ウィーンでの素敵な日々 その2 バウマン一家と過ごした日々

ようやくバウマン一家のところまできた。写真と後半の日記を追加しました。

2011/11/23 水
始:11:30 ~ 終:17:45 22km
Wien ~ Kritzendorf

今日もどんよりした天気。この時季のウィーンのいたって普通の天気であろう。
ドーズのキャリアを調整しなおしてティナたちのフラットを後にする。ティナとフルゥーが外まで見送ってくれた。お世話になりました!

昨晩いろいろ考えた末、ドーズのフロント・バッグとリアのパニア・バッグを新調することにした。
自転車屋に戻ってこれらを購入。フロント・バッグのブラケットはその場で取り付けてもらった。何度目かの生まれ変わりを果たしたドーズは、完全に別物に変身。

ウィーンの市街を走るのにもだいぶ慣れた。慣れると、これほど走りやすい都市もそうそうあるまい。
ヴィルフリードに電話すべく、初日に寄ったSchwedenplatz駅前のマックに寄る。
最初にメールをチェックすると、ヴィルフリードが何度もメールをくれていた。こりゃいかん・・・急いで彼の携帯に電話してみるが、やはり繋がらない。番号の入力の仕方が違っているのか、WiFiの電波が弱いのか・・・。
何度か試しているうちにようやく繋がった・・・が、感度が悪く、通話が途切れてしまってまったく話にならない。pc片手にマックの店内をうろちょろしてみても電波は強くならない。
焦る、焦る・・・。
とりあえず、かけ直すと言って一度電話を切った。
またどこかで電話を借りねば・・・外をうろちょろすると、近くに公衆電話があった。が、昨日公衆電話からティナのところにかけたときもうまく繋がらなかった・・・隣の物売りのおっちゃんにどうやってかけるのか尋ねてみる。
うぅぅむ、そういうことか・・・国番号の0043はもちろん不要なのだけれど、番号の前に0をつける必要があるみたいだ。
果たしてヴィルフリードとうまく話が繋がった。マックの前までピックアップに来てくれると言う。

マックの前で待っていると、ヴィルフリードが自転車に乗って現れた。ようやく会えた!何度もメールをくれて、おそらくウィーンで何時間も自分らのことを待ってくれていたのだ。申し訳ない・・・。
ヴィルフリードは自営のコンピュータSE。ウィーンにいくつか顧客があって、毎日Kritzendorfから自転車でウィーンまで通っている。
知的で、いろんなことを知っている。歴史的なこと地理的なこと、言語のこと芸術のこと。もちろんコンピュータにかけてはプロフェッショナルだ。
いろいろ話をしながらKritzendorfまでDonauradwegを一緒に走る。自転車道に面した橋脚や壁に描かれた絵も、この場所では合法であると教えてくれた。
ヴィルフリードの手信号は的確だ。意思表示が明確で非常にわかりやすい。蛍光イエローのグローブも良く目立つ。
帰りがけ、Kritzendorfの一つ手前にあるKlosterneuburgに、ピアノのレッスンを終えた息子さんのリアムを迎えに行く。そして町の高台にある大きな教会に案内してくれた。
教会の歴史や背景など、ここでも案内しながらいろいろ教えてくれた。

そしていよいよバウマン宅へ。100年の歴史がある古い集合住宅に彼らは住んでいる。リビングには素敵な薪ストーブがあった。中川の家にもこんなのを置けたらなぁ・・・。
アナとピエッタとも再会。温かく迎えてくれた。
明るくて、仲がよくて・・・なんて素敵な家族なのだろう。
紅茶とおやつをいただきながらアナの作ってくれる夕食を待っている間、ヴィルフリードがスロヴェニアまでのサイクリング・ルートをいろいろと調べてくれた。
リアムはピアノを弾いてくれたり、チェロを弾いてくれたり、ギターを弾いてくれたり。好奇心旺盛なとても賢い子で、特に音楽に興味があるらしい。こりゃ将来は大音楽家になっているかもしれないなぁ・・・。
アナの作ってくれる料理はとても美味しい。家庭料理に触れるのも久しぶり。感激だ。

