部奈にかける橋

ひじょ~にローカルな話題です。

部奈(べな)という集落がある。
山というか尾根というか丘というか(いわゆる段丘のひとつということになろうか)、そんなものの上にある集落。

Photo by BehBeh (2008/8/13)
伊那谷と小渋湖tr_サイズ変更
山上の平坦部の標高が650mくらいあるから、天竜川沿いを走る国道や県道などからはまったく見えない。
高い所へ上ってはじめて姿を拝める、というマチュピチュのような場所である。(ここらはそんな場所だらけですけど・・・)

行政区分の上では松川町ということになるのだが、自宅から1kmほどのところにある南向発電所の上(標高は自宅とほぼ同じ)まで行けば、小渋川を挟んですぐそこに見える。ほんとにもう直線距離だけでいえば、毎朝散歩できそうなくらいすぐそこに見える。
が、実は行くのはなかなかたいへん。伊那谷のこのあたりの地形は非常に立体的なのである。

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(左)部奈から見る天竜川と中央アルプス  (右)同じく部奈から見る伊那山地と、その向こうに南アルプス  (ともに2015/1/25撮影)

伊那谷というところは中央アルプスと、南アルプスの手前に連なる伊那山地に挟まれているのだが、それらの山脈からいくつもの尾根が天竜川に向って複雑に下りていて、実に立体的な地形を形成している。
その(巨視的に見れば尾根上の)高台に民家が散らばっているわけだけれど、高台と高台の間というのはたいてい沢である。
よって、高台間が高架橋で結ばれていない限り、簡単に行き来することはできない。
実際に、幹線となる国道や県道には多くの高架橋が架かっていて、下手をするとそうとは気付かないうちに高台間を移動できる。が、自宅のある高台と部奈の間には高架橋などないから(幹線が走っていないから)、そうはいかない。どころか、部奈との間は小渋川で隔てられているのだが、小渋湖より下流には橋すらないと思っていたから、ダイレクトに行き来することすらできないと思っていた。
これまで、部奈へ行くには、いったん小渋川を遡って大鹿村に入り、橋を渡って高台へ上るか、もしくは、天竜川沿いにしばらく下ったところから上るか、そのどちらかしかないと思っていた。
ところが・・・あったんです、橋が。自宅のある高台から小渋川に下りてすぐのところに、ビックリするような橋が。

10月16日(日)、サドルを交換したマユミのジャイアントの調整のため、近場へ走りに出かけた。
コースは、小渋川を遡って大鹿村に入り、峠を越えて松川へ抜けるというたまに走っているコース。
小渋川沿いの県道(松川インター大鹿線=県59)は、いつもはダンプがたくさん走っているのだが、日曜だけは走ってないので快適。
ちなみに、おそらくここはリニア新幹線のトンネル工事が始まると、桁違いの数のダンプが通行することになる。10年前に比べるとだいぶ直線的になったとはいえ、まだまだ狭くてクネクネした道なので、まずはこの県道に新たなトンネルを掘削する工事が現在始まっている。

松除橋を渡って県22=松川大鹿線に入る。
しばらく上りをこなすと名無しの峠で、峠の向こうは松川町。そのまま道なりに下ると竜東線(天竜川沿い)に出る。
生田で分岐を右に入れば、道は部奈へと続く。
部奈のメインロードをそのまま行くと、やはり竜東線に下りることができる(新道と旧道が存在する)。

メインロードから、行き先が「小渋」と標示されている枝道に入り、小渋へと下る。
間違いなく小渋のほうへ向っているが、果たして小渋川を渡ることができるのか・・・ドキドキしながら下る。
もし渡れなかったら・・・この坂を上り返すのか。そりゃ嫌だな・・・。

坂の途中からの眺め。
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自宅のある高台までサクッと水平移動できそうに見えるが、実は間に小渋川が立ちはだかっている。
ちなみに、りんご畑(ふじ)では葉摘みのシーズンですよ。(りんごの下部まで色付けするために、写真のように銀シートを敷くところもある。)

