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初猪(雄・推定3歳)

解体施設で扱う野生獣は主に鹿と猪で、鹿が九割、猪が一割といったところです。
猪は抜群に旨いし、鹿に比べれば一般的で流通ルートもそれなりにあることから、猟師が自分でさばいてしまうことも多く、猪を解体精肉できる機会はそれほど多くありません。
昨年一度だけ手伝いながら教わったことがありましたけど、それっきり。
頻繁に捕れる鹿と違って、なかなか経験値を上げられません。

そのような中、5月に猪が捕れました。
鹿が4、5頭たまっているときに捕れたので、それらをさばいた後の土曜に腰を据えて解体。
その備忘録です。

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雄の猪、推定3歳。
肩のあたりの肉がすごい。たてがみも風格があります。

まずは皮剥き。これがたいへん。
基本的にやることは鹿と一緒なのだけれど、猪と鹿とではかかる労力に雲泥の差がある。
猪は鹿より脂が段ちがいに多く、かつ脂にこそ価値があるので(脂の旨さが猪の真骨頂)、脂を肉のほうに残して皮一枚だけを剥かねばならない。気を遣って丁寧に剥く必要があります。

極端にいえば、鹿の場合ある程度皮が剥けてくると、力を入れて引っ張ればベリベリベリッとまるでパンツでも脱がすように、ナイフなど使わずに剥くことができる。これは兎なども一緒ですね、普段そこまで乱暴に剥くことはないですけど。
猪の場合はそうはいきません。丁寧にナイフを入れながら、ちょっとずつちょっとずつ剥いていきます。

やり方は二通りあります。
鹿のように吊るして剥くか、台の上に寝かせて剥くか。
台の上に寝かせて剥くほうが一般的ですかね。もちろん猟師は寝かせて剥きます。
自分らの場合は吊るして剥くことから入っているので、そうしたほうが慣れていてやりやすい。
寝かせてある程度剥いてから、鹿と同様に足の腱にフックをかけて吊ることにしました。

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この程度まで剥いてフックで吊る。
鹿と比べて皮が硬くごわごわしている上、毛が皮膚を通り越して皮下脂肪ギリギリのところから生えているので、皮だけ剥こうとギリギリのところを狙うと、毛の一部が脂もろとも削げて肉のほうに残ってしまったりします。
こればかりはなんとも説明のしようがなく、皮の引っ張り具合とか刃の入れ方など、実際にやりながら身体で覚えていくしかないですね。

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皮を剥き終えた猪。
なにぶん初めてのことであったゆえ、ここまで剥くのに2時間もかかりました・・・。
白く見えているのはすべて脂。背中のもっとも厚いところで2cmくらい。
一番脂のつく時季の半分くらいでしょうけど、思ったよりついてました。
毎度、皮を剥いてしまうと別のものに見える・・・まるでバクかなにかのよう。

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剥いた皮のほうはこんな感じ。

皮を剥いてからのばらし方にもいろいろやり方があると思います。
知る限りでは、背割りすることが多いんですかね。足もついている状態でひとまず鋸などで真っ二つにしてしまうというものです。

が、やり慣れた方法でばらしました。
・・・手足をはずし、片側ずつロースからネックまで切り出す。内ロース(ヒレ肉)を取ったら、ばら肉ごとあばらをはずす。最後に、頬肉や顎の肉などを塊で切り出す。

ちなみに、手というのは前足のことです。このあたりではそう呼んでます。
他にも独特の呼び方をするものがあって、肩胛骨は「羽子板」、後ろ足の股関節は「ぐりぐり」などと呼びます。

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顎の下(左)から骨盤(右)まで、

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猪は捨てるところがほとんどありません。

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鹿、鹿、鹿、鹿、鹿・・・

記録や備忘録として、これから鹿や猪の解体に関することもときどき書いていきます。
「ジビエ」としてカテゴリを分けました。

3月末以降、特に4月と5月は鹿が大量に捕れました。
雨が降った後などにある程度まとまって罠にかかる傾向があり、多い日には4、5頭持ち込まれることもあります。

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ようやく冷蔵庫が空になったなぁと思った途端、このように二頭まとめて入ってきたり・・・。