ヴィルフリードもアナも明日も泊まらせてくれると言う。
おまけに、何の計画もない自分らに素敵なプランを提案してくれた。「もし興味があれば自然史博物館に行ってみるのはどう?博物館に顧客がいるから、自由に出入りできるカードを持っているんだ」
ありがたく言葉に甘えさせてもらうことにした。

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慣れるとこれほど走りやすい街もそうそうあるまい

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ようやくヴィルフリードに会えた!何度もメールをもらっちゃって申し訳なかった

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お馴染みのDonauradwegを一緒に走ってバウマン宅へ

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チェロを弾くリアムとpcに向かうヴィルフリード・・・後姿がすごくヴィルフリードっぽい

2011/11/24 木
始:8:30 ~ 終:16:30 37km
Kritzendorf ~ Wien ~ Kritzendorf

相変らずのどんよりした天気。美味しいトーストの朝食をいただき、ヴィルフリードと一緒に家を出る。
霧のためか路面が濡れている。Donauradwegを走っていると、逆方向に自転車で走ってきたじいちゃんがヴィルフリードに何か言っている。この先の橋が凍っていて危ないと教えてくれたらしい。
で、その橋。見た目は今まで走ってきた濡れた路面と何も変わらないのであるが、見事に凍っていてツルツル・・・怖ぇぇぇ。知らずに走っていたらえらいことになっていた。この時季橋の上は要注意!見た目ではまったくわからないからとても危険だ。
ヴィルフリードの後について、すっかり通いなれた道を走る。ヴィルフリードが自然史博物館まで送ってくれた。
で、ヴィルフリードのカードで無料のチケットを発券してもらって中に入る。この博物館は展示品以前に建物がすごい。まるでどこかの宮殿みたいだ。
展示品はさらにすごい。まず数が半端ない。そしてCGを多用した展示にも凝っているから、とても一日ではじっくり見て回れない。じっくり見ようと思ったら、三、四日はかかるのではあるまいか。特に石好き(鉱石とか宝石とか・・・)や昆虫や化石好きにはたまらないところだと思う。これだけたくさんの隕石を見たのも初めてだ。
膨大な展示品は、それでもまだ博物館の所蔵品のごく一部だ。後でヴィルフリードの教えてくれた話では、世界で四番目だか五番目の規模であるらしい。所蔵品のほとんどは、ハプスブルク帝国時代に世界各地から集められたものだ。
とにかく面白いところなので、こういった分野が好きな人にはぜひオススメする。

昼食は、アナがランチ・ボックスを作って持たせてくれた。何から何まで本当にお世話になっております。
その美味しいランチ・ボックスも駆け足で食べて見て回ったけれど、とても見切れず最後は駆け足になってしまった。

リンク沿いを走り、初日のマックで仕事を終えたヴィルフリードと待ち合わせ。
Donauradwegを走って家に帰る途中、ヴィルフリードがWienの端にある小山に案内してくれた。初日からずっと上部が真っ白に見えていた山だ。これまでずっと、霧で山頂付近が見えなかったけれど、山頂には教会があって帰る時にはよく見えた。
山裾に自転車を止めて歩いて山頂へ。山頂まで階段交じりの舗装路が続いている。山頂の標高はおよそ400m、下から250mほどのアップだ。
ヴィルフリードも自転車以外に歩くのが好きで、この山にも時々歩きに来ているらしい。仕事で日本に滞在していたとこがあり、その時に富士山も登っている。
ある標高を境に一面真っ白な世界となる。と言っても雪ではなく霧氷だ。木々が真っ白に凍りついている。山頂付近は路面も手すりも凍っていてツルツル。ヴィルフリードの話だと、この時季こんな風になるのは毎年のことではなく、数年に一度のことであるらしい。今年は寒いのであろうか???

