ビーバーとキジ

ようやく雨が降りました。ここらでは二週間ぶりの雨。
何もかもカラカラで干からびそうだったので、まさに恵みの雨です。ありがたや~。

カラカラだったために、その間草の生長はある程度抑制されていたのかなぁという気がしますが、それでも今年もやってきました!ビーバーの季節。
ビーバーってのは刈払機(草刈機)のことです。
毎年この時季になると朝から晩まで必ずどこかでビーバーの音がしている、といっても過言ではない。そんな状態が春から秋までずっと続くんですけど、はっきりいってうるさいです(笑)。
「草は必要なところに必要な草が生えている」ということを悟って以来、我が家では基本的に草を刈らないようにしている。刈るにしても鎌で高刈りするようにしているので、土煙が上がるほど短く刈っているのを見るにつけ、なんでそこまでするんだろうと思ってしまう。
田んぼの畦とか、もちろん必要なのはわかるんですよ。ただ、それでもやはりやり過ぎだと思わずにおれない。

・・・と、草刈りのことはまた次の機会に書くことにしましょう。今回はそんな話ではなかった。
ビーバーです。
ビーバーを使っていると、よく生きものを切ってしまうことがある。自分は経験ないですが、ヘビを切ったとかキジを切ったとか、ノウサギとかカエルとか、ちょっと話が違うけど間違って苗木を切っちゃったとか、よく聞きます。
先日も危うく切りはしなかったものの、果樹園のオーナーがまだ子どものノウサギを捕獲していた。別に捕まえる必要はなかったと思うけど、その人も動物が好きな人なんで思わず捕獲してしまったのだと思う。
追いかけ回されて疲れきってしまったウサギ。そのまま死んでしまうんではないかと思ったが、後日無事に放してもらえてめでたしめでたし。

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捕獲されたノウサギ(2017/6/2)

それからまた数日したリンゴ園。
摘果の前にオーナーが草を刈ってくれるという。
木の列の間の通路部分は自走式の草刈機(ゴーカートのようなやつ)で刈ってあり、草が生えているのは列上にある木と木の間だけ。濡れているわけでもないし、自分らの場合草が生えていてもなんともないので構わないですよというのだが、そういうわけにはいかないからと刈り始めてくれた。
ビーバーが遠くへ離れるまで脇でしばらく待っていると、
「うわっ、切っちゃった」というオーナーの声。
鳴き声もせず、羽音も聞こえなかったのでまったく気付かなかったが(脇の水路にカワニナがたくさんいて、自分ら二人はカメの餌にとって帰ろうとそっちを見ていた)、オーナーによると卵を抱いていたメスのキジを切ってしまったらしい。キジは道路を挟んだ隣の柿畑のほうへ飛んでいったとのこと。
現場へ行ってみると、メスの抱いていた卵が八個。いやーキジの卵ってはじめて見ました。

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巣にあった卵(2017/6/10)。小ぶりのニワトリの卵ほどの大きさ。

卵を抱いたキジは草むらにじっとしていて、自分の身が危険に晒されるギリギリまで逃げない。
メスはあまりに見事な保護色だし、もっと早くに鳴くなり逃げるなりしてくれれば気付くのだが、じっとしているために気付かずビーバーで切ってしまうことがあるのだ。

自分は見てないけど、幸い今回は深く切られはしなかったように思える。血がついているわけでもないし、飛んで逃げることができたわけだから。
が、切ってしまった本人は・・・
「うわー大丈夫だったかなぁ」と心配そう。
「だから草刈りは嫌なんだよ」と、すっかりブルーになってしまった(いや、草刈り大好きなように見えますけど(笑))。
とても行動力のある人なので、スマホですぐに孵卵器のことを調べていたのが可笑しかった。

たぶん親鳥のほうは大丈夫だろうけど、残念ながらもう巣には戻ってこないだろう。まだオスもうろちょろしているし、もう一回卵を産むんじゃないかな。
そんなふうに思っていた。
それが土曜のことだったので、一日おいて月曜日。
再びリンゴ園に来て、卵はどうなったかとのぞいてみると・・・

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んっ!?卵がない?いや、キジがいた!

