルチュリ  7,893m
16 アンナプルナⅠ  8,091m
17 マチャプチャレ  6,993m
18 アンナプルナⅡ  7,937m
19 ダウラギリⅠ  8,167m
20 アピ  7,132m

【アラスカ、ロッキー】
21 デナリ(マッキンリー山)  6,194m
22 ホーレイカー山  5,304m
23 アッシニボイン山  3,618m
24 ローガン山  5,951m
25 ロブソン山  3,954m

【アンデス、パタゴニア】
26 パイネ・グランデ  3,050m
27 フィッツ・ロイ山  3,405m
28 アコンカグア山  6,959m
29 サルカンタイ  6,271m
30 イェルパハ  6,634m
31 ワスカラン  6,768m
32 ワンドイ  6,395m
33 チャクララフ  6,112m
34 サンタ・クルス山  6,241m
35 アルパマーヨ  5,947m
36 コトパクシ  6,005m
37 チンボラッソ  6,268m

【パキスタン・カラコルム】
38 K2  8,611m
39 ムスターグ・タワー  7,273m
40 ブロード・ピーク  8,051m
41 ガッシャーブルムⅠ  8,068m
42 ガッシャーブルムⅡ  8,035m
43 ガッシャーブルムⅣ  7,980m
44 マッシャーブルム  7,821m
45 サルトロ・カンリ  7,742m
46 チョゴリザ  7,654m
47 バインター・ブラック  7,285m
48 ディステギール・サール  7,885m
49 トリヴォール  7,728m
50 キンヤン・キッシュ  7,852m
51 ラカポシ  7,788m
52 スパンティーク  7,027m
53 マルビティン  7,458m
54 ハラモシュ  7,409m
55 バトゥーラⅠ  7,785m
56 ティリチ・ミール  7,690m
57 ナンガ・パルバット  8,126m

【アルプス】
58 マッターホルン  4,478m
59 ヴァイスホルン  4,505m
60 アイガー  3,970m
61 グランド・ジョラス  4,208m
62 モン・ブラン  4,807m

【アフリカ、西アジア】
63 キリマンジャロ  5,895m
64 ルウェンゾリ山塊  5,110m
65 ケニア山  5,199m
66 シナイ山  2,285m
67 アララット山  5,123m
68 ダマヴァンド  5,671m

【中国、ブータン】
69 シシャパンマ  8,027m
70 カンリンボチェ・フェン  6,656m
71 ナムナニ・フェン  7,694m
72 メンルンツェ  7,175m
73 ムズターグ・アタ  7,546m
74 ナムチャ・バルワ  7,782m
75 ギャラ・ペリ  7,294m
76 ミニヤ・コンカ  7,556m
77 クーラ・カンリ  7,538m
78 チョモラーリ  7,364m
79 ジチュダケ  6,809m
80 ガンケル・プンズム  7,541m

【インド】
81 ナンダ・デヴィ  7,816m
82 シブリン  6,543m
83 サトパント  7,075m
84 ニルカンタ  6,596m
85 カメット  7,756m
86 サセール・カンリⅠ  7,672m
87 マモストン・カンリⅠ  7,526m
88 リモⅠ  7,385m
89 シニオルチュー  6,887m

【中央アジア、カフカス】
90 ハン・テングリ  7,010m
91 ポベーダ峰  7,444m
92 レーニン峰  7,134m
93 コムニズム峰  7,495m
94 ウシュバ  4,710m
95 エルブルース  5,642m

【オセアニア、南極大陸、極東】
96 カールステンツ・ピラミッド  4,884m
97 クック山  3,754m
98 ヴィンソン・マシーフ  4,897m
99 白頭山  2,744m
100 富士山  3,776m

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自転車アプローチ登山10 御嶽山(3,067m)

木曽のおんたけさんに行ってきました。久しぶりの自転車アプローチです。

日付: 2014/9/17(水) ~ 9/19(金)
ルート: 自宅 ~ 権兵衛トンネル ~ 木曽福島 ~ 開田口 ~ 御嶽山 ~ 開田口 ~ 木曽福島 ~ 権兵衛トンネル ~ 自宅

