冬の野宿遍路 14日目 武市半平太に救われる

2016/2/8 月
晴れ、朝0℃
始:7:10 ~ 終:17:20 歩行:28km
(野市体育館)0710 ~ 0730(28番大日寺) ~ (松本大師堂)0855 ~ 1020(29番国分寺)1040 ~ (蒲原) ~ 1235(30番善楽寺) ~ (高須) ~ 1530(31番竹林寺) ~ (吹井) ~ 1720(瑞山神社)

テントの前に広場を挟んで山があり、その山の上には風力発電の風車があった。
昨晩は風が強かったので、テン場に着いたときから風車の風切り音がすごかった。遠目に見ている分にはいいけれど、風車の風切り音てのは間近で聞くとすごいですね。
おまけに、なにやらギーギーとノイズがすごい。
こんなものが自宅の近くにあったらたまらんわ・・・ほとんど公害といっていい。

5:45起床、コーヒーとパンを食べて7:10発。油断して薄着で寝てたので寒かった・・・。
快適なテン場をあとにして県道に戻る。そこから28番大日寺(だいにちじ)はすぐである。
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28番大日寺の山門(左)と本堂(右)。朝一の寺は清々しい。

大日寺から下って次の札所を目指す。
途中、松本大師堂で休憩していると、後ろから大日寺で見かけた(昨日もチラッと見かけた)お遍路さんが追いついてきた。
休憩しながら少々話をする。

おっちゃんは九度山の近くから来ていて、今回が五度目のお遍路ということだった。
九度山といえば高野山のお膝元。おっちゃんは筋金入りの真言宗の門徒であったかもしれない。大日寺で読経のときも、なにやら長い般若心経を唱えていた。
九度山には自分らも行ったことがあるので、なんだか親近感がある。
おっちゃんのほうも自分らが長野から来たと知ると、「見ましたで、昨日も(真田丸)。真田つながりで、これも何かの縁ですなぁ」と言っていた。
真田昌幸・信繁父子が蟄居させられていた九度山の真田庵には自分らも行ったことがあった。たぶん今年は人がすごいんでしょうね・・・。

長野といっても、南信州の伊那谷は真田とは縁もゆかりもないのだけれど、九度山から来られたおっちゃんとこうして言葉を交わしていることには確かになんらかの縁を感じる。
言葉なんて、出会った人の中でごく一部の人としか交わさないものなのだから・・・。

ときに、真田丸。お遍路に出る前に一話と二話だけ見ただけだったけど、軽すぎてとても見ていられない、だめだこりゃレベルの駄作というのが我が家での評価だったのだけれど、世の中の評判はいいのだろうか???

「昨日はどこに泊まったんですか?」と訊いてみたら、返ってきた答えが「高知黒潮ホテル」。これにはビックリした。まさかあんなホテルに泊まっているとは予想だにしなかったからだ。
そのホテルのことは覚えていた。昨日、龍馬歴史館に向かう途中、野市の烏川沿いにズドーンと聳えていた。付近で一番立派な建物だったのでよく覚えている。
めちゃくちゃブルジョワなお遍路ではないか・・・羨ましい。(それで昨日も真田丸が見られたのか。)

車で回ったりツアーで回ったり、お遍路のやり方にはいろいろあるけれど、一番贅沢なのが歩き遍路。もちろん自分らみたいな野宿ではなく、きちんと宿に泊まっての話である。
安い民宿なんかに泊まりながらでも、ザックリ一日一万円。行き帰りの交通費なんかも考えると、なんやかんやでトータルで50万円ほどかかるというのが定説。
毎日好きなだけ歩いて、宿に着いたら温泉に美味しい食事。あーそんなブルジョワ遍路を一度はやってみたい・・・。

でも、宿の手配はけっこう大変なようだ。
こんな時期なら宿もガラガラだけれど(冬場は営業してないところも多い)、シーズンともなるとけっこう満室になってしまい、毎日宿を確保するのが大変ということである。
遅くともその日の朝、基本的には前日には予約を済ませるということだった。
前日に予約って・・・それも大変だ。何度か歩いてみて、自分の歩くペースがよくわかってないとなかなかできないことである。
その点はテントのほうが気楽だな・・・。

おっちゃんは、見たところ特に歩くのが速いというわけでもないのだけれど、1番札所を出たのが28日の午後だというから驚きだ。自分らより二日もあとである。
今日は高須に泊まるというから、一日の行動時間が長いわけでもなさそうだけど・・・信じられん。けどすごい。

おっちゃんを見送ってから、のんびり自分らも出発。
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10:20、29番国分寺(こくぶんじ)に到着。
先ほどのおっちゃんはお参りを終えたところだった。