解体や精肉は、個体の大きさや状態によってかかる手間が違ってくる。
2、3歳の小さい(若い)鹿のほうが解体精肉ともしやすく、当然ながら状態の良い個体ほど解体も精肉も楽。脂のつき方でも左右される。

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4、5歳くらいだと思いますが、このくらいになると子牛くらいあります。
ちなみに雄ですが、鹿は春先に角が生えかわるので、この時季は雄にも角がないか生えはじめたところです。

状態の良し悪しというのは、主にうっ血の状態です。特に罠にかかっていた足の。
罠にかかっていた足というのは多少なりとも傷んでますが、個体によってその程度にだいぶ差があります。
体力のある大きい鹿のほうが暴れる分、傷みが激しいことが多いですし、罠をかけた場所にもよりそうです。

状態の悪いものだと、皮を剥くと中が真っ赤っ赤。
さらに悪いものになると、いつの時点で負ったものか不明ですが、背骨や骨盤を骨折してたりします。そうなるとロースまでうっ血している。
筋膜を剥くと血も一緒に取れることが多いのですが、肉自体がうっ血により黒っぽく変色してしまっているとどうにもなりません。
そうなってしまってはロースやモモ肉としては使えないので加工用に、加工用としても無理ならペットフード用へと回します。
捨てるということはありえないですね。命をいただいている以上、できる限り利用してあげることが動物に対する礼儀だと思ってます。
ま、捨てるといっても実際は山に帰すんですけどね。
残渣はすべて山に埋めます。
そうするとタヌキなんかが掘り起こして食べたり、さらに小さな虫などが食べたりして分解してくれるわけで、ゴミとして出すのとは根本的に違います。

このような肉のうっ血した部分ですが、実際にどの程度味が落ちてしまうのか、試しに持ち帰って食べてみたことがあります。
ロースでしたが、自分たちにはほとんど違いがわかりませんでした。
見た目だけの問題で味にはそれほど影響ないのではなかろうか、そんなふうに思えなくもない。

それから鹿の脂ですが、これもどんなものだか食べてみたことがあります。
鹿の脂は臭いと言われ、ロースやモモ肉などとして出す肉は、精肉のときに可能な限り脂を取り除きます。
食べたのは脂のついたバラ肉でしたが、これは確かにクセがある。独特の風味があり、調理法などを工夫しないと厳しいかもしれない。
慣れの問題もあるんでしょうけどね、ハッキリ言って牛肉だって相当クセがありますから。

ちなみに、鹿肉のこの独特の風味というのは火を通すと出るみたいですね。
なので、昔から猟師がそうしてきたように、鹿肉はやはり生で食べるのが一番なのかもしれません。
つまりは鹿刺しってやつですけど、今のところなかなか生で食べる踏ん切りがつきません。皆さん生が一番とおっしゃるんですけどね・・・。

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大西山から鬼面山まで往復(自転車アプローチ) 二日目

日付: 2018/5/27(日) 晴れ
行程: (テン場)0600 ~ 0705(上烏帽子山頂) ~ 0800(鬼面山頂)0850 ~ 0930(上烏帽子山頂) ~ 1025(テン場)1125 ~ 1240(P1687) ~ 1315(展望ピーク)1340 ~ 1415(カツラ巨木) ~ 1530(入山口)1610 ~ (部奈) ~ 1710(自宅)

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朝のテン場。再訪したいと思えるほどいい場所だった。

この時季、山では托卵する鳥たちが盛んに鳴いている。
一番耳にするのは、なんといってもホトトギス。山のみならず自宅の近くでもよく鳴いていて、飛びながら鳴いている姿を見たこともある。
ホトトギスは昼も夜も鳴くとか、渡りは夜間に行うと言われるが、昨夜はよく鳴いていた。夜鳴いているのを聞いたのはたぶん初めてだ。
それから、ツツドリ。
ポポ、ポポ、、、とホエザルか何かのように、遠くまでよく通る声で鳴く生きものがいて、あれは何だろうと、日本にあんな声で鳴く四足動物はいないだろうから大きめの鳥であろうと、前回の念丈の山行の時から疑問に思っていたのだけれど、今回山から帰って調べてみたらツツドリであることが判明した。

