桃太郎の家来たち その3 雉編

最後は雉。
最初に言ってしまおう、こやつは役に立たないだろうなと・・・。

雉は日本の国鳥です。
それは誰もが知っているだろうけど、実は狩猟鳥獣であるということは案外知られていないかもしれない。
トキのように数が少ないわけでも、保護されているわけでもなく、猟期に禁猟区でない山の中に行けば狩ることができます。
(キジ・ヤマドリの雌については、キジ・ヤマドリの捕獲を目的とした放鳥獣猟区以外では、平成29年9月14日まで捕獲禁止)
ま、今どき雉を狩る人なんてそうそういないでしょうけど。

雉も、成長すれば自然界にほぼ天敵はいまい。
体が大きいから、自然界で雉を襲うのはキツネくらいだろうか。
飛ぶのは得意でないけど、いざとなれば飛んで逃げることもできる。

だからというわけではないだろうけど、雉のあの暢気さ加減には恐れ入る。
それほど逃げ足が速いわけでもないのに、人家の庭を暢気に歩いていたり・・・あまりに油断しすぎだろう。
よくあれで自然の中を生きぬいているものだと思う。

見かける雉というのは、ほとんどが雄。
春先につがいで見かけることはあるけれど、雌単独で見かけるということはまずない。
これがまた雄の風貌というのが、いかにも間抜け。
野山に溶けこむ色をした雌と違って、わざわざ目立つ格好をしている。特に赤い顔がなんとも・・・。

そんな目立つ格好をしているから、遠目にも目立つ。
果樹畑などに雉がいると、気付くのはたいてい人間のほうが早い。
まだ気付かないのか、まだ気付かないのか、というくらい気付かぬことも珍しくない。それでいいのか、雉よ。

それで気付いたときはどうするか。
たいていの場合、「ケンッ、ケンッ」とけたたましい声を発し、「バサッ、バサッ」と飛び立つ。低空飛行しかできないのに・・・。

「雉も鳴かずば撃たれまい」
とは、まさにその通りであると思う。
こちらがまったく気付いてない場合でも、わざわざ大声を発して存在を知らせてくれる。そしてわざわざ飛び立つ、しかも低空を。
まさに撃ってくれと言わんばかりだ。

あるとき、道路横のすすき野に雉がいた。
例によってこちらが先に気付き、さらに近づいたところで雉も気付いた。
こちらを見て「ハッ」とした顔をしたから、いつものようにけたたましい鳴き声と羽音を上げるに違いない、と身構えたのだが、意外にもその雉はその場にサッとしゃがんだ。
その瞬間に雉の姿を見失ったから、雉としては正しい判断だったのだけれど、これには思わず笑ってしまった。
そんな雉もたまにはいる。

桃太郎の連れている雉についても、こんな光景しか目に浮かばない。
息を潜めてそーっと鬼に近づく。
「押すなよ、押すなよ」ではないけど、「鳴くなよ、鳴くなよ」と言っているのに、肝心なところで雉が「ケンッ、ケンッ」と大声を上げ、鬼に見つかってしまう。
桃太郎も犬も猿も呆然・・・。

こんな感じではなかろうか。
たぶん、雉を連れていても何の役にも立たないと思う。
むしろ、「鬼と内通してたのかよ!」という結果にしかならないような気がする。

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暢気すぎる雉(雄)・・・道路横を巡回中

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真っ赤な顔をアップで・・・

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桃太郎の家来たち その2 犬編

今回は犬のこと。
桃太郎が連れていたのはどんな犬だったろう?
日本犬であったのはまず間違いあるまい。

日本犬は日本人と共に、日本列島で約一万年を暮してきたとされる。
そして、世界中に現存している犬種のうちで、もっとも原種に近い犬種のひとつであると言われている。
猟犬として、縄文人と暮した犬が日本犬の祖先である。
縄文時代の犬というのがどんなものだったのか、遺跡から出土した骨や土偶から類推すると、それは立ち耳で巻き尾の、ほぼ現在の柴犬のような姿と体形の犬であったと想像される。

