アシナガバチとスズメバチ 【後編】 スズメバチに刺されると・・・

今回はスズメバチ=「hornet」のこと。
スズメバチとて(基本的に)無闇に刺したりしないので、我が家では無用に殺生することはないのだけれど、困ってしまうのは家の中に入ってきたとき。
少なくともこのあたりでは、夏場に家の窓を開け放っておくとスズメバチが入ってくることがあるのだけれど、これを刺激しないように追い出すというのは至難の業、というかほぼ不可能。他の虫の場合のように、一度捕まえて外に放す、なんてことは危険すぎてできない。
ミツバチやアシナガバチと同様、刺すのは雌だけで、雄は毒針を持たないことも知っているけど(雄蜂は交尾をするためだけの存在で、まったく働きもしない)、雄か雌かなんて瞬時に判断できない。

・・・仕方なく捕殺することにしている。

虫取り網で捕まえて、それを再び放すと刺される危険があるので、そのまま踏み潰す。
ちょっと良心が痛むのだが、殺した蜂を窓の外に投げるとすぐアリが運んでいくので、それを見て勝手に少し癒されている・・・。

2013年の5月末に旅から帰ったとき、ガレージの天井に巨大なスズメバチの巣がぶら下がっていた。
こういうところに巨大な巣をつくるのはキイロスズメバチである。
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幸い巣は空き家だったので、すぐに撤去。(秋の終わりになると、越冬する新女王蜂を除いてすべての蜂が死に絶えるので、巣は空き家となる。)

ところが、それから二ヶ月もすると、巣を撤去した場所の近くに新たな巣を作りはじめた。
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最初は放っておいたのだが、巣がだんだん大きくなってきたので、巨大なものにならないうちに駆除することに。

決行するのは夜。すべての蜂が巣に帰ったあとで。
やり方は簡単だ。
夜、そ~っと巣に近づいて、下からポリ袋(大きなゴミ袋)をかぶせて生け捕る。
花火や発炎筒、殺虫剤といったものはいっさい使わない。

念のため、身につける装備はできる範囲で万全を期す。
上下カッパに、頭にはオートバイのフルフェイスのヘルメット。学生時代に使っていたショウエイのガードナーレプリカのメット(捨てられずにオブジェとしておいてあった)が、こんなところで役に立つとは・・・。
手には台所で使うゴム手袋、足回りはゴム長。

真夏のクソ暑い夜に、以上の装備で作戦決行。
ポリ袋の中に巣を生け捕り、すぐに、マユミが持って準備していたもう一枚のポリ袋の中に入れる。
袋の中から、「ブゥ~ン」とすごい羽音がする。これでもかというくらい威嚇している。
不安になってポリ袋をさらに一枚追加。三重にして、かつ発泡スチロールの箱に閉じ込めて一安心。

そのままガレージに放置しておいたのだが・・・。
次の日の午後、家に帰ってみると・・・発泡スチロールの箱に穴が開いており、その出口にスズメバチがとまって作業していた。
朝の時点では箱に変化はなかったのだが、なんと、三重のポリ袋も発泡スチロールの箱も食い破って脱出したらしい。
恐るべし、スズメバチ。

今ならまだ箱の外に脱出したのは二匹くらい。中にはまだ何匹も蜂がいるに違いない・・・。
やめときゃいいのに、箱についてた蜂を濡れ手拭いで叩き潰そうと、安易にパチンとやると・・・狙いがハズレ、すぐさま蜂が反撃モード。
一瞬の出来事だった。
こっちに飛んできたなと思ったら、あっという間もなく右の眉毛の上を刺された。蝶のように舞い「蜂のように刺す」、とはまさにこのことだ。

急いで退却。走って逃げる。
が、家の鍵を車の中に忘れ、こっそりガレージに戻って(運転席側のすぐ近くに棚があり、そこに発泡スチロールの箱が置いてある)、助手席側から取り出した。なんとも情けない格好だ・・・。
とりあえず刺されたところを保冷材で冷やす。ジンジンとすごく痛い・・・そしてみるみる腫れてくる。

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刺されて一時間後

刺されたのが眼球じゃなくてよかった・・・不幸中の幸い。アナフィラキシーショックも起こさないでよかった。
スズメバチに眼球(黒目)を刺されるというのは、往々にしてありえること。スズメバチは黒い部分を狙って攻撃するするのだ。
これは、スズメバチの天敵が熊であることから黒いものに反応する、といわれている。
実際にこの時も、黒目じゃなくて眉毛でよかったけど、黒い部分をピンポイントで狙われている。