ヴィルフリードもアナもとても忙しそうだ。にもかかわらず、気持ちよく自分らを迎えてくれている。恐縮です・・・。
今晩の夕食もとても美味しかった。
ちなみに、アナはオーストラリアの出身。保育園で働いているほかに、ボランティアでピアッタのクラスで英語を教える手伝いもしている。
明日はいよいよウィーンを発たねばと思っていた矢先、ヴィルフリードとアナからまた驚きの提案が・・・「よかったら週末はここでのんびりしていっては・・・」。
土曜はヴィルフリードのお兄さんのところを訪ね、日曜はリアムのピアノとチェロの先生たちのコンサートがあるからよければ一緒に行かないかと・・・。
い、いいんですか・・・???
あまりお邪魔をしていても悪いかと思ったのだが、ありがたくお言葉に甘えさせてもらうことにした。

外は路面が凍るほど寒くても、建物の中は半袖でいられるくらいポカポカ。
これまでが嘘のような快適な夜を過ごさせてもらっている。

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自然史博物館・・・ものすごい展示品の数        じっくり見ようと思ったら軽く三、四日はかかる

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そして恐竜は鳥になった                   マンモス

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仕事帰りのヴィルフリードと待ち合わせて一緒に帰る

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ウィーンとの境界にある小山は上部が真っ白      雪ではなく全部霧氷

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ヴィルフリード

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この上に教会がある

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アナ(右)とピエッタ(左)

2011/11/25 金
一家の朝は早い。
子供たちは7:30のスクール・バスに乗らねばならないし、ヴィルフリードも8:00には家を出る。アナも仕事がある日は早くに家を出る。
ま、要するに暇なのは自分らだけということだ。にもかかわらず、朝から自分らのために朝食を準備してくれる。コーヒーを入れてくれ、パンを焼いてくれ、もっとパンを食べるか?とか、好きなヨーグルトをどうぞとか・・・本当に恐縮です。何とお礼を言っていいのやら・・・。
しかも(バウマン家に限った話ではないが)皆驚くほど小食で、毎食、暇な自分らが一番食べている。本当に申し訳ないです・・・。
アナが出かけた後でシャワーを浴びさせてもらった。

昼過ぎにアナとピエッタが一緒に帰ってきた。
ピエッタはクリスマスをすごく楽しみにしていて、帰ってくるなりけなげにクリスマスツリーの絵をせっせと描いている。窓にはプレゼントに欲しいもののリストが吊るしてある。けなげで実に可愛い。
そしてTVでアニメが始まった。驚いたことに「みつばちマーヤの大冒険」だ。もちろんドイツ語版で、主題歌も日本語版とはまったく違っている。かぶりつきで見始めるピエッタ。
日本のアニメであることはアナも知っていた。が、後でヴィルフリードが教えてくれたのであるが、そもそも原作はドイツの児童文学であるらしい。オーストリアでもマーヤは大人気だ。ピエッタは主題歌も歌える。

リアムが帰ってきてからアナの美味しい料理を一緒にいただいた。ここでも、何もしてない自分らが一番食べまくる。毎食、毎食、まったく申し訳ないです。胃袋が大きくなってしまったのか、何もしてないのにやたらと腹が減る。

昼食後しばらくしてから、五人でドナウ川にサイクリングに出かけた。Donauradwegの走っているのは運河沿いで、それとは別の本流の川岸まで楽しくサイクリング。
ヴィルフリードの運動好きの影響で、リアムもピエッタもカッコイイ自転車を持っている。チビ助二人が熱心に自転車を漕いでいる姿は実に可愛い。家族で一緒に自転車に乗るというのは、ヨーロッパではごくごく普通のことであるけれど、日本ではなかなか見られない光景だよなぁ・・・。健康的で素晴らしいことだと思うのだけれど・・・。
ちなみに、今日は霧雨が舞っていて実に寒かった。雨が降るだけなら特に何の問題もないけれど、寒くていろんなところが凍り始めるから性質が悪い。
午後になっても橋の上は縁石が凍っていたし、手すりも完全に凍っていた。駐車してある車の窓も見事に凍っている。

一度家に帰ってから、アナの車に乗せてもらってリアムとピエッタの通っている学校へ。今日は日本の学校で言うところの三者面談みたいなのがあって、アナに誘われてオーストリアの学校を見せてもらうことにした。ヴィルフリードも仕事先から直接自転車で駆けつけ、教室の前で合流。
三者面談と同時に本の購入イベントも行われていて、教室には児童図書がずらりと並べられている。親と子で選んで、もし欲しい本があればその場で注文して後で子供が学校で受け取るということらしい。こういう場所でケーキやジュースが振舞われるところが(カンパ制でタダじゃないけど)おおらかで日本と異なるところであろうか。
今の日本の学校の様子はどうだか知らないけれど、学校と家の間にはもっと距離と言おうか垣根と言おうか・・・があったように記憶している。
ちなみにオーストリアの小学校は4年制。現在4年生のリアムは来年の9月からハイスクールに通うことになる。場合によってここで今後の進路を決める必要があり、「早すぎる」とヴィルフリードとアナも悩んでいた。
4年制で、各学年1クラスしかないから、とても小ぢんまりとしたアットホームな学校だ。大人気のマーヤの塗り絵が廊下の壁に貼られていた。