そして・・・下った先に現れたのがこの橋。
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部奈にかける橋!
一応車も渡れる(車幅制限1.9m)。

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川の対岸の中川村側から見た橋。
沈下橋にしか見えないが、すぐ上流に小渋ダムがあるので、たぶん沈下することはない。

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松川インター大鹿線=県59から橋への分岐。標示はなにもない(笑)。

身近なところにもまだまだ未知の場所があるものだ。
こういうのを発見すると、なんだか妙にうれしくなりますね。

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Trackback [0] | Comment [0] | Category [■ トレラン、ショートトリップ] | 2016.10.28(Fri) PageTop
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サドルのレビュー:TIOGA Acentia FORTIS AURA

最初に結論を言っておきましょう。
結論:だめだこりゃ

今回レビューするモノは、AcentiaのFORTIS AURAというサドル。
センター部分のカットされた、クッション性に優れた柔らかめのサドルです。購入時の価格が2,300円ほど。いわゆる低価格帯のサドルです。
ちなみに、AcentiaというのはTIOGAのブランド。

マユミのジャイアントに装着して使用していたのだが、どうも長時間乗るにはマユミでも柔らかすぎるということで(特に上りで負荷がかかる状況だとダメらしい)、もともと使っていたサンマルコのスクアドラに最近交換した。
柔らかすぎるとか尻が痛くなるというのは個人の好みやマッチングの問題なので、もちろん人によって、または使用条件によって感想が変わってくる。そこの部分を捉えて「だめだこりゃ」と結論づけているのではない。

このサドルが「だめだこりゃ」なのは、耐久性。
環境劣化、特に耐光劣化がNGレベルであると思う。

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写真は最近交換したAcentiaのFORTIS AURA。劣化により表皮がところどころブツブツ切れているのがわかるだろうか。
特に左の写真で下方になっているコーナー部分が酷く、このサドルはゲル入りなのだが、中のゲルが露出してベタベタするようになってしまったので、シリコンでシールして使っていた。写真で白くなっているのはシリコンシールした部分。

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表皮のブツブツを拡大した写真

写真を見てもわかると思うが、表皮の切れは使用により擦り切れたものではない。
環境劣化(主に耐光劣化であると思う)により切れた、というか融けたというか割れたというか・・・ものである。実際、擦り切れるほど乗ってはおらず、ガレージの中に駐輪していただけでこのようになった。
驚くべきは、使い始めてたった一年ほどでこのようになってしまったこと。2014年に購入して、早くも2015年には表皮がこのようになり始めた。

いくら安いサドルとはいえ、これは完全にNGでしょう。完全に「だめだこりゃ」レベル。
ほぼ同時に使い始め、同条件に晒されているサンマルコのサドル(Acentiaよりむしろ安く2,000円ほどで買った安物)が未だ何事もない状態であることを照らし合わせると、Acentiaのサドルがいかにダメダメであるかわかる。

さらに、このAcentiaのサドルには使用する以前にダメな部分があった。
それは・・・レールの精度が出てなくて1~2mm広い。
実はこのサドルは最初、スペシャにつけて使おうと購入したものなのであるが、トムソンのシートポストに取り付けようとしたら・・・つかなかった。
何がどうなっているのか理解できず目が点になりましたよ。
どうにかレールを変形させてつけようと思ったが、どうにもつかなかったという代物です。
まさかこんなことがあろうとは・・・この先サドルを買うときトラウマになりそうだ。

そんなAcentiaのサドル、今後買うことは二度とあるまい。
ひいてはタイオガのサドルを買うこともよもやないであろう。

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ヘリテイジさん、ありがとう!