日本犬は猟犬の血を伝える。
もともと日本列島の各山地には、それぞれ地方色のある猟犬がいたわけであるが、昭和になって品種が固定された。
文部科学省は、狩猟の暮しの文化を伝える猟犬を日本犬として天然記念物に指定している。
秋田犬、甲斐犬、紀州犬、越の犬、柴犬、北海道犬、土佐犬(四国犬)がそうであるが、このうち、越前、越中、越後を原産地とした越の犬(こしのいぬ)は既に絶滅している。
また、土佐犬はいわゆる闘犬の土佐犬とは別物で、闘犬のほうと区別するため四国犬と呼ばれるのが普通。

さて、桃太郎が連れているのは???
個人的なイメージでは、大きさは甲斐犬くらい。
桃太郎ゆかりの地とされる場所は全国にあるが、その中でもっとも有名であろう岡山県とすれば、場所柄から桃太郎の連れていたのは紀州犬か四国犬のあたりかもしれない。

いずれにせよ、犬は実に頼りになりそうな存在だ。
ただし、柴犬でなければ・・・。

柴は独特だ。
なんと言うか、見ているだけでおもしろい。どうしてああなんだろう???
滅多に吠えないし、比較的誰にでも尻尾を振ってしまう。
走り回ることもあまりないのではないか。少なくとも、散歩のとき飼い主をぐいぐい引っ張っている姿は想像できない。
とてもじゃないが番犬に、ましてや猟犬になどなりそうに思えない(個人的には柴のあの性格は大好きですけど・・・)。

秋田や甲斐などと違って、柴だけ産地を表していない。
「柴」の意味には諸説あるようだが、通説となっているのは、岐阜県から長野県にかけての中部山岳地帯で、猟師が赤褐色の小型犬を「シバ」と呼んだことから。
定かではないけれど、もともとはもっと猟犬の血が濃かったのではなかろうか。
山陰柴犬や美濃柴犬とされているものがより原形に近いのではないかと思う。
ともに、柴よりずっと精悍な顔つきをしています。

一方、甲斐犬や紀州犬、四国犬あたりは見るからに猟犬ですね。
眼光をはじめ漂うオーラがまったく違っていて、知らない犬だと犬好きでも怖くてまったく近寄れない。
甲斐犬も紀州犬も四国犬もとても凛々しい姿をしているから、興味のある方はぜひネットで画像検索してみてください。

伊那谷のこのあたりは猟をする人が少なくない。
そのため、猟犬として飼われている犬も少なくないわけですが、場所柄から、甲斐犬であることが多い。

甲斐犬は虎毛のみが存在し、その色具合によって黒虎、中虎、赤虎と分けられますが、ツキノワグマのようにほぼ真っ黒に見える黒虎と、茶色がかった黒ぶち模様の中虎ではずいぶん違って見える。
迫力があるのは、なんといっても中虎。
知人の家にも猟犬の中虎がいるのですが、ものすごい迫力です。まったく近寄る気になりません。
現存する日本犬の中でもっとも野性的な風貌をしているのが、おそらく甲斐犬です。

ちなみに、甲斐犬によらず、黒ぶち(虎毛)の犬というのは見た目が怖い(個人的所見ですけど)。
秋田犬でもそう。
甲斐犬や紀州犬などに比べるとずいぶんおっとりして見える秋田犬ですが、体も大きいし、黒ぶちの秋田はものすごく怖ぇ~。

イメージ的に、桃太郎の連れているのは黒ぶち(虎毛)ではないな。
多くの人がイメージするのは白毛か、もしくは赤毛ではなかろうか。
いずれにしても、家来としての信頼感は猿に勝るとも劣らない。そんな有能なやつが犬ですよね。

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イースター島の野良犬は非常~に人懐っこい。昔、人に可愛がられていたときの記憶が鮮明だから、と聞いた。