ヴィルフリードと一緒に一足先に家に帰る途中、Kritzendorfの教会に案内してくれた。
アナたちが帰ってきた後で、ピザをいただきながら楽しくDVDの映画を鑑賞。

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学校から帰ってせっせとクリスマスツリーの絵を描くピエッタ

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ピエッタ作:窓に吊るされたプレゼントに欲しいものリスト・・・ちなみに、オーストリアではサンタクロースではなくChristkindと呼ばれる翼のない天使が来るのだと後日アナが教えてくれた

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マーヤに釘付けのピエッタ

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みんなでドナウ川へサイクリングに出かけた・・・ちゃんとヘルメットをかぶってレッツ・ゴー!

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リアムとピエッタの通う学校へ・・・三者面談と一緒に本の購入イベントも行われていた

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チェロを弾くリアム

2011/11/26 土
久々に晴れた。お日さまをまともに拝むのは実に久しぶり。晴れるとだいぶ暖かく感じる。日光というのは本当にありがたいものだ。
今日は全員仕事も学校も休み。午前中は家の中で楽しく過ごして、昼頃出かける。ヴィルフリードとリアムが一足先に列車と自転車で、アナとピエッタそして自分らは後からアナの車に乗せてもらって。

最初に向かったのはウィーンの南にある洞窟。ここでヴィルフリードのお兄さんのラインハルトの一家と合流。
洞窟は大部分が人工的に掘られたもので、第二次大戦の末期にはドイツ軍の秘密の飛行機工場として使われていた。そこで作られていたのはなんと、ハインケル・He162(ザラマンダー)。Me262とともに世界最初の実用ジェット戦闘機である。洞窟の入口に当時の写真が飾られていて、興味深く拝見させてもらった。

洞窟はちょっとした観光地となっていて、ツアーで中を見学できる。ここでもヴィルフリードが自分らの入場料まで払ってくれてしまった。何から何まで本当に申し訳ないです。
洞窟の中はチャーリー・シーンの出ていた映画(ドイツ語版のタイトル:DIE DREI MUSKETIERE)の撮影で使われたこともあるらしい。
飛行機工場として使われていた場所には、ザラマンダーの機体の一部が残されていた。
驚いたのは、自分らの後から日本人の団体客が来たことだ。ひょっとして日本のガイドブックに出ているような場所だったのか?
「日本人の観光客はとてもリッチに見える」とヴィルフリードに言われて見直してみると、確かにそう見えなくもない。先頭にいた方と言葉を交わしたが、とても感じのいい方たちだった。
最後にボートで地底湖をぐるりと回ってツアーは終了。

洞窟の後は、ヴィルフリード一家にくっついてラインハルトのお宅にお邪魔した。
ウィーンは1区から23区まであり、リンク内の旧市街が1区、ラインハルトの家は23区にある。ウィーンの南の外れだ。
ラインハルトの家は子供が七人いる大家族。類は友を呼ぶと言うが、ヴィルフリード一家同様にラインハルトも家族の人たちも実に人当たりがよく、明るくフレンドリー。仲のよい家族で、見ているだけで思わず顔がほころぶ。
一番上の子(名前を聞いたが忘れてしまった)は20代後半くらいだが、もっとずっと若く見える。若く見えるがしっかりしていて、ヴィルフリードたち大人ときちんと大人の会話ができる。こういう社交性を若いうちから身につけているのはすごいなぁと思う。

ラインハルトの家で軽食やお茶をいただきながら楽しくおしゃべり。いやー賑やかでホント楽しかった。
奥さん(やはり名前を覚えられなかった)の入れてくれたホット・ワインが絶品だった。クリスマスの時季に飲む伝統的な飲み物であるらしい。

