FC2ブログ

リアディレイラーの調整・・・ストローク調整とインデックス調整

前回シフターを整備したスペシャのディレイラー調整です。
リアディレイラーとフロントディレイラーのそれぞれについて、やり方とコツを記述します。
今回はリアディレイラー編。

まずは用語の説明から。
リアのスプロケットは、最も歯数の少ないものを「トップ」、最も歯数の多いものを「ロー」、そしてトップ(1速)からローに向って2速、3速・・・と呼びます。
フロントは歯数の少ないほうを「インナー」、多いほうを「アウター」、フロントギアが3枚なら真ん中を「ミドル」と呼びます。

「インデックス」というのはその名の通り。昔のシフターはジワーッと無段階に動くものでしたが、今のものは「インデックスタイプ」といって、シフターの各段の位置が決まっています。
シフトワイヤーの引き代が予め均一に決められていて、カチッカチッと機械的に各段へ変速することができる。反面、ギア鳴りがしているとき、昔のようにディレイラーを微妙に動かすということができなくなりました・・・。

インデックスがずれているとどういうことが起こるかというと、シフターを操作しても変速しなかったり、ガチャガチャと音を立てるだけだったり、その次のギアに変速したときに一気に二速分変速したり、そういう状態になります。
これはシフトワイヤーが緩んでいたり(インデックスがトップ側にずれる)、張りすぎていたり(ロー側にずれる)することによって発生します。
変速時の各段のワイヤーの引き代自体はシフターによって均一に決められているので、いずれにしても全体的にトップ側にずれるか、ロー側にずれるといった状態となる(つまりすべてのギアポジションで調子が悪い)。

「ストローク」というのもその名の通り、ディレイラーの振り幅のことです。
ディレイラーのストローク(振り幅)は、調整ボルトで機械的に可動域のロー側リミットとトップ側リミットを決めるのですが、これがずれていると、チェーンがローギアを越えて内側に脱落したり、トップギアを越えて外側に脱落したり、もしくはローやトップに変速しようとしても、そこに届かない位置でパンタグラフが止まってしまって変速できない、といった事象が起こります。これはインデックスが適切であっても起こり得る。

ディレイラーの調整は、慣れると簡単に行えますし(本当は奥が深いのだが)、特殊な工具も必要ありません。
それでいて効果は絶大なので、スポーツバイクによらず普段足として使っているだけの自転車でも、思い当たる節があったらこの機会に調整してみることをオススメします(ただし、それほど頻繁にいじるところでもありません・・・)。
などと言いながら、実はフロントディレイラーのほうは、取付位置も含めてビシッとセッティングを出すのはけっこう難しかったりする。(少なくとも自分の場合は)どこかのポジションでチェーンがディレイラーに当たってしまうことが多いです・・・orz。
それでもまぁ当たるのがあまり使わない組み合わせのギア(インナー×トップとかアウター×ローとか)なら割り切れるし、チェーンが外れたり変速できなかったりするよりはずっとマシ。

写真が少なく言葉での説明に終始するのでわかりにくいかもしれませんが、以下が作業手順です。

【リアディレイラーの調整】
リアディレイラーの調整には三種類あります。
①ストローク調整 ②インデックス調整 ③Bテンション調整
このうち、③のBテンション調整については通常いじる必要がありません。が、一応最後に記述しておきます。

①ストローク調整
まずはストロークの調整。これはディレイラーにあるストローク調整ボルトで行います。
ボルトにはロー側調整ボルトとトップ側調整ボルトの二つがあり、通常、ロー側には「L」とか「Low」、トップ側には「H」とか「High」と書かれています。書かれていないものもありますが、いじってみればわかるので問題ありません。
そしてまた通常、Hボルト(トップ側調整ボルト)を締め込むと(右ネジです)ガイドプーリーが内側(スポーク側)へ動き、緩めると外側へ動く。Lボルト(ロー側調整ボルト)を締め込むと外側(トップ側)へ動き、緩めると内側(スポーク側)へ動く。のですが、これもわざわざ覚えていなくても、その場でいじってみればわかります。