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黍団子どころか、頼みもしないのにお供をしてくれる・・・

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恐る恐る洞窟の中もお供してくれた・・・外が暑くてくたくたの犬たち

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勝手に名前をつけていて、手前から、クロブチ君、カール、ジイサマ。一日ご苦労さま!
そのときの様子はこちらからどうぞ → イースター島

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おまけ・・・毎晩、魚の食べ残しをあげていたガリガリ君。今も元気にしているだろうか・・・。

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桃太郎の家来たち その1 猿編

黍団子だけで桃太郎に買収された家来と言えば・・・犬、猿、雉。
この中から、今回は猿について。賢く器用であるから、桃太郎の作戦参謀格ですかね。

桃太郎に出てくるのは、もちろんニホンザルですよね。
このあたりでも頻繁に見かけるあの猿。

うちの周辺の人間界と自然界の境界が、一段上の段丘であるということを前回書いた。
間違いなくその通りなのだけれど、時どき間違えてうちのあたりまで下りてくる猿がいる。

六月頭の雨の日、自宅の二階にいると、下でガタガタ音がした。最初はマユミが何かやっているのかと思った。
いったい何をガタガタやっているのかと思っていたら、窓の向こうのテラスの手摺りの上に猿が現れた。
いきなりだったのでちょっとビックリ・・・自宅で見たのは、2009年に庭のクルミの木の上にいるのを見て以来だ。

猿はテラスの手摺りの上からジャンプして、二階の屋根までひと飛び。ものすごい身体能力だ。
現れたのは一匹だけ。何があるわけでもないのに、いったい何をしに来たのか・・・。

屋根に上ってみたはいいものの、パニック状態に陥ってしまったらしく、すぐさま退散した。
テラスでワンクッションして一階の屋根に飛び降り、そこからさらに地面へジャンプ。川を飛び越えて隣の藪へ姿を消した。
驚きの身体能力・・・。

あとで見てみたら、登るときは雨どい伝いに駆け登ったらしい。雨どいに足跡がついていた。
一階にいたマユミの話では、猿はかなり焦っていたということであるが、一階も二階も窓が開いてなくてよかった・・・パニック状態の猿が家の中に入っていたら、けっこう大変なことになっていたに違いない。

こんなこともあった。
一月、真冬の朝。いつものコースを歩いていると、パン屋からすぐの橋のところで背後に気配を感じた。
振り向くと、至近距離に猿がいた。何をするつもりだったのか、欄干の手摺りの上に猿がいる。その距離1mほど。
しかもデカイ・・・ボス猿ほどではないが(ボス猿はヒヒと見紛うほどデカイ)、立派な大人の猿だ。

咄嗟のことに驚いて、本能的にこちらもすぐ戦闘態勢をとる。
こちらから押し出して威嚇すれば猿のほうが逃げるだろう、そう高を括っていたのだけれど・・・猿も逃げる素振りはまったく見せず、牙をむき出してこちらへ向ってくる。
押し出したり、押し返されたり、そんなことを何度か繰り返してみたが、猿は一向に逃げる素振りを見せない。
何か武器になるものがないか見回してみたが、あいにく路上で何もない。素手でもまさか負けることはないだろうが、噛みつかれたり引っ掻かれたりしてもつまらない。
このままでは埒が明かない。ちょっと困った・・・。

仕方ない。引くことにするか。
猿を見据えたまま後ずさりする・・・と、不意に猿が二本足で欄干の上に立ち上がった。
目いっぱい背筋を伸ばし、背伸びがちになって手を前で組み、こちらを見下ろすようなポーズをとった。
こ、これはもしや。いや、間違いない・・・勝ち誇っている。猿が勝ち誇っていやがるぅぅぅ。
なんだろう、この悔しさは。ものすごく腹立たしくなって、一瞬固まった。
俺は猿に負けたのか・・・。
いったいこの世の中に、自分のほかに猿に勝ち誇られたなんて人が何人いるだろう。