ちなみに、スズメバチの天敵に「ハチクマ」という鳥(タカの一種)もいる。
幼虫やさなぎを雛鳥の餌にするため、やはりスズメバチの巣を襲うのだが、蜂が反撃しようにもハチクマの羽毛越しには針が届かず、攻撃がまったく効かない。
それを知ってか、ハチクマに襲われると、あのスズメバチが防御行動を起こさず、蜘蛛の子を散らすように逃げ惑う一方であるらしい。

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(左)刺された翌日の朝と、(右)二日後の朝
腫れは翌日の朝あたりがMAX。右目の周りからから左目の周り、そして鼻にまで毒が回ってパンパンになる。

・・・二日後の朝の写真を撮ったあと、再びスズメバチに刺された。

竹藪で竹を伐っていたら、枯れた太い竹を倒したところで突如、スズメバチに襲われた。
今回も一瞬の出来事。
あっ蜂だ!と思う間もなく襲撃されて、右の耳を刺された。

一昨日に続いて二回目。大丈夫か・・・。

耳に激痛が走って即退散。家に戻って保冷材で耳を冷やす。
それでも、刺されたのが耳でまだよかった。麦藁帽子をかぶって保護メガネをしてたのが幸いした。こりゃメガネは必須だな・・・。
残念ながら、暑くて防虫ネットははずしていた。もしネットをかぶっていたら、少なくとも顔はさされなかっただろう。

それにしてもいったいなんだったんだ?枯れた竹に巣でもあったのか???
・・・思うに、一昨日刺されたときの毒液が仲間を呼び寄せたのではないかと。そんなふうにしか思えない。

この日の朝見たら、あれ以来ガレージに置きっ放しになっていた発泡スチロールの箱に、また蜂が群がっていた。
そのまま箱に巣を作りそうな勢いだったので、夜になってから発泡スチロール箱を始末した。
真夏のクソ暑い夜に、再び完全防備の格好で作戦決行。箱ごと袋詰めにしてから、今度はクーラーボックスに閉じ込めた。
夜は蜂も眠っているらしく、攻撃色が薄い。容易に確保することができる。

・・・その五日後(8月9日)、前回刺されて以来防虫ネットもかぶり、かなり警戒しながら竹藪を伐採していたのだけれど、今度はアシナガバチに右の上腕を刺された。
同じ蜂に続けざまにニ、三回刺されたような気がする。出血もした。翌日は腕が腫れてパンパンだった。

この時季はちょうど巣作りの季節らしく、タイミングがよろしくないようで・・・。
ともあれ、この年はどうにも踏んだり蹴ったりだった。

さて、スズメバチは肉食性の蜂で、種類によって他の蜂の巣を襲ったり、他の昆虫類を狩ったり、場合によっては大型の動物の死体から肉を調達したりしているのだけれど、実はこれらを食べるのは巣にいる幼虫。成虫がこれらを肉団子にするなどして幼虫に与える。
成虫の餌はというと、主に巣にいる終齢幼虫から得ている。幼虫の分泌する栄養液から、もしくは幼虫から口移しにより栄養分を摂取している。
そして、終齢幼虫がまだ育っていない時期などは、花の蜜や樹液などを摂取している。
そのため、カブトやクワガタを採りいったときなどによく見たと思うけど、クヌギの木にはよくスズメバチがいる。我が家の庭のクヌギにもよくやってくる。
毎年、クヌギの木では餌場の争奪戦が繰り広げられていて、見てるとおもしろい。

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クヌギの樹液に集まる虫の中で、明らかにスズメバチより強いのは、カブトムシ(たぶん大型のクワガタもそうだろう)とオオムラサキ。
カブトは全身があんな鎧で覆われているからわかるのだが、特にこれといった武器のないオオムラサキに追い立てられてしまうのはよくわからない。オオムラサキはああ見えて気性が荒いらしい。

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おもしろいのはカナブン。カナブンもカブトと同じような鎧を着ているから、スズメバチの針などまず効かないだろうけど、カブトには決して近づかないスズメバチがカナブンには攻撃し、カナブンはあっさり追い立てられてしまう。
スズメバチの攻撃は執拗で、時としてカナブンに馬乗りになり、二匹がもつれたまま地面に落下したりする。

ちなみに、スズメバチを捕食する昆虫には、オオカマキリやオニヤンマがいる。
もっともカマキリの場合は、時として捕食者と被捕食者の立場があっさり逆転するようだが・・・。

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Trackback [0] | Comment [0] | Category [■ 虫と動物] | 2015.12.21(Mon) PageTop
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1970年生まれ。妻と二人信州伊那谷在住。
2009年10月~2013年5月の旅を記録するために”なかっぴー通信”をスタートさせました。
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