はじめにトップ側の調整。
ギアをトップにして、かつディレイラーがワイヤーで引かれていない状態にする。
ここがポイントです。ディレイラーのトップ側リミットを設定するには、ディレイラーがワイヤーで引っ張られていない状態にする必要がある。
どうするかというと、ワイヤーをディレイラーから外してしまいます。もしくは、ディレイラーのテンションアジャスターを時計回りに突き当たるまで回し、ワイヤーを最大限緩めておく。
ワイヤーを外してしまったほうが手っ取り早いです。外したものとして話を進めます。

Hボルトを締め込むと、プーリーが内側(スポーク側)へ動き、緩めると外側へ動く。
ガイドプーリーの中心線がトップギアの外面と重なる位置に調整する。
中心線と中心線が揃う位置に合わせないのは、あとでワイヤーを張ったときに内側へ寄るため。その分の余裕代としてスプロケの板厚半分くらいあけておく。

トップ側リミットを調整できたら、ディレイラーにシフトワイヤーをセットする。
ワイヤーを適度に引っ張って固定するわけですが、どのくらい引けばよいのか気にする必要はありません。ギアはトップの位置で、ワイヤーが最も緩んだ状態にあるので、無理なく引けるところで固定すればOK。
ポイントは、固定する前に、予めテンションアジャスターを最も締め込んだ状態から1~2回転くらい戻した位置(もしくは中間位置あたり)にしておくこと。
あとでワイヤーのテンションを張る側に調整するのですが、アジャスターの調整範囲は限られているためです。

続いてロー側リミットの調整。
ギアをローにして、Lボルトでプーリーの位置を調整する。Lボルトを締め込むと外側(トップ側)へ動き、緩めると内側(スポーク側)へ動く。Hボルトと動きが逆になります。
合わせる位置は、ガイドプーリーの中心線とローギアの中心線が重なるところ。
こちらはトップ側と違って、プーリーとローギアが一直線に並ぶ位置に合わせます。シフターでいくら引いてもローギアより内側へ行くことのないよう可動域を制限する。
既にプーリーとローギアが一直線になっている場合であっても、手でパンタグラフを内側へ押してみる。その結果、プーリーがローギアを越えて内側へ動いてしまうようなら、Lボルトを締め込んで調整する必要がある。

P1200697_サイズ変更          P1200700_サイズ変更
トップ側ストローク調整                           ロー側ストローク調整
ディレイラー後端に二つ並んでいるのがストローク調整ボルト。何も書かれていませんが、上が「H」、下が「L」の調整ボルトです。
ディレイラーハンガーのところに見えるのがBテンションアジャストボルト、シフトワイヤーの付け根にあるのがテンションアジャスター。

②インデックス調整
インデックス調整は、リアディレイラーのワイヤー取り付け部にあるテンションアジャスターで行います。ストローク調整ボルトはもう一切いじりません。

いったんギアをトップにして、そこから2速へシフトする。トップに戻したり2速にしたり、クランクを回しながら何度かシフターを動かしてみる。
このとき、シフターの操作通り2速に変速すれば、インデックスは大きくずれていません。
シフトしても変速しなかったり、または2速へチェーンが乗り移りにくい場合はインデックスがずれています。
クランクを回しながら、その状態のままテンションアジャスターを緩める方向に回し、シフトワイヤーを張る。シフターと同じ2速にチェーンが変速するまでアジャスターを回します。
チェーンが2速に入り、そのままアジャスターを同じ方向に回し続けると、やがてチェーンがカリカリ言い始める。そうしたらアジャスターを緩めるのをやめ、今度はその位置からアジャスターを一回転ほど締める。
これでほとんどの場合、インデックスは同調しているはずです。変速して確認してみましょう。

アジャスターとインデックスの関係は・・・
アジャスターを緩めると(右ネジ)、ワイヤーが張っていき、その結果インデックスは全体がロー側へ動く。
アジャスターを締め込むと、ワイヤーが緩んでいき、その結果インデックスは全体がトップ側へ動く。

さらには次の調整を行う。
ギアを2速にして、その状態で2速ギアとガイドプーリーが一直線に並ぶように、アジャスターを回して調整する。

インデックスを2速ギアで微調整する理由は・・・
ストローク調整によって、プーリーはトップギアより外へ行かないよう機械的に制限されている。したがってトップギアの位置では、ワイヤーのテンションが適正なのかどうか判別しにくい。
2速ギアであれば、プーリーは内側へも外側へも制限なく動けるので、ワイヤーのテンションが適正なのかどうか判別できる。そういう理由です。