猿は微動だにせず、見えなくなるまでそのポーズをとり続けた。
あの猿の憎たらしい姿は、今でも目に焼きついている。動画も写真も撮れなかったのが残念だ・・・。
それにしても・・・ニホンザルもその気になれば、二本足で長時間立っていることができるんだな・・・ちょっとした驚きだった。

それからニ、三日は、完全に勝ったと思い込んでいるに違いない猿が待ち伏せしてはいまいかと、不良のカツアゲではないが、橋の欄干に座ってこちらがやって来るのを待っているのではないかと、そんなことを警戒して棒切れを持って歩いた(笑)。
が、その後その場所で猿に遭うことはなかった。
猿もそこまでバカではないというか、ああ見えても向こうは向こうでかなりヤバイと思っていたに違いない。

もし猿が家来であったなら、さぞ頼りになる存在であるに違いない。

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こちら、エルサルバドルの動物園で見た二足歩行する猿。"mono araña"とされていて、これはクモザルのことだった。
日常生活の中であまりに自然に二足歩行している姿が衝撃だった・・・。

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尻尾も半ば手のように使うことができる。クモザルすげぇ・・・。

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同じ猿がメキシコ(ビジャエルモッサ)の動物園にもいた。説明版によると、メキシコからブラジルにかけて生息しているらしい。

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こちら、インドの猿。ほぼ人間と共生している、と言える。

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アフリカのバブーン。観光地のゴミ箱を漁っているところ。
大きいやつは人間と大きさが変わらない。おまけにこの悪そうな顔・・・こいつには勝てないかもしれない。

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こちら、屋久島にいるヤクザル。いわゆるニホンザルであるホンドザルと比べると、体が一回り小さい。

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獣害と猪肉(ししにく)BBQ その2

農家にとって獣害は深刻です。
ちょうど熟れ頃に食べに来るとか、昼休みを狙って食べに来るとか、皆さん笑い話にして話してくれますが、実際は死活問題にかかわる大変なことであると思う。

人間界と自然界にはわりと明確な境界がある。
「昔は里山がその境界の役目を果たしていたが、それが失われるようになって云々・・・」などとよく言われる。

里山というのは、燃料である薪や炭、もしくは椎茸の原木等にするために、主にクヌギやナラなどの落葉樹を植え、人が持続可能に利用してきた雑木林(山林)のこと。
といっても、ずーっと昔から持続可能な利用がされてきたわけではなく、薪炭が主要な燃料であった時代には、常に過剰利用の状態にあり、江戸中期の頃までに当時の技術で伐採できるものの大半は失われた、とされている。
つまり、今と違って日本中禿山だらけだったわけです。なかなか想像しにくいですけど・・・。

現在、日本が緑豊かである(というよりむしろ過剰に緑である)のは、単に幸運であったからに過ぎない。
温暖で多雨(多雪)な気候のため、自然の回復力がものすごく、どれほど伐採しようと、たとえ皆伐であったとしても、放っておけばみるみる更新される。
逆に気候条件からそうはならなかったのがエジプトであり、ヨーロッパの大半であり、支那の中原の地である。
まさに日本は幸運だった。

日本で持続可能な里山の利用が実現したのは江戸時代。徳川幕府の森林保護政策により、森林資源が回復に転じた。
が、明治維新前後から木材の乱伐が横行し、里山の森林が急激に失われた・・・。
この乱伐から回復したのは戦後になって。とはいえ、これとて回復しただけ幸運だった。気候に恵まれていたからに他ならない。
日本の気候条件の下では、あらゆるものが僅か数年や数十年、まさにあっという間に自然にかえる。