ひとつの山としてはおそらく日本で最も大きいのではなかろうかという御嶽山。
深田久弥の「日本百名山」の中では次のように記述されている。
「普通御嶽は日本アルプスの中に入れられるが、この山は別格である。そういうカテゴリーからはみ出している。北だの、中央だの、南だのと、アルプスは混みあっているね、そんな仲間入りは御免だよ、といいたげに悠然と孤立している。たしかにこのヴォリュームのある山は、それだけで一王国を形成している。一個の山として、これだけ図体の大きい存在も稀である。山頂は、最高の剣ヶ峰を初め、継母岳、摩利支天山、継子岳などからなっていて、(中略)甚だ変化に富んでいる。しかし遠くから望むと、それらすべてが一つの大きな頂上となって、そこから裾へ向っておおらかな斜線をおろしている。」

その通り、デカイんです、御嶽は。
そしてまたご存知の通り、山岳信仰の山でもあります。いわゆる「御嶽教」です。
盛夏の時季には、白装束の信者たちが金剛杖を持って登る山です。
長野側、岐阜側とも、山裾に点在する集落それぞれから登山道が延びておりますが、その中で最も古いのが黒沢口、次いで古いのが王滝口です。
この二つは言わば御嶽の表口と言っていいところで、御嶽信仰によって開かれた道。今でも信者の講登山が盛んであり、いわゆる「登山」とは一線を画した趣があります。多くの霊場や信者のための宿、鳥居や霊神碑に圧倒されることでしょう。
今では車道やロープウェイが延び、ともに七合目(王滝口:2,180m、黒沢口:2,150m)まで歩かずにワープできてしまうルートでもあります。
それでも富士山のように鬼混みということは決してありませんので(登山者に敬遠されるおかげでむしろかなりマイナー)、気軽に訪れることができるのではないでしょうか。立山と比べても空いていると思います。

静かな山にどっぷり浸かりたい人には開田口がオススメ。
山裾の鬱蒼とした深い森、その原始性は誠にみごと!でしたよ。苔むした感じで言うと、屋久島を軽く超えてますね。ここまで苔むした場所を自分は他に知りません。
尚、開田口の登山道入口は四合目直下になり、そこまで車で入ることもできますが(最後2kmくらいはダート)、御嶽の大きさを実感したいのであれば自転車アプローチがオススメ(笑)。
以下、行動の記録です。

【一日目(9/17 水)】
雲は多いが一応晴れている。
8:30に自宅を出た。木曽側へ抜けるため、まずは権兵衛トンネルを目指す。
国道を避けて県道18号を走り、飯島で天竜川を渡って右岸の農道に出る。
国道よりマシだろうとルートにとったわけであるが、ここで「日本の道路は自転車で走りにくい」と久しぶりに実感した。

他の国で自転車に乗ったことのある人はわかると思うのだけれど(そう思っているのは決して自分だけではないと思う)、日本の道路というのは世界的に見ても極めて自転車で走りにくいんです!
これは、走っていて楽しいとか気持ちいいとか、風景がきれいとか、舗装がきれいとか楽に走れるとか、はたまた交通マナーが良いとか悪いとか、そういったこととは別問題です。
ズバリ、走りにくい!
何で決まるのかというと、単純に道路の広さと交通量。
日本の道路はとにかく狭い。それでいてとにかく交通量が多い。
たとえ道路が狭くても、交通量さえ少なければ走りにくいことはない。誰もいないような山の中、車一台分の幅の林道しかなくても、精神的に走りにくさは感じないわけです。
逆に交通量が多くても、道路さえ広くて十分な通行帯さえあれば、これまた走りにくさは感じない(これはこれでつまらないし、別な意味で不快ではあるでしょうけど)。
道路の幅と交通量、世界的に見て日本の道路はこの関係が実に絶妙なんですね(笑)。
たまに思い出したように現れる歩道、これがまた拍車をかけている。
自転車が通行できるところもあるわけですが、段差だらけでとても走る気にならない。いったい何のためにあるんだか。ないとマズイから、という体面だけのために設けているとしか思えない。
ヨーロッパの状況、その細部をよく見習っていただきたい・・・と、このあたりの愚痴は長くなりそうなんで、また別の機会に書きたいと思います。