テントはエスパースのマキシムを愛用している。
エスパースのテントを知ったのは山岳会に入ってからのことで、いくつかあった会のテントがすべてエスパースだったものだから、一年中どこへ行くにもこれらのお世話になっていた。

自分のエスパースを買ったのは2006年、確か最初に使ったのはその年末年始で行ったパタゴニアだ。
それから10年、これまでにいったいどのくらい使ってきただろうかと数えてみたら、およそ600泊だった。
600泊、季節を問わず世界中で使ってきて、壊れたところといえば、大きいのはフライのジッパーがバカになったことくらい(ウィーンで似たサイズのジッパーを見つけクロアチアでミシンを借りて交換した)。
その他は、フライが切れたり穴が開いたり、張り綱がダメになったりした程度。フライの穴などはそれこそ無数に補修してきたけど、致命的な問題はこれまで一度もなかった。

そんなエスパースだったが、昨冬のお遍路中にポールの一箇所にクラックが入ってしまった
もっともクラックが入っただけで折れるということはなく、そのまま使い続けて無事結願できたのだけれど、さすがに今後もこのまま使い続けるというわけにはいかない。
幸い予備のポールが一本あったので、シーズン前に交換することにした。

とある日曜日。
いつもの通りフライの穴に補修テープを貼り、傷んだ張り綱を交換し終えたところで、さて最後にポールの交換というところだったのだけれど・・・末端の石突がはずれない。どうにもこうにもはずれない。
ボロをかませてプライヤーで引っ張ってみたり、カッターの刃を打ち込んだり、極細ドライバーを打ち込んだり、果ては隙間にCRCを吹いたりしてみたのだが、微動だにしない。
完全にポールと一体化してしまっている・・・。
これはもうどうにもならないので(これ以上やるとポールを破壊しかねない)、製造元であるヘリテイジに修理を依頼することにした。

現品を送付するとすぐにメールがあったのだが、その内容に感動。
結局、製造元でも固着した石突は4個ともはずすことができず、基本的に石突の固着したポールも4本とも交換ということになったのだけれど、4本すべて新品に交換する以外に、安く上げる案をいくつかくれた。
もっとも安く上げる方法というのは・・・「長い方の末端ポールの石突固着部分を切り落として、新しい石突を装着。短い方の末端ポールを切り落とした分長くして(新品)、新しい石突を装着。さらにその中で、ポール割れ交換したポールを短い方の末端ポールに流用」というもの。
ポール割れ交換はこちらからの持ち込み分で交換してもらうもので、こうすると、石突の固着したポールの新調は1本で済む。
安く上がるのはもちろん、ポールを無駄にせずに済むわけで、自分で修理するなら必ずそうすると思うけど、まさかメーカのほうでそこまでやってくれるとは思わなかった。

その方法で修理をお願いし、丁寧に修理されたポールセットが先日無事に帰ってきました。
ヘリテイジさん、ありがとう!

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固着した石突(下)と、新品の石突(上)

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石突固着部分を切り落としたので、長い方の末端ポールはオリジナルのものより短く、短い方の末端ポールはその分長くなった。
ちなみに、今回ポールを連結するショックコードも生ゴム製→シリコン製に交換してもらった。

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連結部にクラックの入ったポール。
ちなみに、ポールがイーストン製であるのが自転車乗りにはなんとなくうれしい(現行モデルではDAC製になっているもよう)。

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旧道を歩く・・・中仙道妻籠宿と馬籠宿(自転車アプローチ) 【三日目】

日付: 2016/10/12(水)
行程: 妻籠城址(0805) ~ 清内路トンネル(1015) ~ 清内路 ~ 阿智 ~ 天竜峡 ~ 自宅(1505)

すっかり秋の空気となった。昨日までと比べてひんやりしている。
昨日、一昨日と無風だったのだが、今朝は少々風があり、木の葉の揺れる音が寒々しい。

帰りはどこを走って帰るか・・・といっても選択肢がいくつもあるわけではないのだが(北上して権兵衛峠を越えるという手も一応ある)、相談の結果、清内路峠を越えることにした。
大平峠に上り返すのはご免だったし、行きと同じルートというのも気が乗らなかった。
清内路峠は地図の上では旧道が通行止となっているが、通れるようなら旧道で峠を越えるという腹積もりで。

