チェーンラインについて考える

前回の9s化の話にも絡むことだけれど、ここでちょっとチェーンラインについて考えてみる。
チェーンラインというのは、その名の通りチェーンの走るラインのこと。
効率や部品への負荷を考えれば、当然ギアや車輪の回転面と平行になることが望ましい。
オートバイではそうなっているし、自転車でもギアのないシングルスピードのものでは基本的にそうなっているはず。
が、一般的な外装変速の自転車では、ギアポジションによってチェーンがたすきがけになることから、そうはならない。ならないが、たすきがけになる量がなるべく小さいほうが望ましい。

外装変速の自転車の場合、フロントギアのセンターとリアスプロケの中心を結ぶ線をチェーンラインと定義する。
これがフレームセンター(車輪の回転面)と平行なのがひとまず理想とされる。
フロントギアやリアスプロケのセンターというのは、奇数枚のギアの場合はわかりやすく、それぞれ中央のギアの板厚中心のこと。例えばフロントトリプル、リア7sの場合なら、フロントはミドル、リアは4速ギアの板厚中心となる。
これに対しギアが偶数枚の場合には、ちょうどギアとギアの中間ということになる。

オーバーロックナット寸法の広がった最近の多段フリーハブでは、振れ幅が大きいのでチェーンラインはリアスプロケの中心に設定されていますが、昔の5段変速の自転車などではチェーンラインの振れ幅が小さいので、使用頻度の高いトップギア寄りに設定されていたりします。

シマノの推奨値は、ロードの場合ダブルが43.5mm、トリプルが45.0mm、MTBならダブルが47.5mm、トリプルが50.0mmとなっている。
これは要するにフロントのチェーンリングをこのように設定するということだけれど、その場合にリアのチェーンラインがピタリと同じ数値になることはまずない。数ミリずれていることが普通だし、ギアポジションによってどのみちずれるのだから、ピタリと合わせることにそれほど意味はない。

さて、果たして260のイニシャル状態はどんなことになっているのか、フロントとリアそれぞれのチェーンラインを測定してみた。

P1240747_サイズ変更  P1240743_サイズ変更

【フロントチェーンライン】
シートチューブがφ28.6なので、シートチューブ端からチェーンリングの板厚中心までの寸法を測り、これに28.6/2を加えればチェーンラインが出る。
測定の結果、フロントのチェーンラインは50mm。
二台あるので二台とも測ってみたら、一台が36+28.6/2=50.3mm、もう一台が35.5+28.6/2=49.8mmでした。

【リアチェーンライン】
オーバーロックナット寸法(OLD)が135mmなので、オーバーロックナット端から4速ギアの板厚中心までの寸法を測り、これをOLD/2から引けばチェーンラインが出る。
測定の結果、リアのチェーンラインは42mm。
やはり二台とも測ってみたら、一台が135/2-25=42.5mm、もう一台が135/2-25.5=42.0mmでした。

フロントとリアのチェーンラインのズレは8mmということになる。単純に、これはけっこう大きい値だ。
特に狙ってそうしたわけじゃないと思われるが、フロントのチェーンラインはMTBの標準値そのもの、リアのチェーンラインはだいたいロードの実際値くらいになっている。リアのOLDはロードの130mmではなくMTBの135mmなんだから、まぁたまたまなんだろうね。
8mmというのはギア2枚分動かした寸法に近いから、好意的な見方をすれば、小径車でより使用頻度の高いトップギア寄りの2速ギアにチェーンラインを設定しているともいえる。
経緯はともかく結果論としてそのようになっており、実際にトップギア寄りのほうがチェーンがスムーズに回る。

9s化(8sでも同じ)するとフリーが長くなるので、リアのチェーンラインはさらに何ミリか小さくなるのか?フロントのチェーンラインとのズレがさらに大きくなるということか??果たして大丈夫なのかいな???
ま、これもやってみないとわからないですね。
9s化したらまたリアのチェーンラインを測定してみたいと思います。

ちなみに、自分らの乗り方ではロー側を多用すると思われる。
そこでチェーンラインをもう少しロー側に設定したいとなった場合のことを考えてみる。チェーンラインの適正化ということですね。

基本的にリア側というのはいじりようがない。これはもうフリーハブによって自動的に決まってしまう。
フロント側でどうにかするということになるが、スクエアテーパーの場合はBBの軸長を変えればよい。
この場合は軸長をもっと短いものにして、チェーンリングをフレーム側へ寄せればいいということになるのだが、これは物理的に無理なようだ。
P1240823_サイズ変更
現状、すでにチェーンリングとフレームのチェーンステーの隙がギリギリ、というか現状で既に干渉を避けるためにチェーンステーを凹ませてある。少なくともチェーンリングが現状のままでは、これ以上BBの軸長を短くすることはできない。
チェーンリングを小さくすれば多少なりとも寄せられるが、まぁわざわざそんなことをする価値はないでしょうね。
このまま乗るつもりです。

(つづく)

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Trackback [0] | Comment [0] | Category [■ DOPPELGANGER 260 Parceiro] | 2018.02.19(Mon) PageTop
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