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見事な保護色ですね。どこにキジがいるかわかりますか?
自分がかぶっている枯れ草はどうやってセットするのだろうか。セットした後にもぐりこむのか?

メスのキジが特に怪我した様子もなく無事だったこと、そしてなにより再び巣に戻ってきて卵を温めていることに驚いた。
オーナーが早まって孵卵器を買ったりしてないでよかった(笑)。
後で電話でキジが戻ってきたことを伝えると、
「ホント!」と、オーナーもとても喜んでいた。

その日リンゴの摘果をしている間、キジは物音ひとつたてずじっと卵を温めていた。
こちらもあまり近づき過ぎないように気をつけていたのだけれど、16:30頃になって巣のすぐ隣の木に差しかかったとき、それでも巣の上にかかっている枝は後回しにして遠巻きにそっと摘果していたのだが、少々近づきすぎたのか最後に親鳥が飛んで逃げてしまった。
ま、でも、どこか近くに潜んでこちらの様子をうかがっているに違いない。人間が去ればまたすぐ巣に戻るだろうと思えた。
17:00に仕事を終え、ササッとその場を後にした。

そして翌日、さてキジはどうしているかなと巣をのぞいてみると・・・
もぬけの殻になっていた。ガーーーン。

卵の殻がまったくないから、孵ったとは思えない。
何かに襲われたのだろう。羽毛が少々落ちていたから、親鳥がいるときに襲われたのかもしれない。
あれだけ大きな卵八個を平らげたとなると、ヘビなどではあるまい。キツネか何か?もっと大きな動物だろう。
いずれにしてもショック。
もしかしたら昨日飛び立つところを見られていたのかもしれない。あのまま巣で温め続けていたら見つからなかったのかも・・・。
そう思うとちょっと悪いことをしたようにも思う。

三時のお茶の時間に来たオーナーも残念そうだった。
オーナーは猟もするので、猟友会絡みのことをいろいろ知っている。
かつてこのあたりには猟友会でキジを放鳥したことがあるらしい。最近はキジが増えたと話していたが、そういえばやたらとキジを見かける。
ちなみに、キジは国鳥であるがオスは狩猟可である。
ノウサギ駆除の目的でキツネを放したこともあるらしいが、キツネは増えていない。さすがに食料の問題からキツネのような大型の動物が増えるのは難しかろう。たまに見かけるが、キジのように頻繁には見かけない。

キジの卵が消えた翌日、そのすぐ近くで今度はシジュウカラの巣を見つけた。
よく見かける黄色いワイヤカバーの中に営巣していた。
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ツツピーツツピーと付近でしばらく警戒してから穴の中へ入っていくが、シジュウカラにとって人間は警戒の対象ではないらしい。
いやはや自然は厳しくもあり、逞しくもある。

ちなみに、シジュウカラは季節によって何羽かで群れていることがあるが、その中にヤマガラが普通に混じっていたりする。
カラなら誰でもいいのかよ!と突っ込みたくなる。
ああ見えて、「警戒しながら集まれ」とか鳴き声をいくつか使い分けてコミュニケーションをとっているらしい、と先日ラジオで聞いた。

(おまけ)
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梨棚にいたアオダイショウ(2017/5/31)
ヤマカガシやシマヘビ、ましてやマムシなんかと違って可愛い顔をしていると思うが、よく見りゃけっこう怖い顔をしているな・・・。

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Trackback [0] | Comment [0] | Category [■ 虫と動物] | 2017.06.21(Wed) PageTop
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1970年生まれ。妻と二人信州伊那谷在住。
2009年10月~2013年5月の旅を記録するために”なかっぴー通信”をスタートさせました。
現在は伊那谷にて節約生活をしながら充電中。
2014年4月、ブログのタイトルを”なかっぴー通信NEO”に改めました。
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