6:20起床、コーヒーとパンにビスケットを食べてテント撤収。荷物を積んでトイレのところまで下りる。
そこから、道が二手に分かれる。
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右の坂を下ると妻籠宿へ。左の林道の行き先は飯田となっており、おそらく妻籠宿の先でR256に合流するのだろう。

妻籠宿はもう十分堪能したので、左の林道を行くことにした。
この林道は実に気持ちよかった。
山腹を等高線に沿って走っており、昨日上った分も無駄にせずに済む。
先ほどトイレのところで会った地元の住人と思しき夫婦とも再び行き会った。地元の人が歩くなら、人の多い妻籠宿ではなく、やはり静かなこっちの林道だろうな。

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(左)気持ちのいい林道  (右)この場所でR256に合流する

R256に合流したら、ひたすら上る。
全線センターラインのある広い道路で、路側帯は狭いが、交通量が少ないので走りやすい。大型も通行する道路なので勾配も緩い。
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飯田39km・・・ほとんど隣町のノリだから、距離だけは近い

蘭(あららぎと読む)温泉を過ぎたところに、南木曽岳の登山口へと続く分岐がある。
さらに大平街道の分岐を過ぎ、しばらく上ると目の前に清内路トンネルが現れる。
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トンネルのすぐ手前に旧道の分岐があるのだが、残念ながら立派なゲート(施錠されている)があって、一般車両通行止。

あくまで”一般車両通行止”であって、”立入禁止”ではない。
歩いて入ることはおそらく許されているのだろう。ゲートの支柱の横には丁寧にフェンスが張ってあるのだが、そのさらに横、斜面にフェンスを越える踏み跡がついている。
自転車は押せば歩行者ということになるのだけれど、その踏み跡から自転車を入れるのはかなり大変な作業になる。
そこまでこだわる理由もないので、サッサと諦めてトンネルを行くことに。

・・・したのだけれど、やっぱ1kmを超えるような長いトンネルを自転車で走るのは生きた心地がしないよね。
ちなみに、清内路トンネルは1,642mあり、木曽側から清内路側へ向かって微妙に上っている。
自転車が走れるような歩道はないのだが、交通量が少なく、センターラインにポールも立っていないので、追い越す車が比較的大きく避けてくれるのがせめてもの救い。
が、反射材は自転車やパニールにふんだんについているものの、発光体となると手に持ったヘッドランプしかないから、果たしてドライバーがこちらをしっかり認識してくれるのか、一抹の不安がある。
どうしたってトンネルを抜けるまで生きた心地がしない。後ろから大きな音が迫ってくるのがめちゃくちゃ怖い。
できればこういった長いトンネルは、自転車だけでも旧道を走れるようにしておいてもらえるとありがたい。道路が荒れていてもかまわないから。

トンネルを抜けると、一気に下る。清内路を抜けて昼神温泉まで、一気に下る。
清内路は自分らが伊那谷に移住してきた頃は清内路村として存在していたが、それからすぐ合併により阿智村となった。(合併後も村というのがこのあたりのすごいところだ。)
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写真ではわからないが、このあたりの山は木の葉が柔らかな感じに見えて実にいい感じである。

昼神温泉の先、飯田の町中も自転車で走るにはなかなか不快である。特に国道は狭くて走れたもんじゃない。
それで、阿智から天竜峡へ抜けることにした。県道234号(田中乱橋線)というのに乗る。
初めて走るところだが、この道はなかなかよかった。
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うねうねと山をいくつか越えながら天竜峡へと続くのだが、途中の景色が素晴らしい。のどかで実にいい感じだ。

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伊那谷が望め、その向こうに仙丈から聖まで南アルプスが全部見える。
このあたりを走るのなら、ちょっとしたオススメのルートになりそうだ。

