FC2ブログ

自転車アプローチ登山13 大西山(1,741m)

日付: 2015/5/10 日
ルート: 間沢川本流 ~ 山頂ピストン

鬼面山の6kmほど北、伊那山地の主脈上にあり、豊丘村と大鹿村の境界に位置しているのが大西山(1,741m)。
ちょうど、天竜川水系の小渋川と青木川の合流点付近に位置している。

昭和36年の三六災害では、小渋川に面した北東山麓(大鹿村)で大崩落が発生し、川を挟んだ対岸の集落が大量の土砂にのみこまれて壊滅した。
崩落の規模は、高さ450m、幅500m、厚さ15mにわたり、大量の土石流が小渋川の堤防よりはるかに高い山津波となって、対岸の集落に押し寄せたと聞く。濁流に埋め尽くされた土地は30万平方メートルに及んだ。
崩落跡地には、犠牲者の慰霊と村の復興を願って大西公園が築かれ、現在では桜の名所となっているが、その背後の山肌は、今でも崩落した当時のままの荒々しい状態で、遠望するだけでちょっと恐ろしいほど。
秋葉街道の大河原宿、国道からも目立つ場所で、この場所を通るときには必ず目を奪われるほどのスケールです。
すぐ近くには中央構造線博物館もあって、崩落の記録についても展示されています。
ちなみに、この時の災害で大鹿に住めなくなり、伊那谷へ出てきた人も少なくない。時どき、そんな話をしてくれるご老人がいます。

P1190661_サイズ変更
大西山崩壊地(2014/5/29撮影)

大西山に登るルートは、主に三つある。
今回登ったのは、伊那谷側から登る松川ルートで、下部はとてもきれいな沢歩きが楽しめる。
さらに南、豊丘村の北山から登る豊丘ルートというのもある(らしい)。
最もポピュラーなのは、反対側の大鹿村から登る大鹿ルートで、道はここが一番整備されていると思われる。
最初に断っておくと、山頂も含め、主稜線上から展望はほとんどなく、展望の上からはちょっと残念な山です。
あまり顕著なピークでもなく、付近の一番高いところを単に大西山と命名した、といった感じです。

快晴の中、8:05に自宅を出発。今回はマユミも一緒。
大西山は自宅から近いところにある山で、いつもの竜東線を5kmも走ると、山への分岐。時どきトレランでも走っている県道22号(松川大鹿線)に入る。
坂を上り、いつもはそのまま峠を越えて小渋湖へ抜けているのだけれど、今日は途中にある柄山で県道を外れ(分岐から7kmほど)、トンネルをくぐって坂を下り、間沢川沿いの林道に出る。
県道の分岐には「ずいどう口」というバス停があり、その名の通り、分岐のすぐ先に柄山隧道(ずいどう)があるのでわかりやすい。
あとは間沢川沿いに林道の終点まで詰めれば、そこが今日の入山口。

IMGP9417_サイズ変更 P1210427_サイズ変更
(左)いつもの竜東線  (右)柄山隧道

IMGP9420_サイズ変更 IMGP9424_サイズ変更
トンネルをくぐって坂を下り(左)、あとは間沢川沿いの林道を詰めるだけ(右)

キレイに舗装された林道が唐突に終わっていて、車四、五台分のスペースがある。
標高およそ1,100m、9:40、自宅から17kmほど。
P1210433_サイズ変更 P1210434_サイズ変更
自転車を木に縛り付けて、10:00に歩き始める。

沢を渡り、間沢川の本流に沿って詰める。
出だしのところには、テープの目印がふんだんにある。下山時は沢を下りすぎないよう要注意・・・。
IMGP9432_サイズ変更 P1210441_サイズ変更
途中まではずっと、間沢川の本流を詰める。林間を流れる、非常に気持ちのいい沢だ。 (右)は尾根に上がるほぼ直前

P1210454_サイズ変更      P1210451_サイズ変更
沢沿いの一部は、原生林であるっぽい。苔むしたトチノキやカツラの巨木が茂っていて、心が落ち着く。 (右)カツラの巨木

そんな中、トチノキの巨木の下で休んでいたら、目の前から何かやって来た。
リスだ。
こちらに気付かないはずはないと思うのだけれど、まるで自分らが空気であるかのごとく、あまりに普通にやって来て、目の前を通り過ぎていく。
ガラパゴスかよ・・・。
そうつっこんでやりたくなるくらいの警戒心のなさだった。人間と遭遇する機会がそうないと見える。