出発してからずっと上り。アップダウンを交えつつ、じりじりと標高を稼ぐ。
そして権兵衛トンネルに差し掛かる。
平成十八年に開通した権兵衛トンネル。ハッキリ言って、これは快挙です。おかげで伊那谷と木曽谷の行き来がえらく楽になった。
と言っても、それは主に自動車を対象にした話であって、長いトンネルですから、(自転車も恩恵にあずかれるわけですが)精神衛生上は旧道を走るよりむしろよろしくない。

伊那谷と木曽谷の間は、権兵衛トンネルを筆頭に四つのトンネルで結ばれています。四つを足した総距離が7,324m!最長のものが権兵衛トンネルの4,470m。
問題は、このトンネルが平坦じゃないってことです・・・。
伊那谷側からだと、権兵衛トンネルが緩い上り、残りの三つが緩い下りになります。権兵衛トンネルは最後に勾配が落ちるから、伊那谷側からトンネルに突入すると出口の光が延々と見えない・・・。
頭にヘッテンを点滅させたり、考えうる限りの目立つ格好でトンネルに突入するんですけど、中には無灯火で通行している頭のおかしな車もいるし、やはり怖いですよね。
自転車で走るトンネルって、特に音が怖いんです。近づいてくる音を聞いていると、後ろから轢かれそうな錯覚を起こします。
通行する方は、ぜひ気を引き締めて走ってください。

木曽側に出ると晴れていた。風も急に強まった。
国道19号まで一気に下る。
この国道19号ってのがまた、走りにくい日本の道路の代表格みたいな道路です。道が狭いのにトラックが多くてどうにもならん・・・。
ここを好んで自転車で走る人はいないと思いますが、自転車で走るのはまったくオススメしません。ほとんどの区間を旧中仙道が並走しているはずですので、そちらを走ることをオススメします。
旧中仙道は車で走るには狭い道ですが、自転車で走る分には実に快適。古い宿場をいくつも通る、味のある楽しい道です。

それにしても・・・木曽谷は伊那谷と比べて圧倒的に狭く、自然環境も厳しい。そして圧倒的に歴史がある。
「木曾路はすべて山の中である。」というのが島崎藤村の「夜明け前」の書き出しであるが、まさにそのとおりであると思う。
一歩木曽側へ出ると、そこはまったくの別世界。自然環境も生活習慣もまるで違う。
今でこそ同じ長野県であるが、ちょっと昔まではそれこそ別の国だったのだから当然と言えば当然だろうか。
俗に「信州」と言えば、そのイメージはやはりなんといっても山深くて暗い木曽のそれではないかと思う。これぞまさに多くの人の持つ信州のイメージではなかろうか。
そんな木曽谷のほうを昔は主要街道が通っていたのだから、今となってはちょっと不思議な気がしないでもない。伊那谷は南から入るのが極めて困難(山深すぎて・・・)、というのがその理由でしょうかね。

木曽福島で買い出しをして、その先で県道20号に入る。木曽谷から御嶽へ向う。
三岳で王滝への道を分け、さらに北上。道路脇にサルがたくさんいる・・・。
ちなみに、三岳(昔の三岳村)の中心部に御嶽の(黒沢口の)一合目がある。

きつい勾配ではないが、上りが続く。
あり得ないくらい尻が痛い・・・今さらながら、うすうす感じてはいたのだが、どうやらスペシャに装着したサンマルコのサドルは自分の尻に合っていないようだ。決定的!まず間違いない。二千円ちょっとの安いサドルだからそれほどダメージはないけど、やはりはずしたのはショックだ。
おまけに今日は水分補給に失敗したのか、ハンガーノックか、はたまた単に脚力が落ちてしまっただけなのか、妙に辛い。菅沢の分岐に入る頃には頭の中が真っ白で、ほとんど死亡遊戯状態だった。
後ろにピッタリついてくるマユミはずいぶん余裕があるように見える。実はマユミのほうが体力があるのではないか、と思考力が薄れゆく中でおぼろに思ってしまった。