天竜峡からはおなじみの竜東線を走って自宅まで帰ってきた。
走行距離は三日トータルで152kmほど。距離のわりに疲れました・・・。
自宅に帰ってから、薬湯を求めて久しぶりに村の望岳荘へ。GW明けから夏まで改装していて、改装後はじめて行ったのだが、いろいろ残念なことになっていた。
洗い場が広くなったのだけはよかったけど、他はことごとく改悪になってしまったのではなかろうか・・・。

<おわり>

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旧道を歩く・・・中仙道妻籠宿と馬籠宿(自転車アプローチ) 【二日目】

日付: 2016/10/11(火)
行程: 妻籠宿第3P(0850) ~ 馬籠峠(1010) ~ 馬籠宿(1100) ~ 馬籠峠(1310) ~ 妻籠宿第3P(1410) ~ 南木曽駅前 ~ 妻籠城址(1620)

昨晩は19:30には寝てしまったのだが、疲れていて今朝は6:30まで寝ていた。
相変らず食欲はなく、お湯を沸かしてコーヒーだけ飲んでテント撤収。
距離にして300mほど下ると旧中仙道と出合い、そこにトイレがある(なんと水洗!)。

城址をあとにして妻籠宿へと戻る。

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昨日と打って変わって観光客が一人もいない妻籠宿。こりゃいいね~。

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まさに江戸時代にタイムスリップした気分!朝一に訪れることをオススメします。

妻籠宿を抜けて、第3駐車場に自転車を置かせてもらう。ちょうど係の人が来たので声をかけると、気持ちよく置かせてくれた。
8:50に駐車場をあとにする。

馬籠宿まで7kmちょっと。
大妻籠を越え、馬籠峠まで緩い登り。峠から下ったところに馬籠宿がある。

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一部に当時をしのばせる石畳などが残っている。

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馬籠峠は車道と合流する場所にあり、誠に残念な感じである(右)。

旧道を歩いていておもしろいのは、行き会う人のほとんどが外国からの旅行者ということ。
確認したわけじゃないけど、フランス人が多いように感じた。次いでスペイン語圏の人たち。いずれにせよほとんどが白人で、日本人は一割も歩いていない。
いったいここはどこ?という気分になってくる。身近なところにもこんな場所があったんだねぇ・・・非常におもしろい。

馬籠からの帰りに三人組のおばちゃんに追いつき、「こんにちは」と声をかけると、
「日本の方ですか?」と訊かれた。
「そうですよ」と答えると、
「あら、よかった~。ようやく言葉が通じた」と、おばちゃんたちは堰を切ったように喋り始めた。
いったいここはどこなの?と、おばちゃんたちも大いに感じていたようである。

もちろん、妻籠や馬籠といった宿場へ行けば日本人のほうが多い。が、旧道を歩いている人はほとんどいない。
今の日本人は歩かないからなぁ・・・と痛切に感じる。特に田舎へ行くほど顕著であるように思う。どこへ行くにも車だ。
一方で、欧米人は歩くのが好きであり、実際によく歩く。

行き会う人が明らかに日本人でないので、「ハイ」と挨拶すると、「コンニチハ」と返してくれる人も少なくない。
「オラ」と自国語で返す人もいたりして、そんなのに接すると、ラテン系の大らかさというのが羨ましく思える。

馬籠宿へ下りる直前に展望台のような場所があり、そこからの眺めはなかなか。
馬籠の先に中津川の市街地が広がっている。その南東に恵那山が聳えているが、残念ながら上部は雲に覆われていた。
山裾にスキー場と思しき禿た場所が目立つが、あれはどこのスキー場だろう???