向って右手(左岸)のほうに尾根が近づいてきたら、沢を離れて適当に尾根上に上がる。
尾根上には踏み跡があった。
ここまで沢沿いは緩やかな登りで、尾根上に出てから急激に標高を稼ぐ感じになる。
気持ちよかったのもここまでで、尾根上はまったく展望がない。主稜線に遮られた南アルプス側はもちろん、中央アルプス側もまったく見えない。

しばらく登ると、南北に走る伊那山地の主稜線に合流する。
IMGP9443_サイズ変更
が、尾根は広くて顕著でなく、相変らずスッポリ樹林の中で、展望もまったくない。
支尾根にいるのか、主稜線上にいるのか、よくわからない状態。下手をすると方向を見失いかねない。

広い尾根上を南へ登っていくと、一部木の伐られたピークに出る。
ここはまだ大西山の山頂ではないのだが、多少なりとも展望があるのは、唯一ここだけ。
伊那谷と中央アルプスの方角はまったく見えないが、南アルプスの一部が見える。
P1210444_サイズ変更 P1210443_サイズ変更
荒川(悪沢岳と中岳、前岳)が見え(左)、その北に塩見が見える(右)。
木々の間に赤石がチラッと確認できるが、まともに見えるのは荒川と塩見だけ。
僅か10年ほど前には、北岳から赤石までが見渡せる、と記録にあるが、10年の間に木がずいぶん伸びたらしい。

大西山のピークは、この場所から5分ほど行ったところ。
P1210447_サイズ変更
12:05に登頂。広い山頂で、展望はまったくないが、テン場には最適な場所だ。
遠望してもまったく特徴がなさそうであり、こんな山によく名前がついたものだと思う。

P1210450_サイズ変更
展望のあるマイナーピークに戻って暫し休憩

12:50に下山を始め、14:40に自転車のところまで下りてきた。
IMGP9449_サイズ変更
下りも沢沿いに適当に下りればいいのだけれど、最後、林道に出るところを見落とさないように注意。
自分らも、まだかまだかと下りながら、最後は目印のテープに救われました(笑)。

帰路の自転車は、行きとルートを変えて、間沢川沿いの林道をずっと下ってみた。
IMGP9455_サイズ変更 P1210459_サイズ変更
こちらは、道脇に延々と獣避けのフェンスが続き、走っていてげんなりする。林道自体もフェンスに遮られ、開け閉めすることも二回ほど。
道は狭く、手前で予告することなしに唐突に通れなくなっているということもあり得そう。
特に車の場合、こちらのルートはまったくオススメしません。もっとも、普通、こんなルートは採らないだろうけど・・・。

16:05に帰宅。本日の総走行距離=35km。
そのまま温泉へゴー。

関連記事
スポンサーサイト

Trackback [0] | Comment [0] | Category [■ 伊那谷の山] | 2015.05.14(Thu) PageTop
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しています。
記事が面白かったときはポチッとお願いします!
 ↓   ↓   ↓
にほんブログ村 自転車ブログ 自転車旅行へ    
   
   

Trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)



Comment

Private

 


 Web Page Translation
 You are here / ブログ内の現在地
なかっぴー通信NEO
 トップページ
  ├ 月別アーカイブ
  |  └ 2015年05月 14日 (木)
  ├ カテゴリー
  |  └ ■ 伊那谷の山
  └ 自転車アプローチ登山13 大西山(1,741m)
 About Me / プロフィール

nakappie

Author:nakappie
1970年生まれ。妻と二人信州伊那谷在住。
2009年10月~2013年5月の旅を記録するために”なかっぴー通信”をスタートさせました。
現在は伊那谷にて節約生活をしながら充電中。
2014年4月、ブログのタイトルを”なかっぴー通信NEO”に改めました。
信州伊那谷より~旅のこと、山のこと、自転車のこと、そして田舎暮らしのことなどなど・・・気ままに綴ってゆきます。
”おもしろきこともなき世をおもしろく”そんなふうに生きていけたらいいですね。

 名言集
すばらしい一日でありますように・・・
 ランキングに参加しています
押してもらえると嬉しき哉

にほんブログ村 自転車ブログ 自転車旅行へ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 自給自足生活へ
 Latest Diary / 最新記事
 Category / カテゴリー
 Search Form / 検索フォーム
 にほんブログ村
 アクセスランキング
   
   
i2iポイントサイトへのご招待です♪
 Links / リンク
 Mail Form / メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

 Latest Comments / 最新コメント
 アクセスカウンター
 Monthly Archives / 月別アーカイブ
 RSSリンクの表示
 ブロとも申請フォーム