すっかり暗くなってからラインハルトの家をお暇し、アナの車でバウマン宅まで帰ってきた。

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ラインハルトの一家と合流してウィーンの南にある洞窟へ

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ボートで地底湖をぐるりと回る

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これも洞窟の中

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ラインハルトの家にお邪魔した・・・見ているだけで思わず顔がほころぶ仲のよい家族

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                                  アナ:「ぴ・えっ・たぁ・・・」

2011/11/27 日
昨日に続いていい天気。
リアムのピアノの先生、チェロの先生たちのコンサートがあり、朝食をいただいた後自分らもご一緒させてもらった。会場はKlosterneuburgの立派な教会の一室。
コンサートは基本的に無料でカンパ制になっていたのだけれど、ここでもまたヴィルフリードがまとめて払ってくれてしまった。
予想以上に盛況で、朝ちょっと出遅れたため一家全員立ち見となってしまったが、実に有意義な時間を過ごさせてもらった。こういう文化的な空気に触れるのっていつ以来だろう。旅立ってからはもちろん、旅立つ以前もしばらくなかったような気がする。
ウィーンではこういった芸術的なイベントが、肩肘を張らずすごく身近なところで行われている。クラシックのコンサートとかオペラとか、ついつい敷居が高いように感じがちだけれど(もちろん一流の場所で一流の人たちの公演を鑑賞するならそういうことになるけど)、こういう風に身の丈にあった芸術鑑賞ができるってのは実に素晴らしいことではないかと思う。
ちなみに今日の演目はリストとマーラーだった。自分にとってはちょっと難解ですな・・・。

コンサートの後、教会の近くで催されているクリスマス・マーケットを皆でのぞいてみた。クリスマスに飾る飾り物なんかがたくさん売られている。
クリスマス・マーケットはこの時季いろいろなところで開かれているのであるが、ヴィルフリードの話では今いるここは比較的裕福な人たちの集まるマーケットだそうである。
言われてみると売られているものはけっこう高価だ。

昼食は近くのアジアン・レストランでご馳走になった。
店で働いているのが中国人なら経営しているのもおそらく中国人であろうが、よくありがちなように目玉は日本食になっている。メニューの日本語は完璧で、これまたよくありがちに変な日本語が使われたりはしていなかった。
今日は日曜でどの店も基本的には休み、ということもあり店内はそこそこ賑わっていた。
日本に行ったことのあるヴィルフリードもアナも上手に箸を使う。子供たちもはじめて使う風ではなかった。
ティナたちのところでもそうだったけれど、今どきの西欧で箸ってのは思っていたよりずっとポピュラーだ。皆さん箸の使い方がお上手です。
ちなみに自分は寿司をいただきました。ご馳走様でした。口にしたのは日本を発って以来っす。

昼食をご馳走になった後、近くに住んでいるバウマン一家の友人のピーターを訪ねた。
類は友を呼ぶというのは紛れもない真実だ。ピーターもまた実に気さくで、絵に描いたようないい人だった。世の中には素敵な人たちがいるもんだなぁ・・・。
ピーターもコンピュータのプロ(ハード関係)で、きれいに整頓された部屋の中にはpc関係の機材がズラーッと並んでいる。見た目によらず走ったり山歩きをしたりするのが好きな面白い人だった。

ピーターの家から歩いて帰る途中、ヴィルフリードがKritzendorfにあるセント・マーティン教会に案内してくれた。
ここでもクリスマス・マーケットが開かれていて、さっきのところより庶民的であるとヴィルフリードが教えてくれた。売られているものも、値段も違う。こっちの方が好きなんだとヴィルフリードも言っていたが、確かによりアットホームで温かい感じがする。
ここでもホットワインとケーキをご馳走してくれた。

アナの車にピックアップしてもらってバウマン宅に帰ってきた。
急な用事ができてアナが出かけてしまったため、夕食はヴィルフリードが作ってくれた。とってもおいしくいただきました。
明日は発たねば、とマユミと二人でおぼろげに考えていた。
夕食後しばらくしてからヴィルフリードが開口一番「明日はどこに行く予定だい?もう一度ウィーンに行く?自分はちょっと出るのが遅いけどよかったら一緒に行くかい?それとも家で休んでいるかい?」
すみません・・・もう一泊だけさせてください。
「明日は家で出発の準備をするよ」お言葉に甘えてもう一泊させてもらうことにした。何とお礼を言っていいのやら・・・。