だんだん時間との勝負にもなってきた。はたして明るいうちに着けるのか・・・。
開田高原キャンプ場(たぶん閉まってた)の前を通ってさらに上る。登山口への分岐を入る頃には完全に限界を超えていた。
そのまましばらく上るとダートになる。とても自転車に乗って上ることなどできそうになく、早々に諦めて押して歩く。

そしてようやく到着、登山口!自宅から98km・・・思ったより距離があった。
その先に車五台分ほどの駐車スペースがあり(当然誰もいない)、そのちょっと手前のスペースにテン場の目星をつけた。
時刻は18:00。テン場が決まったところでまずは水の確保だ。
ここは、登山口から三、四分歩いたところで水がとれる。
すぐに容器とヘッテンだけ持って水汲みへ。

水汲みから帰ったところでテントを張る。
薄暗くなってしまっていつもより整地が甘くなったが、まずまず上々のテン場だ。
誰もいない、暗くて静かなテン場というのはいつ以来だろう。

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中川を出発                                 ちょうど蕎麦の花が見ごろです

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遠目に見ると本物に見える・・・                     権兵衛トンネルに向かう

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権兵衛トンネル=4,470m                       木曽側は晴れていた

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味のある旧中仙道                             御嶽の開田口へ・・・そろそろ限界が近い

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最後のダートの上りは自転車を押した

【二日目(9/18 木)】
テン場6:25 ~ 五合目7:00 ~ 七合目8:30 ~ 九合目9:10 ~ 三ノ池10:05 ~ 開田頂上10:30 ~ 剣ヶ峰11:30
~ 開田頂上12:35 ~ 三ノ池12:55 ~ 九合目13:40 ~ 七合目14:05 ~ 五合目15:30 ~ テン場16:00

夜中、頭上で風がゴーゴー唸っていたが、テントには当たらず。快適なテン場だった。
にもかかわらず、疲れすぎてしまってよく眠れず・・・。

4:30起床。いつものようにコーヒーを飲んでラーメンを食べ、テント撤収。
藪の中の木に自転車を縛り付けて6:25にテン場をあとにした。
歩く前から既に疲れているという・・・。

四合目の水場を過ぎてすぐ、あたりが苔むした森となる。
これは・・・緑すぎて目がおかしくなりそうな感じ。そんな感じ、わかりますでしょうか。
こんな場所は屋久島にも南アルプスにもない、と思う。
いかにもキノコが群生しそうな環境なのだけれど、まったく生えてない。このあたりだと今年はもう終わってしまったのだろうか。
生えている木は主にいわゆる木曽五木・・・ヒノキ、サワラ、ネズコ、アスナロ、コウヤマキ、です。シラビソやダケカンバも多い。
リスがいきなり目の前に現れて、勝手にこちらに驚いていたりする。
そんな苔むした緑の世界が六合半くらいまで続く。

七合目より上になると高木が減る。
同時に苔むした森も終わり、登山道の両側にブルーベリーの木が群生するようになる。
見た目も味も、まさにブルーベリー。食べてみると甘酸っぱくて実に美味。
つまみ食いをしながら歩き、標高を上げる。こいつはいい。
そのうち涸沢がルートになるのだが、ここにキソアザミが群生していて、触れるとチクリと痛いのでおっかなびっくり歩く。
空はスッキリと晴れ、振り返ると中央アルプスが全部見えていた。こんな風に見えるのは久しぶり。でも、やはり中央アルプスは伊那谷側から見たほうが絵になるなぁ。

九合目からしばらく登るとハイマツ帯となり、御嶽の頂上部がよく望めるようになる。
谷を挟んだ山の斜面に女人堂からの道も見えるが、ここへ来ても人影はまったくない。
ハイマツ帯にはホシガラスがいて、見るとハイマツの実をくわえている。好んで食べるらしい。
登山道にところどころマツの実を食べ散らかしたあとがあるのだが(先日の仙丈から気になっていた)、どうやらホシガラスの仕業のようである。