昨夜はフクロウも、ときどきテントの近くに飛んできて鳴いていた。
テン場の近くにヌタ場があって、猪の気配があったのだけれど、さすがに昨夜は来ませんでしたね。

それから人工音だけど、リニア絡みのトンネル工事の発破の音も聞こえた。
何時から何時の間は発破のために30分だか1時間通行止になる、との標示がそういえば大鹿へ抜ける道路にされていたような気がする。

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テントを張りっぱなしにして、空身で鬼面山まで往復する。
栂立山から先は尾根が狭まって、比較的ルートがわかりやすい。荷物がないので足取りも軽く、昨日が嘘のように進む。

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基本的に樹林の中だが、ときどきこのように少々開けて南アルプス側が望める。

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アップで。光と、手前にあるしらびそ高原の小屋が見える。

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上烏帽子山。この山も二万五千図には表記されてないですが、栂立山から南下してきた境界線が西へ向きを変えるところにあるピークがそうです。
まだ新しい案内板があった(右)。こんなところまで、すごいな・・・。

上烏帽子山頂から北西方向に延びる尾根に入れば下烏帽子山へ行くことができ、そのままさらに野田平へと下りられる。
この尾根もそのうち歩いてみたい。

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上烏帽子山からしばらく行くと、ようやく木々の合間に鬼面山を望める。
ここもこれまで辿ってきた尾根をはずれて南へ下る形になる。やや注意を要するところですが、ピンクテープがふんだんにあったので迷うことはないでしょう。

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鬼面山への最後の登り。苔むした感じがとてもいい。

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地蔵峠からの道と出合ってしばらく行くと、おなじみの櫓が見えてくる。

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鬼面山頂。幕営は厳しい。
上烏帽子山から鬼面山の間は幕営適地がありません。

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まだ早い時間ですが、春っぽく霞んでいて伊那谷と中央アルプスの眺めはいまひとつ。
櫓は来るたびに上がるのが怖くなっているような気がする・・・。

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歩いてきた主脈を振り返る。どれがどれだかわかりません(笑)。
大西山はハッキリ同定できないけど、遠くに見える富士山型の山はたぶん戸倉山ですね。

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そしてさらに南へと延びる主脈。氏乗山、曽山、金森山方面。
遠くに霞んで見える、ドカッと鎮座した大きな山はたぶん熊伏山。

山、山、山・・・南アルプスの深南部も含めて山だらけですね。
登る山には事欠きそうにありません(笑)。

鬼面山の山頂でのんびりしてから、登ってきた尾根をテントへと引き返しました。

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無事にテントに到着。
贅沢にお湯を沸かしてコーヒーを飲んでから撤収。

荷物を背負って、登ってきた尾根をさらに大西山へと引き返す。
登り下りの都合で、大西山→鬼面山より鬼面山→大西山のほうがルートがわかりやすい。
帰りは唯一、P1737の下りで尾根を取り違えそうになった。

主脈上には自然林が残っていて、歩いていてとても気持ちがいい。
特に大西山の付近にはブナの巨木が目立つ。
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樹齢からいって戦後の拡大造林期にも伐採されなかったということであり、このあたりではかなり珍しい。ほとんど奇跡と言ってもよい。
昔の住人が偉かったのか、単に山深すぎて人工林にされるのを免れたのか、真相はわからないですが、これだけの自然林が残っているのは誠にすばらしい。

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大器晩成型のブナ。そのブナの実が大量に落ちているところもあった。
栄養価が高く、動物から虫まで好んで食べるブナの実は、競うように食べられてしまうため(少なくともこのあたりでは)あまり見かける機会がない。
こんなにたくさんの実が落ちているのを見たのは初めてだ。それだけ豊富にあることの証左だと思う。