さて、言わずと知れた馬籠宿は島崎藤村の出身地であり、小説「夜明け前」の舞台である。
坂に広がる宿場というロケーションもあり、どちらかというと今回、妻籠宿より馬籠宿への期待のほうが大きかったのだが・・・完全に肩透かしを食ってしまった。
失礼ながら、妻籠宿には比肩すべくもない(もちろん個人的偏見です)。

理由はいくつかある。
まずは宿場の保存・復元が、妻籠宿と比べるといかにも中途半端。妻籠宿の保存事業に触発されてやってはみたものの、どうにも付け焼刃という感じになってしまっている。
雨樋が金属製であるのはまだしも、アルミサッシには萎えるわ・・・。
いかにも観光地っていう土産物屋ばかりやたら目につくのも気分を萎えさせる。
そしてロケーション。周りが開けていて明るく、中津川の市街がすぐそこに見える。
木曾路はすべて山の中・・・という妻籠宿に顕著であった暗さや隔絶感はまるで感じられない。
開けているからこそ妻籠宿のように取り残されはしなかった、とも言える。

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坂に広がる馬籠宿。むしろ妻籠宿より期待していたのだが・・・

もし行くのなら、妻籠宿を先に見てしまうと肩透かしを食うので、馬籠宿→妻籠宿の順に回るのがよいかもしれない。
ちなみに以前にも書いたように、馬籠は2005年2月まで長野県の山口村であったが、越県合併により中津川市に編入され、現在は岐阜県となっている。
馬籠峠が長野と岐阜の県境である。

軽く腹ごしらえをして(馬籠宿の近辺も観光客相手の店以外はない)、来た道を引き返した。
十返舎一九狂歌碑の近くの民家で、婆ちゃんが干し芋を作って売っていたので、明日の行動食用に少々まとめ買いした。

馬籠宿(600m)→妻籠宿(430m)は基本的に下りなので、行きほど時間がかからない。
妻籠宿の駐車場に戻って自転車に荷物を積んだら、南木曽駅前の昨日と同じスーパーへ買出しに。
旧道の往復は骨が折れるので、諦めてR19を往復した。
明日の行動食を買い、レンジでチンした惣菜をスーパーの前で食べて早すぎる夕飯とした(実に寂しい・・・)。
南木曽の人はちょっとした買い物なんかは中津川まで出るのかな?もしくはその手前の坂下あたりで用が足りるのか?
いずれにしても北へ行くということはなかろう。南木曽町の北は大桑村だし・・・。

昨日と違い、幕営場所が決まっているので気が楽だ。
妻籠城址へ戻り、やはり二人がかりで自転車を押し上げ、昨日と同じ場所に幕営。
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今日は明るいうちに幕営できた。

せっかくなので、すぐ上にある主郭まで上がってみた。
すると・・・そこは平らで広い別天地だった。
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まるでキャンプ場!巨大な東屋があるので、雨が降ろうが嵐が来ようが大丈夫。
自転車の場合ここまで上げるのが無理だが(荷物を外して別個に担ぎ上げるしかない)、歩きだったら迷わずこちらに張っていただろう。ま、下の曲輪でも何の文句もないけれど・・・。

主郭からは眺めがまた絶品。妻籠宿が箱庭のように見え、その先に馬籠峠が見晴らせる。
ここから眺めると、まさに「木曾路はすべて山の中である」。

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箱庭のように見える妻籠宿の正面奥、南の方角に見えるのが馬籠峠。左手(東の方角)が伊那谷方面となり、遥か先の山奥に大平峠や清内路峠がある。

<つづく>

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Author:nakappie
1970年生まれ。妻と二人信州伊那谷在住。
2009年10月~2013年5月の旅を記録するために”なかっぴー通信”をスタートさせました。
現在は伊那谷にて節約生活をしながら充電中。
2014年4月、ブログのタイトルを”なかっぴー通信NEO”に改めました。
信州伊那谷より~旅のこと、山のこと、自転車のこと、そして田舎暮らしのことなどなど・・・気ままに綴ってゆきます。
”おもしろきこともなき世をおもしろく”そんなふうに生きていけたらいいですね。

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