三ノ池からひと登りすると開田山頂。遠くから見ればもう広い山頂の一部である。
風がすごい。飛騨側からひっきりなしに吹きつけて、えらく冷たい。
雪が降るのも間もなくではなかろうか。もうすっかり冬といった感じだ。
たまらず上だけカッパを着る。手袋やニット帽もほしいくらいだ。

サイノ河原を過ぎ、二ノ池経由で剣ヶ峰へ。二ノ池あたりでパラパラと人を見かけるようになった。
ちなみに、二ノ池は日本最高所にある湖で、標高2,905mである。湖面の色がなかなかすごい。

剣ヶ峰には十五人ほど人がいた。それでもまぁ思ったほどの人じゃない。
ほぼ全員が王滝口の田の原から登ってきた人たち。せっかく来たのにお鉢巡りをする人すらいないのは、ちょっともったいないような気がする。
なかなか気持ちよかったですよ、お鉢巡りは。風がすごかったですけど・・・。

三ノ池まで戻ってくる頃にはすっかりガスってしまった。
同じ道をテン場まで下る。
下部の苔むした森といい、森林限界より上の高山帯といい、頂上部の散策といい、御嶽はなかなかおもしろい山だった。
機会があればまた来てみるか、そんな風に思えた。

四合目で水を汲んで帰り、昨日と同じ場所に今日はしっかり整地をして幕営。
昨日に続いて誰もいない静かな夜・・・人がいないって素晴らしい!!

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苔むした森・・・緑すぎて目がおかしくなりそうな、そんな感じってわかりますでしょうか?

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一面緑の絨毯                                新たな生命

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ブルーベリーの木が群生!甘酸っぱくて美味!           そのうち涸沢がルートになる

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中央アルプスが全部見えた

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沢沿いに群生するキソアザミ                       ハイマツ帯に出る

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三ノ池                                    剣ヶ峰へ向かう

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この階段を上ったところが剣ヶ峰                    御嶽山最高所=3,067m

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お鉢巡りへ                                  単純に気持ちいい

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なかなかよかったですよ、お鉢巡りは                  風がすごかったですけど

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二ノ池は日本最高所にある湖・・・色がなかなかすごい     こちらはサイノ河原・・・頂上部の散策もなかなかおもしろい

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四合目にある水場                            昨日と同じ場所に幕営・・・人がいないって素晴らしい!!

【三日目(9/19 金)】
1:00頃トイレに起きると、空の一部が晴れていて、そこだけすごい数の星が見えていた。
こんな星空を見たのもなんか久しぶりだった。星なんて家の明かりや街灯がないところでないと見えないから(空気が澄んでなければいけないのは言うまでもない)、必然的に人気のないところで野宿したときくらいしか眺めることがないのだ。

4:30過ぎに起きる。
昨日までとは季節が変わったかのように今朝は冷え込んだ。空は快晴。

食事をして荷物をまとめ、6:40に二泊させてもらったテン場をあとにした。
自転車へのダメージを考えて、出だしのダートは押して歩く。
舗装路になったところから自転車に乗って下る。ひたすら下る。
寒い、手が冷たい・・・こいつはもう冬用のグローブが必要だ。指切りグローブでなど下っていられない。

菅沢の分岐まで下ると、御嶽山がスッキリ望めた。来るときにはまったく見えなかったけれど、今朝はよく見える。
ここから行きとルートを変えたいのであれば、もうしばらく県道を北上すれば国道361号とぶつかり、この道で木曽福島へ抜けることもできる。広くてキレイな道路だ。車やオートバイならこちらのほうがオススメ。
が、いかにもリゾート地って感じのところが多かったから、自転車で走るとつまらないのではないかと思う。たぶん生活感のある県道を下ったほうが楽しい。

