赤石峠と地蔵峠

2015年5月に行ったときは通行止で走れなかった赤石峠
ようやく今回走ることができたので、ルートの紹介。

このあたりの道の恐ろしいところは、通行止となっていることがままあること。
「復旧の見通しは立っていない」などということで長期間通行止となることも珍しくないから、走れたらラッキーくらいに思っていたほうが間違いがない。
とはいえ、アプローチだけでもけっこうたいへんなので、通行止となっていたときのダメージは大きいけれど・・・。
念のため、事前に各村の道路情報をネットで調べはするものの、情報がリアルタイムに反映されているとはとても思えず、毎度半信半疑のまま現地へアプローチすることとなる。

日付: 2017/11/5(日)
行程: 自宅(0915) ~ (1000)小川交差点 ~ (1140)矢筈トンネル喬木IC ~ (1240)赤石峠 1,195m ~ (1325)上町 ~ (1410)矢筈トンネル上村側坑口 ~ (1535)蛇洞林道しらびそ峠分岐 ~ (1600)地蔵峠 1,314m ~ 大河原 ~ (1730)自宅
走行: 94km

赤石峠というのは、伊那谷の喬木村と遠山谷の旧上村との境にある峠で、伊那谷と遠山谷を分ける伊那山地の曽山(1,600m)の南に位置している。
道としては、喬木村小川と旧上村上町とを結ぶ県251・上飯田線(旧赤石林道)ということになり、峠には赤石隧道がある。

その昔、遠山郷へ行こうとすれば、天竜川から遠山川沿いに遡るか(現在はR418が通っている)、もしくは1,000m以上の峠越えをしなければならなかった。
(伊那山地と赤石山脈(南アルプス)の間にある遠山谷(遠山郷)は、昔とは比べるべくもなくアクセスが容易になったとはいえ、今でも十分秘境である。)

峠越えの道にはいくつかあるが、その中で伊那谷の飯田から最短で遠山郷へ抜けていたのが、赤石峠の前身といえる小川路峠を越えて上町へと下る秋葉街道。
この道は、今では飯田市街から延びているR256の道筋とほぼ一致している。
R256は伊那山地の中腹で忽然と終わっているが、道はその先も飯田市と喬木村の境を進み、金森山(1,703m)の北側にある小川路峠で旧上村に入り、上村の中心地である上町(ちょっとややこしい)へと下っている。

小川路峠は明治十年頃から改修が進み、飯田と遠山郷との人や物の行き来に使われたようである(牛馬がやっと通れる程度の険しい峠道だった)。
その後、昭和七年に鉄道(飯田線)が天龍村の平岡まで開通すると、平岡経由で遠山川を遡り遠山郷へと至るルートの利便性が増し、小川路峠は寂れはじめる。
そして昭和四十三年に、自動車の通れる林道として赤石峠(赤石隧道)が開通、小川路峠はその役目を終えた。
今では矢筈トンネルが開通し(平成六年開通)、今度は赤石峠が忘れ去られた峠道となりつつある・・・。

さて、今回の走行ルート。
竜東線(県18)を南下し、喬木村の小川交差点から県251(上飯田線)に入る。
道は小川川沿いに上っていく。
鬼ヶ城山の入口となる氏乗を越えてさらに上ると、矢筈ダムがある。
ダム湖の周辺は矢筈公園となっていて、そこにキャンプ場もあるのだが、どうやらこのキャンプ場は無料らしい?

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矢筈ダムからすぐのところに矢筈トンネルの喬木ICがある。
山間の道がカーブした先に忽然とループ橋が出現するので、ちょっとビックリする。

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ルートはICを通り過ぎてまっすぐ(矢筈トンネルは自動車専用、自転車はもちろん125cc以下のオートバイも通行不可)。
とりあえず今のところ、平成三十年三月十日までは、片側交互通行はあるものの通行可能である。

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(左)矢筈トンネルの坑口
(右)ルートはこっちの道

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道はずっとこんな感じの1.5車線路。
矢筈トンネルの入口まではそれなりに車やオートバイが走っているが、その先は通常であれば誰にも会うことはない。
この日も日曜の行楽日和であったが、上町へ下るまで誰とも行き会わなかった。
なんとなくホッとするとともに、貸切状態の静けさに思わず笑みがこぼれてしまう。
ちなみに、冬期閉鎖。

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赤石峠はトンネル(赤石隧道)で抜けている。喬木側坑口、標高1,195m。
ちなみに、トンネルの上に旧道の赤石峠があるわけではなく、ここの場合、トンネルのあるこの場所が赤石峠そのものである。

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真っ暗なトンネルを抜けると、こんな景色が広がっている。目の前に明るくパッと視界が開ける。

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正面に見えるのは、南アルプス深南部の峰々。
左の顕著な双耳峰が池口岳、その右が鶏冠山。

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(左)上村側坑口
(右)ちょっとした広場のようになっていて、すばらしいテン場となっている。

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(左)上町へ下る途中から。しらびそ峠方面(だと思う)。
(右)上町の上飯田線入口には、こんなきれいなトイレがある。赤石峠が通行止の場合、このあたりにお知らせが標示される。

上町はかつて秋葉街道の宿場であったところ。
飯田の八幡から小川路峠を越えてくる秋葉街道と、高遠方面からの秋葉街道、二筋の秋葉街道が合流する交通の要衝だった。

上町でR152に出たら、一本道をそのまま北上。
緩い上りをしばらく行くと、程野で矢筈トンネルの上村側坑口に出る。

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もちろん自転車はトンネルを通行できないので、左の分岐に入ってしらびそ高原・大鹿方面へ向かう。

R152は未開通で、途中で道路が終わっているので、さらに林道の分岐に入ってひたすら上る。
ここの林道も通行止となることが珍しくないが、「大鹿まで抜けられます」の標示を見てホッと胸をなでおろす。

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林道の途中から。西に伊那山地を望む。
伊那谷は、自宅は、まだあの山の向こう・・・すっかり日が短くなったので、だんだん時間との勝負になってきた。

9km弱くらい上ると、しらびそ峠への道が分岐。
分岐を見送り、一路地蔵峠へ向かう。

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地蔵峠(1,314m)はこの山の向こう。
上村側からだと、ここからもうしばらく上ってから下りで峠にアプローチすることになる(最高地点から200m近く下る)。

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地蔵峠、16:00。完全に時間との勝負。
大鹿の大河原まで一目散に下る。

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大河原まで下ると、ようやく少し開ける。
小渋橋から望む赤石岳・・・このまま小渋川を遡れば登れるんだけど、未だ信州側から登ったことなし。ま、そのうち・・・。

それにしても大鹿は寒い。
うちからたいした距離じゃないのに、あり得ないくらい寒い。もう空気がぜんぜん違う。
大鹿に住んでいる人はすごいなと、この季節になると思う。

P1240338_サイズ変更
夕暮れの小渋湖

リニア関連の工事が始まり、大鹿から中川へと抜ける県22は、現在発破をかけながら工事用の新たなトンネルを掘削中。
久しぶりに走ってみたけど、様子がけっこう変わっていた。
日曜・祝日以外はダンプが多くてとても走れたもんじゃないと思う。

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Trackback [0] | Comment [0] | Category [■ トレラン、ショートトリップ] | 2017.11.08(Wed) PageTop
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1970年生まれ。妻と二人信州伊那谷在住。
2009年10月~2013年5月の旅を記録するために”なかっぴー通信”をスタートさせました。
現在は伊那谷にて節約生活をしながら充電中。
2014年4月、ブログのタイトルを”なかっぴー通信NEO”に改めました。
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