猛暑日に打ってつけなのがこれ=わさびの収穫

連日暑い日が続いています。
さすがに自宅の付近でも最高気温が30℃を超えるようになりました。
といっても、連日のようにどこそこで38℃だの39℃だの言っているのだから、このあたりなんてまだまだ可愛いものだ。
日中も日陰に入れば凌げるし、日が沈めば涼しくなるから熱帯夜というのとも無縁。少なくともクーラーの必要性はまったく感じない(そもそも我が家にはエアコンどころか扇風機さえないわけですが・・・)。

前に住んでいたところが時として40℃を超えるような日本一ホットなエリアだったから(しかも湿気があって気温以上に暑く感じる・・・)、ズバリ、これくらいの暑さは暑いうちに入らない。
が、それでもやはりこんな日に、外で直射を浴びながら何かするのはとても辛いですし、時として危険でさえあるわけです。

そんなときに打ってつけなのが・・・わさびの収穫!
山懐にある標高の高い場所で、冷たい沢の水でわさびを洗う。これはもう最高に涼しい、逆に真夏以外はやりたくない作業です。
ちなみに、わさびというのは日本原産。

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このような場所で収穫している・・・標高800mほど、ちょうど目の前に摺鉢窪カールが見える

わさびというと思い浮かぶのは、安曇野にあるようなわさび田であろうか。このようなところで育てるものを水わさびと呼ぶ。
この場合、目的としているのは主に根茎を得ること。根と茎の間の芋の部分です。
わさびといえばここですよね・・・主に生食用で、言ってみれば高級品。
芽かきをしながら最低三年、根茎を育てる。要するに、こんにゃく芋などと同じです。

わさびといえば根茎を連想するわけだけれど、実際にこの部分を食べているのかというと、おそらく多くの場合、否。
練りわさびとかスナック菓子などなど、要するによく口にするわさび風味の加工食品の場合、その原料となっているのは主に茎や葉の部分(特に茎)だったりする。

わさびというのは捨てるところのない、ある意味でとても効率の良い作物である。
収穫のとき白い根っこの部分は捨ててしまうのだけれど、実は根っこもしっかりわさびの味がする(かなり辛い)。これを細かく刻んで味噌にあえたりすると美味しい。
葉っぱから根っこまで、わさびというのはどの部分もわさびの味がして辛い。

さてもう一つ。自分も今回はじめて知ってちょっとした衝撃だったのだけれど、わさびというのは畑で普通に栽培できる。
わさび田というのがまず思い浮かぶから、てっきり水生植物(もしくはそれに近いもの)と思い込んでいたのだが、本来は土で育つものだったんですね。驚きました。
この場合、水わさびに比べて根茎が大きくならないから(わさびの自家中毒による)、目的としているのは主に茎の部分。
また、水わさびと違って一年で収穫してしまう(もちろん根茎も収穫します)。
品種自体には多くの種類があるけれど、わさび田で栽培されるのも畑で栽培されるのも品種に違いはない。

「畑で普通に」と書いたけれど、わさびは強い日光を嫌うので、一般的な野菜と違って場所的な制約がある。山間の樹林の中に作った畑で栽培されることが多い。
わさびというのはおもしろい植物で、しっかりした緑の葉っぱで光合成をしているわけだけれど、日陰を好み、日のあたる場所ではうまく育たない。
わさび田でも畑でも、日射を避けるため寒冷紗(日よけ)を施すのが普通。
同じ畑の中でも日のあたり方によって生長に差があるが、一般的な野菜と違って、日あたりのよいほうが生長が悪いからおもしろい。
ちなみに、わさびの葉はふきの葉と似ている(ふきも日本原産)。

今収穫をしているのは、中央アルプスの山懐にある畑。自宅から車で15分ほどのところ。
標高800mほどで、人間界か自然界かでいえば、その境界にあたる場所、というか、本来は完全に自然界で、そこに人間が強引に住んでいるといった形。
もちろん動物がいる。猿も鹿も猪も、そして熊も天竜川の左岸(東岸)より影が濃い。
作業しているすぐ横を、猿の群れがなにやら地面から拾いながら、のんびり移動していたりする。
当然、普通ならこんな場所で畑などできない。通常の野菜や果樹であれば、猿や鹿のために栽培している、なんてことになるのは火を見るより明らか。
が、こんな場所でもわさびは栽培できるんですね。葉っぱを食べる虫はいるけれど、獣害に遭うことはまずない。

わさび、無敵ではないか。
株ごと収穫してきて捨てる部分はないから(根っこは捨ててしまうのだけれど)、非常に効率的な作物であるようにも思う。
が、採算が合うのかどうかはまた別な話。
根っこをむしり、根茎も葉っぱも茎もきれいに水洗いするというのはかなり手間のかかる仕事で、果たして割に合うのだろうか・・・と思わなくもない。

標高が高く、ただでさえ涼しい場所であり、ここで冷たい沢の水に手を入れていると、日が翳ったときなどちょっと寒いくらい。
巷で猛暑猛暑と騒がれているのとはまったく無縁の世界・・・こればかりは非常にありがたい。

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わさびの葉っぱ(左)と収穫してきた株(右)

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根っこをむしって水洗いするとこんな感じになる・・・根茎の部分がちょっとわさびっぽく見えるかな?

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Trackback [0] | Comment [0] | Category [■ 田舎暮らし日記] | 2015.08.02(Sun) PageTop
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1970年生まれ。妻と二人信州伊那谷在住。
2009年10月~2013年5月の旅を記録するために”なかっぴー通信”をスタートさせました。
現在は伊那谷にて節約生活をしながら充電中。
2014年4月、ブログのタイトルを”なかっぴー通信NEO”に改めました。
信州伊那谷より~旅のこと、山のこと、自転車のこと、そして田舎暮らしのことなどなど・・・気ままに綴ってゆきます。
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