そんなわけで来た道を下る。木曽川までひたすら下る。
下りはあっという間で、僅か1時間20分で道の駅三岳まで下ってきた。
木曽川に出たら不快な国道19号は避け、例によって旧中仙道を北上。木曽福島のスーパー(8:30前から開いていた!)で腹ごしらえ。
宮ノ越宿の先で、行きと同じように一瞬だけ国道19号を走る。僅か1kmほどなのだけれど、ものすごく不快というか走りにくい。

山吹トンネルの手前で国道19号を離れる。ここから権兵衛トンネルまで上り返し。
トンネルの恐怖を考えると、旧道で権兵衛峠を越えたほうがいいのではないか、そんな風にも思ったのだけれど、実は旧道が通れるのかどうか定かでない。少なくとも自転車なら通行できるのではないかと思うのだが、行ってみて通れなかったではシャレにならない。
トンネルを走ることに決めた。

木曽側からだと、権兵衛トンネルの手前にある三つのトンネルが緩い上り。長いのは最初の姥神トンネルで、1,826mある。
4,470mの権兵衛トンネルは下りだ。木曽側からは出口の明かりが遠くに見えるが、これが一向に近づいてこない・・・。
トンネル内でトラックに追い越されるのは何度経験しても怖い。多くのトラックは追い越す手前で減速してくれるのだけれど、それでも怖い。音がもうね・・・。
大型トレーラーに一台追い越されたのだけれど、(もちろん目いっぱい減速してくれたが)これなんてもう幅がギリギリだった。

無事伊那谷側へ生還。
木曽側から伊那谷へ抜けてくると、驚くような景色に出合える。この景色にはいつも唸ってしまう。
権兵衛トンネルを抜けてしばらく下ると、急に視界が開ける。伊那谷の北限に近いこのあたりは特に谷が広く、高遠や長谷の集落が目の前に広がっている。その背後には南アルプスがドーンと鎮座している。
狭い木曽谷から来ると、この眺めは実に明るく、新鮮に映る。
高曇りの今日は山がよく見えた。
目の前に甲斐駒と鋸の山塊がドーン。甲斐駒も伊那からだとずいぶん立派に見えるのだと思った。
その隣に仙丈、塩見・・・と連なっているが、この方面の眺めは見慣れている。
新鮮だったのは甲斐駒よりさらに北。八ヶ岳が見える。伊那からはよく見えるんだなぁ・・・しかも、手前の山なみを介して南アルプスから連なっているように見える。
八ヶ岳の北に見える均整のとれた円錐形の山は蓼科山か。さらにその北、なだらかな丘のように見えるのは霧ヶ峰か。
実に新鮮な眺めだった。伊那からこんな風に見えるとは知らなかった。
蓼科山なんて、要するに北八ツなんて、どこかミーハーでまったく興味がなかったけれど、この美しい山容を見るとぜひ登ってみたくなる・・・。
北関東にいた時分は、八ツや蓼科というと八千穂や小海から登る山だったけど、今は諏訪や茅野から登れるんだな・・・などと当たり前のことを改めて思った。

ここからは、山を見ながらほとんど惰性で走った。
13:30に自宅に到着。開田口までの往復で締めて195kmだった。

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朝のテン場・・・昨日までと季節が変わった              菅沢から仰ぐ御嶽山

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寒い・・・もはや指切りグローブで下っている場合ではない     三岳にある御嶽山一合目

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国道19号を一瞬だけ走る                         権兵衛トンネル走行中

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けっこうすごい景色なんですけど・・・写真じゃわかりませんね

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Trackback [0] | Comment [0] | Category [■ その他信州の山] | 2014.09.21(Sun) PageTop
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日本百名山

先日、ブックオフで深田久弥の「日本百名山」を見かけ、買ってみた。
パラパラ読んでみると、これがなかなかおもしろい。

これまで、こういったことにはあまり興味がなかった。
こういったことというのは、その山が人とどう関わってきたとか、いつ頃から登られてきたとか、はたまたその山の植生などといったこと。
クライミングにのめりこんでいるときは、山を単に登攀の対象として捉えていた。興味があるのはルートの難易度であり、雪や氷の状態であり、いかにプロテクションをとれるかということだった。
極端に言うと山頂からの景観なんかもどうでもよく、当時は山にカメラを持って行くということすらしていなかった。
見方が改まったのは、大きくは伊那谷に引っ越してからだと思う。つまり、まだつい最近のことなんです・・・。
伊那谷へ来て、山との距離感が変わった。山がより生活に密着したものとなった。
ここへきてようやく一皮剥け、もう一段高いところから山を見ることができるようになったということだろうか・・・都合よくそんなふうに考えている。

