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幻の国道R256の終点

赤石峠を走ったついでに、地図を眺めつつ秋葉街道に思いを馳せると、小川路峠のことが気になってくる。
昔の秋葉街道の難所であり、武田信玄が三方ヶ原へ兵を進めた際にこの峠を越えたとも云われる。
小川路峠は今も歩いて越えることができる。そのうち行きたいと思っているけど、行くとなると足の関係で峠からピストンしてくることになるかな、おそらく自宅から一泊で。
先日、ひとまずR256の終点まで偵察してきたので、その記録。

日付: 2017/11/12(日)
行程: 自宅(0915) ~ (1015)知久平・県1分岐(起点) ~ 牧野内 ~ 柿野沢 ~ 上久堅 ~ 越久保 ~ (1140)一番観音 ~ (1215)R256終点(舗装終了点) ~ 牧野内 ~ 虎岩 ~ 上平 ~ 阿嶋里山公園 ~ 大宮神社 ~ (1545)自宅
走行: 65km

まずは小川路峠とR256について、大いに参考にしている「秘境はるか 塩の道 秋葉街道」より抜粋。
ちなみに、この本は平成五年四月二十日に発行されたもので(発行者:有賀競、野中賢三)、まだそれほど古いものではないけれど、自費出版のようなものらしく、今手に入れようと思ってもほとんど不可能な代物。村の図書館で借りてきたものを拝見している次第。

「この小川路峠の古道は古来より難所として知られていた。下伊那地方の地質は中央構造線の内帯部分のほとんど全域が、領家帯であり領家カコウ岩で占められていると云われる。このため道路工事は狭い谷間を通ることや、またトンネル掘削等に巨額の費用や技術を必要とするので、路線計画は策定されたものの着工が見送られ、上村・上久堅間の小川路峠で12.2キロメートルが未開通部分となっていて、いわゆる幻の国道と呼ばれてきた。
このため上村から飯田方面へは、県道上・飯田線が主要の交通路として利用されて、喬木を経由して飯田市へと通じている。」

「平成五年四月からこの道筋の国道の編成替えが行われ、従来の上村・地蔵峠・大鹿・長谷・高遠を経由して茅野に至る国道256号線が国道152号線となった。これは更に茅野から白樺湖を経て長門町・丸子町を通り上田市大屋に於て国道18号線に交る。
一方従来の152号線は国道256号線に名称が変更されて上村・喬木・飯田・昼神を経て清内路峠を越えて妻籠に於て、国道19号線に接続するよう整備が行われた。」

この本ではじめて知ったことだが、現在R256となっている国道がもともとはR152、現在のR152(秋葉街道・杖突街道)がもともとはR256であった。
ちょっとややこしいけど、今回辿ってきたのは現在のR256、飯田の上久堅から小川路峠へと延びる道のほうである。

自宅からまず竜東線を南下。
飯田の知久平で道が分岐する。竜東線と呼ばれている道(ここから県1)は、大きく右にカーブして天竜峡へと通じ、R256は河岸段丘の上へ上っていく。
竜東線は狭くて暗いところを走っているのだが、段丘の上に上がると明るく開けている。

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(左)知久平、(右)柿野沢から展望する伊那谷と中央アルプス方面の山々。
厳密にいえば、このあたりはもう伊那谷からは外れていて、中央アルプスは南端から縦方向に眺めていることになる。南アルプスなら真横に当たるのは光岳や池口岳という位置関係。

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上久堅小学校付近。
最近になって道路が拡張されたらしい。唐突に広くきれいになるのでビックリする。

道はすぐ元の広さに戻って上っていき、越久保の集落をすぎると山中に入る。沢沿いとなって急に寒くなる。
しばらく上っていくと、道脇に一番観音がある。

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観音清水の湧く一番観音。
「小川路峠越えの道は、古来より五里峠といわれ街道一の難所であり、秋葉詣りの道者や、遠山郷への物資を運ぶ人達の道中安全を祈願して峠までに三十三体の観音様が安置されている。」

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東屋があり、快適な休憩場所になっている。
水が豊富に湧いていて、ここの水はすこぶる美味しい。

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(左)一番観音のすぐ上で旧街道が分岐する。歩いて辿ることはもちろん可能。
(右)R256はそのまままっすぐ延びている。

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(左)落ち葉に埋もれた道。
(右)ここまで上がれば中央アルプスがよく見える。

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さらにしばらく行くとゲートがある。

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その先が通行できないわけではなく、ゲートをきちんと開け閉めすれば通行可能。
実際にしばらくすると軽トラでおっちゃん二人が上がってきて、ゲートの先へ入っていった。

どこまで入ることができるのか、おっちゃんたちに訊いてみると、ここからしばらく先の金毘羅まで車で入ることができるということだった。
案内板によると、「コンピラサマの松」のあるところで、千代の野池からの道がここで合流している。
おっちゃんたちが子どもの頃、今から五、六十年前には、まだ馬を引いて街道を行き来する人がたくさんいたのだと聞かせてくれた。

いったいどこまでがR256なのか、不明である。
舗装されているのはゲートまでだが、その先もしばらくは車が通行できるほどに整備されており、R256はゲートの先まで続いているようにも思える。
が、ひとまず今回はここまでとした。
どのみち峠までは自転車で行けないのだし、次の機会に歩いて小川路峠まで行ってみようと思う。

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来た道を引き返すと、一番観音の少し上のところにR256の標識があった。

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上久堅小学校の近くまで下って後ろを振り返る。
あの山の中のどこかに小川路峠がある。

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帰りは牧野内の分岐から伊那南部広域農道に入り、農道を辿って豊丘村の大宮神社へと抜けた。
アップダウンが激しい上に大回りにもなるが、この農道は段丘上の明るく開けたところを走っているので、竜東線を走るよりずっと気持ちいい。車もほとんど走っていないし。

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Theme [自転車旅行] Genre [旅行]
Trackback [0] | Comment [0] | Category [■ 自転車小旅行] | 2017.11.24(Fri) PageTop
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1970年生まれ。妻と二人信州伊那谷在住。
2009年10月~2013年5月の旅を記録するために”なかっぴー通信”をスタートさせました。
現在は伊那谷にて節約生活をしながら充電中。
2014年4月、ブログのタイトルを”なかっぴー通信NEO”に改めました。
信州伊那谷より~旅のこと、山のこと、自転車のこと、そして田舎暮らしのことなどなど・・・気ままに綴ってゆきます。
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