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帰りは大西山の山頂を巻いてしまったらしく、いきなり展望ピークに出た。ま、いいか。

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尾根を忠実に辿ってカツラの巨木のところまで下りてきた。

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気持ちのいい沢を足早に下り、前回は下りすぎてしまったので下部は慎重に下り、

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無事入山口まで下りてきました。

パッキングして、沢の水を可能な限り汲んで、これまた足早に山を下りました。
理由は大相撲の千秋楽を見るため(どうにか最後の三番だけ見ることができました)。

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基本的に帰路はほとんどこぐこと無しに帰ってくることができますが、毎度最後の渡場からの上り返しが辛い。
今回の自転車の走行距離=往復32km。

p.s.
今回の山行中、栂立山~鬼面山のほぼ全域にわたってこのようなゴミがたくさん落ちていた↓
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プラゴミで、ハサミか何かで人為的に細かく刻んである。
気付いたものは拾ってきたんだけど、これはいったいどういうことなんだろう?
携行するゴミを小さくするために切っているのか、もしくは細かく刻んだ上で敢えて捨てているのか、さもなくば何かに利用しているのか?
間違えて落としたというには数が多すぎるし、広範囲に散らばりすぎている。
いずれにしても山に残置しちゃダメでしょ・・・。

(おわり)

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大西山から鬼面山まで往復(自転車アプローチ) 一日目

伊那山地分割縦走の一回目。
大西山から鬼面山まで歩いてきました。

ルートはいくつか考えられ、アプローチに車を使えば日帰りで周回してくることも可能でしょうが、自転車でアプローチとなると泊まりになります。
主脈上は広く、樹林帯であるためテン場は比較的容易に得られそうですが、問題は水・・・主脈からかなり下りないと得られそうにありません。
そこで今回は間沢川沿いに詰めて、支尾根に上がる直前に水を汲んで、主脈上に担ぎ上げることにしました。

日付: 2018/5/26(土) 晴れ
行程: (自宅)0625 ~ (部奈) ~ 0825(大西山入山口=林道間沢川線終点)0920 ~ 1110(支尾根取付=カツラ巨木)1140 ~ (ジャンクションピーク) ~ 1300(展望ピーク)1315 ~ 1320(大西山頂)1325 ~ 1355(P1687) ~ 1440(P1737) ~ 1550(栂立山頂) ~ 山頂下に幕営

6:25に自宅を出る。
竜東線から旧道で部奈に上がり(世の喧騒から脱する)、県22(松川大鹿線)に合流してからもうしばらく詰めて、右手に現れる柄山隧道を抜ける(世の喧騒から完全に脱する)。
あとは林道間沢川線を終点まで延々と詰める。

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(左)柄山隧道=千と千尋の神隠しに出てきそうな狭いトンネル
(右)林道間沢川線

前回、2015年に大西山に登ったときは自宅から一時間半ほどで入山口に着いたが、今回はたっぷり二時間かかった。
もうバテバテです。久しぶりの重荷のせいか、今回は妙にきつかった。

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林道が忽然と終わる。すぐ目の前を沢が流れています。

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ここに自転車をデポして入山する。

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しばらくは沢登り。
いわゆる沢登りの対象になるような沢とはちょっと毛色の違う沢で、ひじょ~に気持ちのいいところです。
沢登りの足回りでないので水には入れず、右岸を行ったり左岸を行ったりでけっこう時間がかかる。

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途中の滝は巻き道もありそうですが、水線通しでも容易に登れます。

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しばらく詰めた先にあるカツラの大木。
沢沿いには他にも何本かカツラの巨木があります。

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巨木の向こうに支尾根のスカイラインが見える(左)。
沢は巨木の手前で左に折れ、まだまだ水量豊富なままさらに奥へと延びている(右)。

なるべく上で水をとりたいところだが、ここで水を汲んで支尾根に上がるのが無難。
さらに先まで沢を詰めると、おそらく尾根上に上がるのにえらい苦労する。

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二日分の行動水と生活水で一人5Lほど給水。
さらに、喉が渇いていたので尾根に取り付く前に1L以上飲み溜め。
この沢の水はすこぶる美味い!