ところが、日本中が焼け野原だった戦後間もないこの時は、木材需要が逼迫していたこともあり、国の拡大造林政策に従って、スギやヒノキといった針葉樹ばかりが好んで植えられた。
それまで雑木林だったところ、さらには原生林だったところまで皆伐して、針葉樹林に更新してしまった。
そしてやって来たのが、木材の自由化。
いくらなんでも遠い海外から船で運んでくるのだから、国産材より安くできるということはなかろう・・・おそらくそんなふうに高を括っていたのだろうけど、あっという間に外材に押し切られ、国内の林業は壊滅状態に。
管理の手も入らなくなって放置された結果、荒れ放題になっているのが現在の杉林、檜林の大半である。
毎年多くの人を悩ませている花粉症も、いわば人災であると言える。

高度成長の頃は、里山が失われると言えば、宅地化により里山が消滅することであったと思う。つまりは野生動物の生息域が狭められるということ。
が、今は完全に逆。里山が失われると言えば、人の手が入らなくなったことにより自然にかえってしまうことを言う。つまりは野生動物の生息域が拡大している。
過疎地の山村では特に顕著で、人間の生活圏が狭まり、代わりに動物たちの生活圏が拡大していることになる。それに伴って、動物たちの個体数も増えていると思われる。

このように、人間界と自然界の境界が曖昧になってしまったように思われる現在ですが、そんな中でもやはり境界はあります。
しかも、わりと明確。昔と比べてずいぶん人間界に押し込まれた形となっているのでしょうけど・・・。

うちの周辺で言えば、自宅付近は完全に人間界で、サルやシカといった大型の動物が自宅の近くまで下りてくることはまずない。
境界は一段上の段丘。つまり、BBQをやったパン屋のあるあたり。
このあたりの果樹畑では、サルの群れも時どき見かける。

伊那谷のこのあたりは、リンゴや梨、桃、柿を中心に、ブドウ、サクランボ、イチゴなど、果樹農家が多い。
種々の野生動物がいる中で、果樹農家にとって最も害が大きいのは、サル、ハクビシン、それからカラスといったところ。
サルと並んで最も数が多いのはシカですが、シカは稲や野菜にとって大敵であるものの、果樹にとってはそれほどでもない。

中でもハクビシンの被害が甚大なのだが、夜行性のためか、実は自分はハクビシンというものを見たことがない。
「ハクビシン」は「白鼻芯」と書く。鼻から頭にかけて白い筋があるのが名前の由来で、和名であるわけですけど、いつから日本にいるのかわからない謎の動物。
インドから東南アジアに生息する南方系の種であるのに、九州には生息せず、四国と本州に生息していることから、帰化種ではないかと言われている。
木登りが得意で、困ったことに果実が大好物。前足を器用に使ってブドウなども食べるらしい・・・。

より体が大きく、群れでやって来るので、壊滅的な被害を及ぼすのがサル。
サルについてはまた別の機会に書こうと思いますが、頭がいいだけに性質が悪いですね・・・。
百姓仕事は昼に一時間くらいの休憩をとりますが、主にその時間を狙って食べに来る。
犬を飼えばサルが来なくなる、なんて話も耳にすることがありますが、実際にはサルのほうが上手らしく、犬を野放しにしておけるならまだしも、つながれた状態ではまったく意味がないらしい。
犬がどこまで動けるのかをしっかり理解していて、その可動範囲外のところで悠々と柿やリンゴを食べているそうな。
渋柿でも関係なく食べてしまうらしいから困ったものだ(このあたりは市田柿にするため、わざわざ手塩にかけて渋柿を作っている)。

カラスも頭がいい。日本のカラスはそのうち喋り出すのではないかと思えてくる・・・。
リンゴや梨にかけた袋を、食べるためというより好奇心からとってしまう。これは腹が立ちますねぇ。
実りの季節になると、プロパンガスを使った空砲を果樹畑に設置したり(近くを通ったときに鳴ると、人間のほうがビックリする・・・)、スピーカーから「カァーカァー」とカラスの威嚇の声?を流したりしているけど、果たしてどれほど効果があるのやら・・・。
たぶん、どちらも既にカラスにばれていると思う。

これらの動物について言えることは、自然界に天敵がいないということ。
サルにしろハクビシンにしろカラスにしろ、それからシカにしても、人間以外に敵がいない。
サルなんて非狩猟獣であるから、人間さえも身に危険を及ぼす存在ではなく、まさに無敵です!