そんなわけで日本百名山。
これまでどちらかというと冷めた目で見てきたけど、興味が出てきた。
あっ、興味が出てきたといっても今から百名山ハントを始めるとかそんなことじゃないですよ(笑)。
昔の人がどうやって登っていたとか、どこから登っていたとか、山名の由来とか山の植生や景観、そんなところに興味が出てきた。
登ったことのある山や、特に身近な山(ちょっと前なら上越国境をはじめとした群馬の山、今なら中央アルプスや南アルプスの山)についての項はたいへんおもしろい。
「あっ、やっぱりそう思ったか」とか、読んでいて一人膝を打ちたくなってしまうことしきり。

例えば中央アルプス、木曽駒ヶ岳の項にはこうある。
「同じ信州の木曽谷と伊那谷の間を仕切って、蜒々と連なった山脈、普通これを中央アルプスと呼んでいる。その主稜は、北の茶臼山から南の越百山までの長い間、二千五百米以下に下ることがない。全くの屏風である。」
「駒ヶ岳が多くの登山者を見るのは、伊那側にせよ木曽側にせよ、里に近いからでもある。近い代りに登りが急である。両側とも里のある所は標高六、七百米くらいで、そこから三千米に近い高さまで登るのだから、急なのは当たり前である。」

・・・中央アルプスを見ると、やはり誰でもそう思いますよね。
伊那谷から、特にちょっと高いところから見ると屏風のように見える。
今はロープウェイがあるから、木曽駒は深田氏の執筆当時とは比べ物にならない賑わいようだと思う。
ロープウェイは使わないにしても、今はずいぶん奥まで車でアプローチできてしまうから、そうした場合はここで言っている「登りが急」というのは理解できないかもしれない。

その山に初めて登った時の感動というのはやはり大きい。
そして、初めて登るというチャンスはどの山も一度しかない。ルートを変えても登った先の山頂は一緒なのだから。
その一度きりのチャンスは大事にしたほうがいいのかもしれない。
ただ単に山頂に立つという結果だけを求め、一番楽で短いルートからとにかくピークハントする、というだけではもったいない。
歴史的なことや地形的なこと、そういったことを知った上で山に向うと一味違った接し方ができるのではないかと、そんなふうに思うようになった。
「日本百名山」もそのための参考として実に有用だと思います。山に行くごとにその山の項を読んでみてもおもしろい。

登るに際しひとひねり加えてみるのもおもしろいかもしれません。
例えばすべて雪のあるときに登ってみるとか、縦走はせずにすべての山を下から登ってみるとか、日帰りでピストンしてくるとか、逆に必ず上で一泊するとか、なるべくマイナーなルートから登るとか・・・いろいろひねりようがあります。

自分ですか。自分の場合は老後の楽しみにとっておくつもりです(笑)。
すべて人力でアプローチ(主に自転車)したらおもしろいんじゃないかと画策してます。
百名山の次には二百名山も三百名山もありますしね。ま、そんなものにこだわる必要もないのですが・・・。

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Trackback [0] | Comment [0] | Category [■ 山のネタ] | 2014.09.16(Tue) PageTop
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Author:nakappie
1970年生まれ。妻と二人信州伊那谷在住。
2009年10月~2013年5月の旅を記録するために”なかっぴー通信”をスタートさせました。
現在は伊那谷にて節約生活をしながら充電中。
2014年4月、ブログのタイトルを”なかっぴー通信NEO”に改めました。
信州伊那谷より~旅のこと、山のこと、自転車のこと、そして田舎暮らしのことなどなど・・・気ままに綴ってゆきます。
”おもしろきこともなき世をおもしろく”そんなふうに生きていけたらいいですね。

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