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ジャンクションピークへと延びる尾根は急である。
ジャンクションピークというのは、そこで松川、豊丘、大鹿からのルートが合流するのでそう呼んでいる。

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ジャンクションピークは木が伐られて禿山になっていた。
こんな風にピークの周りをぐるっとテープで囲んであるけど、鉄塔か何か建てるのかしら?

ジャンクションピークの先も尾根を忠実に詰めないといけないのだけれど、ここで思わず豊丘ルートに引き込まれそうになった。
少々疑問に思いながらもあまりに立派な道があったので、こっちから巻いて山頂に出られるのかなと・・・しばらく行った先でミスに気付いて引き返しました。
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このように、かなり気合を入れて整備を進めている(豊丘ルートだけ)。
どうやら豊丘村が積極的に登山道の整備を行っているらしい。ふるさと納税(返礼品が特産の松茸!)で潤っているのだろうか?

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どうにか大西山の展望ピークに辿り着いた。木々の合間に荒川や塩見が望める。

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大西山頂は展望ピークから5分ほど。展望はまったくないが、平らでいいテン場である。
ようやく主脈縦走のスタート地点だけど、すでに時刻は13:20。果たしてどこまで行けるか?

大西山から先、主脈を辿るのはルーファイがけっこう難しい。
理由がいくつもある。
まず樹林のため、手近な目標となる次のピークがまったく見えない。
そして尾根がだだっ広く、地形が複雑。二重山稜であったり、微妙な角度で別の尾根が隣り合っていたり。
登りでルーファイをミスることはまずないと思うけど、下りで狙いの尾根に正確に入るのは難しい。
もちろん二万五千図とコンパスは常時確認。

大西山を出てすぐ、いきなりルートをミスりました・・・。
一本隣の尾根に入っていた。
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半信半疑のまま下りながらふと左を見ると、P1687と思しきピークが見えた(左)。
大西山からつながっていそうなことを確認し、あっちが主脈であると確信。トラバースして主脈に復帰した(右)。

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(左)P1687、(右)P1737・・・ともにいいテン場。
大西山から栂立山までは随所にテン場が得られる。特にピークはどこも幕営できそうな感じ。
栂立山というのは二万五千図には表記されてないですが、1759.8mのピークがそうです。

ちなみに、主脈は豊丘村と大鹿村の境界となっており、尾根を外していなければ、ときどき境界の標石が現れる。

栂立山には東から大きく回り込んで登る。
山頂は縦走路からは少々はずれており、北西の方へ詰めていって一番高いところが山頂。
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栂立山まで来ると、急にピンクテープを目にするようになった。
これも豊丘村が整備したものと思われる。

栂立山の山頂付近は平らで、すばらしいテン場となっている。
疲れも溜まってきて一向に進まないことから、しばらく前から本日の目標は栂立山に絞っていた。

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山頂から少し下りたところに幕営。すばらしいテン場だ。
他に人が来ることなどまずないし、幕営するためだけに来ても十分価値がありそうな、そんな最高のテン場。

ラジオの大相撲を聞きながら整地してテントを張り、コーヒーを飲みながらテントの中でまったりした。
栃ノ心・・・やはり前日の正代戦が悔やまれる。

(つづく)

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清水平~大島山~念丈岳~池ノ平山~烏帽子岳~七久保駅

日付: 2018/4/30(月) 晴れのち曇り
行程: (清水平)0700 ~ 0715(大島山頂) ~ 0800(上沢泉)0820 ~ 0850(念丈手前のピーク) ~ 0930(念丈岳山頂)1010 ~ 1120(池ノ平山頂)1140 ~ 1215(烏帽子岳山頂)1235 ~ 1330(七合目飯島ルート分岐) ~ 1430(五合目) ~ 1530(登山口)1550 ~ 1740(七久保駅) ~ 1840(自宅)