シカは全国的にものすごく数が増えていて、もはや手に負えない状態になりつつあるけど、自然界に天敵がいない以上、やはり狩猟によって個体数を調整するしかなさそうである。
その前提として・・・もっと率先して鹿肉を食べること!これしかない。
鹿肉はちょっと獣臭いというか、癖があるけれど、調理の仕方によってぜんぜんいけると思うし、自分にしてみたら羊肉よりぜんぜんいける。
今みたいに、ジビエなどと気取ったことを言ってるようではダメ。もっと普通に、安く、スーパーで買えるようにしないと。
地産地消ではないですが、せめて田舎のスーパーには普通に置いて欲しいものです。

ちなみに、アフリカのボツワナで食べたインパラとクドゥー(インパラよりかなりデカイ)は非常に旨かった。
共にウシ科の偶蹄類だからかもしれないけど、牛肉より旨かった。
きっと鹿肉だっていける!要は慣れの問題ではなかろうか(ちょっと強引すぎるか?)

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(左)インパラと(右)クドゥー(共にウシ科の偶蹄類)

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(左)クドゥーはかなりデカイ      (右)ライオンより恐れられているバッファロー 血走った目が怖ぇぇ・・・

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ヨーロッパでウサギの肉は身近な存在・・・オランダのユトレヒトにて

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獣害と猪肉(ししにく)BBQ その1

6月の半ば、罠にかかった猪でBBQをしよう、ということになり、マユミと二人でよばれてきた。
場所は、リンゴ&梨畑の一角にあるパン屋のすぐ隣。そこに特に使っている様子のない小さめのビニールハウスがあり、その中が会場である。
ちなみにそのパン屋は、自宅のすぐ裏手の坂道を上がった一段上の段丘にあり、自宅からは歩いて行ける距離。田んぼや果樹畑に囲まれた開けた場所で、目の前に中央アルプスがドーンと聳えている最高のロケーションにあります。

その日は水曜だったのだけれど、平日の夜から庭先でBBQをしてしまうところがちょっと日本離れしている。
もっとも次の日も仕事だから、遅くまでダラダラ飲んでいることはないけれど・・・。

猪肉は久しぶりに食べた。
これまでは猪鍋を食べた記憶しかなく、たぶんBBQでいただいたのは初めてだと思う。

前から思っていたけど、やっぱ旨いね、猪肉は。
癖がなく、豚肉と何ら変わらない。むしろ脂など豚よりスッキリしているのではないかと思える。
その日いただいたのは年寄りの雌の猪だったようで、他の人たちは「こわい(かたい)、こわい」としきりに言っていたが、自分らにしてみたらノープロブレム、どころか言われなきゃまったく気にならないレベル。
世の中の人はずいぶん舌が肥えているのだなぁと、逆に感心してしまった・・・。

歳を重ねるごとに、肉(の脂)の癖というものが気になるようになってきた。
単純に肉が臭いとかいうことではなくて、脂がもたれるというか、体が受け付けなくなってきた。
最近は、牛肉もどうにもダメだ。羊肉は論外(笑)。
牛肉も、南米で食べているような赤身の引き締まった、言い方を変えると硬くてパサパサしたような肉なら美味しくいただけるのだけれど、和牛の霜降り肉のようなのはどうにも最近ダメである。
たぶん歳のせいでしょう。安上がりでいいかもしれませんね(笑)。

そこへいくと、鶏肉と豚肉というのは癖がなくて旨い!
世界的に見て、豚肉を一番食べるのは中華ですね。だから中華ははずれがない。
反対に、ご存知のようにイスラーム圏は豚を食べない。豚は不浄な生きものとされているからだけれど、根本には寄生虫を避けるという考えがあり、理にかなっている面もある。