P1200698_サイズ変更
インデックス調整はテンションアジャスターで行う

③Bテンション調整
チェーンを脱線させることでギアの変速を行うのがディレイラーです。
大きさの異なるスプロケ間を、チェーンがスムーズに行き来できるようにするためには、ガイドプーリーとスプロケの位置関係が大きく関わります。
このガイドプーリーとスプロケの位置関係を調整するのがBテンション調整。
ディレイラーにあるBテンションアジャストボルトで調整しますが、通常いじることはありません。というより、通常ならボルトを締めたり緩めたりしてもほとんど変化がわかりません。

スプロケの歯数を変更した場合に(ローギアを28T→32Tに変更した場合など)、Bテンション調整が必要になる場合があります(この場合チェーンのコマ数も変えないとダメですけど・・・)。
クランクを逆転させたときにチェーンがガチャガチャと詰まってしまうようなら(プーリーとスプロケが接近しすぎ)、Bテンションを調整する必要があります。
逆にプーリーとスプロケが離れすぎていると、変速してもディレイラーだけ動いてチェーンは動かない(変速しない)、なんてことになります。この場合も調整が必要。

これはプーリーにチェーンのテンションがかかっていない状態でないと動きがよくわからないのですが(リアホイール(厳密にはスプロケ)を外した状態にするとよくわかります)、Bテンションアジャストボルトを締め込んでいくと(右ネジ)、ガイドプーリーが離れていきます(プーリーが後方へ動く)。逆にBテンションアジャストボルトを緩めると、ガイドプーリーが近づいてきます(プーリーが前方へ動く)。

調整は・・・
チェーンをインナー×ローにシフトして、クランクを逆転させる。この状態で、チェーン詰まりが発生しない位置までガイドプーリーをスプロケに近づける。
調整できたら、チェーンをインナー×トップにシフトして、チェーン詰まりが発生しないか確認する。

もう一度書きますが、通常はよほどのことがない限り、Bテンション調整は必要ありません。
完成車ならセッティング済みのはずなので、下手にいじらないほうが無難です。

関連記事
スポンサーサイト

Theme [自転車] Genre [趣味・実用]
Trackback [0] | Comment [0] | Category [■ 自転車いじり] | 2014.11.27(Thu) PageTop
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しています。
記事が面白かったときはポチッとお願いします!
 ↓   ↓   ↓
にほんブログ村 自転車ブログ 自転車旅行へ    
   
   

Trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)



Comment

Private

 


 Web Page Translation
 You are here / ブログ内の現在地
なかっぴー通信NEO
 トップページ
  ├ 月別アーカイブ
  |  └ 2014年11月 27日 (木)
  ├ カテゴリー
  |  └ ■ 自転車いじり
  └ リアディレイラーの調整・・・ストローク調整とインデックス調整
 About Me / プロフィール

nakappie

Author:nakappie
1970年生まれ。妻と二人信州伊那谷在住。
2009年10月~2013年5月の旅を記録するために”なかっぴー通信”をスタートさせました。
現在は伊那谷にて節約生活をしながら充電中。
2014年4月、ブログのタイトルを”なかっぴー通信NEO”に改めました。
信州伊那谷より~旅のこと、山のこと、自転車のこと、そして田舎暮らしのことなどなど・・・気ままに綴ってゆきます。
”おもしろきこともなき世をおもしろく”そんなふうに生きていけたらいいですね。

 名言集
すばらしい一日でありますように・・・
 ランキングに参加しています
押してもらえると嬉しき哉

にほんブログ村 自転車ブログ 自転車旅行へ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 自給自足生活へ
 Latest Diary / 最新記事
 Category / カテゴリー
 Search Form / 検索フォーム
 にほんブログ村
 アクセスランキング
   
   
i2iポイントサイトへのご招待です♪
 Links / リンク
 Mail Form / メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

 Latest Comments / 最新コメント
 アクセスカウンター
 Monthly Archives / 月別アーカイブ
 RSSリンクの表示
 ブロとも申請フォーム