昼頃になり、今日も足が限界。
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バンテリンは多少なりとも効いているような気はする(気のせいかもしれないけど・・・)。でも、痛いものは痛い。やっぱり痛い。
朝は多少ましで、それでも朝から痛いのだけれど、辛抱しながら歩いているとだいたい昼頃に限界となる、というのがここ数日のパターン。

12:35、30番善楽寺(ぜんらくじ)に到着。
ここでも参拝を終えた九度山のおっちゃんと会った。
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山門のない寺というのはどうも調子が狂う。
一度山門の前で立ち止まって一礼し、心を落ち着けてから参拝に臨みたい。

寺を出てすぐのマルナカで軽く買い物を済ませ、そして大休止・・・。

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高知といえば高知城にはりまや橋、そして路面電車。
「土佐の高知のはりまや橋で坊さんかんざし買うを見た~♪」
残念ながら、今回は高知城もはりまや橋も見られず。とてもそんな余裕はなし(泣)。

31番竹林寺(ちくりんじ)は五台山の上にある。
高須を過ぎたらすもも畑の急斜面を登り、最後は牧野植物園という広大な植物園の中を歩くという一風変わったところ。
急斜面を登りながら、きれいに手入れされた果樹園を眺める。梅の木に似ているがちょっと違う。何の木だろうと思っていたら、作業していたおっちゃんがすももだと教えてくれた。

そのおっちゃんにテン場について訊いてみると、「テントならそうですねぇ・・・どこでも張れますね」ということだった。
なんとなく今日は自分らもそんな気がしていたし、楽観していた。

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31番竹林寺の山門(左)と本堂(右)

竹林寺に着いたのが15:30。
お参りを済ませ、山門を下ったところで小休止のあと、テン場を探しながら山を下った。

下る途中にいいテン場があったのだが、残念ながら水が無かった。
どこか下ったところで水を汲ませてもらい、面倒でもそこへ登り返すべきだった。しばらく歩いてからそう後悔した。
その先はいわゆるテン場のデッドゾーンで、昨日に続いてピンチ!
テン場が見つからないまま32番の札所に着いてしまいそうな勢いだった。

吹井まで来たとき、武市半平太旧宅と墓、それから瑞山神社という標示が目に入った。
道路からちょっと小高いところに見えた神社のようなものが瑞山神社だった。
武市の旧宅がまだ残っているということに驚いたし、いろいろ興味もあった。そして何より、もしかしてテントを張れるんじゃ・・・そんな目論見があり、時間の押す中寄ってみることにした。

旧宅は今も人が住んでいる。
そこからちょっと上に素晴らしくきれいなトイレがあり、さらに上に瑞山神社と瑞山記念館がある。記念館のほうはまだ明かりがついていた。
素晴らしい物件だが、幕営させてもらえるかどうかは微妙な雰囲気。少なくとも無断で幕営するのはNGだろう。
誰かに訊いてみるか・・・と話していると、おっちゃんが一人、下から上がってきた。
話をすると瑞残記念館の副館長の方で、戸梶さんという。地区でやっている記念館であるということだった。

テントを張らせてもらえないか尋ねてみると・・・OK。このあたりでよければ、ということで許可をいただいた。
念のため、すぐ下に住んでいるらしい館長の方にも携帯で確認してくれた。

戸梶さんは記念館を閉めに来たのだが、閉館時間にもかかわらず中を見学させてくれるというので、ありがたく一通り見学させていただいた。
見学しながらいろいろ話も伺うことができた。
下にある旧宅のことも訊いてみた。「坂本」という表札がかかっていたので、龍馬の坂本家と関係があるのか訊いてみたのだが、どうやらまったく無関係であるらしい。単に坂本という姓が高知には多いということである。
半平太と富の間には子がなかったが、血縁者の方が今も東京にいて、この記念館にもみえられたことがあるということだった。

戸梶さん、興味深い話をいろいろありがとうございました。

17:20に記念館に着き、18:00頃幕営。
今日は武市半平太に救われた。

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(左)武市半平太旧宅と、(右)瑞山記念館

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その記念館の脇に幕営させていただいた。

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Theme [四国遍路] Genre [旅行]
Trackback [0] | Comment [0] | Category [■ 002_Tosa / 土佐 16札所 385km] | 2016.04.12(Tue) PageTop
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1970年生まれ。妻と二人信州伊那谷在住。
2009年10月~2013年5月の旅を記録するために”なかっぴー通信”をスタートさせました。
現在は伊那谷にて節約生活をしながら充電中。
2014年4月、ブログのタイトルを”なかっぴー通信NEO”に改めました。
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