二日目。
笹原をひと登りで大島山頂。
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南アルプス深南部で目立つのは、なんといっても池口。
光のデカさもさることながら、そのすぐ南にある顕著な双耳峰はよく目立つ。
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大島山より先は、ところどころ雪が目につくようになった。
基本的に道はずっとついているのだと思うが、雪のため忠実にトレースすることは不可能で、ところどころ藪こぎとなる。
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クマザサとシャクナゲが多い。
ま、軽い藪こぎです。

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春山の典型といえば・・・ズボズボ埋まる足下と、ザックが木の枝に引っ掛かって身動きがとれなくなること。
特に木の枝は手強く、ルーファイに時間がとられる上、しゃがんだり振りほどいたりしているうちに体力を吸い取られる。

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上沢泉に到着。

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最初はやはり雪渓の割れ目で水を汲んでいたのだが(左)、すぐ上にこんな快適な場所があった(右)。

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結構な水量があります。

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上沢泉の先もしばらく藪(雪が無ければ道はあるのだと思う)。

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途中にある崩落地。
中央アルプスは地質の年代が古く、風化が著しい。このような崩落地が随所にある。
あとどのくらいかかるのかわからないけれど、きっと何万年か後には山がなくなっているんでしょうね。

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写真じゃうまく伝わらないと思いますが、その先で美しい景色を拝める。
ちょっと日本離れした、ヨーロッパのような山並みが広がっている。
ま、遠目にはそう見えても、行ってみると笹薮なんですけどね・・・。

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(左)正面が念丈。(右)御嶽山もよく見えた。

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登ってきた尾根を振り返る。正面に見えているのが念丈手前のピーク。

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念丈の登り。
最後は急で、ありがたいことに笹が刈られて道がつけられているが、もし道がついていなければ、ここは木登り、笹登りとなるところ。

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急登を抜けてひと登りで山頂。ハイマツの先に標柱が見えてくる。

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念丈の山頂は眺めがすばらしい。
特に中央アルプス南部の展望台として、ここ以上の場所はないと思う。
それほど広くはないけど平坦で、幕営も可能。風は強いだろうけど、一度幕営してみたいと思っている。

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中央アルプス南部。北からの連続写真。

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一番南は安平路山から摺古木山。

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八ヶ岳と蓼科山、その左に浅間山(ともに真っ黒)。

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念丈から烏帽子の間も思っていた以上に雪が残っていた。

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念丈と奥念丈を結ぶ吊り尾根。

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池ノ平山頂。広くていいテン場だが、近くで容易に水はとれない。

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池ノ平を越えてようやく見えた烏帽子の山頂。
念丈側からは巨大な池ノ平の陰になってしまってまったく見えない。

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烏帽子岳山頂。烏帽子から中央アルプスの主脈が望めたのははじめてのような気がする。

烏帽子から先は雪が無く、あとは長大な尾根を伊那谷へ向けて下るだけ。
今回はいつもの小八郎尾根を鳩打峠へ下るのではなく、七合目から飯島ルートを下る。初めてなのでここもちょっと楽しみだった。

ぶっちゃけ、ここには笑ってしまいましたね。
なんでわざわざこんなところに道をつけようと思ったのか・・・。

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トラロープがこれでもかというくらい張られている。
何かのアトラクションのようで、面白いと言えないこともない。

ずっと尾根通しに下れないことはないのだが、一般道とするには少々厳しすぎ、ところどころ巻いている。
が、その巻いてる沢がけっこう急な上にガレている。
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なんでこんなところにルートを通したのかと、思わず笑ってしまう。

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そしてようやく下りてきた登山口。
いやー長かった。七合目の分岐から二時間、烏帽子の山頂からだと三時間もかかった。
小八郎尾根も長いけど、ここはもっと長い。烏帽子はトレーニングに打ってつけの山のようだ。