一家の大黒柱でしっかり者のヴィルフリード、明るいアナと子供たち。バランスの取れた本当に素敵な家族だ。
アナと子供たちとのやりとりなんてホントに映画のワンシーンを見ているよう。実に微笑ましい。
一家と別れるのがだんだん辛くなってきた。

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リアムの音楽の先生たちのコンサートへ          大盛況で会場は満席

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以前夕景を載せたKlosterneuburgの教会         そこで行われていたクリスマス・マーケット

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Kritzendorfがある県の紋章

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アジアン・レストランで昼食をご馳走になった・・・最初に会ったとき女の子かと思ったリアム

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アナ:「ぴ・えっ・たぁ・・・」

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こちらはKritzendorfのセント・マーティン教会のクリスマス・マーケット

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これまた絵に描いたように人のいいピーター

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ピーターの家のベランダ

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歩いて家に帰る・・・大好きな写真

2011/11/28 月
快晴。先日までが嘘のように日中は暖かかった。
美味しい朝食をいただいた後、アナのリクエストもあって、ウィーン滞在中のことをブログにアップしようとここ数日溜まった日記を書く。(書き終わらなかったけど・・・)
午前中にシャワーも浴びさせてもらった。
クライアントの都合で今日はヴィルフリードが遅めに仕事に出かけ、入れ違いでアナが帰ってきた。
昼から外出するつもりでいたので昼食は遠慮しようと思っていたのだが、アナはそんな自分らのためにサンドウィッチを作って持たせてくれた。も、申し訳ないっす・・・。
「よかったら近くの丘に上ると町がきれいに見えるわよ」と教えてくれたので、買い物が済んでから行ってみることにした。

まずはバウマン宅の近くにある「Textil Müller」へ。
ここは生地や裁縫道具を扱っている店で、初めて前を通ったときからのぞいてみたいと思っていた。フライのジッパーを探すため・・・。
店内は大盛況だった。後でヴィルフリードとアナが教えてくれたところによると、ここは安くて物が豊富なため、ウィーンのほかオーストリア国内からはもちろん、チェコなどからも買い物客が来るほどその世界では有名な店であるらしい。
今はちょうどクリスマス前で、季節的にも一番込んでいる時季だったのだろう。
店内に所狭しと様々な生地や裁縫道具が並んでいる。次々と客がやって来てレジにも行列ができている。
オーストリアの人たちなんかは、こういうところで生地を買ってきてけっこういろんなものを手作りしている観がある。いずれにしても、鬼込みの生地屋とか裁縫道具屋ってのは初めて見たわ。

これまでにも他のところでジッパーを探してみたけれど、120cmなどという長いジッパーはどこにも置いてなかった。が、この店にはあった、何に使うことを意図したものだか知らないけれど250cmという長いジッパーが。
予備も含めてこの機会に二本買っておいた。

アナの持たせてくれたサンドウィッチをいただいてから、バウマン宅からもほど近い丘に上ってみた。
ワイン用のブドウ畑が広がる素敵な丘で、ちょっと散策するのにちょうどよい小道がつけられている。家から歩いてすぐのところにこんな素敵な丘があるのって羨ましいな・・・。
Kritzendorfは小ぢんまりとした実に美しい町である。
今日はせめてものお礼にマユミが何か一品作ろうと昨日から相談していた。何を作ろうか?そんな話をしながら丘の小道をのんびり一周した。
メニューは結局肉じゃがにした。本当はカレーを食べてもらいたかったのであるが、辛口のルーしか持ってないので子供たちにはいかがなものかと断念した。

家の近くの小さなスーパーで買い出しをして帰った。ちょうど家には誰もいなかったので、その間に自転車の整備。
しばらくするとアナと子供たちが帰ってきて、皆で楽しくティータイム。
夕方帰ってきたヴィルフリードは、わざわざ自分らのために「Euro Velo」の地図を買ってきてくれた。本当に何とお礼を言ったらいいのやら・・・。
ヴィルフリードはこれまでにもちょくちょくバイク・ルートのことを調べてくれていた。(日本語ではうまく検索できない)
この日もEV9の地図を何枚もプリントアウトしてくれた。どうしてそんなにまでしてくれるのか、というくらいよくしてもらっている。