そんなわけで、アフリカや中東のムスリム国を旅していると、鶏肉ばかり食べることになり(主に丸焼きやケバブにして)、食傷気味になってだんだん辛くなってくる。
自分が思うに、ムスリムの国は最も安全で(政情はおいといて強盗や殺人、傷害といった一般犯罪の観点で)、居心地がいいのだけれど、食だけはどうにもいただけない。

ちなみに、この安全や居心地のよさというのは、「旅人をもてなす」というイスラームの教えが大きいわけですが、特に中東や西アジアの国々が強烈な親日国であるというのも大きい。
彼らがどうして親日かというと、「勤勉」「武士道」といった日本人の性質、精神性に共感するからなのですが、現地でいろいろ話を聞いてみると、日露戦争でロシアに勝ったというのも意外に大きい。東郷平八郎がけっこう有名であったりする。
殉死、殉教といった教えがあるから、日本の神風特攻隊に対する評価も高い。
良い悪いは別にして、欧米では単なる自殺部隊と片付けられてしまうことも少なくないわけですが、少なくともイスラームの世界では、特攻にいたる精神面は理解してくれている。

また、大人が大人としてしっかり機能している社会でもあると思う。
おそらく、不良やチンピラといった類の人間は、ムスリムの世界では存在し得ない。そんなものはすぐに大人に制裁されてしまうから。
そんな、一方でとても安全で居心地がいいという面のあるイスラームなのですが、一方的に危険とか悪者といったイメージが植えつけられているのは、100%ニュースや新聞といったメディアの影響でしょうね。言うなればアメリカ的なフィルターのかかった、ものすごく偏った情報だけが垂れ流されていますから・・・。

話がちょっと逸れましたが、それでも鶏肉を食べているところはまだいいんです。
個人的に、ほぼ羊しか食べていないところは非常~にキツイ。
中央アジアの国々や、まだ行ったことがないけれど、遊牧民の国であるモンゴルも当然そうでしょうね。

強烈です。
おそらく日本で食べている羊肉とはぜんぜん違うのではなかろうか。
スープもサムサも、羊肉が入っているだけで途端に食べられない。
いかにも旨そうに見えるサムサを半分に割ってみると・・・モワ~ンと羊の脂の匂いが漂ってくる。空腹なのに食指がまったく動かない。
これがまた生まれたときから羊を食べ慣れている人たちは、脂が特に好きなんですね。羊の尻にタプタプと垂れている部分です。
シャシリク(キャバーブ)なんて、肉・脂・肉・脂とひとつおきに脂。その脂の塊をさらに油で揚げた食べものまである。
それらを振舞ってくれたりもするのだけれど、誠に申し訳ないけど、無理っす・・・。

獣害の話を書こうと思っていたのだけれど・・・話が逸れたので次回へ回します。
そうそう。BBQのとき余った猪肉をいただいてきたので、今度誰かゲストが来たときご馳走します。

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中央アジアは羊がいっぱい・・・(左)キルギス、(右)タジキスタン

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イランでは生まれた子が初めて家に来た日に羊を絞め、隣近所に肉をお裾分けする。絞めたばかりの羊肉はあまり臭みがない。
イランの場合は、羊肉はどちらかというと高級品で、鶏肉のほうを多く食べている。おかげで食事には困らなかったし、どころかイランの家庭料理はとても美味しかった。

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Author:nakappie
1970年生まれ。妻と二人信州伊那谷在住。
2009年10月~2013年5月の旅を記録するために”なかっぴー通信”をスタートさせました。
現在は伊那谷にて節約生活をしながら充電中。
2014年4月、ブログのタイトルを”なかっぴー通信NEO”に改めました。
信州伊那谷より~旅のこと、山のこと、自転車のこと、そして田舎暮らしのことなどなど・・・気ままに綴ってゆきます。
”おもしろきこともなき世をおもしろく”そんなふうに生きていけたらいいですね。

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