登山口から先がまだまだ長いんです。長~い林道歩き。
随所で崩れて水が出ているから、こんなところ車で入ってくるのも嫌ですけどね。
無事に入ってこられても、山に入っているうちに崩れたら出られなくなってしまう。
軽トラか、もしくは軽の四駆でないと厳しいと思う。

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林道のあたりはちょうど芽吹きの頃で、新緑が眩しかった。
タイミング的にちょっと遅かったが、まだいけそうなコゴミを見つけたので摘んで帰った。

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前方でガサガサと音が聞こえ、何かいるなと警戒していたら、立派なカモシカの成獣だった。
あまりにも丸々していて猪にしか見えなかったが、こちらを振り返った顔を見て、頭の角を見て、ようやくカモシカと識別できた。
関東の山ではよく見かけたんだけど、伊那谷に越してきてからははじめて見た。

そういえば、今回は体にマダニもついていた。
自分は足首のあたり、マユミは首の後ろに一匹ずつ。
もちろんまだ血は吸っていない。マダニは取り付いてもすぐに吸血行動には入らない。
いつどこで取り付かれたのか?藪こぎのときか?座って休んだときか・・・?
春はマダニも活発になるので要注意。
鹿の解体を始めてから見慣れた存在ではあるのだけれど、よく見りゃかわいい姿をしているのだけれど、やっぱり嫌ですよね。
ぶっちゃけ、血を吸われるだけなら構わないとも思うのだけれど、感染症を媒介されるのだけは勘弁。

林道が終わって獣避けのゲートを出てからも、舗装路歩きがまだまだ続く。
17:40頃、七久保駅に着いた。
が、次の列車までまだ30分くらいある。
何より飯田線を使ったところで、乗るのはたったの二駅。しかも乗ったところで南北に移動するだけで、自宅にはあまり近づかないという・・・。

できれば家に帰ってから温泉に行きたいと思っていたので、30分がもったいなくてそのまま歩くことに。
最後にきての舗装路歩きはとても効く・・・。

中川村に入り、横前まで歩いた。地元で長い坂と通称されている坂道を下っていると、村営バスのバス停が目に入った。
一日に夕方の二本だけ、方向別にいえばたったの一本だけ運行されているバス。そのバスが、走っていればあと5分ほどで来る。
役場(自宅から2kmくらい)まで行けるだけでもありがたい。
が、今日は休日だ。果たしてバスは来るのか・・・?
ちょうど農作業を終えて引き上げてくる人がいたので、バスのことを訊いてみた。が、よくわからないということだった。
ダメもとで待ってみよう。

待ってみたものの・・・やはりバスは来なかった。やはり休日は運行していないらしい。
諦めて再び坂を下り始めた。もしかしたらバスが、と思ってときどき後ろを振り返りながら。

しばらくすると、後ろから軽自動車がやって来て声をかけられた。
よく見ると先ほどの人だった。気になって追ってきてくれたらしい。
もしよかったら・・・なんて仰ってくれて、車に乗せてもらえることになった。
感謝感激雨あられ。
世の中には親切な人がいるものだ。同じ状況にあったとして、果たして自分に同じことができるかどうか・・・とてもできないであろう。

同じ村のMさんに救われた。Mさんのおかげで、この日帰ってから温泉に行くことができた。
何かあれば、今後人には親切にせねばと痛切に思った。

(おわり)

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Theme [山登り] Genre [趣味・実用]
Trackback [0] | Comment [0] | Category [■ 伊那谷の山] | 2018.05.07(Mon) PageTop
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Author:nakappie
1970年生まれ。妻と二人信州伊那谷在住。
2009年10月~2013年5月の旅を記録するために”なかっぴー通信”をスタートさせました。
現在は伊那谷にて節約生活をしながら充電中。
2014年4月、ブログのタイトルを”なかっぴー通信NEO”に改めました。
信州伊那谷より~旅のこと、山のこと、自転車のこと、そして田舎暮らしのことなどなど・・・気ままに綴ってゆきます。
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