夕食はアナの作ってくれたオーストリア料理とマユミの作った肉じゃがのコラボ。
家族みんなが美味しそうに肉じゃがを食べてくれたのでよかった、よかった。
ちなみに、リアムは醤油が好きらしい。

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ブドウ畑の広がる素敵な丘                  こんな丘が家からすぐのところにある

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ティータイムのひととき

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毎晩おいしい夕食をいただきました

2011/11/29 火
始:14:25 ~ 終:16:30 走行:20km
Kritzendorf ~ Wien

薄曇り。いよいよお別れの日がやって来た。
アナと子供たちは早くに出かけ、ヴィルフリードと三人で朝食をいただく。
ヴィルフリードは14:00に帰ってくるということであるが、念のため仕事に出かける前にお礼とさよならを言っておいた。
言葉にならない・・・自分たちの気持ちをうまく伝える言葉が見当たらない。ま、英語力の問題もあるんだけど・・・。
願わくば、次回は日本で一家を歓待したい。

自転車で仕事に行くヴィルフリードを見送ってから荷物をまとめ、せめて一緒に過ごした写真だけでもと大急ぎでブログをアップ。
しばらくするとアナが帰ってきたので最後のおしゃべり。
昼過ぎにアナがピエッタを迎えに行き、二人が戻ってきたところで一緒に昼食をいただいた。最後の最後まで本当に申し訳ないっす。
そしてお別れ。
昼食後またすぐに出かける二人をマユミと二人で外まで見送る。なんかこっちが見送っているのがちょっと変な気分。
まったく言葉にならない。アナは最後まで明るくて、別れが湿っぽくならないところがありがたい。
またいつか、どこかできっと会いましょう!

それから30分もするとヴィルフリードとリアムが帰ってきた。
最後の最後にヴィルフリードとリアムにもきちんとさよならが言えてよかった。
今度こそ自分らが出発。今後も連絡を取り合うことを約束し、ヴィルフリードとリアムに見送られてバウマン宅を後にした。

出発も遅いし昼食もいただいたばかりだし、今晩は半ばビバークの腹積もりで出発した。
昨晩ヴィルフリードに教わったルートを辿る。
走り慣れたDonauradwegを途中で離れ、Donauinselというドナウ川本流の中島に渡る。買い出しはKlosterneuburgのスーパーで早々に済ませた。
Donauinselに渡る橋には自転車道がつけられていて、橋への上り下りは自転車専用のグルグル回るループ橋を走る。よくできている・・・。

Donauinselは細長い島で、島全体が公園のようになっている。どこにでも幕営できそうな、きれいに整備された島である。
自転車道が整備されていて、自転車に乗る人やジョギングする人、散歩する人なんかがたくさんいるところが野宿をするにはちょっと難点。
できれば今日のうちにウィーンを出たいと思っていたが、タイムアウト。Donauinselの中で幕営した。
こんなウィーンのど真ん中にほど近いところで野宿するってのも、考えようによってはなかなかおつなものだ。(対岸は旧市街のあるあたりになろうか)
暗くなってからもけっこう人通りがあって落ち着かないところもあったが、ドナウ越しに見るウィーンの夜景がとてもきれいだった。

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最後まで明るいアナとピエッタ

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そしてヴィルフリードとリアムに見送られて出発

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時間切れでDonauinselの中に幕営・・・驚いた?

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Author:nakappie
1970年生まれ。妻と二人信州伊那谷在住。
2009年10月~2013年5月の旅を記録するために”なかっぴー通信”をスタートさせました。
現在は伊那谷にて節約生活をしながら充電中。
2014年4月、ブログのタイトルを”なかっぴー通信NEO”に改めました。
信州伊那谷より~旅のこと、山のこと、自転車のこと、そして田舎暮らしのことなどなど・・・気ままに綴ってゆきます。
”おもしろきこともなき世をおもしろく”そんなふうに生きていけたらいいですね。

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